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    元スレ姫「どこだ、ここは?」

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    101 :

    死って・・・ストレートだな

    102 = 84 :

    「―――今日はありがとうございました」

    「気にするな。また来る」

    「きっと娘も喜びます」

    「うむ」

    「ではまた」

    「はい」


    「―――ふふん、兄もいいところがあるな」

    「まあ、あの子のためでもありますから」

    「そうか……優しいな」

    「そんなこと……」

    「私の兄が優しくてよかった。誇りに思うぞ」

    「だから……」

    黒服「―――姫様」

    「あ……」

    黒服「お怪我はありませんか?」

    103 = 89 :

    ついに黒服が来ちまった

    105 = 84 :

    「え?」

    黒服「君は?」

    「あの……」

    「こやつは私に良くしてくれた。なにもされてはおらん」

    黒服「しかし……」

    「くどい」

    黒服「……わかりました」

    「―――というわけだ。ここまでだな」

    「え……」

    「楽しかったぞ?」

    「ちょっと約束はどうするんですか!!!」

    「考えておく」

    「そんな……!!」

    黒服「では行きましょう」

    「うむ」

    106 :

    107 :

    演説で桃太郎フラグ

    108 = 84 :

    車内

    黒服「姫様、本当に何もされていませんか?」

    「だから、されておらんと言っておるだろう」

    黒服「なら、いいのですが」

    「ふん……」

    黒服「二日後の演説に間に合ってよかったです。あれはわが国と日本を繋ぐ演説になりますからね」

    「そうか」

    黒服「……あの男は何者だったのですか?」

    「私に尽くしてくれた者だ。あとで謝礼を送っておけ」

    黒服「わかりました」

    「……」

    「楽しかったぞ……兄よ……」

    「さよなら……」

    109 = 90 :

    oh...
    なんで簡単に涙がでるようになったんだよ…

    110 :

    オチが見えた

    111 = 84 :



    「ただいま……」

    おばあさん「おかえり」

    「……ごはん、つくるよ」

    おばあさん「そうかい」

    「……」

    おばあさん「……帰ったのかい?」

    「うん……」

    おばあさん「そう……」

    「……」

    おばあさん「少し寂しいね」

    「一日だけだったのにな」

    おばあさん「そんなものだよ」

    「そっか」

    112 :

    下着はばあちゃんの物のままなのか……?

    113 = 101 :

    俺だったら一年間鬱になる

    114 = 89 :

    俺は引き籠もるレベル

    115 = 84 :

    二日後

    おばあさん「ほら、中継がはじまったよ」

    「あ、うん」

    『親愛なる日本の皆様へ―――』

    「……」

    おばあさん「やっぱり衣装が違うと見違えるねえ……」

    「うん……」

    『わが国と日本の架け橋をなるべく、私はやってきました』

    「さてと、お茶でもいれるよ」

    おばあさん「お願いね」

    『これからは手を取り合い、ともに繁栄を―――』

    116 = 107 :

    どんだけ豆腐メンタルだよ

    117 :

    それだけ姫に魅力があったんだろ

    118 = 106 :

    女と喋れないんだぜ

    119 = 84 :

    病室

    幼女「あ、お姉ちゃんだ」

    「ほんとね」

    『―――以上で私の演説を終了します』

    パチパチパチ

    ガラッ

    「ふう……よかった。起きていたか。寝ていれば洒落にならなかったぞ」

    幼女「え?」

    「あ、あなた!?」

    黒服「姫様……」

    「外に出ておれ」

    黒服「これがバレたら……」

    「分かっている。だが、約束を果たすのもまた姫君としての務めだ」

    黒服「分かりました。ですが、20分だけですよ」

    「うるさいな。分かっているといっているだろう」

    120 = 84 :

    幼女「おねえちゃん……」

    「生放送の演説で桃太郎でもよかったのだが、どうしてもこの国の偉い奴らが許してくれなくてな」

    幼女「……」

    「とりあえず、演説は録画したものを放送することにした」

    「でも……これ、生って……」

    「そんなもの嘘だ。勿論、公に知られてはただ事ではないが」

    「そんなことまでしてもらっては……!!」

    「気にするな。人一人の約束も守れず、親和を語るなど私にはできない」

    「……」

    幼女「おねえちゃん!」

    「時間がない。読むぞ」

    幼女「うん!」

    「寝るなよ?」

    幼女「寝ない!」

    「よしっ。いい返事だ。今、読み聞かせてやろう」

    121 = 101 :

    この姫様にだったら一生を捧げられる

    123 = 84 :

    「―――さるがそこで言いました。桃太郎さん、おこしにつけた……」

    幼女「すぅ……すぅ……」

    「こいつぅ……!!」

    「す、すいません!」

    「仕方ない。続きはまたの機会だな」

    「え?」

    「では、これで失礼する」

    「あの……本当になんと言ったらいいか……」

    「私が勝手にしたことだ。気にすることはない」

    「あと……お薬も大事に使わせていただきます」

    「ああ、存分に使え。賞味期限とかあるかもしれんから早めに飲めよ?」

    「ふふ……」

    「では、さらばだ」

    「はい」

    幼女「すぅ……おねえちゃん……つづきぃ……すぅ……」

    124 :

    ふぅ・・・

    126 = 84 :

    車内

    黒服「姫様、もう無茶なことはおやめください」

    「なあ。一つ、私が朗読するから感想を聞かせてくれ」

    黒服「え?」

    「いいか、いくぞ?」

    黒服「あの……姫様……?」

    「感想をいうだけでいいのだ。簡単だろう」

    黒服「まぁ……はい」

    「いいな?読むぞ?」

    黒服「は、はい」

    「ごほん」

    「―――昔々あるところに」

    127 = 84 :

    「―――めでたしめでたし」

    黒服「……」

    「どうだ?」

    黒服「演説のときにはない声質ですね」

    「具体的には?」

    黒服「えっと、透明感があって、耳を撫でる風のような心地のよい読み方です」

    「そうか」

    黒服「あの……それがなにか?」

    「私の朗読を何かに録音しろ」

    黒服「は、はい?」

    「ある男に言われたのだ、君の声はずっと聞いていたくなる声だとな」

    黒服「そ、それで?」

    「ならば、私の声を聞かせてやろうと考えた」

    黒服「え?」

    「CDにするんだ。私の朗読をな。―――そうしたら、あの娘との約束も同時に叶うかもしれん」

    128 = 89 :

    姫やりおる

    129 = 90 :

    催眠音声にしたら売れる…と

    130 = 84 :

    半年後

    ピンポーン

    「はーい」

    「どうも」

    「あ、どうしたんですか?」

    「これ、あの子に渡そうと思って」

    「それは……」

    「もしかして……もう買いました?」

    「ええ。娘に懇願されて」

    「ですよね……」

    幼女「おにいちゃんだ。こんにちは!」

    「こんにちは。あのCDもう聞いた?」

    幼女「うん!おねえちゃんの声、いつでもきけるよ!!」

    「そうだな」

    「素敵ですよね。私もファンになりました」

    132 = 84 :

    住宅街

    「……俺ももう一度、聞こうかな」

    「また新作出るって言うし……次は赤鬼と青鬼だっけ……?」

    「……」

    「よ」

    「うわぁ!!!」

    「兄よ、なにを驚いておる」

    「な、なな……!!」

    「うむ。実は別荘を設けにきたのだ」

    「え?」

    「ここに来たときに、別荘をここに建てようと思っていたからな。うむ。兄と近所になれて私もうれしいぞ」

    「あ、そ、そうなんだ……」

    「年間50日ぐらいは来日するつもりでいる。その都度、妹の面倒を見るのだぞ?」

    「……わかった」

    「それはそうと、私のCDは聞いてくれたか?聞いてないならその口にCDをねじ込んでやるぞ?」

    133 :

    何故か乱崎凶華を思い出した

    134 = 106 :

    うふふ

    137 = 84 :

    「勿論、聞きました。何回もリピートして」

    「そうか」

    「あの子も何度も聞いているみたいです」

    「おぉ。では約束は果たしたか。よかったよかった!」

    「でも、やっぱり直接聞きたいと思いますよ。今度、機会があれば読んであげてください」

    「そうだな。別荘で朗読大会でも開こうか」

    「それいいですね」

    「うむ。そのときは兄も一緒だぞ?」

    「勿論行きます」

    「そうだ。再会したときにこれを言おうと思っていたのだ」

    「え?」



    「―――ただいま、兄上」

    「うん、おかえりなさい」


    おしまい。

    139 :

    乙!和んだぞ!

    140 = 90 :

    乙っした!
    気分よくなったよ

    141 = 106 :

    お疲れ

    142 = 89 :

    超乙
    姫最高

    143 = 101 :


    しかしこの脱ぎっぱなしのパンツをどうしてくれる

    144 :


    この時間はこれくらいの短編がコーヒーに合う

    145 :

    乙~
    ほっこりするいい話やった

    146 = 107 :

    >>143
    煮て焼いて食え

    148 = 85 :

    乙丼

    149 :

    おつ


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