元スレ男「幼馴染、世の中で一番大切なのは?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 13 :
放課後・保健室
男「もうこんな時間か……」
保険医「おや、目が覚めたみたいだね」
男「はい。おかげさまで、だいぶ楽になりました」
保険医「顔色も良くなっているし、これなら歩いて帰れそうだね」
男「そうですね」
コンコン
保険医「どうぞ」
52 :
みてるぞ
54 = 13 :
地味子「失礼します」
男「あれ、地味子……」
地味子「あ、良かった……」
男「転んだのか?」
地味子「ち、違うよっ。男くんのカバン持って来たの!」
男「そんな、わざわざ……」
地味子「お昼のお礼だよ。気にしないで」
男「そっか、ありがとな」
地味子「えへへ……」
男「せっかくだから、途中まで一緒に帰るか?」
地味子「い、良いの?」
男「カバンのお礼。じゃ先生、失礼します」
地味子「お邪魔しました」ペコッ
保険医「うん。気を付けてね」
55 :
俺も見てる
56 :
眠いけどみてる
57 = 40 :
俺もだ
58 = 13 :
帰路
地味子「でも良かったよー」
男「何が?」
地味子「男くんの体調だよ」
男「そんなヤバそうに見えた?」
地味子「うん。すごい真っ青だった」
男(俺のメンタル弱すぎるだろ……)
地味子「あと、カバン」
男「ん?」
地味子「入れ違いにならなくて良かった」ニコッ
男「……地味子は良い奴だな」
地味子「え? な、なに……?」
男「地味子は可愛いなって言ったの」
地味子「ひぇっ!? ……は、わ、わたしバスだから先行くね。ばいばいっ」タタタッ
男「……良い奴、だな……」
59 = 13 :
男宅前
幼馴染「……おかえり」
男「……」
幼馴染「その……保健室で寝てたから、先に帰ったんだけど、やっぱり心配で……」
男「……」
幼馴染「それで、電話したんだけど……電話もメールも繋がらなくて……」
男「……」
幼馴染「迷惑だったかな……迷惑、だよね……」
男「……ああ。邪魔だから退いてくれ」
幼馴染「うん……ごめん」
男「……」カチャ
パタン
幼馴染「……ううっ……ひっく……」ジワッ
幼馴染「な、なによ、バカぁ……」グスッ
60 :
ほうほう
61 = 13 :
玄関
男「何がバカだよ……」
男「……もう、全部精算したんだ……」
男「あいつが何しようが未練が残らない様に。その為に買ったんだろ……」
男「もう、あいつの事なんか……」
男「……あいつの事なんか…………」
62 :
男がメンヘラ
63 = 13 :
翌日
男「おはよう」ガラッ
地味子「あ……お、おはよう、男くん」
男「おはよう、地味子」
地味子「えへへ……」
男「なんか機嫌良いな」
地味子「そ、そうかな? そう……だね。うん、良い事あったよっ」
男「へえ、何があったんだ?」
地味子「ひ、秘密だよっ」
男「なんだ、残念だな」
地味子「残念がっても秘密は秘密だよ?」
男「はは……無理には聞かないって」
64 :
夕方まで残っててくれ支援
65 = 13 :
幼馴染「おはよう……」
「おはよう。って目真っ赤じゃん、どうしたの?」
幼馴染「あはは……昨日見た映画でマジ泣きしちゃってさー」
「うんうん、あれマジで泣けるよねー」
幼馴染「はは……」チラッ
男「……」
幼馴染「はあ……」
「どしたの?」
幼馴染「な、なんでも無いよ」
「ふーん。そう言えば今朝テレビでさー――――」
幼馴染「そうなんだー」
幼馴染(なにこの中身の無い話。くだらない……)
66 :
ふむ
68 = 13 :
休憩時間
先生「おう、地味子。次の教室移動で使う機材を運ぶの手伝ってくれ」
地味子「は、はい。分かりましたっ」
先生「何時もすまんなー」
地味子「気にしないでください、先生」
男「……」
男「先生、俺も手伝います」
幼馴染「……!」
先生「おお、そりゃあ助かる!」
地味子「い、いいの?」
男「一人じゃキツいだろ?」
地味子「ありがとう、男くんっ」
幼馴染「……ふーん、そういう事なんだ……」ボソッ
70 = 13 :
――――――――
――――――
――――
――
先生「いやー、助かったよ二人とも」
地味子「えへへ……どういたしまして……」
男「さすがに二人だと早いな」
地味子「そうだね。ありがとう、男くん。すごく助かっちゃった」ニコニコ
先生「どれ。いつも頑張ってくれてる地味子に、先生からご褒美やらないとな」
地味子「そんな。いいですよ、先生」
先生「なに、ご褒美って言ってもただのカップラーメンだ。二つやるから昼にでも二人で食ってくれ」
男「やりっ。昼飯代浮いたな、地味子」
地味子「うんっ。得しちゃったね。先生ありがとうございます」
71 :
ヤンデレの予感
72 = 13 :
昼休み
幼馴染「地味子さん、お昼一緒に食べない?」
地味子「え、わたし?」
幼馴染「そう。地味子さん」
地味子「いいの? 幼馴染さん、何時も他のお友達と食べたし……」
幼馴染「たまには、そういう気分の日もあるのよ」
地味子「そうなんだ。うん、良いよっ」
地味子「あ、でもわたし今日カップラーメンだから食堂行かないと……」
幼馴染「構わないわよ。食堂行こ」
地味子「うん。なんかわたしの都合に合わせちゃってごめんね?」
幼馴染「良いわよ、気にしないで」
73 = 13 :
食堂
幼馴染「お待たせ」
地味子「全然だよー」パタン
幼馴染「メール?」
地味子「うん。お母さんから買い物頼まれちゃった」
幼馴染「あー、そういうのあるよね。ほんっと面倒」
地味子「あはは……」チャラ…
幼馴染「なに? 変わったストラップね……」
地味子「あ……」
幼馴染「キップホルダー?」
幼馴染「……!」
74 = 60 :
地味子の可愛さが爆発しとる
75 :
どっちに向かってるんだか気になるわ
77 :
完成までおとさんといてな
78 = 13 :
幼馴染「これ……昨日の食券……?」
地味子「あ、あの、その……」
幼馴染「まあ、好みは人それぞれよね」
地味子「へ、変かな? 変だよねっ。でも、何となく使えなくて……」
幼馴染「えっと……、なかなか可愛いんじゃない?」
地味子「そうかな……。うん、ありがとうっ」
幼馴染(なにコイツ、気持ち悪い……)
79 = 46 :
うふふ
80 = 71 :
幼なじみかわいい
81 :
地味子かわいい
82 = 13 :
幼馴染「ねえ……?」
地味子「なに、幼馴染さん?」
幼馴染「貴女、男の事好きなの?」
地味子「ふえ?」
地味子「……」
地味子「な、なんですか、いきなりっ? どうしてわたしが男くんを……」ゴニョゴニョ
幼馴染「見れば分かるわよ、そんなの」
地味子「う、うそっ? ほんとに?」
幼馴染「分かり易い……」
地味子「あうう……」カアッ
幼馴染「……でも、止めた方が良いわよ」
地味子「な、なんでですか?」
幼馴染「あいつ、ヤりたくなったら女買う様な奴だから」
地味子「え……?」
84 = 13 :
地味子「そんな……」
幼馴染「ほんと」
地味子「ウソですっ、何かの間違いです!」バンッ
ザワッ……
地味子「あ……」
地味子「……」
幼馴染「本当よ」
地味子「でも、何の証拠も無いのに……」
幼馴染「証拠ならあるわよ」
地味子「ウソっ」
幼馴染「だって買われたの私だもん」
幼馴染「それも、20万で……」クスッ
地味子「…………そんなの、そんなのって……」
86 = 46 :
みてるぜ
87 = 13 :
地味子「わたし……」
幼馴染「……」クスクス
地味子「わたし、男くんに直接聞いてきますっ」
幼馴染「はあ!? そんな事して何か意味があるの?」
地味子「だって男……貴女の事を……」
幼馴染「私の……?」
地味子「……っ。なんでもありません!」
地味子「きっと……きっと何か事情があって……っ」
幼馴染「そう、あいつが私を……ねえ」
地味子「お先に失礼しますっ」タタタッ
幼馴染「必死ね……」
幼馴染「そんなに男が大事なのかな」
幼馴染「200円の貴女が、20万の私に勝てる筈無いのに……」
89 = 13 :
屋上
男「カップラーメンだけじゃ足りないな……」
バタンッ
男「ん?」
地味子「ハァ……やっと……ハァ……見つけ……」フラフラ
男「ど、どうしたんだよ地味子!?」
地味子「屋上で……ご飯食べてるって聞いて……」
地味子「それで走って……」
男「どうしたんだよ、そんなに急ぎの用なのか?」
地味子「はい……どうしても聞きたい事が……」
男「分かった、分かったから一先ずお茶飲んで落ち着け」
地味子「い、いただきます……」ゴクゴクゴク
男「それで、話って?」
地味子「はい……あの……」
地味子「……幼馴染さんを買ったって、本当なんですか?」
90 :
盛り上がってきた
91 :
なかなか 支援
92 = 5 :
いいよいいよー
93 = 13 :
男「……」
地味子「幼馴染さんから……聞いたんです……」
男「……そっか」
地味子「本当……なんですか?」
男「……ああ。本当だ」
地味子「なんで……だって男くん、幼馴染さんの事好きだったんじゃ……」
男「そうだよ。好きだった」
男「でも、価値観が致命的に違いすぎたんだ」
男「あいつは金が全てだって」
男「あいつにとっては思い出や感情より、金の方が大事だったんだ」
男「だから金で。力ずくで物にしようと思った」
男「……まあ、結果ダメだったんだけどね」
94 = 60 :
幼馴染みが負けフラグを立てよった
96 = 13 :
男「結局俺ができたのは、僅かな時間あいつの身体を弄ぶ事だけだった」
地味子「そんなの……」
男「と、まあ。俺はそういう人間なんだよ」
男「まんまり俺と一緒に居ると、地味子にまで変な噂立つかも知れないぜ?」
地味子「そんなの……酷いです……」
男「自覚してるよ、自分がクズだって……」
地味子「そうじゃないっ」
男「……」
地味子「そんなんじゃ、男くんが報われない……男くんが報われないよ……」
男「俺……が……?」
98 = 13 :
地味子「だって好きだったんでしょ?」
地味子「わたし、何となくだけど知ってたよ。男くんが幼馴染さんを好きな事」
地味子「なのに、こんなの酷過ぎるよ……」
男「……ありがとな」
地味子「え?」
男「こんな俺を心配してくれて」
男「俺はもう大丈夫だよ」
地味子「でも……」
男「俺は、幼馴染を好きだった」
男「もう……好きじゃない」
地味子「……」
男「だから、大丈夫」
幼馴染「……なによそれ…………」
男「なっ……幼馴染……!?」
99 :
ここは生涯賃金の半分を払って人生まるごと買いあげるべきだろ
みんなの評価 : ★★
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