元スレ真美「真美、双子だし……」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
「おっは→、真美だよ→。……って兄ちゃんだけか→」
事務所の扉を開きながらその言動と裏腹にそれほど落胆していない様子で
765プロ所属のアイドル双海真美はそう呟いた
彼女は普段からポジティブで前向きだったが、そんな性格も最近は彼女のとある悩みから表面上だけのものと化していた
2 = 1 :
「だけってひどいな……。って今日は真美オフじゃなかったのか?」
事務所の奥で仕事していた兄ちゃんは仕事の手をとめるそぶりも見せずにそう呟いた
…そう
兄ちゃんの言うとおり本当は今日真美はお休み
……けど、家で一人っていうのもつまんないし、
あわよくば兄ちゃんを独占できるかも→って事に気づいたから事務所に来ることに至ったのだ
5 = 1 :
「んっふっふ~。兄ちゃんに会いに来たんだよ?」
真美は冗談めかしくそう呟いた
兄ちゃんが可哀そうだから一応フォローもしておいた→
「はは、何だよそれ……」
兄ちゃんは相変わらずノートパソコンと睨めっこしている
8 = 1 :
……あれ?そういえばピヨちゃんの姿が見えないような?
「兄ちゃ~ん。ピヨちゃんは?」
「あぁ、小鳥さん?今日は休みらしいぞ……」
…!
……今日はホントに兄ちゃんと二人っきりっぽいぞ→!
10 :
「そっか~……」
……それからしばらく事務所には兄ちゃんの叩くキーボードの音だけが響いていた
あ~、暇だなぁ~……
ってこれじゃあ事務所に来た意味ないじゃん……!
そんなことを考えていると兄ちゃんが先に口を開いた
「……ところでさ、真美最近元気なくないか?」
11 :
弟切草SSじゃないの?
12 :
真美可愛い
13 :
真美が一番可愛い
14 = 10 :
!?
真美は思わず俯いていた顔を上げた
兄ちゃんは仕事が一段落したようで書類をまとめていた
……確かに悩みはあった
でも、表面上は明るく振舞っているつもりだった
事実皆にもいつもと変わらずで接していた
……でも兄ちゃんは気づいていたのかもしれない
16 = 10 :
「ん~、そかな?」
探りを入れる意味も込めてとぼけてみた
「なんか無理してるって言うかなんていうか……。まぁ気のせいならいいんだ」
兄ちゃんは書類を棚に収めながら言った
……やっぱ兄ちゃんは真美が何か悩んでるってこと気づいてるっぽいな→
そう思った真美はとりあえず話題を変えてみることにした
「……じゃあさ→。兄ちゃんはさ、悩みとかないの……?」
17 = 10 :
書類を納め終わった兄ちゃんは手を顎を当てながら答えた
「ん~……。悩みか……。皆をどうやってもっと売れっ子にするか…とか?」
んもー!真美が聞きたいのはそんなんじゃないのに!
「兄ちゃん、それお決まりのセリフ過ぎるよ!ほかに何かないの?」
さらに掘り下げて聞いてみた
「いや、ないこともないけど……。ほら、悩みって人には話辛いじゃないか。だ、だから……その…秘密な!」
兄ちゃんは少し慌てた様子でそう言った
反論しようと思ったが事実、真美自身も兄ちゃんに悩みを打ち明けていない以上それははばかられた
18 :
ほほぅ…ほほぅ…!
19 :
昨日お姫ちんの誕生日なのにSSほとんど無かったな
支援
20 :
これは…
21 = 10 :
「そういうもんですかね→……。ところでさ、兄ちゃん」
真美は兄ちゃんが後ろを向いた隙にゆっくりと立ち上がった
「ん、なんだ?」
兄ちゃんは真美が立ち上がったことに気づいていないようだ
んっふっふ~。兄ちゃん、無防備ですな……
真美は兄ちゃんにそろりそろりと近づき背後から抱きしめた
「!?ま、真美何して……!」
慌てている兄ちゃんとは裏腹に真美はゆっくりと呟いた
「……暇なんだけど」
22 :
なんかアイマスSS書く人も変わってきたね
23 :
面白くなりそう
25 :
>>22
スロスもハーレムももういないしSSの傾向も変わってきた。
時代の流れを感じさせるな
26 = 10 :
重すぎワロエナイ…
風呂入ってきます
27 :
もうあれから4ヶ月か・・・確かにな
28 :
くじは引けなかったけど昨日は貴音の誕生日
プレゼントは買ってあるよ……
29 = 22 :
>>27
あれって?
30 :
>>25
SS書く人にスロスとかお名前つけるってニコニコ動画みたいだね!!
33 :
あの二人嫌いじゃなかったけどな
周りがうるさかったけど
34 :
ハーレムPには愚息がお世話になった
35 = 22 :
ハーレム系は新しい人がでてきたねw
36 = 25 :
創世記から書き続けてる人なんてヤツくらいじゃないのか
37 = 10 :
再開します
38 = 10 :
「だからって抱きつく理由には……!」
兄ちゃんは取り乱してはいるが真美を引き剥がそうとはしなかった
「ん→……。……抱きついたのはただ兄ちゃんに抱きつきたくなったから?」
真美は兄ちゃんの背中に顔をうずめながら答えた
「こ、こら!分かったからとりあえず離れてくれ!」
「ちぇ→。分かったよ……」
このまま兄ちゃんが取り乱したままだと埒が明かないと悟った真美はゆっくりと兄ちゃんから離れた
「……で、何をするんだ?」
兄ちゃんは少し渋々、といった様子で真美に尋ねた
「じゃあ→……」
「たっだいま→!!」
真美が答えようかと口を開いたそのとき事務所の扉が開かれると同時に元気な声が事務所に響いた
39 = 10 :
「ただいま戻りました~」
「ただいまー……ってプロデューサーと真美だけじゃない」
亜美が帰ってきたのを皮切りに竜宮小町のメンバーが続々と事務所に入ってきた
……どうやら竜宮小町は今仕事を終えてきたところらしい
40 = 10 :
「ただいま戻りました~」
「ただいまー……ってプロデューサーと真美だけじゃない」
亜美が帰ってきたのを皮切りに竜宮小町のメンバーが続々と事務所に入ってきた
……どうやら竜宮小町は今仕事を終えてきたところらしい
41 = 10 :
「おぉ、お帰り皆。仕事どうだった?」
兄ちゃんはさっきとはうって変わってにこやかな表情で竜宮小町のメンバーにそう尋ねた
「ん~とね、もうトップアイドルも夢じゃない→!って感じだったよ!」
兄ちゃんに仕事のこと尋ねられたのが嬉しかったのか亜美もとても嬉しそうにそう答えた
「確かに今日はなかなかの出来だったわね」
りっちゃんもそれに同調する
「……真美もう帰るね」
この場にいるのはなんだか少し場違いな気がしてきた真美はそそくさと退散することにした
「あら~。真美ちゃんさようなら~」
返事をしたのはあずさお姉ちゃんだけだった
43 = 10 :
あそこで事務所を出たのは正解だったのか……
兄ちゃんは真美が突然帰ったことを不自然に思ってくれるだろうか……
そんな自問自答を繰り返す
しかし今更事務所には戻れない……
真美の悩み……
それは亜美についてだった
44 :
貴音とべろちゅーしたい///
45 = 10 :
真美と亜美は皆さんもご存知の通り双子のアイドル
765プロに入ってからも昔はいつも一緒に仲良く話していた
……しかし
ある時からその関係は崩れていった
46 :
真美の方が可愛い
47 = 10 :
……そう、亜美が竜宮小町のメンバーに選ばれたのだ
なぜ真美ではなく亜美が、と言う思いがないわけでもなかったが
最初は純粋に竜宮小町に選ばれた亜美を祝福し、共に喜んだ
そしてすぐに追いつけると思っていた
亜美は竜宮小町としてのデビューを皮切りにどんどん多忙になっていった
……そして真美と亜美の会話はめっきり減ってしまった
48 = 10 :
真美一人で過ごす時間が増えるにしたがってなぜ亜美だけが……という思いは強くなっていった
765プロ全員が売れっ子になった今でもやはり765プロを引っ張って行っているのは竜宮小町だった
……真美ではなく亜美の方が人気が高いのは言うまでもなかった
亜美は近そうで手の届かない場所に行ってしまっていた
双子でも真美の方がお姉ちゃん、ということがこの思いをさらに強くさせた
49 :
俺には違いが分からない
50 = 10 :
いつもまこちんは言っている
「ボクを女の子として見てほしい」と
しかし女の子として見られないのなんてまだいい方だ
真美は双子の「人気のない方」として扱われるのだから
「真美を真美として見てほしい」
日に日にこの思いは強くなっていった
みんなの評価 : ★
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