元スレ宗介「765プロ…?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
101 = 63 :
この解散ってどう考えても宗介が仕組んでるだろ
102 = 1 :
3日後 ―夏フェス会場―
やよい「うっうー!人がいっぱいいますー!!」
会場には見渡す限りに人が詰め込まれており、猛暑と相まって異常な熱気を放っている。元気なやよいや真、涼しげな千早に対しほかのアイドルたちは暑さにやられたのか少しぐったりしている。
春香「う゛ぅ~、暑すぎるよ~」
真「ほら春香そんなところで寝てないで早く打ち合わせしようよ!」
春香「ちょっと待ってよ…せめてあと10分だけ休ませて…」
真「何言ってるんだよ?!僕たちの初ステージなんだからもっと気合入れないと!ほらプロデューサーも何か言ってやってくださいよ!…ってプロデューサーどうかしましたか?」
103 = 1 :
宗介「…いや、問題ない。真、無理な調整はかえって逆効果になる可能性がある。不満だとは思うが10分だけみんなを休ませてやってくれ。」
真「う~プロデューサーがそう言うなら仕方ないですね…じゃあ僕その間にいろいろ見てきますね!」
そう言うと真は走ってどこかへ行ってしまった。
宗介「(やはり嫌な胸騒ぎがする。あれからオファーをよこした961プロについてミスリルに調査させたが、全く情報が見あたらなかった…
唯一わかったことは961プロも夏フェスにアイドルグループを参加させているということだけだ…確か『ジュピター』と『プロジェクト・フェアリー』だったな…念のため少し偵察をしてくるか。)」
アイドルたちには挨拶廻りをしてくるという口実をつけて宗介は961プロの控えブースへと偵察に向かった。
104 :
ふむ・・CV再生余裕
105 = 1 :
ー961プロブース近くー
宗介「どうやらあそこのようだな…」
宗介が物陰から961プロのブースを覗くと『ジュピター』と『プロジェクト・フェアリー』と見られるグループが待機しているのが確認できた。
宗介「(あれが961プロのアイドルグループか…あの茶髪の女の雰囲気は凄まじいが、それ以外はそれほどの実力があるとは思えない…念のため誰か縛り上げて情報を聞き出すか。)」
宗介が監視を続けていると、男性グループと思われる内の一人が席を離れて出ていった。それを見計らい行動を起こそうとしたとき、宗介の後頭部に硬いもの押し付けられた。
106 = 96 :
あとどのくらい?
107 = 91 :
アマルガムか
108 :
それは私のおいなりさんだ
110 = 1 :
宗介「っ!!!」
???「貴様、こんなところでぬぅわにをしている?」
宗介「(くそ、いつのまに…)」
???「貴様、見たところ業界の人間のようだな。他所の偵察とは…どこの事務所だ?」
宗介「…765プロの者だ。」
???「765プロだとぉ?貴様こちらを向け。」
宗介は言われるがまま声のする方へ向き直る。すると目の前には765プロの社長と同じような全身が黒っぽい男が立っていた。
111 = 1 :
>>106
今3分の1くらい
宗介「(こいつ…!!社長と同じ…なんて威圧感だ…くっ、睨まれるだけで気を失いそうだ…!!)」
男は宗介の体を舐めるように観察すると、不敵な笑みを浮かべた。
???「ふん、貴様ぬぅわかぬぅわかいい面構えをしているな。なるほど…あいつが気にいるわけだ。貴様、名は?」
宗介「相良宗介だ。(こいつ、何を言っている…あいつとは社長のことか…?まさかこいつは?!)」
黒井「相良宗介か、良い名だ。私は黒井嵩男だ。961プロの社長をやっている。」
宗介「…俺をどうする気だ。」
黒井「もちろんペナルティを与えるさ。悪い子にはお仕置きをしなければならないからな。だが、貴様が我が961プロの従順な犬になるというのなら、今回の件は不問にしてやろう。どうだ?」
112 = 1 :
宗介「…断る。」
黒井「ふん、まあそうだろうな。では残念だがお仕置きだ。」
黒井は銃口を宗介の眉間に突きつける。あと引き金を少し引くだけで宗介は死ぬ。
宗介「(どうやらここまでか…)」
黒井「…と、思ったがやはりやめよう。」
黒井は構えていた銃を下ろし、腰に収めた。
宗介「…見逃すということか?」
黒井「わざわざフェスに足を運んでもらったんだ。貴様もアイドルたちの活躍を見ずに死ぬのは本望ではないだろう?」
宗介「肯定だ。」
黒井「ただ、勘違いするなよ。今後別の形でペナルティを与える予定には変わりはないがな。心変わりしたらいつでも961プロに来い。私の手足としてこき使ってやる。フゥーハハハハハ!!」
113 = 1 :
黒井は高笑いをしながら961プロのブースへと消えていった。その場に残された宗介は、極度の緊張から解放されたためかバタリと倒れ気を失ってしまった。
5分後 ー765プロのブースー
宗介「(…ここは…そうだ…俺は961プロに………!)」
我に返った宗介が目を覚まして体を起こすと、765プロのアイドルたちが宗介に気がつき集まってきた。
春香「プロデューサー!もう大丈夫なんですか?!」
アイドルたちは心配そうに宗介を見ている。
114 :
今日は東方不敗もプロデュースしてるし楽しみだ
115 = 1 :
宗介「ああ、問題ない。どうやら心配をかけたようだな。」
真美「ホントだよ→!雪ぴょんなんて兄ちゃんが倒れてるときずっと泣いてたんだよ。」
雪歩「ま、真美ちゃん!」
慌てる雪歩の反応に思わずみんなが笑った。
宗介「ありがとう、雪歩。しかし、俺はどうやってここまで来たんだ?」
真美「まこちんが兄ちゃんをおんぶして運んで来てくれたんだよ→」
見ると真はドヤ顔で胸を張っている。
真「ぶらぶらと探索してたらプロデューサーが倒れているのを見つけたんで、慌てて背負って連れてきたんですよ。どうです、僕偉いでしょう?」
117 = 1 :
宗介「そうだったのか。真、ありがとう。礼を言うぞ。」
真「えへへ。でも、なんであんなところで倒れていたんですか?」
宗介「…オファーをしてくれた961プロに挨拶をしようと思った所で目眩がしてな、どうやら俺も暑さにやられてしまったようだ。」
その時宗介は「961プロ」という言葉に彼女たちが反応し、表情を曇らせたのを見逃さなかった。
宗介「…961プロについて何か知っているのか?」
重い沈黙が数秒続いたあと、千早が重い沈黙を破って話し始めた。
118 :
アイドル達がウジムシ呼ばわりされつつ血と汗と涙を流しながら殺人マシーンに変えられるのを想像していたが安心した
119 :
まさか解散したの新幹少女じゃないよな‥
120 = 1 :
重い沈黙が数秒続いたあと、千早が重い沈黙を破って話し始めた。
千早「…961プロには、以前まで765プロにいた星井美希というアイドルがいるんです。美希は紛れもなく天才と呼べる、ほかのアイドルと一線を画す才能を持っていました。
実際、竜宮小町が売れる前は、美希一人の力で765プロは成り立っていたんです。でも、ある日突然961プロに移籍するといって765プロから姿を消したんです…今は961プロの『プロジェクト・フェアリー』というユニットで活動をしています。」
宗介にとってこの情報は初耳だった。ミスリルから支給された資料にもそのようなことは記載されていなかった。恐らく黒井社長の手により抹消されたのだろう。
121 = 1 :
ブース内には変わらず思い空気が漂う。そう空気を破り、春香が発言する。
春香「確か今日は美希も来てるんだよね?美希に私たちのステージを見てもらおうよ!」
真「そうだね…ってそうだ、のんきに話してる場合じゃないよ!早く調整しないと!」
真の言葉でアイドルたちは我に帰り、散っていった。
122 = 1 :
―本番5分前―
宗介はステージの袖で待機しながら、会場に不審者がいないか観察している。宗介の隣にはアイドルたちが緊張した面持ちで出番を待っている。見てみるとみんな顔面の様子がおかしい。
宗介「(こんなに緊張している彼女たちがいずれはこの大観衆を洗脳する軍事兵器になるのか…末恐ろしいが胸が熱くなるのも事実だ…)」
宗介の視線に気づいたやよいが訝しげな顔を向ける。
やよい「どうしたんですかプロデューサー?」
宗介「いや…お前たちの行く末を早く見てみたいと思っていた。想像していたんだ、お前達がステージに立ち、歌って踊って、大衆を歓喜させている光景を、な。」
123 = 29 :
しえん
125 = 1 :
やよい「…わかりました!私、プロデューサーにその光景を見せられるように頑張ります!」
春香「私も頑張ります!」
千早「ええ、私も美希に胸を張れるように精一杯歌うわ。」
真美「真美はこのセクチ→ボディで観客をメロメロにしちゃうもんね→!」
真「僕はダンスで会場中の注目を独り占めしちゃいますからね!」
雪歩「わ、私も失敗しないように頑張りますぅ!」
先ほどまで緊張していた彼女たちの姿はそこにはなく、輝くステージに思いを馳せている少女たちの姿があった。
宗介「お前たち…ならば俺に見せてみろ!お前たちの真価を!」
一同「はい!!」
126 = 1 :
宗介「行け!!」
宗介が叫ぶとアイドルたちは輝くステージに向かって走っていった。
彼女たちの走っていく姿を見ていた宗介の肩に手が添えられる。
宗介「っ!!」
慌てて横を見ると、黒井が気配もなく立っていた。
黒井「そう睨むなよ。ほら、彼女たちのステージが始まるぞ。」
黒井は顎でアイドルを指すが、宗介は視線をそらさず黒井をにらみ続けている。
宗介「貴様、なぜここに?」
黒井「おいおい、オファーをしたのは私だぞ。見物しにきたのだよ。ここは特等席だからな。ほら見ろよ、始まるぞ。」
127 :
殺せ!殺せ!殺せ!
128 = 1 :
宗介は視線を逸らし、ステージへと向ける。全員が配置につき、今まさしく始まるところだった。
ARE YOU READY!!
I'M LADY!!
始めよう
やれば出来るきっと
絶対私NO.1
宗介「よし、出だしは完璧だ。(客の洗脳もまずまずだ。)」
黒井「ふむ、だがいつまで続くかな。」
宗介「どういう意味だ?」
黒井「そう慌てるなって。そのうち分かるんだから。」
宗介「質問に答えろ!!」
宗介は思わず声を荒げる。
しかし、黒井は何も答えようとせずステージを見ている。焦燥感にかられた宗介が腰の銃に手を伸ばそうとしたが、あっけなく手をつかまれてしまった。
130 :
歌で洗脳とかおそろしあ
131 = 29 :
アニメでも顔出しNGだし、かなり黒いことやってるんだろう
132 :
追いついた
133 :
中身が御大将じゃないか
134 = 1 :
黒井「おいおい、そんな無粋なものを出そうとするんじゃない。」
宗介「くっ!」
黒井はやれやれといった風に頭を振るうと、不敵な笑みを浮かべた。
黒井「今からペナルティを与える。」
宗介「なんだと…?」
黒井「だーかーらーペナルティだって。さっき見逃してあげた分を、今この場で使うんだよ。彼女たちに協力してもらって。」
宗介「どういうことだ?!」
黒井「まあ、厳密に言うと貴様らにオファーをした時点で何らかのアクションを起こすことは決定していた。最近の貴様らはチョロチョロとこざかしかったからな。」
135 = 130 :
このソースキーちゃんもかなりえげつないことやってるけどな
下手したらアニメの黒井より黒いぞ
136 :
なんか特殊な世界観ね支援
137 :
何という俺得SS
138 = 1 :
黒井「だが、貴様が不貞を行ったおかげでペナルティのいい口実ができた。命が助かったことに比べれば、これから起こることは些細なことだろう。」
聴こえてくる曲はサビの手前に差し掛かっていた。ステージを見ると、アイドルたちは全力で歌い、踊っており、それに共鳴するように観客も大きな盛り上がりを見せていた。
黒井「…そろそろだな。目に焼き付けるがいい、最高のショーをな!」
宗介が黒井の言葉の意味を聞こうと思った矢先、黒井の腕が高く上がった。その瞬間、ステージで響いていた音が、突然消えた。大音量の音楽に替わって不意に現れた沈黙は、一瞬で会場全ての者を混乱に陥れた。その中には、宗介も含まれていた。
139 :
フルメタ名前しか知らないけど面白いな、支援。
フルメタも見てみようかな。
140 :
ザイードのくせに生意気な
141 = 1 :
宗介「な…」
宗介は言葉にならない声を上げ、口をパクパクさせている。しかし、それ以上にステージ上のアイドルたちは混乱している。
今日が人生初のステージである彼女たちが、このようなアクシデントに上手く立ち振るうことなど出来るわけがない。
困惑した表情を浮かべた彼女たちの顔は、沈黙が続く中で変わっていき、ついに泣きだしてしまう者まで現れた。
会場には沈黙の代わりに観客のどよめきが広がりつつあった。隣では黒井が高笑いをしている。
黒井「フゥーハハハ!!!どうだ、最高のステージだろう?」
142 = 130 :
泣いてるアイドルハァハァ ウッ!
143 = 118 :
ちょっと765社長にコダール支給してくるは
144 = 1 :
宗介は黒井の胸倉を掴んだ。が、気がつくと地面に転がされていた。数秒遅れて肺に衝撃が来て、呼吸が出来なくなる。
その様子を黒井は相変わらずニヤニヤと不敵な笑みを浮かべて見ていた。
黒井「おいおい、感情に任せて私を攻撃する前に、あそこで立ち尽くしている彼女たちを助けてやったらどうだ?プロデューサー殿?まあ、もう手遅れだろうがな。フゥーハハハ!!」
宗介がよろよろと立ち上がったとき、再び大音量の音が鼓膜を揺らした。黒井が表情を歪ませる。
黒井「なんだ、予定よりも修復が早かったな。まあ、どの道あいつらのアイドル生命は今日で終わりだ。なかなか楽しいショーを見せてもらったよ。ありがとう、アデュー☆」
黒井はそう言うと高笑いをしながら会場を後にした。残された宗介はただ呆然と、曲の再開に対応できずにステージで泣きじゃくる彼女たちを眺めていた。
145 = 132 :
黒井社長強すぎわろた
146 = 139 :
この社長は間違いなく現代に転生したギンガナム。
147 = 1 :
2時間後 ―車内―
車内の空気は重い。泣き声こそ聞こえなくなったものの、依然として空気は張り詰めており、いつ誰がまた泣き出してもおかしくない状態だった。
黒井が去った後、呆然としていた宗介は数秒後に駆けつけたスタッフの声で我に返った。
曲が終わっても袖に帰ってこない彼女たちを戻すため、宗介は手持ちのスモークグレネードをステージに向かってばらまき、会場が煙に包まれている間に全員を袖に退避させた。
その後泣きじゃくる彼女たちをブースへ戻すと、宗介は主催者のところへ謝罪をしに行った。
意外なことに主催者側は「初ステージでのアクシデントだから仕方がない。」とすんなりと許してくれた。許してくれたのは事務所としては利益ではあった。しかし、一方でアイドルたちの心の傷という不利益を抱えたのも事実であった。
148 = 137 :
ちょっくらECS展開して961プロ襲ってくるわ
149 :
>>148
社長に殺られるぞ
150 = 1 :
宗介が765プロの控えブースに戻ると、見慣れない少女の姿があった。
その少女は異常なオーラをまとっていた。端的に言うと、少女には「華」があった。
宗介「(こいつは確か…さっき961プロのブースにいたアイドルだな。)」
少女は宗介に気づき、宗介の顔を見るとそばにいた千早に話しかけた。
美希「千早さん、この人誰?ミキ知らないの。」
千早「…彼は私たちのプロデューサーよ。プロデューサー、彼女がさっき話した星井美希です。」
話しかけられた千早は暗い表情のまま質問に答え、宗介に美希を紹介した。
宗介「(こいつが星井美希か。なるほど、確かにうちのアイドルにはない華を持っているな。)」
みんなの評価 : ★★
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