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元スレ千歳「片想いのテーマ」

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……………
~学校内・廊下~
あかり『1番目の京りせペアは時間の都合上割愛\アッカリーン/』
千鶴「すみません……私なんかがペアで……」
綾乃「そんな、私は千鶴さんでよかったわ……だって一度こうして二人だけで話してみたかったもの」ニコッ
千鶴「私も知らない人とペアになってたらと思うと……杉浦さんでよかったです」
綾乃「ねぇ……私たち同じ学年なんだし、堅苦しいのやめない?あ、別に嫌ならいいんだけど……」
千鶴「いいですけど……ちょっと、はずかしい……///」
千鶴「姉さん以外でこんな風に喋れる人がいなかったから……けど、嫌じゃない……よ?///」
綾乃「そう、じゃあ友達同士、仲良くいきましょう?」ニコニコ
千鶴「うん……///」
千鶴(杉浦さんと一緒で本当によかった……この人なら姉さんを任せられる)
綾乃「しっかし、理科準備室まで行って帰ってくるだなんて、歳納京子が明らかに何か仕掛けてるわよね……」
千鶴「歳納のことだから、きっとトラップたくさんあると思う……」
千鶴「そういえば、杉浦さんに聞いてみたかったことがあるんだけど……」
綾乃「せっかくだから何でも答えるわよ?」ウフフッ
千鶴「杉浦さんは……その……姉さんのこと、どう思ってる?///」
綾乃「えっ!?///」
千鶴「普段から凄く仲がいいから……もしかしたらって……///」
綾乃「えーあのーそのー……///」カァー
千鶴「歳納とのことは知ってるんだ!……だけど……姉さんと杉浦さん、凄くお似合いだから……」
綾乃「……///」プシュー
千鶴(杉浦さんにその気がなくても……これで姉さんのことを少しでも意識してくれるようになれば……!)
綾乃「あの……あのね……///」
綾乃「ふぅ……」
綾乃「ま、何でも答えるって言っちゃったしね……」アハハ…
綾乃「そうね、私は……歳納京子のことが……その……す、好き……なのかもしれないわね!///」
千鶴(やっぱりか……)
綾乃「だけどね……」
千鶴「……?」
綾乃「最近、千歳のことが気になっちゃって……///」
千鶴(キタコレ!!)
綾乃「もう最近は気持ちがごちゃごちゃになっちゃって、自分でもよくわからないの……///」
千鶴(これはまさかの……)ダラー
綾乃「ダメよね、こんな曖昧な気持ちじゃ……」ショボーン
千鶴「い、いや!そんなことは……!」ダラー
千鶴(これは私の腕次第で……姉さんの幸せが……!)ダラー
千鶴「そ、そうだ!私、本をよく読むんだけど、その中に……」
千鶴「同じ『好き』にも種類があって、相手をどんな風に好きなのかを考えれば、自ずと『真実の愛』が見つかる……って書いてあった」
千鶴「……気がする」
千鶴「杉浦さんは、歳納のどんなところが好きなの……?」
綾乃「歳納京子のこと……私は……」
綾乃「あの子は……いつも元気で明るくて、誰とでも分け隔てなく接することができて、お調子者で……私とは真逆……」
綾乃「私に足りないものを、たくさん持っているわ……」
綾乃「私はそんな彼女を……」
綾乃「そんな歳納京子に……私は心から『憧れ』てるの……」ウルウル
綾乃「あの子は……いつも元気で明るくて、誰とでも分け隔てなく接することができて、お調子者で……私とは真逆……」
綾乃「私に足りないものを、たくさん持っているわ……」
綾乃「私はそんな彼女を……」
綾乃「そんな歳納京子に……私は心から『憧れ』てるの……」ウルウル
綾乃「今まで恥ずかしくってしっかり考えたこともなかったわ……///」
綾乃「そっか……『憧れ』かぁ……なんだかしっくりきすぎて笑えてきちゃう」フフッ
千鶴「杉浦さんは歳納に憧れてるのか……なんか腑に落ちないな……あんな奴に憧れるだなんて」
綾乃「そうね、私もなんだか嘘みたいに思えてきちゃった……本当のことなのに」クスクス
千鶴「じゃあ姉さんは……どんな『好き』なの?」
綾乃「千歳は……」
綾乃「千歳は、引っ込み思案で臆病な私をいつでも優しく引っ張ってくれた……」
綾乃「いつも側で私のことを支えてくれるし、私も千歳を支えてあげたいと思う……」
綾乃「千歳の前でなら、私は素直な自分でいられるわ……」
綾乃「私は……そんな千歳とこれからも……」ウルウル
綾乃「『ずっと一緒にいたい』……」ポロポロ
千鶴(姉さん……よかったな……)
千鶴(けど……まさかこんな展開になるとは……どうしよう……転校の話……)
千鶴「杉浦さん……ハンカチ使って……」
綾乃「ありがと」ゴシゴシ
千鶴「ごめんなさい……泣かせるようなこと聞いてしまって……」
綾乃「別にいいの、私も今までモヤモヤしてた気持ちがすっきりしたし!」
綾乃「千鶴さんのおかげで、私は自分の本当の気持ちに気付けたわ……ありがとうね」ニコッ
千鶴「……」
千鶴「あのっ!!」
綾乃「えっ!?ど、どうしたの……急に」ビクッ
千鶴「実は……私たち……杉浦さんに内緒にしていることがあって……」ウルウル
千鶴(姉さんごめんな……私やっぱり黙ってるなんて無理……)
千鶴「杉浦さんの気持ちを聞いたあとなのに……だけど今言わなきゃ絶対後悔すると思うから……」ウルウル
千鶴「姉さんと私……この夏休みが終わったら……転校するんや……」ポロポロ
綾乃「え……?」
千鶴「杉浦さん本当に……本当にごめんなぁ……」シクシク
千鶴「私も姉さんも……どうしても言えんかったんや……」シクシク
千鶴「けど……杉浦さんの気持ち聞いたら……黙ってるなんてできんかった……」シクシク
綾乃「……」
綾乃「そっか……」
綾乃「千鶴さんも……千歳も……転校しちゃうのかぁ……」ポロポロ
綾乃「う……うぅ……」ポロポロ
千鶴「本当に……ごべんなぁ……」シクシク
綾乃「……」ゴシゴシ
綾乃「よし!もうこれ以上じめじめするのは禁止っ!」
綾乃「せっかくみんなで肝試ししてるんだし、楽しまなきゃ!」
綾乃「……ね?だから……もうそんな悲しい顔しないで?」
千鶴「……わかった」ゴシゴシ
綾乃「それと……千歳に転校の話……させてもらってもいい?」
千鶴「それは……いつかしなきゃいけないことだから……」
千鶴(姉さんごめんな……)
綾乃「じゃあ、もうみんなのところに戻りましょ?どうせ理科準備室なんて行かなくても大丈夫よ」
千鶴「そうだね……」
千鶴「けど、杉浦さん……目真っ赤」フフッ
綾乃「千鶴さんもよ!」アハハッ
~学校内・校庭~
京子「綾乃と千鶴おっそいなぁ~……」
結衣「お前、何かめんどくさい仕掛けとかしてるんじゃないのか……?」
京子「いやー?なんのことだかぁー?」アセッ
結衣「目を見て話せ」
京子「うぅっ……結衣の眼差しが痛い……」アセアセ
向日葵「あ、先輩方が戻って来られましたわ!」
京子「綾乃ー!千鶴ー!遅いよーもう!」
綾乃「ごめんなさい……ちょっと道に迷っちゃって……」
千鶴「……」
綾乃(理由としてはちょっと苦しいかしら……)
京子「あれ~?綾乃も千鶴も涙目じゃなーい?」ニヤニヤ
ちなつ「!!」ガクブル
櫻子「泣くほど怖いとか……ほんと何仕掛けてるんですか歳納先輩!?」
ワイワイガヤガヤ
綾乃「……」
綾乃「千歳、ちょっと今いいかしら……?」
千歳「なぁに?綾乃ちゃん」
綾乃「千歳、今私に隠してることとかない?」
千歳「な、何もないよー?」アセアセ
綾乃「もう……千歳も千鶴も、本当に嘘つくのが下手なんだから……」フフッ
千歳「……聞いたん?」
綾乃「聞いたわよ」
綾乃「……っていうより、先に私が気づいちゃったから、千鶴さんは悪くないわ」
千歳「そうかぁ……」
綾乃「なんで……転校するって教えてくれなかったの……?」
千歳「それは……」
綾乃「このままみんなに黙ってれば、最終的にどうなるか……わかってたでしょ……?」ウルウル
千歳「……」
綾乃「私にも何も知らせないで、転校するつもりだったの……?」ウルウル
千歳「……」
綾乃「ねぇ……!答えてよ……っ!」ポロポロ
千歳「うちかて……綾乃ちゃんにはいの一番に伝えなあかんなってわかってた……」
千歳「けど、どうしても言えんかった……」
千歳「この夏休み……綾乃ちゃんに余計な心配かけたくなかったんよ……」
千歳「せめて……この夏祭りが終わるまでは……!」
千歳「ごめんなぁ……綾乃ちゃん……ごめん……」
綾乃「もう……千歳の馬鹿っ……!」ダキッ
千歳「……!!」
千歳「あ……あやのちゃ」
綾乃「もうっ!……本っ当に……馬鹿なんだから……っ!」ギュー
綾乃「私たちの関係って……そんな悲しいことも分け合えないような弱いものなの……?」ポロポロ
綾乃「千歳の辛い思いは……私が一緒に支えてあげるから……!!」
千歳「あや……あやのぢゃ……」ポロポロ
綾乃「千歳の幸せは……私の幸せでもあるんだから……!!」
千歳「うっ……うわぁああああん!!」ブワッ
千歳「ごめんなぁ!ごめんなぁ綾乃ちゃぁん!」
綾乃「分かれば……いいのよ……!」ニコッ
……………
綾乃「あー……多分私、今日一日で今年分の涙を流しきった気がするわ……」
千歳「うちもやで……目が痛い……」ゴシゴシ
綾乃「ねぇ、千歳……?」
綾乃「実はね……私も千歳に言わなきゃいけなかったことがあるの……///」
千歳「……」
綾乃「実は私……」
千歳「綾乃ちゃん……それ以上言ったらあかんよ」ニコッ
綾乃「え……」
千歳「それ以上、言ったらあかん……」
千歳「だって、うち転校するんやもん……それ言ったら、きっと綾乃ちゃん後悔してまうよ」
綾乃「……」
千歳「綾乃ちゃんには、歳納さんがおるんやから……」
綾乃「……だめよ」ボソッ
千歳「ん……?」
綾乃「……後悔なんて、するはずないわ」
綾乃「だって、私決めちゃったもの!」ニコッ
「私、千歳のことが好きなの」
「だから私と、お付き合いしてください……!」
千歳「言ったらあかんて……ゆうたのにぃ……!」ブワッ
綾乃「転校するんだったら、尚更気持ち伝えないと……そっちの方が後悔しちゃうわよ」
千歳「もう……綾乃ちゃんはぁ……」ポロポロ
千歳「歳納さんのことはええの……?」
綾乃「千鶴さんに相談したら、吹っ切れちゃったわ!」
千歳「うち……転校するんやで……?」
綾乃「遠距離恋愛だって構わないわ!」
千歳「女の子同士やし……うち鼻血ひどいよ……?」
綾乃「今更何言ってるの!私はそんなの関係ありま温泉よっ!」
綾乃「さぁ……千歳の答えを聞かせて……?」
「そんなの……おっけーにきまってるやん……!」
「綾乃ちゃん……うちも……うちも綾乃ちゃんのこと……大好きよっ!」ダキッ
綾乃「よかった……」ウルウル
千歳「うちも……よかった……」ギュー!
綾乃「もし千歳にその気がなかったら……私ただのバカだもの……///」
千歳「うちの気持ち、もう綾乃ちゃんにはバレバレやと思うてたわ……」
綾乃「本当に好きな人と結ばれる瞬間って……こんなに気持ちが晴れやかなのね……!」
千歳「うちも綾乃ちゃんが初恋やったから、こんな気持ちはじめてやわぁ……」
綾乃「千歳……好き……!大好き!もう絶対に離さないんだから!」
千歳「うちも綾乃ちゃんのこと、大好きよ……!」
ギュー!!!
千鶴「うわぁぁぁぁ……」ダラリーン
あかり「うわぁ!?千鶴先輩、なんだか色んな穴から液体が吹き出てて、マーライオンみたいになってるよぉ!?」アセアセ
綾乃「ちーとせっ」ニコニコ
千歳「なぁに?あやのちゃん」ニコニコ
綾乃「キス……して……?///」
千歳「ぐはぁっ!!」ブッシャー!!
綾乃「えっ、千歳!?ちとせーっ!!??」
千歳「さすがに……もう色々と我慢の限界やったわぁ……」ガクッ
京子「おー、あっちでなんだか火山の噴火みたいのが起きてんぞー!」ワクワク
結衣「おい!!誰か救急車っ!!」
千歳「し、しあわせやわぁ……」ドクドク
~数週間後・生徒会室~
綾乃「ええっ!?どういうこと!?」
千鶴「シーッ……声が大きいから……」コソコソ
綾乃「だ、だって……それじゃあ……!!」ウルウル
千鶴「姉さんにはまだ伝えてないから……綾乃から伝えてあげて……きっと凄く喜ぶから……」
綾乃「……うんっ!!」パァー
千鶴「じゃ……そろそろ姉さん来るから……」
綾乃「何から何まで、ほんとありがとね……千鶴」ニコッ
千鶴「そんな……綾乃と姉さんの幸せが、私の幸せだから……じゃあね」ニコッ
ガラッ
ガラガラ……
千歳「あら綾乃ちゃん、今日は早いなぁ」
綾乃「ご、ごめんね!ちょ、ちょっと用事があって一緒に学校来れなくて……」アセアセ
千歳「えぇよえぇよ、うちは残り少ない夏休み、綾乃ちゃんの顔が見れるだけで幸せなんやから……」
綾乃「千歳……///」
綾乃「あ、あのねっ……今日は千歳に伝えなきゃいけない、ビッグニュースがあるの……」
千歳「なんやぁビッグニュースって、なんか緊張してしまうやんか……」ニコニコ
綾乃「実は……」ドキドキ
綾乃「千歳の転校の話、無くなりましたっ!!」ババーン
千歳「へ……?」
千歳「な、なくなる……?転校のはなしをなくしたん……?」
綾乃「だから!千歳は転校しなくてよくなったのよっ!」
千歳「なんやて……!?な、なんで綾乃ちゃんがそんなことを!?え?嘘やろ……?」
綾乃「さっき千鶴から聞いたの……」
綾乃「千鶴、おばあちゃんに『2人とも卒業までどうにかこの学校に通わせてくれ!』って頼み込んだらしいわ……」
千歳「千鶴が……?ほんまに……?」ジワッ
綾乃「私から伝える方が、きっと千歳も喜ぶだろうからって……」
千歳「ほんまか……やった……やったわぁ……!!」ポロポロ
綾乃「何泣いてるのよ、嬉しいビッグニュースじゃない」ウルウル
千歳「よかったぁ……ほんまよかったわぁ……」
~数時間後・茶道部部室~
千歳「というわけで、うちらの転校は白紙になったっちゅうことに……」
綾乃「あと、私と千歳、こないだの夏祭りから付き合いはじめたから」
千歳「みんな、これからもよろしくなぁ!」ニコニコ
結衣「マジか……」
あかり「なんだかサラリと凄い発表されて、頭が全然ついていけてないよぅ……」
ちなつ「まぁ、よかったじゃないですか……いろいろと……」ウラヤマシイ…
京子「……」フルフル
綾乃「一応、私はここを卒業したら、船見さんみたいに一人暮らし……いえ、千歳と同棲して、2人で同じ高校に通うつもりでいるわ///」
千歳「船見さんに一人暮らしのコツをいっぱい教えてもらおう思てるからなー」ニコニコ
結衣「まぁ……役に立つかわかんないけど、出来る限り協力するよ」
京子「……!」フルフル
結衣「どうしたんだ京子?さっきから黙って」
京子「なっとく……」ボソッ
綾乃「……なんて言ってるのかわかんないわ」
京子「納得いかぁーん!!!」
結衣「うわっ、どうしたんだよいきなり」
京子「綾乃は私のことが好きだったんじゃなかったのかぁー!?これはれっきとした略奪愛だぁー!!」ウワーン
綾乃「そりゃ歳納京子のことも好きだけど……千歳への『好き』とは違うの///」テレッ
千歳「綾乃ちゃん……///」
綾乃「千歳……///」
チュー
京子「うわああああああああ!!絶対納得いかねええええええ!!」
おしまい
綾ちとがもっと全世界中に広まればいいなと思います
あと、タイトルはこれ書いている時に聞いていた千歳の中の人の曲で、内容にはあまり関係ないです
立てる時間間違えてしまいましたが支援してくれた方々に感謝
あと、タイトルはこれ書いている時に聞いていた千歳の中の人の曲で、内容にはあまり関係ないです
立てる時間間違えてしまいましたが支援してくれた方々に感謝
スレ立て代行してくれた方、こんな時間に読んでいただいた方、本当にありがとうございました
次はまた結京を書こうかなと思います
ではおやすみなさい
次はまた結京を書こうかなと思います
ではおやすみなさい
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