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    元スレ男「朝なのに妹ちゃんが起こしに来ないし幼馴染が迎えにも来ない」

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    51 = 21 :

    「んまい!おかわりある?」
    「……もうないです。早く帰ってください教室に」
    「了解、ごちそうさま男ちゃん。友さん、それでは!」
    男友「あ、うん」
    「……」
    男友「まあなんだ。良い兄じゃないか」
    「……うん」

    52 = 21 :

    放課後
    男友「いいか。さりげなく、だ。デートとかそんな単語は捨て去れ」
    「おおう……これはデートのお誘いではない」
    男友「いいぞ。良くはないがそんな感じで誘ってこい」
    「う、うむ」

    「お、幼馴染ちゃん!」
    幼馴染「あ、男。今帰り?」

    53 = 21 :

    「そ、そうなんだけど、と、ところで」
    幼馴染「ところで?」
    「あ、明日とかひ、ひま?」
    幼馴染「うん、暇だよー」
    「キタ!」
    幼馴染「!?」
    「!?まちがい!ちがう!こ、ここに!2枚のチケットがある!」
    幼馴染「水族館?」
    「そ、そう!」

    54 :

    よく分からんが入れ替わり?

    55 = 32 :

    妹に対する呼称は妹さんにしてくれ

    56 = 21 :

    「そ、それでもし良かったら」
    先輩「幼馴染ー」
    幼馴染「あら、先輩」
    先輩「明日暇ならデートしようぜ!」
    幼馴染「デ、デート?でも男が」
    「な、なんと今ならこのチケット2枚を無料お試しプレゼント!」
    幼馴染「!?」
    先輩「おお!買った!」
    「まいど!それでは良い旅を!僕は帰宅します!」
    幼馴染「ちょっと男ー!?」

    57 :

    似てないけど何故か『香織と景子』を思い出した

    58 = 21 :

    男友「おい。おいってば」
    「……なんか、ほんとごめん」
    男友「お、おう」
    「……」
    男友「……おい」
    「……ほんとごめん」
    男友「いや、今度はそっちじゃなくて」
    男友「走ってくるぞ、兄が」
    「えっ」
    「男ちゃーん!」

    59 = 21 :

    男友「じゃあな」
    「うん、また来週」
    「おつかれっす!」
    「で、なんでいるんですか兄さん」
    「えへへー男ちゃんと一緒に帰りたくて」
    「はあ」
    「最近は朝も夜も幼馴染ちゃんと一緒だから」
    「……そんなに一緒にいません」
    「久しぶりだねえ、男ちゃんと一緒に帰るの」
    「まあ、そうですね」

    60 = 32 :

    61 = 21 :

    帰路
    「買い物して帰る?」
    「今日は大丈夫です」
    「えー!兄妹水入らずで買い物しようよー」
    「……水入らずで買い物して楽しいでしょうか」
    「楽しいよー!最近は2人で出かけることも少なかったし」
    「……まあ、そうですね」

    62 = 21 :

    「この間の初詣は3人だったし」
    「僕と幼馴染に無理矢理付いてきただけでしょうに」
    「うふふー今日は兄妹水入らずで登下校ー」
    「今は下りだけですよ兄さん」
    「えへへー」
    「はあ。楽しそうで何よりです」

    64 :

    切ない

    65 = 21 :

    男宅
    「到着っと」
    「手洗いうがいしてくださいね。あと体操服も出しといてください」
    「えへへ、それはちょっと」
    「兄さんの汚れを掻き消すために出してくださいと言ったつもりですが」
    「はーい、ただいまー」
    「やれやれ……ただいま」
    委員長「お、おかえり」
    「!?」

    66 :

    どういうことなの?

    67 = 21 :

    「だれこの人!」
    委員長「すまん、君を待たせてもらっていた」
    「何か用事でも?」
    委員長「うむ、朝の件で少し話が」
    「許しませんよお兄ちゃんは!」
    「なるほど。それじゃあ……」
    「妹ちゃんが欲しいと言うのならまずはこの私を」
    「立ち話でもよろしいですかね」
    委員長「……それが良さそうだ、外に出ようか」
    「にふらむ!にふらむ!」

    68 = 27 :

    なんで男が妹のこと兄さんって呼んでんだよ
    コピペするならその辺変えろよ

    69 = 21 :

    男宅前
    「で、話とは」
    委員長「うむ、今日は一日君だけをずっと見ていた」
    「えっ、そんな突然……」
    委員長「そして先ほどのやりとりと今のやりとりを見て確信したのだが」
    「あ、はい」
    委員長「やはり何かがおかしい」
    「……理由は」
    委員長「君の個性が定まっていないのだ」
    「……」
    「えっ」

    70 = 32 :

    >>68
    せめて妹さんにして欲しいな それか姉にして姉さん 違和感がやばい

    71 = 21 :

    委員長「そう落ち込むようなことを言ったつもりはないのだが」
    「人格を真っ向から否定された気がするんですが」
    委員長「ううむ、そうか。ならばそうだな……柔らかく現代的に言い換えれば……」
    委員長「そう、キャラが崩壊している?というのかな」
    「……」
    「……はい」

    72 = 32 :

    73 :

    誰も改行してないことにツッコミはないの?

    74 = 21 :

    委員長「現に私とこうして話している君と、先ほどまでお兄さんと話していた君とではまるで違うと思わないか?」
    「……言われてみれば」
    委員長「そして、幼馴染さんと話している君はなんというか……そう、気色悪い」
    「な、なるほど」
    委員長「さらに君が普通に宿題をやってきたという違和感も含めてだ」
    「……おかしいね。うん。色々と」

    75 :

    >>73
    よく読め

    76 = 21 :

    「男ちゃーん!門限過ぎてるよー!」
    「……まだ六時前なのに。はいはい今行きますー」
    委員長「とりあえず今日の所は御暇しようか」
    「ごめんな、ろくにもてなせずに」
    委員長「いやいや待ち時間で十分くつろがせて頂いた」
    「返す言葉もない」
    委員長「ああそれと最後に」

    77 = 21 :

    委員長「最近、お兄さんや幼馴染さんとの間で何か変わったことはなかっただろうか」
    「変わったこと………この間、珍しく兄さんがごねて幼馴染ちゃんと3人で近くの神社へ初詣に行ったんだけど、それがまあ毎年のごとく妙に人がまばらで――」
    委員長「……初詣」
    「で、そこで――」
    委員長「そうか、わかった。ありがとう」
    「えっ……あ、うん。こちらこそ。気を付けて」

    78 = 21 :

    夜・男の部屋
    「男ちゃん!なんで部屋に鍵かけてるの!入れない!」
    「当然のように人の部屋へ侵入を試みないでください。一緒に風呂へ入ろうとしたからです」
    「男ちゃん殺生!どうか後生!」
    「妙な韻を踏まないでください。ご近所に白い目で見られますよ、諦めてください」
    「なにとぞ、なにとぞ添い寝を」
    「緊急時以外は絶対に開けないので」

    79 = 21 :

    「じゃあ子守唄歌ってあげる!」
    「……はあ」
    「あれ、メール来てる」
    『女:チケット、本当に良かったの?』
    「……良いわけないだろ、っと」
    『もちろん。頑張ってねデート!』
    「……送信」
    「ねーむれーねーむれー……zzz」
    「……やれやれ」
    「zzz」
    「ほら、ベッドまで行きますよー」

    81 = 21 :

    翌朝・リビング
    「おはよー……って、なによ、その鳩が豆食ったような顔は」
    「豆鉄砲です。膨れっ面なんかしてません。兄さんが1人で起きてきたことに驚いているんです」
    「まあね!」
    「……槍でも降ってくるんでしょうか」
    「大丈夫、今日は晴天だよ!」
    「部屋干しにしようかな……」
    「さあ、お出かけしましょう!」
    「……え?」

    84 = 21 :

    遊園地
    「着きました!」
    「なんなんですかこれは」
    「だって男ちゃんが水族館は嫌だって言うから」
    「……しかも僕のおごり」
    「さあさ!行きましょう!」
    「引っ張らないでください、行きますから」
    「兄妹水入らずで遊園地なんて久々だねえ」
    「兄妹水入らずで来たことはないです」
    「あれ?そうだっけ?うふふー」
    「……はあ」

    85 = 21 :

    ジェットコースター
    「まあ遊園地と言ったらまずはこれでしょう」
    「あれ?私が先導してなかった?」
    「さあさ、行きましょう」
    「ま、待って!真面目な話、私身長制限に引っかかるかも」
    「大丈夫です。首の皮一枚繋がりました」
    「もう測ったの!?しかもすごいギリギリ!」
    「動き出しました!」
    「もうレバー下げた後なの!?やだあああ!!」

    86 = 21 :

    お化け屋敷
    「中休みと言えばこれです」
    「男ちゃん、これは休むことを目的とはしてないよ」
    「まあ、とりあえず入ってみてから決めましょう」
    「待って、喫茶店みたいに入られてもお兄ちゃん困るよ」
    「まあまあ一休み一休み」
    「ちがう!ぜったいやすめない!」
    「どうぞどうぞ」
    「うえええん!」

    87 = 21 :

    ジェットコースター
    「まあ遊園地と言ったらこれでしょう」
    「えっ、男ちゃん、ここさっき」
    「さあさ、行きましょう」
    「待って!デジャブ!デジャブだよ!」
    「大丈夫です。首の皮一枚繋がりました」
    「だいじょぶじゃないよ!完全に同じだよ!」
    「動き出しました!」
    「いやだあああ!!」

    88 = 21 :

    「お、男ちゃんちょっとトイレ……」
    「わかりました。まだまだたくさん券は残ってるので早く帰ってきてくださいね」
    「は、はい……」

    「……」
    「……遅いなあ」
    幼馴染「おーい!」
    「?」
    幼馴染「やっぱり!男!」
    「!お、幼馴染ちゃん」

    89 = 21 :

    幼馴染「なんでここに?」
    「お、幼馴染ちゃんこそ……」
    幼馴染「……それがね、水族館はもう飽きたって言うから早めに切り上げてここに来たのよ」
    先輩「よっす男くん」
    「……ども」
    幼馴染「でも先輩がハイペースで乗るからチケットももうほとんどなくて……」
    先輩「あははは」
    「……」

    90 = 21 :

    「男ちゃーん、おまたせー……」
    「……!」
    幼馴染「お兄さん!もしかして2人で来てたの?」
    「……隣にいらっしゃるのは彼氏さんですか」
    幼馴染「か、彼氏!?ちがうちがう!」
    先輩「デートだけどな!」
    幼馴染「ちがう!」
    「……」
    「……」

    92 = 21 :

    先輩「照れるな照れるな」
    幼馴染「だから頭撫でるなー!」
    「……」
    「…………そういうことするんだ」
    幼馴染「へ?」
    「男ちゃん、行きましょう」
    「!?」
    幼馴染「え、あ、あれ?おーい!」

    93 = 21 :

    「男ちゃん、あんな人放っておけばいいんだからね」
    「……兄さん」
    「…………最低」
    「……」
    「……!……男ちゃん?」
    「……」
    「……ごめんなさい、すぐ戻ってくるので少し待っていてください」

    94 = 21 :

    「幼馴染ちゃん!」
    幼馴染「!男」
    「はあ、はあ……幼馴染ちゃん、それに先輩も、兄がすみません」
    幼馴染「う、ううんそれは良いんだけど」
    「…………あと、水族館のチケットも。つまらない物渡してしまって」
    幼馴染「っ!!それは!」
    先輩「とんでもない。つまらなかったわけじゃないんだ、本当に」

    97 = 21 :

    「あの、もし良かったらそのお詫びに」
    先輩「アトラクションの券?」
    幼馴染「で、でも」
    「兄も疲れていることですし、僕達はこれで帰るので」
    幼馴染「……男」
    「……楽しんでね。それでは失礼します」
    幼馴染「あ……」

    98 :

    せつない

    99 = 21 :

    夜・男の部屋
    「遊園地に行って、帰りにショッピングモール寄って、なかなか充実した一日だったね!」
    「……ですね」
    「気持ちよくお風呂にも入って!あとは寝るだけです!」
    「……ですね」
    「……」
    「……ですね」
    「じゃあ私も部屋に戻って布団にダイブしますので!おやすみ!」
    「……おやすみなさい」

    100 = 21 :

    やがて途切れ途切れになる意識の中で、
    ぼんやりと開いた携帯電話には2通のメールが届いていた。
    1通は委員長から。
    『君達が初詣に行った神社には、疫病神が祀られているらしい』

    そしてもう1通は。
    『今日はごめんね。ありがとう』

    どちらにも返信はせず、携帯電話とまぶたはほぼ同時に閉じた。


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