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    元スレほむら「ダークウィッチリターンズ」

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    みんなの評価 :
    タグ : - 僕と契約してニンジャになってよ! + - 暁美ほむら + - 魔法少女まどか☆マギカ + - 鹿目まどか + - 鹿目タツヤ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 34 :

    この上条はきれい

    102 = 1 :


    杏子「はっはー! カメラさん、ちゃんと撮ったか? 感動のシーンだぞ。これで視聴率アップは固い!」

    仁美「お願いです! やめて! やめてください!」

    杏子「またひとつ美談が増えるな! バイオリンで食えなくなっても、これを売りにしてけば、テレビに雑誌に引っ張りだこさ!」

    恭介「ッ!」

    杏子「自分の腕に、お別れのキスでもしてな!」ズバッ

    恭介「うわああああああ!」

    仁美「いやああああ!」

    杏子「よーし、野郎ども引き上げだ! 手筈通り逃げろよ!」

    103 = 72 :

    このあんこちゃんは黒い

    104 = 34 :

    ほむ

    105 = 1 :


    ほむら(気付かれないように、けれど最速で走る。表通りの街頭テレビは人だかりができているに違いない)

    ほむら(巴マミも見てるだろうか? きっと悲しんでいることでしょう。
       故郷でまた、顔なじみが事件を起こしたのだから)

    ほむら(佐倉杏子はなぜいまさらになって騒ぎを起こしたのかしら? 
       彼女のチームは規模が大きいといっても、所詮は素人の集まり)

    ほむら(治安組織が本気になれば、勝てるはずもない。ここまで挑発的な真似をしては、自分の首を絞めるようなもの)

    ほむら(政局が混乱している今なら、出し抜けると思った? 違う、彼女はそんな甘い見通しで動いたりしない)

    ほむら(考えられるのはひとつ)

    ほむら「騒ぎを起こすこと、そのものが目的。そうでしょ?」

    杏子「…走ってきたのか? 白い翼の魔法少女なんて呼ばれてるくせに」

    106 = 1 :


    ほむら「省エネで宇宙に優しい魔法少女なの」

    ほむら「それにわざわざ魔力の痕跡を残してくれてるのだから、空から探し回る必要もない」

    杏子「気付いてくれたか。あれだけやってあんたが出てこなきゃ、バカみたいだからな」

    ほむら「まさか、私を引きずり出すためにやったというの? 無意味な事件を起こしてまで?」

    杏子「無意味ねぇ…。あんたのやってることのほうが、よっぽど無意味じゃねえか」

    ほむら「……どうして無意味だと?」

    杏子「あんたがやらなくても、そのうち神様がやってくれるってことだよ」

    ほむら「神なんていない。奇跡なんてない。世界を変えたければ、自分でやるしかないの」

    杏子「ハァ、これだから無神論者は。あたしが有難い説教をしてやるから、よく聞けよ?」

    108 = 34 :

    ほむ

    109 = 52 :

    ほむぅ

    110 = 1 :


    杏子「いつか神様がやってきて、罪人どもに罰を下すんだ。神様の審判からは誰も逃げられない」

    杏子「まずは殺人者が裁かれる。スターリンとかヒトラーとかな。こいつらはみんな地獄行き」

    杏子「次に人殺しの武器を作った奴ら。悪名高い軍需産業の経営者が地獄に落ちる。
      ついでにアインシュタインもだ。なぜかって? 神様は厳しいんだ」

    杏子「アインシュタインまで裁かれるなら誰が助かるのか? 誰も助からないのさ。
      最後にジョン・レノンがグリーンピースと一緒に地獄に落ちる」

    杏子「それでようやく地上に平和が訪れるんだ。誰もいなきゃ争いなんて起こらないんだから」

    杏子「………あたしやあんたは誰と一緒に落ちるのか見物だよな?」

    ほむら「なるほど、勉強になったわ。お礼に偉大な先人の言葉を教えてあげる」

    杏子「ふーん?」

    ほむら「馬の耳に念仏」

    杏子「…ぷっ、あはははは! いいねえ、それいただき!」

    111 :

    しーえんぬ

    112 = 1 :


    杏子「……いただくから、パクリにならないよう、元ネタを消しとかねえとな」ブンッ

    ほむら「!」バサァ

    杏子「へぇ、走ってきたのはそういうわけか」

    ほむら「あなたには関係ない」バシュッ

    杏子「白い翼ってのは、誇大広告だな! 呪いと祟りを吸収して…」ギンッ

    杏子「灰色のまだら模様だ!」ドガガガガッ

    ほむら(体が重い。明らかに穢れをためすぎてる)

    ほむら「くっ!」ポイッドカーーン

    杏子「甘い甘い。あんたの手の内はわかってる。あの手この手で隙をつく、それだけだ」ガキンッ

    ほむら(爆発に紛れた矢も防がれた。やはり私と彼女は相性が悪い)

    杏子「そういうのはあたしも得意なんだよ!」ブンッ

    114 :

    さるよけ④

    115 = 1 :


    ほむら(彼女の得物は槍、石突での攻撃はかろうじて翼で防げる)バキン

    杏子「おら!」ブンッ

    ほむら(問題は刃のほう。これは躱すしかない)ヒラリ

    杏子「ちょこまかしやがって」ドガガガガ

    ほむら(来た。槍を分解しての広範囲攻撃。隙をつけるとしたらここしかない)ダッ

    杏子「突っ込んできやがった!?」

    ほむら(痛いけど我慢。刃が当たらないことを祈って突き進むのみ)

    杏子「くそ!」

    ほむら「ああああああああ!」ドカッ

    杏子「ぐはッ!」ドタン

    116 = 85 :

    しえーん

    117 = 1 :


    ほむら(まったく無様。柄にもなく雄叫びなんてあげて、最後は肉弾突撃。魔法少女が聞いて呆れる)

    杏子「痛てて……。くそー、やられたー」

    ほむら(でもこれでチェックメイト。この体勢からなら逆転はない)

    杏子「……いやー、甘いのはあたしの方だったわ。あんたが顔ボコボコにしながら突っ込んでくるなんてなぁ」

    ほむら「…気は済んだかしら。私にはあなたの酔狂に付き合う暇はないの」

    杏子「そう言うなよ。あたしだって遊びたいんだ」

    ほむら「私は遊んでるわけじゃないわ」

    杏子「なにそんなムキになってんだよ。世の中楽しんだ者勝ちだぜ?」

    ほむら「あなたにとってはそうかも知れないわね」

    杏子「誰にとってもさ。世の中みんなジョークなんだよ。じゃなきゃ…あたしたちはピエロじゃねえか」

    118 = 17 :

    ほむー

    119 = 1 :


    ほむら「………」

    杏子「テレビで見ただろ。上条のやつ、自分の腕より嫁さんが大事なんだとさ。立派だよなぁ」

    杏子「……それならさやかはなんのために契約したんだ? なんのために死んだ? 
      腕がいらないなら、どうしてさやかにそう言ってやらなかった?」

    ほむら「………」

    杏子「あたしは親父を元気づけたかっただけなんだ。でも親父はあたしを魔女だと言った」

    杏子「だからあたしは全部笑い飛ばしてやる。世界はジョークの塊だってな」

    ほむら「……もしあなたにその気があるなら」

    ほむら「私と一緒に来ない? 一緒に違う世界を…」

    杏子「嫌なこった。たとえ世界を変えられるだけの力があったって、なにもしてやるもんか。
      他人様のジョークに茶々いれるのは無粋ってもんだ」

    杏子「でも、こういうオチはどうだ?」ピキピキ

    ほむら(佐倉杏子のソウルジェムが……自爆?)

    杏子「ひとりぼっちは寂しいもんな」カッ!

    120 = 1 :


    警察「もう安心してください! ギャングは会場から逃走したことを確認しました」

    恭介「う、うううぅぅぅ…」

    仁美「お願いします、早くお医者を! 救急車を呼んでください!」

    警察「救急車なら外に待機していますが…どこかお怪我でも?」

    仁美「なにを言ってるんですか!? 主人が腕を斬られたんですよ! ああ、こんなに血が……」

    警察「腕? 怪我をしているようには見えませんが…ちょっとよろしいですか?」スッ

    仁美「なにを呑気な…!」

    恭介「…え? あれ? 腕が……ある?」

    仁美「…う…そ……。だって、さっきまで血だまりが……」

    警察「あー、どうやら幻術系の魔法少女だったようですね。一杯喰わされたんですよ」

    仁美「幻術? つまり私たちは…」

    恭介「からかわれただけ?」

    警察「不幸中の幸いですね。上条さんの腕は日本の宝ですから」

    121 = 72 :

    前言撤回。やっぱりあんこちゃんは女神だった

    122 = 34 :

    あんこはやっぱりあんこだったか。

    123 = 1 :


    ギャングのアジト


    杏子「おう、お前ら。リーダーの凱旋だぞ!」

    杏子「我ながら大成功だな! 金はたんまり手に入ったし、いい画も撮れた!」

    杏子「その上、ほむらも騙くらかしてまんまと逃走成功! 誰が自爆なんかするかバーカ!」

    杏子「ほら、さっさとリーダーに酒を注ぎに来いよ」

    ギャング1「zzzzz……」

    ギャング2「…もう食えねえ…」

    杏子「ったく。主役が来る前に潰れちまいやがって。くそっ、あたしの分の酒はねぇのか?」ガサガサ

    杏子「お、上等なのが残してあるじゃねぇか。クソッタレどもにしては気が利いてるな」ンクンクンクプハッ

    124 = 52 :

    あんあん

    125 = 17 :

    あんあん!

    126 = 72 :

    フラグを折った・・・だと・・・?

    127 = 1 :


    杏子「畜生、ほむらのやつ、ひでー冗談だ。違う世界だと? 正しいも違うもあるもんか」

    杏子「あたしだって、昔は希望があるって信じてたさ。けど、どうしたって誰かが幸せになりゃ、その分誰かが不幸になんだよ」

    杏子「今の金持ちどもがそうさ。魔法をパッケージにして儲けてやがるんだ。世間に取り残された連中は仕事もねえ」

    杏子「どうしようもなくなって、ここのクズどもみてーに他人から奪って生きるしかなくなるんだ」

    杏子「へっ、魔法少女がなんだってんだ。マミのやつは甘い考えで政府に尻尾を振ったんだろうが、
      なんのことはねえ。あたしらの価値が地に落ちただけだ」

    杏子「どうすりゃいいんだよ? イエス様……マリア様……誰でもいい、教えてくれ」

    杏子「……誰か教えてくれよ……」

    128 = 17 :

    あんあん……

    129 = 52 :

    ほむほむ

    130 = 1 :


    ほむホーム


    ほむら(杏子の自爆は間違いなくフェイク。上条恭介に斬りつけたのも、そう見せかけただけ)

    ほむら(随分と底意地が悪くなっているわね。最後の一線を越えないのは彼女なりのこだわりかしら)

    ほむら(……ひどく疲れた。ここ最近、ろくに休養をとっていなかったから…)

    ほむら(身体の修復もしないと。かなりガタがきてる、まるで老人ね)

    ほむら(一段落ついたら、ソウルジェムの浄化と魔力の回復にあてましょう。そう、もう少し…)フラッ

    『あなたたちは誰も呪わない、祟らない。因果は全て私が受け止める』

    ほむら(ま…ど……か………お願い、もう少しだけ待って……)ガクッ

    『だからお願い。最後まで自分を信じて』


    テレビ「…臨時ニュースをお伝えします。朝鮮半島に展開している米中露軍が戦略級魔法兵器を使用。日本へただちに影響は…」


    GO TO BOOK FOUR

    131 = 17 :

    ほむ

    132 = 1 :


    BOOK FOUR THE DARK WITCH FALLS

    『今週のトップニュースを繰り返します。
    バットマンの驚異に満ちた人生は
    悲劇的な終幕を迎えました…』
    -フランク・ミラー 『ダークナイトリターンズ』-



    ほむら「…ん?」

    テレビ「…ええ、もちろん大丈夫ですとも。半島での戦争は収束したも同然です。
       一部に徹底抗戦を叫ぶ軍の残党がいますが…」

    ほむら(…まだ、生きてる。自分で思っている以上にしぶといようね)

    テレビ「…今回使われた兵器は条約違反? とんでもない。高度な政治的判断によるもので…」

    ほむら(ソウルジェムの反応がおかしい? これは…瘴気が異常に濃くなっている?)

    テレビ「…とにかく、ただちに影響はありません。トラストミー…」

    ほむら(来るべき時が来たわね)

    133 = 1 :


    首相「巴君とはまだ連絡がとれないのか!?」

    黒服「それが、特殊なパルスが東アジア全域を覆っているようでして、通信インフラが不調です」

    首相「いざというときに使えない連中だ…!」

    黒服「それよりも、対応策は? 各地で魔獣の被害報告が…」

    首相「警察に任せておけ! なんなら自衛隊も出してかまわん!」

    黒服「いえ、出動命令にしても、ある程度具体的な指示を…」

    首相「私は素人なんだぞ! プロに任せてなにが悪い! さっさと行け!」

    黒服「……わかりました。非常事態宣言は出しますか?」

    134 = 17 :

    ほむ

    135 = 52 :

    ほむほむほむほむ

    136 :

    トラストミーで吹いてしまう

    137 :

    ルーピーですね、わかります

    138 = 1 :


    首相「ふぅ~、まったく。なぜ私にばかり厄介ごとが…」

    QB「忙しいようだね、ユッキー」

    首相「おお、これはインキュベーターさん。いいところに来てくれました」

    首相「ご存知かと思いますが、半島で使用された新兵器の影響で
      魔獣が大量発生しているようなのです。どうかお力を貸していただきたい」

    QB「力を貸す? なにを言ってるんだい。僕にそんなことできるわけないじゃないか」

    首相「で、ですがあなた方は我々以上のテクノロジーを…」

    QB「そうだね。だから魔法少女を増やしてあげただろ」

    QB「僕にできるのはそれだけだ。そこから先どうするかは、君たち人類の問題だよ」

    QB「もっとも、君たちはその魔法少女を隔離しているみたいだけどね」

    首相「そ、そうだ。魔法少女たちに言ってくれませんか? 今こそ力を合わせて困難に立ち向かおうと」

    QB「それは無理だね。僕はその彼女たちから伝言を頼まれたんだから」

    首相「なんというふうに?」

    QB「『有給をもらいます』だってさ」

    140 = 17 :

    きゅっぷいきゅっぷい

    141 = 1 :


    テレビ「…各地では魔獣の被害とともに、暴動が多発しています…」

    テレビ「…魔獣が精神に与える影響は、これまでの研究でも指摘されており、心神喪失状態で凶行に走る恐れが…」

    ほむら(以前盗み見た研究資料に書いてあった)

    ほむら(呪いや祟り、この世の負のエネルギーを利用して、核兵器以上の破壊力を実現できると)

    ほむら(そして広範囲に強力な瘴気をまき散らす)

    テレビ「…暴徒化した群衆に商店が襲撃され、とくに食料品店に多くの被害が…」

    ほむら(考えないようにしていた。でもいつかはこんな日がくると思っていた)

    テレビ「…火災件数の多さに消防の手も足りず…」

    ほむら(あの半島は大国の思惑が錯綜する火薬庫。なくなってしまえば後腐れがないと考える権力者がいてもおかしくない)

    テレビ「…警察も被害総数を把握しきれておらず…」

    ほむら(人はいつもそう。悪意と無関心の怖さを自覚できない)

    ほむら(早くあの場所へ行かないと。彼女たちの協力が必要)タタタタタ

    142 = 52 :

    ほむぅ

    143 = 17 :

    ほむほむ

    144 = 1 :


    群衆「おらー! 突っ込めー!」ドドドドド

    子供「」ビクッ

    ほむら(子供がどうしてこんなところに? 親とはぐれた?)

    ほむら(どうでもいい。助けなければ。このままだと巻き込まれる)

    ほむら(胸が苦しい。息が上がる。魔法少女になってからこんなことがあったかしら)

    子供「ひぃぃぃぃ!」

    ほむら(このポンコツ。もっと、もっと早く動きなさい)バッ

    子供「………あれ?」

    ほむら「怪我はないかしら? 交番まで届けてあげる」

    子供「う、うん。ありがとう…」

    ほむら(ポンコツでも運はいい。ギリギリ間に合った)

    145 = 52 :

    ほむ

    146 = 1 :


    ギャングのアジト


    ギャング1「リ、リーダー、外のやつらは一体どうなっちまってるんですか?」

    杏子「瘴気にあてられてんのさ。おかげで加減てもんがなくなってるからね。
      一緒にヒャッハーしようなんて考えんなよ。怪我するぞ」

    ギャング2「でもそれなら、どうしてここの連中は大丈夫なんですか?」

    杏子「あたしと長くいて耐性が出来てんだろ。魔法少女も多少は瘴気の原因になるしな」

    ギャング1「それとリーダー…」

    杏子「なんだよ。さっきから質問ばっかりうるせー」

    ギャング2「す、すいません。その、どうして武器の準備なんてするんですか? 外のやつらは放っとくんでしょう?」

    杏子「これからパーティするんだよ。もっとも、主役が来ればだけどな」

    マミ「その主役は私ではないのでしょう?」

    147 = 17 :

    まみまみ

    148 = 136 :

    ほむ

    149 = 1 :


    ギャング1「と、巴マミ!? ほ、本物だ!」

    ギャング2「バカ! 政府の犬だぞ!」

    杏子「落ち着けって。昔馴染みだよ。そうだろ?」

    マミ「ええ。今はなにも指令を受けていないわ」

    杏子「久しぶりだよなぁ。あんたのとこにも来たのか?」

    マミ「私はちょくちょく会ってはいたけれどね。でもあんなふうにメッセージを伝えに来るとは思わなかったわ」

    杏子「で、言いだしっぺは?」

    マミ「…以前、私が会ったときは既に消耗していたわ」

    杏子「あたしのときはもっとだろうな。来る途中で野垂れ死んでんじゃねえか?」

    150 = 17 :

    あんあん!


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