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    元スレのび太「出来杉なんていなくなればいい…」

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    タグ : - ドラえもん + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    >>68

    「なんで保健体育で毎回100点とれるの!?不潔だわ!!」

    102 = 91 :

    >>99ドラミちゃんいたのか

    103 = 1 :

    ドラ「そういえばのび太くん聞いたかい?出来杉くんが昨日から行方不明らしいんだ」

    のび太「あぁ聞いたよ。どうしたんだろうね」

    ここは余計なことを口走らないよう、話すのは必要最低限の言葉のみにしておこう。
    のび太は小さな脳をふる稼動させ、対策を導き出した。
    空き地に着くまであと少し。どうにかこの話題をやり過ごすしかない。

    ドラ「心配だなぁ。誘拐とかじゃなければいいんだけど」

    のび太「そうだね、心配だね」

    ドラ「あ、そうだ。僕の秘密道具で出来杉くんの居場所を探れば…」

    突然、ドラえもんは立ち止まり、腹部の辺りについたポケットを探り出した。
    鼻の下が伸び、間が抜けた顔の造りをしているわりに、このロボットはなかなか役に立つ機械をたくさんポケットの中に持ち歩いているのだ。
    のび太は焦って、思わずドラえもんの頭を思い切り引っぱたいた。

    104 = 83 :

    >>98
    しずの犬だっけか

    105 = 54 :

    これはドラも暗殺される流れにいくのか

    106 = 35 :

    暴力はいけないお…

    107 :

    ドラえもんヤるのは骨が折れるな

    108 = 94 :

    緊張感が凄い

    109 = 1 :

    ドラ「や、何するんだのび太くん」

    のび太「だ、駄目だよ出来杉の場所を探るなんて!」

    ドラ「どうしてだい?」

    ドラえもんが機械的な眼差しで、のび太の顔を凝視する。
    まるでそこから彼の嘘を読み取ろうとしているかのように。
    のび太の額には、大粒の汗が滲んでいた。

    のび太「だ、だって、出来杉みたいにしっかりした奴が誘拐なんかされるわけないし。きっと事情があって1人になりたい気分なんじゃないのかな。それだったらあまり個人的なことに他人の僕達が関わっちゃ駄目だよ。ドラえもん、デリカシーがなさすぎるぞ」

    ドラえもんは無言で何かを考えているようだった。
    しばらくすると、納得したのか再び歩き出す。

    のび太「え?ドラえもんどこ行くの?」

    110 = 67 :

    もうバレるな、ドラえもんは間抜けに見えて意外と鋭い
    そしてのび太は嘘つくのがヘタですぐ動揺する

    111 = 1 :

    ドラ「何って、どら焼きを買いにいくんだよ。出来杉くんを探すのはもう少し様子を見てからにする。のび太くんの言う通りだった。僕はロボットだから人の気持ちに対して、いまいち配慮に欠けているみたいだ。ごめんよ、のび太くん」

    のび太「そうか、わかればいいんだよ」

    のび太の中にはドラえもんとの言い争いになった場合に関して、始めから勝算があった。
    ドラえもんはロボットコンプレックスなのだ。
    どうせロボットだから人の気持ちがわからない、ロボットだからデリカシーに欠ける。
    そう言われるとドラえもんが何も言い返せなくなることを、のび太は心得ていた。

    112 = 54 :

    もっそい藤子Aのほうの絵で脳内再生されてる

    113 = 1 :

    ようやく空き地が視界に入った。

    「おう、のび太。来たか」

    ドラえもんは少しの間のび太達の様子を観察していたが、どうやら今日はのび太をいじめるわけでも、剛がリサイタルと称して騒音を発するわけでもないとわかると、和菓子屋へ向かって歩き出した。


    ドラえもんの姿が見えなくなると、剛が大きなため息をついた。

    「なんだってドラえもんと一緒に来たんだよ。びびったじゃねぇか」

    スネ夫「そうだぞ!まさか昨日のこと、ドラえもんに話してないだろうな?」

    のび太は2人の言葉を鼻で笑うだけで、無言だった。
    彼の明らかな豹変振りに、剛とスネ夫の表情には不安の色が混じる。

    114 = 45 :

    もうこれどう転んでもバッドエンドだよな

    115 = 101 :

    ロボットコンプレックス

    略してロボコン

    117 = 35 :

    >>115
    くそwwwこんなのでwwww

    118 = 1 :

    スネ夫「何だよ、なんか言えよ」

    スネ夫がそう言うのと、のび太が高笑いを上げるのとは、ほとんど同時であった。

    「何だよのび太、頭おかしくなっちゃったのか?」

    剛が心配そうに眉を下げる。その言葉を遮って、のび太が宣言した。

    のび太「わからないかな?剛くん?最早これまでの立場は逆転したんだよ。君にはガキ大将という立場を下りてもらう。今日から僕が大将さ!」

    「なんだとてめぇ…」

    すぐさま剛が眉を吊り上げ、拳をぎゅっと握る。
    しかしのび太の様子から何かを感じとったスネ夫が、彼の腕を押さえつけた。そして尋ねる。

    スネ夫「ど、どういうことだよ?のび太…くん…」

    119 = 23 :

    のび太 「計画通り…」ドヤッ

    121 = 94 :

    >>115
    懐かしーなおい

    122 :

    ドラえもんも消されるのか、スネ夫とジャイアンのせいにしてのび太だけハッピーエンドなのか

    123 :

    気になる

    124 = 83 :

    AVのテマンはやり過ぎ
    ほんとは優しく膣をとん、とん、ってするだけで気持ちいい

    125 = 1 :

    のび太「君達2人は殺人犯なんだ。僕が警察に証言すればすぐに捕まるだろう。2人の悪事を黙っていてあげる代わりに、僕の家来になってくれてもいいだろう?」

    のび太の唇がいじわるく歪む。
    スネ夫は剛とのび太を交互に見つめ、それから黙って剛の傍から離れ、のび太の背後に回った。
    スネ夫の本能が、のび太を主人と認識させたのだ。

    「スネ夫てめぇ…。おいのび太!どういうことだ?説明しろ」

    のび太「説明してくださいお願いしますご主人様…だろ?まぁいいや教えてやろう。僕は昨日出来杉を秘密基地へと案内しただけだ。彼を閉じ込め、事故に遭わせて死なせたのは君達2人」

    のび太「僕はそのことに関して何も手出ししていない。死体をバラバラにして埋めたのだって、君達に強要され仕方なく手伝っただけだ」

    「それはそうだけど、おまえだって面白がってたじゃねぇか!」

    のび太「だけど世間の判断はどうだろう?僕と君達2人。犯行がばれた時、果たしてどちらの罪が重いのかな?」

    「……」

    126 = 101 :

    >>124

    だまれ童貞

    127 = 1 :

    のび太「わかっただろう?僕を敵に回したら君達2人はおしまいだ。おとなしく僕の言うことを聞いていたほうが身のためだよ」

    行き場を失った剛の拳がぷるぷると震えている。
    剛は勢いに任せて近くに転がっていた土管を殴り、声を殺して痛みに耐えていた。
    その間にもスネ夫はのび太に取り入ろうと、お決まりのセールストーク―僕ね、新しいラジコン買ってもらったんだ―などを展開していた。
    のび太は満足気に、震える剛の背中を見つめている。

    のび太「決まりのようだね。じゃあ僕はこれからスネ夫の家でおやつをご馳走になり、ラジコンで遊んで来るから、君は日が暮れるまでここで1人、死体の見張りでもしていればいいよ」

    128 = 1 :

    剛はもう、自分が拳の痛みに震えているのかくやしさで震えているのかわからなくなっていた。
    馬鹿にして、顎で使って来たのび太に、自分は今命令されているのだ。
    今まで自分の右腕として可愛がってきたスネ夫にまで裏切られ、こんなに屈辱的な気持ちを味わうのは生まれて初めてだった。

    のび太「ここは日陰がないから暑いね。でも喉が渇いたからって、ここを離れでもしたら、その間に誰かがやって来て出来杉の死体を発見してしまうかもしれない。それは絶対に避けたいよね、剛くん?」

    のび太の勝ち誇った視線が、剛の背中に突き刺さる。
    剛はもうのび太を振り返ることが出来なかった。
    こんな惨めな自分の姿を、のび太の前にさらけ出すくらいなら死んだほうがましだと思った。

    129 = 67 :

    世間の判断は普通に共犯だろ
    そもそものび太はこんな事ずっと黙ってられるほどタフな精神じゃないw

    130 = 101 :

    >>129

    お前・・・SSに何求めてるんだよ

    131 = 1 :

    「わかったからさっさと向こう行けよ…」

    それだけ言うのが精一杯だった。
    それ以上話したら、泣いてしまいそうだった。
    剛のプライドが、寸でのところで涙を堪えさせていた。

    のび太とスネ夫の立ち去る足音が遠くなると、剛は意識的に深く呼吸をして、なんとか気持ちを落ち着かせようとした。
    空き地には剛だけが取り残された。誰にも見られている様子はない。
    剛はひっそりと声を殺してすすり泣いた。
    こんなこと、両親にも妹にも話せない。もうこの世のどこにも心から気を許せる人も、自分の味方になって守ってくれる人もいないのだ。
    この広い世界で、剛は圧倒的にひとりぼっちだった。

    132 :

    まとめさん一番めだたない感じで載せてください

    133 = 61 :

    まとめるにしても>>1の了承がなだ

    134 = 1 :

    翌日、教室に剛の姿はなかった。
    教師の話では、昨夜は帰宅せず、行方がわかないのだという。

    子生徒「出来杉さんに続いて剛さんも行方不明なんて、怖いわ…」

    生徒達は皆口々に、誘拐ではないか、家出ではないかと噂し合っている。
    しずかは1人、不安げに俯いていた。

    そんな教室の中で、のび太は1人不満だった。
    せっかく今日は級友達の前で剛を顎で使い、自分がこのクラスの支配者であることをみんなの前で見せつけようと考えていたのに、肝心の剛が欠席ではそれも出来ない。
    憂さ晴らしにスネ夫の前髪を引っ張ってみたところで、気分が晴れることはなかった。

    ――ふん、弱虫のジャイアンめ!罪の重さに耐え切れなくなって逃げ出したか…。


    放課後になると、スネ夫に空き地の見張りを命令し、のび太はしずかとともに昇降口へ向かった。

    135 :

    追いついた
    おもすれーな

    136 = 70 :

    >>124
    AV、テマン何て言葉使うなんて!不潔!

    138 = 1 :

    のび太「ねぇしずかちゃん?今日僕んちに遊びにおいでよ。ドラえもんになんか道具出して貰って遊ぼう?」

    しずかといると、自然とのび太は甘え口調になってしまう。
    自分でも気をつけなければと思うが、出来杉のいなくなった今、未来でしずかの夫となる人物は自分しかいないのだ。
    ゆっくりしずかの中での自分の評価を上げていけばいい。

    しずか「ごめんなさいのび太さん、今日はバイオリンのお稽古があるの」

    のび太「そんなの休んじゃえよ」

    しずか「駄目よ。休んだらママに叱られるわ」

    のび太「何だい何だい!せっかく僕が誘ってるのに!」

    140 :

    のび太に権力を与えたら終わる

    141 = 1 :

    剛が欠席したことから不機嫌になっていたのび太は、ついしずかに対してやつ当たりをしてしまった。
    聞き分けのない幼児を見るような目で、しずかはそんなのび太を見つめている。
    やがて我に返ったのび太は、必死にしずかに詫びた。
    しずかは苦笑いを浮かべて許してくれたが、気が治まらなかったのび太は、彼女の靴を磨いてあげるなどして、自分がジェントルマンであることをアピールする作戦に出た。

    のび太「ほらここ、靴に泥がついていたよ。女の子はね、いつでもきれいな靴を履いていないと幸せになれないんだぜ」

    彼にしてみれば気のきいたセリフを口にしたつもりだったが、しずかは喜ぶどころか反対に腹を立ててしまった。

    しずか「そんなこと大きな声で言わないでよ!まるでわたしが不潔な人みたいな言い方じゃない!のび太さんたら最低!」

    しずかはそのままのび太を置いて、1人帰ってしまった。

    142 = 96 :

    のび太が変わっていく…

    143 = 91 :

    ブラックのび太だな

    144 = 83 :

    原作でもどうしようもないゴミ屑だった

    145 = 1 :

    帰宅したのび太は、昼寝で昼間のストレスを発散しようとした。
    自室の定位置に横になると、すぐに瞼が重たくなってきた。
    しかし数分後、彼の安眠はさまたげられる。
    出かけていたはずのドラえもんが騒々しい声を上げながら帰ってきたのだ。

    ドラ「大変だよのび太くん、ジャイアンが行方不明なんだって!」

    眠りかけていただるい体を起こしながら、のび太はうんざりとした調子で言った。

    のび太「知ってるよ。どうせジャイアンのことだから馬鹿な真似して家に帰りづらくなってるだけだろう。お母さんに怒られると思ってどこかに隠れてるんだ」

    ドラ「そうかなぁ。出来杉くんのこともあるし、僕は心配だよ」

    ドラえもんの顔は、心なしかいつもより青い。
    本当に剛のことが気がかりのようだ。
    眠りを妨げられたのび太の不機嫌な顔にも気付いていない。

    146 :

    出来杉の名前は英才じゃやかったか?
    どうでもいいけど

    147 = 61 :

    心なしかいつもより青いwwwww

    148 = 69 :

    更に青くなっちまったか

    149 = 1 :

    のび太「だけどドラえもん?ジャイアンがいなくて何か不都合でもあるの?ジャイアンがいなければ僕はいじめられることはない。いじめられなければ、君に泣きつくこともない。君としてもそのほうが平和だろう?」

    のび太の言葉に、ドラえもんがはっとした表情を浮かべる。
    それを見てのび太は唇の片側をわずかに引き上げた。どうやら気付いたようだ。

    のび太「どうせすぐジャイアンは見つかるよ。それまでこの平和を謳歌しようじゃないか」

    ドラ「それもそうだね」

    ドラえもんは納得した顔で頷くと、本棚から気に入りの漫画を取り出し、読み始めた。
    すぐに漫画の世界に没頭し、小さな笑い声を洩らす。
    ロボットにも笑いのツボというものがあるらしい。
    のび太は安心して、再び眠りへと落ちていった。

    150 = 1 :

    翌日――。

    寝坊したのび太は、学校に遅刻して行った。
    教室に入ると、教師が真っ赤な顔でのび太を怒鳴り散らす。
    すでに慣れたもので、のび太は教師の小言を適当に聞き流した。
    そうしながら、ジャイアンの席を横目で確認した。

    ――今日も休みなのか…。チェッ、つまんないの…。

    教師「野比くん!聞いてるのか!」

    のび太「は、はい…ごめんなさーい…」

    教師「しばらく廊下に立っとれぇぇぇぇ!!」

    のび太「はーい…」

    教室を出て、1人廊下に立つ。
    実のところ、のび太は廊下に立つことが嫌いではなかった。
    教室でじっとつまらない授業を聞いているよりも、廊下に立っているほうが気楽だ。
    すぐさまのび太は妄想の世界へと突入する。
    将来しずかと結婚した時に住む、家の間取りなんかを想像しては1人笑みを浮かべていた。


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