元スレ許嫁「はぁ?クリスマスがなに?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
101 = 5 :
男「あ……」
男「ごめん、許嫁さん」
男「俺、ちょっと頭冷やしてくる」ガチャ
バタン
許嫁「……」
許嫁「これで、良いんだよね……」
許嫁「これで……」グスッ
許嫁「う……、ううっ」
許嫁「やっぱり嫌、……嫌だよ……」
許嫁「嫌われたく無いよぉ……」グスッ
102 :
わくてか
104 = 5 :
―――――――――
男「何も考えず外に出てしまったけどどうしよう……」
男「スーパーで弁当でも買って帰るか」トボトボ
委員長「……男君?」
男「あ、委員長……」
委員長「珍しいですね、こんな時間に会うなんて」
男「そうだね。委員長は塾帰り?」
委員長「はい。……あの、何かありました?」
男「え、なんで?」
委員長「何時もと様子が違ったので」
男「……何にもないよ」
委員長「嘘、ですね」
男「ははっ、委員長には嘘吐けないな」
委員長「私でよければ話を聞きますよ」
男「……ありがとう。実はさ――――」
105 :
おせーよ
108 = 5 :
男「――――と言う訳で家を飛び出して来ちゃって」
委員長「なるほど……」
男「俺もう、どうしたら良いか……」
委員長「あの、男君」
男「なに?」
委員長「許嫁さんは『友達になんかなりたくない』と言ったんですね?」
男「うん、確かそんな感じだったと思う」
委員長「それでも卒業までは関係を維持したい、と……」
委員長「はあ、男君は本当に残念な方ですね」
男「友に続いて委員長にまで呆れられた!?」
109 :
しえん
110 = 103 :
>>109が私怨かと思った
111 :
残ってた
112 = 5 :
委員長「友さんにもって……」
委員長「……」
男「なにその憐憫に満ちた眼差し」
委員長「はあ……」
委員長「今日1日は気分が昂ぶって許嫁さんとの会話は無理だと思います」
男「だよなぁ」
委員長「明日、男君の家に伺って宜しいですか?」
男「えっ?」
委員長「少々考えがあります」
男「そうか、分かった」
委員長「それでは私はこれで」
男「遅いし送ろうか?」
委員長「すぐ近くだから気持ちだけ受け取っておきます」
113 = 5 :
委員長「……」ピッ
プルルルルル…… ガチャ
友『はいはーい、珍しいね委員長ちゃん』
委員長「友さん、少しお話が……」
友『は、はい。何でしょうか……』
114 = 93 :
き...許嫁
115 :
ゆ…許嫁
116 = 103 :
い・・・許嫁
さて、どれが正解でしょう!
117 = 93 :
>>116
いいよめって何だよwww
ゆるよめだとおまたゆるゆるぽいから
きょよめで
118 = 5 :
―翌日―
友「許嫁さん、休み?」
男「うん。部屋に鍵掛けて、一歩も出て来ないんだ……」
友「なに地雷踏んでるのさっ!」
男「もう泥沼」ハァ
委員長「おはようございます」
男「あ、おはよ……」
委員長「どうしました?」
男「い、いや、別に……」ドキドキドキ
友「珍しー、委員長化粧してるんだ。何かあったの?」
委員長「ただの気分転換ですよ。さあ、行きましょう?」
119 :
くっせえのが湧いてるわ
120 = 5 :
男「あっと言う間に昼休みな訳で」
友「今日はどうする?」
男「……」
友「男?」
男「あ、ごめん」
男「……あー、何か頭痛いから早退するわー。つー訳だから友、先生に適当に伝えといて!」ダッ
友「あ、男っ」
友「ったく、頭痛い奴が走れる訳無いじゃん……」
121 = 5 :
―男宅―
バタン
男「ただいま……」
『――――ごめんなさい』
男「許嫁さんの声……?」
男「リビングから……」
ガチャ
許嫁「……おかえりなさい」
男「う、うん。ただいま」
男「えっと……、電話してた?」
許嫁「うん」
男「誰と……?」
許嫁「それは……」
124 = 5 :
許嫁「そうだ、それより……」
男「え、な、なぁ誰と電話してたんだよ!」
許嫁「聞いて」
男「……っ」
許嫁「男君、私達付き合ってる訳でも無いのに変だけど……」
男「……」
許嫁「別れましょう」
125 :
なんだかもどかしいな
126 = 5 :
男「え……」
男「でも父さん達はどう説得するんだよ!」
許嫁「もう説得済みよ」
許嫁「私には別に好きな人がいて、男君とは一緒になれないと」
許嫁「お父さんは、分かったとだけ言って電話を切ったわ」
男「本当……なのか?」
127 = 102 :
なんだこの・・・もどかしさは
129 = 5 :
許嫁「本当って?」
男「どっちもだよ! 父さん達を説得した事も、別に好きな人が居るって事も!」
許嫁「……本当よ。全部、何もかも本当」
男「……そっか」
許嫁「分かってくれた?」
男「ああ。今までごめんな。好きな奴いるのに、俺なんかと一緒にさせられてさ」
男「でも良かったよ、これで許嫁さんは自由になれる」
131 :
久しぶりだなマスター
132 = 5 :
許嫁「最低でしょ? あんたと婚約しておきながら、私は別の男に夢中だったのよ……」
男「仕方ないよ。好きでも無い奴と一緒住まわされている事の方がよっぽと辛い」
許嫁「なんで……」
男「ん?」
許嫁「なんでそんなに冷静なの!?」
許嫁「私は自分勝手で最低な事をしたのよ!」
許嫁「私を軽蔑しなさいよ!」
許嫁「私を嫌いなさいよ!」
許嫁「嫌いに……、なりなさいよ……っ」
133 = 125 :
もおーーーーーー!!
134 :
どうしてこうなった…
ここから持ち直すよな?な?
135 :
>>134
お前ばかですか?
この展開はゴニョゴニョに決まってんだろ
136 = 5 :
「確かに最低ですね」
ガチャ
許嫁「……」
男「委員長……」
委員長「すいません。大きな声が聞こえたので、勝手ながら上がらせていただきました」
委員長「私が言うのも何ですが、鍵、掛け忘れはいけませんよ」
男「ご、ごめん……」
委員長「まあ良いでしょう。おかげで、とても良い話を聞けましたから」
委員長「許嫁さん……」
許嫁「な、なによ……」
138 = 5 :
委員長「先ほどの話は全て本当なんですね?」
許嫁「……聞いてたんでしょ? 本当って何度も言ってるわ」
委員長「そう。なら、もう貴女に遠慮する必要は無いのですね」クスッ
許嫁「遠慮って……」
委員長「男さん、ずっとお慕いしておりました。私とお付き合いしていただけませんか?」
男「は?」
許嫁「――――っ」
委員長「言葉の通りです」
男「お、俺と……?」
139 :
うむ。マスターらしい切れ味だ。
支援する
143 = 125 :
遅すぎないか…
144 = 139 :
クリスマスイブに夜通し書いてんだから遅いのは勘弁してやれよ
145 = 122 :
まってる
146 = 5 :
委員長「はい」
男「でも……」
委員長「婚約は破棄され、許嫁さんには想い人が居る。なにも躊躇う必要はありません」
委員長「それとも、私はお気に召しませんか?」
男「そそそそんな事無い! むしろ光栄くらいだよっ!」
許嫁「!?」
男「だけど……」
委員長「私なら直ぐにでも全てを捧げられます」
委員長「貴方が望む事全てを」
男「全てって」
許嫁「…………」
147 = 135 :
委員長△
148 :
うひょおおおおうう
150 = 5 :
委員長「……どうしました、許嫁さん」
許嫁「別に……」
委員長「もう、男さんと貴女に接点は無いですよね?」
許嫁「そうよ」
委員長「なら、気を利かせていただけませんか」
委員長「私は男君に全てを捧げると言いました」
委員長「男君は私の交際の申し込みを光栄と言ってくれました」
委員長「もう、言わなくても分かりますよね?」
許嫁「……っ」グスッ
男「い、委員長っ!」
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