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元スレ棚町「あれ? 絢辻さん、こんなところでなにやってんの?」
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絢辻「あなたこそなにしてるの。創設祭はとっくに終わったわよ」
棚町「あたしは冬休みの宿題置き忘れてたからとりに来たのよ。これくらい大目に見てよね」
絢辻「別に……もともと咎める気なんてないわ」
棚町「てんきゅ。それで絢辻さんは? 純一とデートしてたんじゃないの?」
絢辻「デート、ね……」
棚町「せっかくのクリスマスなんだから朝まで一緒にいたらよかったのに。あのバカにそんな甲斐性なさそうだけど」
絢辻「そうね……一緒にいれたら、よかったわね。本当に……」
棚町「は……?」
棚町「あたしは冬休みの宿題置き忘れてたからとりに来たのよ。これくらい大目に見てよね」
絢辻「別に……もともと咎める気なんてないわ」
棚町「てんきゅ。それで絢辻さんは? 純一とデートしてたんじゃないの?」
絢辻「デート、ね……」
棚町「せっかくのクリスマスなんだから朝まで一緒にいたらよかったのに。あのバカにそんな甲斐性なさそうだけど」
絢辻「そうね……一緒にいれたら、よかったわね。本当に……」
棚町「は……?」
棚町(なんかこの感じ、2年前のクリスマスの純一そっくり。もしかして……)
棚町「あのさ、絢辻さん。今日は――」
絢辻「用が済んだのならはやく帰った方がいいわよ。先生に見つかったらなに言われるかわからないから」
棚町「あ、うん……って絢辻さんはどうなのよ。帰らないの?」
絢辻「あたしもじき帰るわ」
棚町「じきって……絢辻さん、なにしに学校戻ってきたの?」
絢辻「あなたには関係ないわ」
棚町「むっ。あたしはちゃんと理由教えたんだから、絢辻さんも教えてくれたっていいじゃない」
絢辻「理由なんてない。ただなんとなく来ただけよ。それじゃ」
棚町「あ、ちょっと待ちなさいよ――ひゃ!?」
棚町「あのさ、絢辻さん。今日は――」
絢辻「用が済んだのならはやく帰った方がいいわよ。先生に見つかったらなに言われるかわからないから」
棚町「あ、うん……って絢辻さんはどうなのよ。帰らないの?」
絢辻「あたしもじき帰るわ」
棚町「じきって……絢辻さん、なにしに学校戻ってきたの?」
絢辻「あなたには関係ないわ」
棚町「むっ。あたしはちゃんと理由教えたんだから、絢辻さんも教えてくれたっていいじゃない」
絢辻「理由なんてない。ただなんとなく来ただけよ。それじゃ」
棚町「あ、ちょっと待ちなさいよ――ひゃ!?」
棚町「アンタ今までなにしてたのよ。そんなに手冷えてて……ほとんど体温残ってないじゃない」
絢辻「なにもしてないわ。なにもできなかったもの」
棚町「もしかして……ずっと外にいたの?」
絢辻「……」
棚町「外で……ずっと誰かを待ってたの?」
絢辻「……」
棚町「あ、ごめん。無神経だった。聞かなかったことにして」
絢辻「だったら最初から聞かないでほしかったわね」
棚町「だから謝ったじゃないのよぅ……気がきかなくて悪かったわね」
絢辻「なにもしてないわ。なにもできなかったもの」
棚町「もしかして……ずっと外にいたの?」
絢辻「……」
棚町「外で……ずっと誰かを待ってたの?」
絢辻「……」
棚町「あ、ごめん。無神経だった。聞かなかったことにして」
絢辻「だったら最初から聞かないでほしかったわね」
棚町「だから謝ったじゃないのよぅ……気がきかなくて悪かったわね」
絢辻「もういい? 気が済んだのなら手を離してもらえるかしら」
棚町「イヤ」
絢辻「……なんでよ」
棚町「アンタがこれからどこ行くか教えてくれるまで、死んでも離さない」
絢辻「どこも行かないわよ。校内を一回りするだけ」
棚町「そのあとは?」
絢辻「さぁ……家に帰るんじゃない?」
棚町「ホントに?」
絢辻「ええ。もう……することもないから」
棚町「……あ、そだっ! 今からあたしんちに来ない?」
絢辻「え……?」
棚町「イヤ」
絢辻「……なんでよ」
棚町「アンタがこれからどこ行くか教えてくれるまで、死んでも離さない」
絢辻「どこも行かないわよ。校内を一回りするだけ」
棚町「そのあとは?」
絢辻「さぁ……家に帰るんじゃない?」
棚町「ホントに?」
絢辻「ええ。もう……することもないから」
棚町「……あ、そだっ! 今からあたしんちに来ない?」
絢辻「え……?」
絢辻「なんであなたの家に……行く用がないわ」
棚町「クリスマスだってのにみんなすぐ帰っちゃうからなんか物足りなかったのよ。だから付き合ってくんない?」
絢辻「いやよ、ひとりで遊んでなさい」
棚町「まぁそう言わずにさ。クラスメートのたまのお願いなんだから」
絢辻「あたしはいつも誰かになにか頼まれてるわよ」
棚町「でもあたしが頼んだことはあんまりなかったでしょ? だから、ね?」
絢辻「そんな気分じゃないの。他をあたってもらえる?」
棚町「今から呼んだって誰も来るわけないでしょ。ここで会ったのもなにかの縁だと思ってさ」
絢辻「しつこいわね……」
棚町「アンタが首を縦に振るまで続くわよ」
絢辻「……わかったわよ。少しだけ付き合ってあげる」
棚町「いやっほう! てんきゅ、絢辻さん」
棚町「クリスマスだってのにみんなすぐ帰っちゃうからなんか物足りなかったのよ。だから付き合ってくんない?」
絢辻「いやよ、ひとりで遊んでなさい」
棚町「まぁそう言わずにさ。クラスメートのたまのお願いなんだから」
絢辻「あたしはいつも誰かになにか頼まれてるわよ」
棚町「でもあたしが頼んだことはあんまりなかったでしょ? だから、ね?」
絢辻「そんな気分じゃないの。他をあたってもらえる?」
棚町「今から呼んだって誰も来るわけないでしょ。ここで会ったのもなにかの縁だと思ってさ」
絢辻「しつこいわね……」
棚町「アンタが首を縦に振るまで続くわよ」
絢辻「……わかったわよ。少しだけ付き合ってあげる」
棚町「いやっほう! てんきゅ、絢辻さん」
薫の部屋
棚町「テキトーにくつろいじゃっていいわよ。お腹減ってない?」
絢辻「なにかもらえるとありがたいわね」
棚町「オッケー。ピザでいい?」
絢辻「え、出前とるの?」
棚町「うん。大丈夫、ピザ届くまではお菓子があるわよ」
絢辻「そういうことじゃなくて……出前とってもらうくらいならなにもいらないから」
棚町「お金のことなら気にしないで。あたしが誘ったんだし、あたしが出すわ」
絢辻「そこまでしてもらわなくていいわよ」
棚町「いーからいーから。あたしがピザ食べたいだけだし」
棚町「テキトーにくつろいじゃっていいわよ。お腹減ってない?」
絢辻「なにかもらえるとありがたいわね」
棚町「オッケー。ピザでいい?」
絢辻「え、出前とるの?」
棚町「うん。大丈夫、ピザ届くまではお菓子があるわよ」
絢辻「そういうことじゃなくて……出前とってもらうくらいならなにもいらないから」
棚町「お金のことなら気にしないで。あたしが誘ったんだし、あたしが出すわ」
絢辻「そこまでしてもらわなくていいわよ」
棚町「いーからいーから。あたしがピザ食べたいだけだし」
棚町「絢辻さんってさ、こうやって友だちの家で遊んだりするの?」
絢辻「そういえば高校に入ってからは初めてかも」
棚町「休日に遊んだりしなさそうよね。でもよかったわ」
絢辻「なにが?」
棚町「あたしはちゃんと友だちとして扱われてたのね」
絢辻「話の腰を折らないように、あえて否定しなかったのよ」
棚町「あ、ひどっ」
絢辻「友だちとして扱ってほしいなら、まずはしつこいところを直してちょうだい」
棚町「追い討ち!?」
絢辻「そういえば高校に入ってからは初めてかも」
棚町「休日に遊んだりしなさそうよね。でもよかったわ」
絢辻「なにが?」
棚町「あたしはちゃんと友だちとして扱われてたのね」
絢辻「話の腰を折らないように、あえて否定しなかったのよ」
棚町「あ、ひどっ」
絢辻「友だちとして扱ってほしいなら、まずはしつこいところを直してちょうだい」
棚町「追い討ち!?」
>>28
予想はよそう
予想はよそう
絢辻「あなたはあたしのことをどう思ってるの?」
棚町「おかたーい委員長タイプで仲良くなれそうにないって感じ?」
絢辻「ほら、あなただってあたしのことを友だちとして見てないじゃない」
棚町「今のは昔の話。最近は結構仲良くなれるかもって思ってるのよ」
絢辻「あら、どういう心境の変化?」
棚町「委員長みたいな絢辻さんは苦手だけど、毒舌な絢辻さんはあたしの好きなタイプだから」
絢辻「変わってるわね、あなた。そんなこと言ってくれるのはたちば……」
棚町「絢辻さん……?」
絢辻「……なんでもないわ。あなたが変わってるって話よ」
棚町「おかたーい委員長タイプで仲良くなれそうにないって感じ?」
絢辻「ほら、あなただってあたしのことを友だちとして見てないじゃない」
棚町「今のは昔の話。最近は結構仲良くなれるかもって思ってるのよ」
絢辻「あら、どういう心境の変化?」
棚町「委員長みたいな絢辻さんは苦手だけど、毒舌な絢辻さんはあたしの好きなタイプだから」
絢辻「変わってるわね、あなた。そんなこと言ってくれるのはたちば……」
棚町「絢辻さん……?」
絢辻「……なんでもないわ。あなたが変わってるって話よ」
BAD後の絢辻さんは薫でもいいから救ってあげて欲しい
ていうか、もうほんと誰でもいいから救ってあげてほしい
ていうか、もうほんと誰でもいいから救ってあげてほしい
絢辻「なにも聞いてこないのね」
棚町「んーまあアンタが話してくれるって言うなら喜んで聞くけど、あたしから聞くことじゃないと思うから」
絢辻「あら、さっきはあんなに知りたがってたのに」
棚町「反省したのよ」
絢辻「別に聞いてくれたっていいのよ。ご馳走になったお礼に教えてあげる」
棚町「じゃあねぇ……っていきたいとこだけど、遠慮しとく。アンタが自分から話したくなったら話して」
絢辻「なによ、気持ち悪いわね……」
棚町「そこまで言うことないでしょ」
絢辻「……今から話すのは独り言だから、気にしなくていいわよ」
絢辻「橘君にクリスマスデートの約束をすっぽかされました」
絢辻「はい、独り言終わり」
棚町「んーまあアンタが話してくれるって言うなら喜んで聞くけど、あたしから聞くことじゃないと思うから」
絢辻「あら、さっきはあんなに知りたがってたのに」
棚町「反省したのよ」
絢辻「別に聞いてくれたっていいのよ。ご馳走になったお礼に教えてあげる」
棚町「じゃあねぇ……っていきたいとこだけど、遠慮しとく。アンタが自分から話したくなったら話して」
絢辻「なによ、気持ち悪いわね……」
棚町「そこまで言うことないでしょ」
絢辻「……今から話すのは独り言だから、気にしなくていいわよ」
絢辻「橘君にクリスマスデートの約束をすっぽかされました」
絢辻「はい、独り言終わり」
>>33
お前ほんとに勘弁してください……
お前ほんとに勘弁してください……
>>33
それやめろ
それやめろ
棚町「……それって本当のことなの?」
絢辻「信じる信じないはあなたの自由よ」
棚町「純一がそんなことするなんて……あたしには信じられない」
絢辻「そうね、あたしも信じられないわ。今でも夢なんじゃないかって疑ってるの」
棚町「アンタ……」
絢辻「起きたらまだ創設祭は始まってなくて、待ち合わせ場所に行ったら橘君が待ってるんじゃないかって思ってるの」
絢辻「本当はそんなことありえないってわかってるのにね。あはは、もう夢を見る年齢はとっくに過ぎたのに」
絢辻「なんでかなぁ……今度こそ信じてもいいって思ったのになぁ……」
絢辻「どうしてよ……橘君……」
棚町「……」
絢辻「信じる信じないはあなたの自由よ」
棚町「純一がそんなことするなんて……あたしには信じられない」
絢辻「そうね、あたしも信じられないわ。今でも夢なんじゃないかって疑ってるの」
棚町「アンタ……」
絢辻「起きたらまだ創設祭は始まってなくて、待ち合わせ場所に行ったら橘君が待ってるんじゃないかって思ってるの」
絢辻「本当はそんなことありえないってわかってるのにね。あはは、もう夢を見る年齢はとっくに過ぎたのに」
絢辻「なんでかなぁ……今度こそ信じてもいいって思ったのになぁ……」
絢辻「どうしてよ……橘君……」
棚町「……」
絢辻「……ごめんなさい。せっかくあなたが盛り上げようとしてくれてたのに」
棚町「いいよ。無理に元気づけようとしたあたしが悪い」
絢辻「あなたはなにも悪くないわよ」
棚町「アンタはさ……これからどうすんの?」
絢辻「なにも変わらないわ。むしろ最近がおかしかったのよ。もとに戻るだけ」
棚町「そっか……まぁ、あたしが口出しすることじゃないわね」
絢辻「この話は忘れて、あなたは今までどおり彼に接してあげてね」
棚町「できるかしら……思い出したら拳が出ちゃいそうだわ」
棚町「いいよ。無理に元気づけようとしたあたしが悪い」
絢辻「あなたはなにも悪くないわよ」
棚町「アンタはさ……これからどうすんの?」
絢辻「なにも変わらないわ。むしろ最近がおかしかったのよ。もとに戻るだけ」
棚町「そっか……まぁ、あたしが口出しすることじゃないわね」
絢辻「この話は忘れて、あなたは今までどおり彼に接してあげてね」
棚町「できるかしら……思い出したら拳が出ちゃいそうだわ」
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