私的良スレ書庫
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元スレゾロ「ナミとロビンの仲が悪ぃんだ」たしぎ「何で私に言うんです」
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ナミ「きっとそうよ、ロビン……金に目が眩んで」
ゾロ「そんなくだらねェ事をロビンがする訳ねェだろ……」
たしぎ「お金は人の心を変えてしまいますからね」
ゾロ「魚人島から一人でどう逃げるんだよ。 まだこの島にいるだろ」
たしぎ「捜し出しましょう」
ゾロ「ロビンをか?」
たしぎ「ええ。 そして泥棒猫の前に連れてきて謝らせればそれで解決です」
ナミ「そんなので私が納得すると思ってんの?」
たしぎ「とにかくあなた達には話し合ってもらわないと。 さ、行きますよロロノア」グイッ
ゾロ「おい引っ張るな!」
目の前に揉め事とかトラブルとかあると、解決しなくちゃって気持ちが無意識に出てくるんだろうな
たしぎ可愛い妊娠させたい
たしぎ可愛い妊娠させたい
~~~
魚人「ああ、あの綺麗なねーちゃんなら竜宮城の方に居たよ」
たしぎ「ご協力感謝します」ペコッ
ゾロ「……おいパクリ女」
たしぎ「今更ですけど、私にはたしぎという名前があるんです!」
ゾロ「じゃあ名前で呼べばいいのか?」
たしぎ「…………好きにしてください。 で、何ですか?」
ゾロ「電話鳴ってんじゃねェか?」
たしぎ「え……? あ」
電伝虫「ぷるるるるる、ぷるるるるるる」
たしぎ「あ、ありがとうございます。 全然気が付かなかった……」スッ
電伝虫「ぷるるるるる、ぷるるるる、はよ出ろるるるる」
ゾロ「…………」
たしぎ(……待てよ)ピタッ
ゾロ「出ねェのか?」
たしぎ「ど、どうしよう……」ガタガタ
ゾロ「?」
たしぎ「こ、この電伝虫……スモーカーさんの電伝虫と直通で繋がってて……」
ゾロ「じゃあその電話はケムリ野郎からか」
たしぎ「スモーカーさん……多分基地に帰ってきたんだ……」
ゾロ「出ればいいだろ」
たしぎ「私、あなたを本部に送検するってウソついて出掛けちゃってるんですよ……」
ゾロ「……そういやそうだ。 お前その辺どう説明する気だったんだよ」
たしぎ「何も考えてなかった……」
ゾロ「バカかよお前は!!」
たしぎ「どうしよう……捕虜を勝手に牢から出した上にウソついて捕虜を
外に出してしまって……どう弁解しても許してもらえるとは思えません」
ゾロ「ならもう海軍やめちまえよ」
たしぎ「……と、とにかく電話は無視してニコ・ロビンを捜しましょう」
ゾロ「おいおい、ケムリ野郎もここへ来るんじゃねェだろうな……」
~~~
ロビン「……『ポセイドン』の事、彼女には」
ネプチューン「伝える訳にもいかん、余計な不安を抱かせるだけじゃもん……」
ロビン「まさかここで古代兵器の繋がりを見つけられるなんて」
ネプチューン「すまないが、この事は他言無用で頼む」
ロビン「そうね。 この事が世に知れたら大変な騒ぎに……」
ゾロ「ロビン!!」
ロビン「!?」ビクッ
たしぎ「で、でっかいお魚さんがいる……」
ロビン「ゾロ、あなた海軍に捕まってたんじゃ?」
ゾロ「その海軍に助けてもらった」
たしぎ「助けたつもりはありません!」
ネプチューン「か、海軍がなぜ竜宮城まで……?(まさか……)」
ロビン「……あなた達、今の話を聞いてたかしら?」
ゾロ「話? いいや」
たしぎ「何も聞いてませんけど……」
ネプチューン「……」ホッ
ロビン「それで、どうしたの?」
ゾロ「ちょっとこっち来い」
~~~
ゾロ「この辺でいいか、あんま騒がしくねェし」
ロビン「一体なに? この人、どうやら海兵さんのようだけど……」
たしぎ「そう思うなら少しは敵意を見せて下さいよ……さっきから調子が狂いそう」
ゾロ「ロビン、お前ナミが持ってた宝を売っちまったそうじゃねェか」
ロビン「! ……」
ゾロ「ナミが怒ってるぞ、売って手に入れた金はどこへやったってな」
ロビン「…………そう、"航海士さん"が」
ゾロ「その呼び方やめろ」
ロビン「……。 くすっ」
ゾロ「何が可笑しい」
ロビン「ごめんなさい。 珍しいと思っただけよ」
ゾロ「?」
ロビン「あなたが人の諍いに介入するなんて」
ゾロ「訳ありだ、仕方ねェんだよ」
たしぎ「そ、それでお金は……?」
ロビン「返せないわよ」
ゾロ「おいロビン……」
たしぎ「ニコ・ロビン、人の所有物を売り払ってお金を奪うのは立派な犯罪ですよ!」
ゾロ「いやおれ達海賊だぞ」
ロビン「だって、お金なんて無いんだもの」
ゾロ「!」
たしぎ「全て使ってしまったという事ですか……!?」
ロビン「いいえ、売って得たお金そのものが無いの」
たしぎ「???」
ロビン「航海士さんが持ってたお宝、この魚人島では全く価値がない物だったのよ」
ゾロ「価値がねェだと……?」
ロビン「ええ。 航海士さんが集めたお宝は全て空島の物だった」
たしぎ「空島……? 実在したんですか?」
ロビン「あの子、二年間ずっと空島で修行していたという話は?」
ゾロ「知らねェ」
ロビン「その時に集めた物なんですって」
たしぎ「なるほど、空島と魚人島では物品の価値に大きな違いが……」
ゾロ「じゃあ宝はまだあるのか?」
ロビン「いいえ、もう全て手放したわ」
たしぎ「手放したとは? 全て廃棄してしまったんですか?」
ロビン「あなた、電伝虫が鳴ってるわよ」
たしぎ「いいから」
ロビン「そうね、全てこの島の子供たちにプレゼントしてしまったわ」
ゾロ「子供?」
ロビン「単純にその宝が気に入ったらしくて、オモチャにするって」
たしぎ「か、返してもらうわけには……」
ロビン「無理よ、あんな……子供たちの純粋無垢な笑顔を見せられたら、ね」
たしぎ「……でもその辺りの事情を泥棒猫に全て話せば」
ロビン「話した結果がこの現状よ。 あの子、相当あの宝に執着してるらしいの」
ゾロ「ナミならそうだろうな」
たしぎ「子供たちから無理やり取り上げるのも気が引けますよね……」
ゾロ「でもお前が宝を売り払おうとしたのは本当なんだろ?」
ロビン「…………ええ、そうね」
ゾロ「何でそんな真似しようと思ったんだ、ナミが守銭奴なのはお前も知ってるだろ」
ロビン「…………報復よ」
たしぎ「報復?」
ロビン「航海士さんは……、あの女は、世界の歴史を踏みにじったのよ」
たしぎ「歴史……ですか?」
ロビン「……ポーネグリフって、ご存知かしら?」
たしぎ「確か……歴史を記した石碑ですよね。 古代文字で記されてるため誰も読めないっていう……」
ロビン「私にはポーネグリフが解読できる」
たしぎ「ええ!? (こ、これは非常に貴重な情報ですよ……)」メモメモ
ロビン「私はこれまでいくつものポーネグリフを読み解き、記録していった。 空白の歴史を知るために」
ゾロ「それがどうした?」
ロビン「その歴史を……あの子は」
たしぎ「……」ゴクッ
ロビン「あの子は、私が空白の歴史を写した記録帳を、あろうことか燃やしてしまったのよ!!」
たしぎ「な、何ですって……!?」
ゾロ「?」
ロビン「これは歴史に対する侮辱……!! 想いを後世に伝えようとした人々への侮辱だわ!!」
ゾロ「……そんなもん、また描き直せばいいんじゃ―――」
ロビン「あなたに歴史の価値が理解できるの!?」
ゾロ「い、いや……」
たしぎ「空白の歴史が記されたノートを燃やした……」
ロビン「そうよ。 考古学者として、これは許せることではないわ……」
たしぎ(空白の歴史の破棄……。 それって世界的には良いことなんじゃ?)
ゾロ「何でナミはそんな事しちまったんだ?」
ロビン「ここで宴会する時に焚き火を作ったでしょう?」
たしぎ「まさか……」
ロビン「火種が足りないからってあの子、私の記録帳を焚き火の中に……」
ゾロ「な、ナミも悪気があってそんなことしたわけじゃねェだろ」
ロビン「あなた、自分が好きな酒を火の中に放り込まれたらどう思う?」
ゾロ「酒ならまた買えるし、そんな怒ることじゃねェよ」
ロビン「なら刀はどうかしら? 私が歴史を大事に思うように、あなたもあの刀に思い入れがあるんじゃない?」
ゾロ「……それは許せねェな」
たしぎ「刀はさすがに私も怒りますね」
ロビン「そういう事よ。 私の……オハラの意志は完全に砕け散った」
たしぎ「だからその報復に宝を?」
ロビン「大事な物を失う痛みをあの子にも味わってほしかった、それだけよ」
ゾロ「仲直りできねェのか」
ロビン「冗談でしょう?」
ゾロ「おい、どうすんだよ」
たしぎ「え? ど、どうするって……」
ゾロ「お前がなんとかしてくれねェと」
たしぎ「そうは言っても……何だか思ったより話のスケールが大きいというか……」
ロビン「私と航海士さんの仲を戻すためにこの海兵さんを連れてきたの?」
ゾロ「まァ一応な」
ロビン「だったら海兵さん、あの航海士さんを拘束してくれる?」
たしぎ「え……」
ゾロ「おいロビン!! ナミは仲間だろうが!」
ロビン「私にはもう仲間とは思えないわ」
ゾロ「重症だなこりゃ……」
ロビン「頼めるかしら?」
たしぎ「えと……ちょっと落ち着いてください。 そんな早計な……」
ロビン「あら、あなたは海軍なんでしょう?」
たしぎ「そうですけど……」
ロビン「海賊を前にして使命を放棄するのは問題ではないのかしら?」
たしぎ(それを言ったら他の船員も見逃しちゃってるんですよ私……)
ロビン「出来ないの?」
たしぎ「う……。 だったらこういうのはどうでしょう?」
ロビン「?」
たしぎ「あなたと泥棒猫が仲直りをする、私はそれを見届け、かつあなた方の
存在は見なかった事にします」
ゾロ「問題発言じゃねェのかそれ……」
たしぎ「その代わり麦わらの一味から私はロロノアの身柄をいただきます。
あなた達はこれからも新世界で旅を続けられるという事で……」
ゾロ「それおれが捕まってるだけじゃねェかァ!!!」
ロビン「航海士さんを捕まえる気はないの?」
たしぎ「泥棒猫を捕まえるならあなた含め他の船員も全員拘束する事になります」
ロビン「……そうではない場合は」
たしぎ「ロロノアはこちらで引取り、麦わらの一味は見逃すという形で……」
ゾロ「何でおれだけは見逃してくれねェんだ!?」
ロビン「論外ね」
たしぎ「そうですか……、私はただ仲直りをしていただけたらそれで結構なんですけど」
ロビン「あり得ないわ」
ゾロ「意地張ってんなよいつまでも」
ロビン「そういう問題ではないのよ」
たしぎ「………………」
ロビン「それに、あなた一人で私達全員を拘束するなんて出来ないでしょうね」
たしぎ「…………。 あ、あれ、泥棒猫!?」
ロビン「!」
>>134
FF9にも出てたよな
FF9にも出てたよな
>>139
ビビとアーロンもな
ビビとアーロンもな
たしぎ「隙ありです!」バッ
ロビン「しまっ……!!」ガチャ
ゾロ「ロビン!」
ロビン「く……手錠?」ジャラ
たしぎ「ロロノアと同じ手錠です。 能力は使えませんよ」
ゾロ「テメェ、話が違うだろうが!!」
たしぎ「落ち着いてください、何もこのまま海軍基地へ連れて行く訳ではありません」
ゾロ「そこは連れていけよ少尉……、まァそうされると困るんだけどな」
ロビン「何のつもり……?」
たしぎ「大人しく私に連行されてください、……サウザンドサニー号まで」
ロビン「!!」
ゾロ「……なるほど、やりゃァ出来るじゃねェか」
たしぎ「あなたに賞賛されても嬉しくありません」プイッ
ロビン「ちょっと、離しなさい!!」ジャラ
たしぎ「聞けません」
ゾロ「よし、ならさっさと船に戻るぞ」
ロビン「私は屈しないわよ!」
たしぎ「大人しくしてください! 行きますよ」
~~~
ゾロ「ナミ!」
ナミ「…………何? まだ何か用が―――」
ロビン「…………」
ナミ「ロビン……? ……ッ!」ダッ
ゾロ「おい待て!」
たしぎ「逃がしません!!」バッ
ナミ「な……速ッ……!!」
たしぎ「暴れないでくださいね」ガチャ
ナミ「手錠……?」
ゾロ「この調子で全員拘束出来るんじゃねェかお前……」
ナミ「離してよ!」
たしぎ「いいえ、離しません。 仲直りするまでは」
ナミ「仲直り……。 ……ロビン」
ロビン「お久しぶりね、航海士さん」
ナミ「ふん、まだ数日しか経ってないじゃない」
たしぎ「さァ、お互い非があった事を認めて謝罪しあってください」
ナミ「あんたには関係ないってさっきも―――」
たしぎ「いえ、これからまもなく無関係ではなくなります」
ロビン「?」
ゾロ「そりゃどういう意味だ? こいつらを会わせて謝らせる算段なんだろ?」
たしぎ「二人が抱える恨みについては私も理解しました」
ナミ「いくら謝ったって許すことはないわよ!」
ロビン「あら、気が合うわね」
たしぎ「この二人は"失ってしまったから"いつまでもその恨みを引きずっているんです」
ゾロ「?」
たしぎ「失ったから、いつまでも仲直りできない」
ゾロ「じゃあどうすんだ」
たしぎ「取り戻せばいいんです」
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