元スレ許嫁「はぁ?クリスマスがなに?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 :
しえーん
52 = 5 :
友『ふふっ』
男「なんだよ」
友『別にー』
男「別にって……」
友『取り敢えず男はどうしたいの?』
男「俺は……、せめて友人と呼べるくらい仲良くなりたい」
友『婚約者なのに友達?』
男「それは親が勝手に決めた事だからさ」
男「許嫁さんも納得してないみたいだし、ちゃんと父さんと話し合って解消して貰うつもり」
友『そのこと許嫁さんに話した?』
男「いや。何で?」
友『何で、って……』
53 = 5 :
友『ボクが思うにね』
男「うん」
友『二人はちゃんと話し合うべきだと思うな』
男「いや、だから話し合う以前に会話にならないんだって!」
友『そこは自分で何とかしてよ』
男「何とかって簡単に言うけど」
友『ボクが何かしても、余計意固地になるだけだと思う』
男「それは確かに……」
友『とにかくがんばって会話する機会作りなよ、それじゃもう遅いから寝るね。おやすみー』プツッ
男「あ、おいっ」ツーツーツー
男「はあ……」
男「俺も風呂入って寝よう」
55 :
このまますれ違ったら面白いですね
56 = 5 :
―リビング―
男「さすがにもう風呂から上がったよな……」ガチャ
許嫁「――――っ!」
男「な、なんで許嫁さんがバスタオル姿でリビングに!?」
許嫁「……」ツカツカ
パシーンッ
男「いってぇっ!」
許嫁「最低……」ガチャ
男「俺が悪いのかよ……」
57 :
さすがに理不尽すぎんだろ…
58 = 55 :
よしーよしよしわ
59 = 5 :
―翌日―
友「おっはよーっ!」
男「おっす」ボヘー
委員長「おはようございます」
男「おはよう」キリッ
友「あれ、何かボクの時と態度違くない?」
男「そうか?」
61 = 55 :
わくわく
62 = 5 :
委員長「あ、男君……」
男「ん?」
委員長「顔、少し腫れてます」スッ
男「あ……(委員長の手、冷たくて気持ち良い……)」
友「ほんとだ、どしたの?」
男「あー、寝呆けてベッドから落ちただけだよ」
委員長「そうですか。ちゃんと冷やした方が良いですよ」
男「平気平気。委員長の指冷たくて気持ち良かったし、直ぐ治るって」
委員長「あ……。す、すいません」パッ
友「ばーか! ばーか! 変態! 変態!」
男「なっ!?」
ワイワイ
許嫁「……」
64 :
ほう
65 :
はい
66 = 5 :
友「で、男。ちゃんと許嫁さんと話できた?」
男「いや、あれから一言も話せてない」
友「えー」
男(そりゃあんな事あったら声掛けにくいっての)
友「原因はその紅葉?」
委員長「紅葉?」
男「あー、うん」
友「なにやったか知らないけど、ちゃんと謝りなよ?」
男「分かってるって」
友「なんか不安……」
男「なんだよ」
友「クリスマス迄に、ちゃんと仲直りしてよ?」
68 = 55 :
委員長わくわく
69 = 5 :
男「んで」
男「結局何も出来ないまま家の玄関先まで帰って来た訳で」
男(昨日より気が重い)
男(どうしよう、実家帰ろうなか)
男(でもそんな事したら父さんは怒髪天で、母さんは寝込みそうだしなぁ……)
男「うむむ……」
?「おや、男君。玄関でどうしたんだい?」
70 = 5 :
男「あ、許嫁のお父さん……」
許嫁父「玄関先でうろうろしてたみたいだけど、鍵を忘れたのかな?」
男「あ、いや、夕食の献立考えていて……」
許嫁父「夕食? 料理好きな許嫁に任せておけば良いじゃないか」
許嫁父「それとも許嫁は家事を……」
男「ああっ! 今日は俺が当番なんです。それでどうしようか悩んでて!」
男(……って何で俺、許嫁庇ってるんだ)
男(ありのまま言えば、あいつは解放されるじゃないか)
男「とにかく、中に入りましょう。どうぞ上がって下さい!」
71 :
至福だぜ
72 = 65 :
はい
73 = 5 :
猫がコタツの中で毛玉吐いた
ちょっと待って
74 :
毛玉って意外とグロイ
75 = 5 :
ガチャ
男「ただいま。許嫁、許嫁のお父さんが来てくれたぞー」
許嫁『!?』
許嫁『は、はい。直ぐお茶の準備するね!』ガチャ
パタパタパタ
許嫁「久し振り、お父さん」
許嫁父「ああ、久し振り。元気だったか?」
許嫁「うんっ。あ、男君、早く着替えて来てね」ニコッ
男「えっ」ドキッ
男「う、うん。直ぐ着替えて来るよ」
男(なんだ、この変わり身……?)
許嫁「お父さんはリビングで待ってて。直ぐお茶煎れるから!」
76 = 5 :
―リビング―
許嫁父「それで、一足早い新婚生活の調子はどうだい?」
男「新婚!?」
許嫁父「そうだろう?」
男「た、確かにそうですけど――――」
許嫁『男君! 棚に手が届かないから手伝ってーっ』
男「あ、許嫁が呼んでるからちょっと良いですか?」
許嫁父「ああ、勿論」
男「それじゃ失礼します」タタタッ
許嫁父「良いねぇ。実に初々しい」
77 :
男はいままでの鬱憤を晴らすため父親がいる間に女のお尻をテーブルの下で撫で回すべき
79 = 5 :
―台所―
男「許嫁?」
許嫁「……」キッ
男「……」
許嫁「ちゃんと約束通り呼び捨てにしてる様ね」
男「え、ああ……」
許嫁「私が同棲生活が上手く行ってる様に話すから、あんたはちゃんと合わせて」
男「……なんでだよ。ちゃんと話せば俺達の関係が解消できるかも知れないだろ?」
許嫁「――――っ」
男「許嫁さん……?」
許嫁「良いから私に合わせて……! せめて卒業するまでは心配させたく無いのよ……」
男「そっか。分かったよ」
許嫁「うん……」
80 = 5 :
―リビング―
許嫁「はい、どうぞお父さん」カチャ
許嫁父「ああ、ありがとう」
許嫁「男君も、どうぞ」カチャ
男「え、あ、ありがとう」
許嫁「(なにキョドってるのよ!)」コソコソ
男「(仕方ないだろ、許嫁さんにお茶煎れて貰ったの初めてなんだから!)」コソコソ
許嫁父「おや、どうしたんだい?」
男「あ、いえ別に!」
許嫁「男君のお茶碗、ちょっと熱かったみたいでっ」
許嫁父「そうか、そうか。許嫁の煎れる適温のお茶で熱がるとは、男君の指は繊細だな」ハッハッハ
81 = 77 :
許婚がいった通りのこと翌日から実践して
許婚の反応をみてみたいな
82 = 5 :
男「じ、じゃ早速いただこうかなっ」ズズ
男「……っ」
許嫁「あ、熱かった?」
男「あ、いや、凄い旨いなって」
男(同じお茶の葉なのに、俺が煎れるよりずっと旨い……)
許嫁「良かった……」ホッ
許嫁父「……おや、何時も飲んで無いのかい?」
許嫁「(……あ。もうっ、あんたが変な態度取るから怪しんでるじゃない!)」コソコソ
男「(あんな旨いお茶飲んだんだから仕方ないだろ!)」コソコソ
許嫁「(え……)」コソコソ
許嫁「あ、あの。普段はコーヒーだから……」
男「そうなんですよ! 俺、コーヒー党だからお茶は久し振りでっ」
許嫁父「そうか、そうか! しかし、こんな旨いお茶を毎日煎れて貰えるのにコーヒー党とは勿体ないな!」ハッハッハ
男・許嫁(ほっ……)
84 = 5 :
許嫁「そうだっ、今日は急にどうしたの、お父さん?」
許嫁父「仕事が早く切り上がったから、二人の様子でも見に来ようと思ってな」
男「だったら連絡してくだされば良いのに」
許嫁父「しかし連絡しても二人とは中々休みが合わないからなあ」
許嫁「そ、それもそうね」
許嫁父「しかし僕の心配も杞憂だったみたいで良かったよ」
男「心配?」
許嫁父「男君と同じ学校に編入させたから、人間関係や環境の変化で鬱ぎ込んでないか心配でね」
男「……」
許嫁父「でも、楽しそうにやってる二人の顔を見たら安心した」
男「……あ、あのっ」
許嫁「!?」
86 :
がんば
87 = 5 :
許嫁「お父さん! 今日はご飯食べて帰るっ?」
男「なっ」
許嫁「(ちょっと、何言おうとしたのよ!)」コソコソ
男「(これ以上騙すのは気の毒だよ!)」コソコソ
許嫁父「あー、すまん」
許嫁「え?」
許嫁父「仕事が早く切り上がったと言ったが、あれは嘘だ」
男「は?」
許嫁父「実は取引がまだ残っていて、運転手を下に待たせているんだ」
男「そうなんですか?」
許嫁父「と言う訳だから僕はもうお暇しよう」
許嫁父「男君。許嫁は少々気難しい帰来があるが、性根は良い娘だ。気長に付き合ってくれ」
男「は、はい」
許嫁父「ではな」
88 = 77 :
玄関まで見送りしにいって父と挨拶してるときに尻をさわるんだ
89 = 5 :
「達者でなー!」
バタン
男「……なんだろう、この脱力感」
許嫁「そうね……」
許嫁「ふふっ」
男「あ……」
許嫁「……っ。お茶碗片付けてくる」バッ
男「待って!」
90 = 5 :
許嫁「……」ピタッ
男「その……、昨日はごめん。もう部屋に戻ってると思ってて」
許嫁「もういい」
男「友と電話してたから、ドアの音とか気付かなくてさ……」
許嫁「――――! もういいって言ってるでしょッ!!」ダッ
男「あ、おい!」
ガチャ バタンッ
男「なんなんだよ、もう。訳分かんねえよ……」
91 = 77 :
頑張って
92 = 5 :
―――――――――
男「――――と言う訳なんだよ」
友『キミは本当にバカだな』
男「ひでえ、それが傷心の人間に掛ける言葉か!?」
友『だってほんとの事じゃん』
男「謝っただけでキレられたんだぞ、訳分かんねえって」
友『とにかく、今すぐ謝ってきなさい。仲直り報告以外電話禁止ねっ!』
男「今すぐ!?」
友『当たり前でしょ!』
男「……ん、分かった」
友『じゃね!』プツッ
男「……俺の話、聞いてくれるかな」
93 :
うんうん
94 :
はよさむい
95 :
もう友と付き合っちゃえよ
友「さん」達ってことは女なんだろ?
96 = 93 :
短編ならこのまま許嫁エンド
長編ならハーレム突入後に許嫁エンドだろう
98 = 5 :
コンコン
男「あの……入って良いかな」
許嫁『……勝手にすれば』
ガチャ
男「入るよ」
男(照明点けずにカーテン締め切ってる……)
男「……あのさ」
許嫁「なによ」
男「俺の言葉が足りなかったら謝る。だから、何が足りなかったかはっきり言ってくれないかな」
許嫁「……」
男「もう何言って良いのか、何やったら良いのか分かんないんだ」
99 = 5 :
許嫁「……だったら」
男「うん」
許嫁「何もしないで」
男「そんな!」
許嫁「親が決めた関係なのよ? 高校卒業して一段落ついたら、ちゃんとお父さんに話して関係解消させるわ」
許嫁「後はそれぞれちゃんと恋愛して、将来を決めましょう?」
男「なら、せめて友達になろう!」
許嫁「友達なんて嫌に決まってるでしょ!」
男「……っ」
許嫁「分かってよ……バカッ!」
男「……分かんねえよッ」
男「分かんねえから聞いてんだろ!」
100 :
ほっすほっす
みんなの評価 : ★★
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