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    元スレ女勇者「人間が魔物に勝てるはずがない」戦士「は?」

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    151 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:11:07.04 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-182)
    勇者「・・・今日はエルフくんが来ました。」

    エルフ「だから女だってば」

    勇者「僕の魔力がかなり高いのを知って、どうしたらそうなれるか聞きに来たんだよね」

    エルフ「何故それを!!」

    勇者「気にしてるだろうからね・・・でも僕は人に貰ってるだけだからね?」

    エルフ「それはさすがに真似できないな・・・。」

    勇者「諦めなさい。魔法に関しても他の魔物のをもらっただけだしー教えられることはないよ」

    エルフ「そうなのか・・・。どうするかなぁ・・・・」

    勇者「とりあえず暇だしなんかして遊んでよ」

    エルフ「何も持ってないんだが・・・まぁいいだろう、適当に時間を潰そう」

    勇者「5日目・・・。あの結晶で顔も教えたのに・・来たら判るはずなのに・・まだ・・」
    152 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:11:45.92 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-76)
    勇者「・・・ちょっとまたあるもの作る。」

    勇者「・・・・追いついてきたら、戦士くんに渡すものです。」

    勇者「材料揃えて、あとは魔力をうまく中に留めて・・・」

    勇者「はぁ。」

    勇者「完成したら夜だ。6日目。」

    勇者「探しに行った方がいいかなぁ・・・・」

    勇者「うぅ・・・戦士くんー・・・もう1週間経つよう・・・寂しいよう・・・」
    153 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:13:15.25 ID:bC0BNPreO (+0,+14,-12)
    しえん
    154 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:13:33.66 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-158)
    戦士「・・・俺が居ない間こうなってた訳か。」

    勇者「遅いよ!しかも7日目朝、こっそり宿に入ってきて僕が起きるまで待ってるってどういう事!起こしてよ!」

    戦士「寝言でコロスコロス言ってる魔物の♀を起こせるか!!寂しさの余り殺意沸かすなよ!!」

    勇者「え、マジで。それは気づかなかったよ~コロスコロスコロス」

    戦士「継続してる!!継続してるから!というかそれを見せてお前は俺に何を望んでるんだよ!」

    勇者「にぶちん・・・。短小包茎・・・」

    戦士「酷い言われようだ!」
    155 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:14:02.76 ID:kDzgU2Kh0 (+53,+30,-100)
    勇者「とにかく、これまであったことはこれで大方見せた!さぁいこう」

    戦士「え、俺のバカンスは?」

    勇者「・・・今日一日だけね!!僕はもうここで寝ておくから!!」

    戦士「小遣い・・・・」

    勇者「こんなもんで。必要な武具も揃えていいから!」

    戦士「行ってきますー」

    勇者「・・・というかこんだけ遅くなるくらい大変だったろうにあそんでられるのか。タフだねぇ。」

    勇者「・・・生きてて良かったぁ。」
    156 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:15:03.58 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-162)
    戦士「おい勇者殿!助けてくれ!」

    勇者「はやっ。どうしたの?」

    戦士「カジノに行って来たら金が・・・」

    勇者「何で下手なのにいくの!」

    戦士「何事にも挑むから戦士なんだ。」

    勇者「戦死したら無意味でしょ!もう!」

    戦士「あとある程度遊んだからあとは寝て、明日出発しよう」

    勇者「え、もういいの?」

    戦士「俺が何しても金がなくなるだけにしかならない気がする」

    勇者「でしょうね。んじゃまぁ寝ようか。今回はベッド二つだから別々だよ」

    戦士「その方がいいだろ。一応男女だ。」
    157 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:15:23.98 ID:kDzgU2Kh0 (+48,+30,-58)

    勇者「・・・少しは入りたいとかないの?」

    戦士「良ければ?」

    勇者「むむ・・・いいよ、来て。」

    戦士「了解です勇者殿」

    勇者「なんかもうその呼び方でも馬鹿にされてる気がする。」
    158 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:16:01.32 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-114)
    戦士「さすがに今回は眠れなかったわ」

    勇者「あれ?どうしたの?」

    戦士「お前・・・いつのまにそんなに胸が。」

    勇者「え?あー。何かいつの間にか増えた。」

    戦士「スライムなのに成長するんだな・・・」

    勇者「水分とかで増えるだけなんじゃない?ん?あ・・・新しく買った剣か?」

    戦士「そうだとしても出すな!出すんじゃない!!」

    勇者「・・・巨乳好きだったのか。」

    戦士「あぁ。そのままで。」
    159 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:16:38.83 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-93)
    勇者「自由に胸変えれるのっていいかもね。」

    戦士「そうだな。もっとでかくもできるよな。」

    勇者「大きいのしか興味ねーのか!オルァア!!」

    戦士「うわっ!勇者が切れた!今頃!?」

    勇者「オルァアアア!!」

    戦士「ちょ!その巨大魔法を展開するのを今すぐやめろ!平和な町が!!」
    160 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/30(月) 00:17:00.76 ID:ABr1ligg0 (+6,+21,+0)
    鷹のように
    161 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:17:57.62 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-131)
    勇者「おちついた。」

    戦士「左様ですか。そりゃあんだけ暴れれば・・・で、どこ行くんだ?」

    勇者「一応ここも魔物を率いるボスがいるから会って、話聞いてみる。」

    戦士「まぁこうして共存してるくらいだし、多分協力してくれるよな。」

    勇者「もしもの時は・・・変形してその魔物の♀になって色仕掛けしてみる」

    戦士「あぁ、そんな事まで出来たのか・・・・」

    勇者「まだ出来ないけどやれば出来ると思う」

    戦士「もうこの娘どこまでいく気なの」
    162 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:18:31.60 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-221)
    魔物ボス「よくきたぁ!超変わり者の勇者よ!!」

    勇者「あっさり侵攻やめて居ついた魔物には言われたくないよ?」

    魔物ボス「まぁそうだな!ハッハッハ!!」

    戦士「随分おおらかっすね。」

    魔物ボス「いやいや、前まではもっとアレだったんだがね?ここに来てから変わったのさ」

    魔物ボス「という事でリザードマンだ。よろしくな」

    勇者「ここに来た用事なんですが・・・」

    リザード「おお、わかってるとも。魔王についてか。」

    リザード「あいつを倒すのは結構骨が折れるぞ。」

    戦士「いろいろ洞窟めぐったりしなきゃいけないとか?」

    リザード「洞窟はないな。というのも洞窟にいるような魔物は実は魔王の配下じゃない。」

    勇者「そうなんだー」
    163 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:20:38.51 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-290)
    リザード「魔王を倒すには、勇者の装備ってのが必要らしい。まぁもちろんどんなものかまでは知らん。」

    湯者「剣なら持ってるけど」

    リザード「剣だけなら『勇者の装備』って言わないだろうさ。一式要ると思うぞ。」

    勇者「なるほど・・・。」

    リザード「あと、魔王の城は魔力の門があって我々四将以外は、四天王しか入ることが出来ない。城の中に警備員なんかもいるが、そいつらは外に出れない。」

    戦士「勇者の力なら破壊出来るんじゃないか?」

    リザード「無理だな。魔王の魔力の門だから。大体押してもひらかねーんだアレ」

    勇者「じゃぁ貴方達はどうやって?」

    リザード「この将軍の証を門にかざせば入れる。」

    戦士「じゃぁそれを借りればいい話じゃないか」

    リザード「それがまたそれだけじゃないんだ。あの門はこの証がなくとも個人を特定して開閉する。」

    リザード「魔王の配下でないものがこれを持って行っても開かないんだ。」

    戦士「八方塞じゃないか・・・」
    164 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/30(月) 00:21:07.48 ID:Q26AHGAMi (-27,-15,+0)
    165 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:21:21.46 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-198)
    リザード「いや。この将軍の証を全部で4つ。集めて門の前に行けば開ける事が出来る。」

    リザード「将軍4人倒すほどの実力者なら、新たに配下に加えたい。そういう選別用に作られた装置らしい。」

    戦士「魔王ですら勝てない相手が来る可能性が考えられてないな。」

    リザード「まぁそれくらい自信がないと魔王はやってられないって事だろうな。」

    勇者「とりあえずどうすればいいかわかったけど」

    リザード「わかったけど、どうかしたか?」

    勇者「もう既に僕ここ以外二つの町に行ってその四将?の二人を倒してるんだけど・・・」

    リザード「・・・・どこかに証が落ちてるはずだから拾ってこないとな。」

    戦士「という事は戻れって事か!?」

    リザード「・・・まぁ羽があるからマシだろ?」

    勇者「それでも疲れるんだけどなぁ・・・まぁわかった。有難う御座います。リザードマンさん」
    166 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:22:09.37 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-220)
    リザード「おいおい、さっきから思ってたが敬語とかさん付けとかやめてくれ」

    リザード「俺はお前ら人間に対して申し訳ない事が多いからよぉ。散々人食ったりもしてるんだぜ?食わなくても生きていけるのにな。」

    戦士「余計敬語を止めれそうにないのですが。怖くて」

    リザード「まぁ、ともかく。止めてくれな。俺達ももうそういうことはしねーから。」

    勇者「わかったー。じゃ、ありがとねリザード~」

    戦士「・・・なんかさんは付けといたほうが似合う気がするな。という事で世話になった、リザードさん」

    リザード「おう。・・・そうそう。俺らはそのうち西の国に移る予定だ。あそこは俺達魔物の仲間が壊したからな。俺達魔物が復興するよ」

    リザード「次会うときはそこで、祭りの時にでもこいや。歓迎するぜ」

    勇者「了解です!」

    戦士「了解!」

    リザード「急に目輝かしてんなぁおい。まぁいいや。頑張ってこいやー。ほれ、将軍の証持ってけ」

    勇者「じゃぁねー」

    戦士「どもっす。」
    167 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:22:11.57 ID:ZzUhbDMY0 (-5,+9,-1)
    紫炎
    168 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:22:58.89 ID:kDzgU2Kh0 (+50,+30,-57)
    リザード「・・・魔王は正直パッと見優男で頼りないが・・・ありえん実力者なんだよなぁ・・・。」

    リザード「直々に魔王が来ないといいがなぁ。」

    リザード「あいつらが魔王倒す前に俺が死ぬかもしれんなぁ。」
    169 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:23:31.97 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-126)
    勇者「とりあえずここから今まで来た道を戻っていく感じで、最後に北の国へ行こう」

    戦士「どれくらいかかるかねぇ・・・もっと早く飛べれば楽だが。」

    勇者「・・・わかった。」

    戦士「え?」シュルルルルル

    戦士「何で俺を触手でぐるぐる巻きにしてるのでせうか勇者殿」

    勇者「これで大丈夫かは全く確証はないけど、いこう戦士くん。」

    ゴォオオオオオオオオオ!!

    戦士「ヌワアアアアアアアアア!!!!」
    170 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:24:12.62 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-147)
    勇者「到着。はやかったろー。」

    戦士「オボォロロロロロロロ」

    勇者「うわぁ。」

    戦士「おk、俺が悪かった。急いでも得しない。」

    勇者「悪いけど今後やるよ?」

    戦士「万全の状態で戦えると思えないんだがコレ・・・」

    勇者「さて、西の国だけど・・・泥だらけで探せる気が・・・」

    戦士「おいなんかあれ光ってるぞ」

    勇者「早かったなぁ。探せたなぁ。」

    戦士「これでここに用事は・・・」ガシッ

    戦士「・・・え、もう行くんですかもう少しゆっくり休んでも」

    勇者「いくぞぉおおおお!」

    ゴォオオオオオ!

    戦士「ミャァアアアアアアアア!」
    171 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:25:13.90 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-193)
    勇者「東の国か・・・そういや結局どうなったんだろ。」

    戦士「ゲボォ・・・オボォロロロロ・・オボボボボボ」

    勇者「聞いてる?戦士くん気遣い足りないよ?」

    「寧ろ俺に気を使えないだろうか勇者殿・・・」

    勇者「もうそんな暇は無いー。さて、どうしようか・・・」

    町人「あ!姫だ!」

    勇者「わっ。見つかった」

    町人「王様が探してましたよ!さぁさぁ!」

    戦士「あ、ちょ、勇者殿!さらわれてしもた・・・着いてきゃ大丈夫か?」
    172 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:27:09.77 ID:wkkgkSIp0 (+13,+25,-1)
    ほっしゅ
    173 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:27:11.59 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-130)
    王様「お帰り!」

    勇者「いや、拉致に近かったのにお帰りってどうなんでしょう」

    戦士「今日は皮肉もなしに普通にお帰りとは。」

    王様「さすがに成果も出してて、この国も救ったとなると皮肉も言えんわ。私も助かったわけだし。」

    勇者「あ、それだ!王様、ここに落ちてた生ごみ・・・いや、魔物の死体はどうしました?」

    王様「もちろん処分したさ。あいつと私が入れ替わってる間な。凄まじい暴君で危うく国傾いてたんだ。」

    王様「それでぶっちゃけ好感度下がった・・・偽者って気づいた奴結構多かったけど、一部じゃまだ・・・」
    174 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:28:16.27 ID:kDzgU2Kh0 (+53,+30,-133)
    戦士「いや、そんなのクッソどうでもいいんで、処分した時なんかなかったっすか?」

    王様「おい・・・。で、何か?さぁな。特に無かったと思うが。まとめて焼却したから正直わからんな」

    勇者「それはこの城の焼却炉?」

    王様「あぁ。確認する気か?何もそこまでしなくても・・・姫ともあろうものが。」

    勇者「いえ、魔王に関わる事なので行ってきます。」

    王様「あぁ、おい-!もう少しゆっくりしていけー!」

    勇者「魔物になってまで成そうとしてる目的がある今、のんびりなんて出来ないです!」

    王様「そういや随分な姿になってしまったなぁ・・・。あぁ、結局行ってしもうた。」
    175 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:29:08.38 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-201)
    勇者「・・・えっと、執事さん?」

    執事「はい。姫様」

    勇者「何でこうなったの」

    執事「皆目見当も・・・魔物を焼いたら突如こんなことに・・・」

    「グゥウウオオオオオオ!!!」

    戦士「なにあの灰の魔物・・・おい、どうするんだこれ。」

    勇者「倒すしかないよ・・・ん?何か体の中心に・・・あ!あれ将軍の証!」

    戦士「えぇ?どういうことだ?」

    勇者「あれの中に怨念でもこもってて、動き出したのかな。体は無いから焼却炉の灰を固めて体を構成した・・・」

    戦士「どうするんだ?灰なんか攻撃しても無駄だろ」

    勇者「いやまぁ・・・」

    シュルルルルル、シュパン!!!

    勇者「さっさと核になってるだろう将軍の証とれば終わりなんじゃない?」
    176 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:29:52.72 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-96)
    バサァッ

    勇者「うわぁっ目がー!目がー!」

    戦士「灰が崩れ落ちて大変なことに!!あれこれデジャヴ?土の奴みたいな・・・」

    勇者「と、とりあえず・・・執事、あとは任せた!メイドと共に頑張って!」

    執事「あ、ちょ、姫ー!!!」

    勇者「戦士くん飛ぶよ!さっさと北へ!!」

    戦士「またあれか!!だが今回はよし!!面倒になる前に逃げろー!!」

    ゴォオオオオオオオオ

    戦士「ホギャァアアアアアアア!」
    177 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:31:05.25 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-208)
    戦士「北の国、到着ぅううう!!オボゲベェエエエエ」

    勇者「もう吐くのは当たり前の風景だよね。」

    戦士「もう吐くものが無ぇ・・・。」

    勇者「よかったね。もうあと飛ぶか判らないけど。」

    勇者「さて、東の国の状況は・・・」

    チャキッ・・・

    勇者「・・・これ今までで一番最悪かもね」

    戦士「あん?げっ!魔物はともかく何で町の人まで武装してこっちみてんだ!」

    町民「我々は強い方に付くだけだ!」

    町民「無駄に戦うより配下に下った方が犠牲がでないのでな!」

    魔物「まぁそういう事だ。おとなしく我々にやられてしまえ。」

    勇者「はぁ。こういう人も居るんだね。戦士くん。やっと君と共闘することになるよ」
    178 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:31:37.81 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-130)
    戦士「どっちとやるんだ?」

    勇者「魔物を戦士くんに任せていい?人は僕が何とかする」

    戦士「何言ってんだ。勇者が攻撃したら人間なんて死ぬだろ・・・」

    勇者「戦士くんこそ手加減って出来る?」

    戦士「・・・できねーな。必死になりすぎて殺しちまう。」

    勇者「そこまで必死じゃないと戦えないって位じゃないから僕がこっちやるの。頼んだよ」

    戦士「仕方ねぇ!強いだろうけど頑張ってみるわ!」
    179 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:32:07.28 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-139)
    勇者「よーし、いくぞー。」

    わさぁ・・・

    町民「!?」

    町民「ヒィイイイ!何アレ!!」

    町民「無理!怖い!」

    勇者「・・・・おとなしく縛りあげられれば危害は加えないよ」

    町民「わ!わかりましたぁ!!というかもう端に行ってます!戦いません!!」

    勇者「・・・戦士くーん。こっち終わったんだけど。」

    戦士「早ェ!!まだこっち超最中なんだけど!!」

    勇者「おお、凄い。同時に何人も相手してらー。よーし、僕はボスを狙おうかな。」
    180 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:32:53.14 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-183)
    魔物ボス「チッ、予想以上に使えないな人間め・・・!」

    勇者「魔人って奴だよね?殆ど人型の魔物だし」

    魔人「そうだ。魔術と剣術を得意とする種族だ」

    勇者「悪いエルフって感じの印象。」

    魔人「そんな雑な分類をするなぁ!!」

    戦士「くそ!!結局人型だから戦い辛い!!」

    魔物「うぉおおお!」

    戦士「ふんっ!!」ザシュッ

    魔物「ぐああああ!!」

    戦士「まぁ殺すなと言われたわけじゃないから問題ないがなー」

    魔物「随分余裕だな貴様ぁああ!」

    戦士「余裕ではねーよ・・・いかんせん数が多い!!」

    ズバァッ!!

    魔物「グギャアアア!!」

    戦士「体力持つかねぇ・・・!さっさと頼むぜ勇者殿・・・!」
    181 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:34:15.93 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-172)
    勇者「うーん。」

    キィン!

    魔人「そんなものか勇者よ!!」

    勇者「いくら10刀流でもやっぱ技術は全部並だからなぁ。名人レベルには通用しない、か。」

    勇者「10本あるお陰で思いっきり攻めて来る事はなさそうだけどー」

    魔人「舐めるなぁ!!」

    ギィン!!

    勇者「うわっ!」

    魔人「貰った!」

    勇者「あげません!」

    キィン!

    勇者「目も増やしておいて良かったよほんと・・・」

    魔人「この化け物がぁあ!!」

    勇者「魔物に言われちゃおしまいだね。せーの」

    ガキィン!!
    182 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:34:33.54 ID:6YECARKL0 (+19,+29,-4)
    これあとどれぐらいあるの?
    183 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:34:43.15 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-125)
    魔人「ぐっ!」

    勇者「10本同時にぶつけたらさすがに止めきれないでしょ!力はどの手も一緒だし!剣飛んでったよ?」

    魔人「ならばここからは魔法で勝負してやろうじゃないか!!」

    勇者「断る!!」

    ぽいっ

    魔人「剣を・・・捨てた!?」

    勇者「僕の本当の剣はコレ一本だからね!」

    魔人「!それは勇者の剣・・・!」

    勇者「重たいけども・・・」

    シュルルルルル

    勇者「10本の手で持てば振れる!!」

    魔人「何か気味悪ーッ!!」

    勇者「そいやぁっ!!」ズバァッ!

    魔人「なっ・・・く・・・くそ!こんな化け物に・・・!!」

    ドサッ
    184 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:34:48.53 ID:JCT0cmpT0 (-27,-15,+0)
    4
    185 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:35:02.65 ID:Gfr/0A9q0 (+14,+29,-1)
    いい意味で長い
    186 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:35:20.15 ID:1a3eGIS10 (-19,-7,-12)
    シエン
    187 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/30(月) 00:35:47.91 ID:zByTC0/30 (+4,+14,-12)
    しえん
    188 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:35:49.04 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-113)
    あと将軍一人分程度と思って。

    勇者「ふぅ。何とか勝った・・・。さて、将軍の証は・・・これかな?」

    勇者「これで全部・・・そろったぁ・・・」

    勇者「疲れた!」

    勇者「あ、そうだ戦士くん?」

    戦士「生きてる!がこれかなりやべーよ・・・!」

    勇者「うわー。よく4人の剣を止めてられるね。」

    戦士「いや、もう無理だ!助けてくれ!!」

    勇者「はいよ!」

    ズバァッ!!

    「ぎゃぁ!!」

    「ひぎぃ!」

    「あふん!」

    「らめぇ!」
    189 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:36:20.93 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-179)
    戦士「助かった・・・ぜ。」

    勇者「お疲れ。これで何とか魔王の軍は全滅かな?」

    戦士「出てきてた奴らは、な・・・」

    勇者「あとは城の奴らだけか・・・一旦戻って体勢を立て直してから魔王城いこうか。」

    戦士「その前に探さなきゃな。またリザードさんに聞くか。」

    町民「あ、あの是非町の宿で・・・」

    勇者「え?簡単に魔物の手先になるような人達の宿になんか行きたくないよ。」

    戦士「ここの人柄についてはしーっかり他の国にも教えとくからな。」

    町民「そ、そんな!!」

    勇者「精々頑張って弁解しながら生きてね。じゃあねー!」

    バサバサ!
    190 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:37:02.81 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-97)
    勇者「う・・・」

    戦士「どうした?ここは東の国だぞ?南まで行くんじゃ・・・・おいなんだその汗大丈夫か?」

    勇者「だめかも・・・」

    ドサッ

    戦士「うぉおおお!?勇者が倒れたーー!ど、どうしよう!?あ、そうかこここいつの国だ!城に行こう!」

    戦士「すまん、抱きかかえるぞ?!行くぞ!?うぉおおお!」
    191 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:37:04.86 ID:kYyyTqpn0 (+22,+29,-3)
    あと四天王と魔王か
    192 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:37:36.07 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-178)
    戦士「勇者はどうなったんです?」

    執事「・・・あの人はいろいろあって人間の体とは違う体になってしまったのでハッキリとはわかりませんが・・・」

    執事「恐らく、単なる過労と思われます。」

    戦士「そうか・・・じゃぁ休めば治るか・・・」

    執事「その休めば、ってのがどれほどになるかはわかりませんがね。」

    戦士「ここ最近ずっと、飛び回ってたのが原因か・・・しかしアイツは何でああも魔王退治に拘るんだ?」

    執事「・・・。」

    戦士「どれだけ掛かろうと、倒せりゃいいと思うんだが。他に誰もやれないんだから。」

    執事「・・・理由が御座います。」

    戦士「ん?何だよ?」

    執事「・・・本人から聞いたほうがいいと思いますが」

    戦士「今聞けねぇ。」

    執事「・・・では話します」
    193 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/30(月) 00:37:39.02 ID:zByTC0/30 (+19,+29,-3)
    寝れねぇ…
    194 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:38:11.82 ID:kDzgU2Kh0 (+46,+30,-190)
    執事「姫は母親を亡くされております。魔物によって。」

    戦士「それが原因?」

    執事「いいえ。その後新たに来た王妃が問題でした。」

    戦士「いじめられでもしたのか?」

    執事「えぇ、それはもう酷く。それで何度も私が王に報告しようとしたのですが」

    「おとうさんがせっかくすきになったひとだから・・・こんなのおしえちゃだめぇ・・・」

    執事「・・・可愛がって頂いた王を悲しませたくないと一つも告げさせなかったのです」

    戦士「・・・バカだな。そんな奴を知らずに好いてる方が苦しむだろうに・・・」

    執事「・・・事実、姫は知らないですがその後金を持ち出そうとした王妃を発見し、結局・・・。」

    執事「それが姫が旅立った後の話でしたので。」
    195 : 忍法帖【Lv= - 2012/01/30(月) 00:38:40.56 ID:zByTC0/30 (+24,+29,-14)
    女勇者ってなんか興奮するよな~
    196 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:38:47.09 ID:kDzgU2Kh0 (+53,+30,+0)
    戦士「それで、どうして魔王を倒そうと必死に?」

    執事「王妃の嫌がらせは基本、王に関する事で。『本当は好かれてない』だの『可愛がるフリをしている』だの」

    執事「挙句、天のお告げで姫が勇者に選ばれた際には・・・『魔王を倒せない役立たずは必要ないだろう。倒すまで帰ってこない方がいいんじゃないか』などと。」

    戦士「ふーん・・・けど意地悪されてるってわかってたんだろ?それがあそこまで切迫するのか?」

    執事「・・・王が実は病気を患ってまして」

    戦士「・・・」

    執事「あまり長くはないのです。それで、魔王を倒し、王妃に邪魔されず、少しでも長く王と共に居ようと・・・」

    戦士「必死なのか。」

    執事「と思います。全て聞いた訳ではないので後半の真偽はわかりません。私の推測です。」

    執事「幼少からの教育係の私の・・・。」

    戦士「・・・勇者が休んでる間、ちょっと出かけてくる。勇者の事頼むわ」

    執事「えぇ、もちろんです。・・・どちらへ?」

    戦士「勇者の代わりに俺でも出来る事。」
    197 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:39:48.80 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-170)
    勇者「うー。うあー・・・。あ。」

    勇者「あー・・・丈夫な体になった筈なのになぁ・・・倒れるなんてなぁ。」

    執事「姫様。お加減は?」

    勇者「あー、うん。多分大丈夫かな。ちょっと外出てから試す・・・うわっ」トスンッ

    執事「大丈夫ですか姫」

    勇者「はいー。ごめんね。支えてくれてありがと。まだ動けそうにはないかなぁ。もうちょっと休む。」

    執事「その間の世話はメイドにお任せください」

    勇者「うん。あれ、所で戦士くんは?」

    執事「用事、と出かけていきました。」

    勇者「少しでも勇者の代わりに、って所?それじゃぁ安心して休むよ。」

    執事「はい。」
    198 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:40:20.66 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-80)
    勇者「うーん。何日たったんだろ。とりあえず・・・」

    勇者「全快!やっとこれで戦士くんを追いかけられるねー。」

    執事「無理はなさらずに。」

    勇者「うん、大丈夫もうさすがに。所で、戦士くんどこ言ったか聞いてる?」

    執事「南の国へ行くと聞いてます」

    勇者「え、前にあそこまで行くの苦戦したのに行っちゃったのか。わかった、いく。」

    執事「いってらっしゃいませ。」
    199 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:40:46.53 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-191)
    勇者「よし、ついたー。とりあえずいくとしたら・・・リザードさんのとこかな」

    勇者「すいませーん、リザードさんいますー?」

    町民「あ、勇者さんじゃないか。リザードさんなら、西の国にいったよ。何かアンタの仲間も一緒だったな」

    勇者「西の国か。ありがとう!」

    エルフ町民「風の噂で、もうじき復興が終わるってきいたよ。さすが魔物は馬力が違うよな。」

    勇者「さすがだなぁ・・・。とりあえず行ってみるかなー。」
    200 : 以下、名無しにか - 2012/01/30(月) 00:41:29.10 ID:kDzgU2Kh0 (+55,+30,-190)
    勇者「ちわー・・・おぉ?」

    戦士「おお、勇者殿!治ったんだな。ギリギリセーフだわ」

    勇者「セーフ・・・?戦士くん・・・何してんの?」

    戦士「いや、魔王の城について情報提供頼んだらここの手伝いさせられた。結局あんま勇者の代わりに出来る事出来てねーわ」

    勇者「・・・十分だよ。所でこの町の状況は何?」

    戦士「おう。復興も終わったしその記念の祭りをやるんだ。」

    勇者「祭り・・・の雰囲気じゃないような?何あの魔方陣」

    戦士「あれか。リザードさんの部下の魔女が書いたもので、一時的に人の魂を呼び寄せる術だ」
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