元スレ姫「どこだ、ここは?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 :
死って・・・ストレートだな
102 = 84 :
母「―――今日はありがとうございました」
姫「気にするな。また来る」
母「きっと娘も喜びます」
姫「うむ」
男「ではまた」
母「はい」
姫「―――ふふん、兄もいいところがあるな」
男「まあ、あの子のためでもありますから」
姫「そうか……優しいな」
男「そんなこと……」
姫「私の兄が優しくてよかった。誇りに思うぞ」
男「だから……」
黒服「―――姫様」
姫「あ……」
黒服「お怪我はありませんか?」
103 = 89 :
ついに黒服が来ちまった
105 = 84 :
男「え?」
黒服「君は?」
男「あの……」
姫「こやつは私に良くしてくれた。なにもされてはおらん」
黒服「しかし……」
姫「くどい」
黒服「……わかりました」
姫「―――というわけだ。ここまでだな」
男「え……」
姫「楽しかったぞ?」
男「ちょっと約束はどうするんですか!!!」
姫「考えておく」
男「そんな……!!」
黒服「では行きましょう」
姫「うむ」
106 :
あ
107 :
演説で桃太郎フラグ
108 = 84 :
車内
黒服「姫様、本当に何もされていませんか?」
姫「だから、されておらんと言っておるだろう」
黒服「なら、いいのですが」
姫「ふん……」
黒服「二日後の演説に間に合ってよかったです。あれはわが国と日本を繋ぐ演説になりますからね」
姫「そうか」
黒服「……あの男は何者だったのですか?」
姫「私に尽くしてくれた者だ。あとで謝礼を送っておけ」
黒服「わかりました」
姫「……」
姫「楽しかったぞ……兄よ……」
姫「さよなら……」
109 = 90 :
oh...
なんで簡単に涙がでるようになったんだよ…
110 :
オチが見えた
111 = 84 :
家
男「ただいま……」
おばあさん「おかえり」
男「……ごはん、つくるよ」
おばあさん「そうかい」
男「……」
おばあさん「……帰ったのかい?」
男「うん……」
おばあさん「そう……」
男「……」
おばあさん「少し寂しいね」
男「一日だけだったのにな」
おばあさん「そんなものだよ」
男「そっか」
112 :
下着はばあちゃんの物のままなのか……?
113 = 101 :
俺だったら一年間鬱になる
114 = 89 :
俺は引き籠もるレベル
115 = 84 :
二日後
おばあさん「ほら、中継がはじまったよ」
男「あ、うん」
姫『親愛なる日本の皆様へ―――』
男「……」
おばあさん「やっぱり衣装が違うと見違えるねえ……」
男「うん……」
姫『わが国と日本の架け橋をなるべく、私はやってきました』
男「さてと、お茶でもいれるよ」
おばあさん「お願いね」
姫『これからは手を取り合い、ともに繁栄を―――』
116 = 107 :
どんだけ豆腐メンタルだよ
117 :
それだけ姫に魅力があったんだろ
118 = 106 :
女と喋れないんだぜ
119 = 84 :
病室
幼女「あ、お姉ちゃんだ」
母「ほんとね」
姫『―――以上で私の演説を終了します』
パチパチパチ
ガラッ
姫「ふう……よかった。起きていたか。寝ていれば洒落にならなかったぞ」
幼女「え?」
母「あ、あなた!?」
黒服「姫様……」
姫「外に出ておれ」
黒服「これがバレたら……」
姫「分かっている。だが、約束を果たすのもまた姫君としての務めだ」
黒服「分かりました。ですが、20分だけですよ」
姫「うるさいな。分かっているといっているだろう」
120 = 84 :
幼女「おねえちゃん……」
姫「生放送の演説で桃太郎でもよかったのだが、どうしてもこの国の偉い奴らが許してくれなくてな」
幼女「……」
姫「とりあえず、演説は録画したものを放送することにした」
母「でも……これ、生って……」
姫「そんなもの嘘だ。勿論、公に知られてはただ事ではないが」
母「そんなことまでしてもらっては……!!」
姫「気にするな。人一人の約束も守れず、親和を語るなど私にはできない」
母「……」
幼女「おねえちゃん!」
姫「時間がない。読むぞ」
幼女「うん!」
姫「寝るなよ?」
幼女「寝ない!」
姫「よしっ。いい返事だ。今、読み聞かせてやろう」
121 = 101 :
この姫様にだったら一生を捧げられる
123 = 84 :
姫「―――さるがそこで言いました。桃太郎さん、おこしにつけた……」
幼女「すぅ……すぅ……」
姫「こいつぅ……!!」
母「す、すいません!」
姫「仕方ない。続きはまたの機会だな」
母「え?」
姫「では、これで失礼する」
母「あの……本当になんと言ったらいいか……」
姫「私が勝手にしたことだ。気にすることはない」
母「あと……お薬も大事に使わせていただきます」
姫「ああ、存分に使え。賞味期限とかあるかもしれんから早めに飲めよ?」
母「ふふ……」
姫「では、さらばだ」
母「はい」
幼女「すぅ……おねえちゃん……つづきぃ……すぅ……」
124 :
ふぅ・・・
126 = 84 :
車内
黒服「姫様、もう無茶なことはおやめください」
姫「なあ。一つ、私が朗読するから感想を聞かせてくれ」
黒服「え?」
姫「いいか、いくぞ?」
黒服「あの……姫様……?」
姫「感想をいうだけでいいのだ。簡単だろう」
黒服「まぁ……はい」
姫「いいな?読むぞ?」
黒服「は、はい」
姫「ごほん」
姫「―――昔々あるところに」
127 = 84 :
姫「―――めでたしめでたし」
黒服「……」
姫「どうだ?」
黒服「演説のときにはない声質ですね」
姫「具体的には?」
黒服「えっと、透明感があって、耳を撫でる風のような心地のよい読み方です」
姫「そうか」
黒服「あの……それがなにか?」
姫「私の朗読を何かに録音しろ」
黒服「は、はい?」
姫「ある男に言われたのだ、君の声はずっと聞いていたくなる声だとな」
黒服「そ、それで?」
姫「ならば、私の声を聞かせてやろうと考えた」
黒服「え?」
姫「CDにするんだ。私の朗読をな。―――そうしたら、あの娘との約束も同時に叶うかもしれん」
128 = 89 :
姫やりおる
129 = 90 :
催眠音声にしたら売れる…と
130 = 84 :
半年後
ピンポーン
母「はーい」
男「どうも」
母「あ、どうしたんですか?」
男「これ、あの子に渡そうと思って」
母「それは……」
男「もしかして……もう買いました?」
母「ええ。娘に懇願されて」
男「ですよね……」
幼女「おにいちゃんだ。こんにちは!」
男「こんにちは。あのCDもう聞いた?」
幼女「うん!おねえちゃんの声、いつでもきけるよ!!」
男「そうだな」
母「素敵ですよね。私もファンになりました」
132 = 84 :
住宅街
男「……俺ももう一度、聞こうかな」
男「また新作出るって言うし……次は赤鬼と青鬼だっけ……?」
男「……」
姫「よ」
男「うわぁ!!!」
姫「兄よ、なにを驚いておる」
男「な、なな……!!」
姫「うむ。実は別荘を設けにきたのだ」
男「え?」
姫「ここに来たときに、別荘をここに建てようと思っていたからな。うむ。兄と近所になれて私もうれしいぞ」
男「あ、そ、そうなんだ……」
姫「年間50日ぐらいは来日するつもりでいる。その都度、妹の面倒を見るのだぞ?」
男「……わかった」
姫「それはそうと、私のCDは聞いてくれたか?聞いてないならその口にCDをねじ込んでやるぞ?」
133 :
何故か乱崎凶華を思い出した
134 = 106 :
うふふ
137 = 84 :
男「勿論、聞きました。何回もリピートして」
姫「そうか」
男「あの子も何度も聞いているみたいです」
姫「おぉ。では約束は果たしたか。よかったよかった!」
男「でも、やっぱり直接聞きたいと思いますよ。今度、機会があれば読んであげてください」
姫「そうだな。別荘で朗読大会でも開こうか」
男「それいいですね」
姫「うむ。そのときは兄も一緒だぞ?」
男「勿論行きます」
姫「そうだ。再会したときにこれを言おうと思っていたのだ」
男「え?」
姫「―――ただいま、兄上」
男「うん、おかえりなさい」
おしまい。
139 :
乙!和んだぞ!
140 = 90 :
乙っした!
気分よくなったよ
141 = 106 :
お疲れ
142 = 89 :
超乙
姫最高
143 = 101 :
乙
しかしこの脱ぎっぱなしのパンツをどうしてくれる
144 :
乙
この時間はこれくらいの短編がコーヒーに合う
145 :
乙~
ほっこりするいい話やった
146 = 107 :
>>143
煮て焼いて食え
148 = 85 :
乙丼
149 :
おつ
みんなの評価 : ☆
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