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    元スレのび太「出来杉なんていなくなればいい…」

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    52 = 1 :

    ママ「まぁ!!そんなに靴を汚して…またママが洗わなきゃならないじゃない!」

    のび太「うるさいな、このまま履いてくから別にいいよ」

    ママ「そんな汚い靴で学校に行くの?」

    のび太「平気だよこれくらいの汚れ」

    ドラ「せっかくママが先週洗ってくれたばっかりだったのに、のび太くんには申し訳ないと思う気持ちはないの?」

    のび太「うるさいなドラえもんには関係ないだろ」


    のび太とママが言い争っているところへ、いつのまにやって来たのかドラえもんが割って入った。
    のび太はうんざりとして言う。

    のび太「もう遅刻しちゃうから行くよ。ドラえもんはまたみぃちゃんとデートしてドラ焼きでも食べてればいいさ」

    54 :

    ドラねこの鳴く頃に

    55 = 23 :

    のび太は隠してもボロが出るタイプだな

    56 = 1 :

    先生「えー昨日から出来杉くんが家に帰っていないということでご両親が大変心配なさってます。出来杉くんが行きそうな場所など心当たりのある生徒は先生まで知らせに来てください」

    担任教師の言葉に、教室の中がざわつきはじめる。
    特に女子は過剰なほど心配の態度を見せ、皆一様に出来杉の無事を祈る言葉を口にしていた。

    先生「えーでは、先週行ったテストを返したいと思います」

    教師の言葉はほとんど生徒達に届いていない。
    テストの返却が始まっても生徒達の話し声が止むことはなかった。
    これはのび太達のクラスにしては珍しい光景だ。担任教師は生徒達からかなり恐れられている存在だったからである。
    通常であればおしゃべりをやめない生徒達に教師の雷が落ちるところだが、今朝は教師のほうでも出来杉のことが気にかかって生徒を叱責する元気がない。
    淡々とテストを返却していく。

    先生「次、野比くん!」

    野比「はい…」

    57 = 1 :

    とぼとぼと教壇まで歩くのび太。
    その姿を見てからかうのが剛とスネ夫のお決まりだが、今日はやはり2人ともおとなしく席についている。

    教師「野比くんにしては頑張りましたね。この調子で」

    野比「え?」

    のび太は返されたばかりの答案を凝視した。
    右上に大きく赤ペンで書かれた数字は80。答案を持つ手が震えた。
    のび太にとってそれは、ほとんど奇跡に近い数字であった。

    58 = 54 :

    教師「野比くんにしては頑張りましたね。この調子で」

    野比くんにしてはって何げにひどいよ先生

    59 :

    この先の展開に期待

    60 = 1 :

    休み時間になり、のび太は早速しずかのもとへテストの結果を報告しに行った。

    のび太「しずかちゃん、僕さっきのテストで80点だったんだよ!」

    しずか「え…?」

    しずかは困惑の表情を浮かべていた。
    瞬間、のび太は予期せぬ彼女の様子に尻込みしたが、この奇跡をすぐには信じてもらえなかったのだろうと思い直し、もう一度同じ台詞を口にした。

    のび太「しずかちゃん、僕さっきのテストで80点だったんだよ!」


    その時だった。のび太に向かってひどい言葉がぶつけられた。

    61 :

    野比くんにしてはってか
    普通に良い点数じゃねぇかww

    62 :

    つづき!はやく!

    64 = 1 :

    子生徒「のび太さん、他の教科ではいっつも0点なのに、なんで保健体育のテストだと80点取れるの?いやらしい!不潔だわ」

    しずかの友人達が揃ってのび太に対して非難の目を向けていた。しずかだけは困惑の表情を浮かべたままである。

    のび太「しずかちゃん…僕…」

    のび太はすがるようにしてしずかを見つめた。
    一言だけでいい。しずかから誉めてもらえれば、他の女子の言葉なんてどこかに吹き飛んでしまうのだから。

    しずか「そんなことより今は出来杉さんの無事を考えるべきだわ。出来杉さん…今どこにいるのかしら…」

    子生徒「ほんとよね、のび太さんたら不謹慎なんだから。出来杉さんが心配だわ…」


    のび太は疎外感を味わうばかりだった。

    ――なんだいみんなして出来杉出来杉って…。

    65 = 23 :

    のび太は100点とったことあるのに・・・・

    67 :

    しずかちゃんはそんな事言わないんだけど
    お前ドラえもんファンじゃないな!

    68 :

    80点とか低すぎだろ。保健体育だけは毎回100点だったわ

    69 :

    >なんで保健体育のテストだと80点取れるの?

    わざと白紙で出す奴とかいたよな
    俺は堂々とペニスとか書いてたけど

    70 :

    保健体育の授業が不潔ってwwwそういうこと知ってるのかwww

    71 = 1 :

    放課後――。

    「おいのび太、帰ったら空き地に集合な!約束だぞ?もし来なかったらわかってんだろうなぁ?」

    剛の言い草は、周囲の級友達から見ればいつもと何ら変わりない調子であった。
    のび太とスネ夫だけが、剛の声に含まれる緊張を感じ取っていた。

    のび太「わ、わかったよ…必ず行くよ」

    73 :

    名前も間違えるのび太

    75 = 67 :

    野比のび犬ですね

    76 = 1 :

    のび太はしょんぼりとした様子を演じながら、内心ではほくそ笑んでいた。

    ――ジャイアンの奴、昨日のことで相当ダメージを受けてるな。

    いつも自信満々でいばりちらしている剛の、気弱な姿は単純に見ていて面白かった。

    スネ夫「ジャイアン、のび太なんか放っておいて早く帰ろうよ」

    スネ夫のほうは見るからに罪悪感に打ちのめされ、今にも倒れそうなくらい顔を青くさせている。
    のび太は意味ありげに目を細めると、2人から視線を反らして帰り支度を始めた。

    77 :

    スモールライト使えば楽勝だろ

    78 = 1 :

    校舎を出ると、背後からしずかが追いかけてきた。

    しずか「のび太さん、一緒に帰りましょう」

    のび太「うんいいよいいよ。しずかちゃん帰ろう」

    のび太の胸が高鳴る。しずかのほうから誘って来るのは珍しいことだった。

    のび太「しずかちゃん、僕ね今度新しい漫画を買うんだ。買ったら一番にしずかちゃんに貸してあげるぅ」

    しずか「ありがとうのび太さん」

    しずかと並んで歩く帰り道、のび太は嬉しさのあまり一方的に喋り続けた。
    のび太は気づいていなかった。
    相槌を打つしずかの声が、徐々に暗くなっていってることに…。

    79 :

    読ませる文章だなあ

    80 = 54 :

    紫煙

    81 = 45 :

    出木杉をバイバインで増殖させればみんな元気になるんじゃね

    82 = 1 :

    のび太「でね、ドラえもんたら僕に、」

    しずか「……うぅぅ…うっく…」

    とうとう耐えきれなくなったしずかがしゃくり声を上げた。

    のび太「しずかちゃんどうしたんだい?」

    狼狽えるのび太をよそに、しずかの声はやがて泣き声に変わり、その場にうずくまってしまった。

    しずか「わたし達だけこんなにのんびりした会話していていいのかしら…今こうしている間も出来杉さんは1人で…おなかもすかせて困っているはずだわ…」

    83 :

    支援
    いいぞ>>1

    84 = 1 :

    のび太「そんなぁ~そのうちひょっこり帰って来るよ!あ、そうだ!もしかして家出したのかもしれないよ」

    しずか「…家出?」

    しずかの肩がぴくりと震える。

    のび太「そうだよきっと家出だよー」

    しずか「そんなわけないわ!出来杉さんに限ってそんな馬鹿な真似…」

    のび太は勇気を出して、しずかの手を握ってみた。しずかは抵抗を見せず、ただ泣きじゃくっていた。

    ――どうしてしずかちゃんは出来杉がいなくなったくらいで、こんなに泣くのだろう。

    のび太は決心して言った。

    85 :

    おぅ

    86 = 35 :

    やめとけ

    87 = 61 :

    >>77
    個体差はあるものの
    一定時間で効果が切れる

    88 = 1 :

    のび太「泣かないでしずかちゃん。出来杉がいなくても大丈夫だよ。僕が…僕が出来杉の代わりになるから!」

    のび太の言葉に、しずかの泣き声が止んだ。
    すると辺りには気の早い蝉の声だけが鳴り響いていた。
    しずかの手を握るのび太の手が、じっとりと汗ばんでいる。

    しずか「のび太さんが?出来杉さんの代わりに?」

    しずかのか細い声。
    のび太は心の底から、彼女を守りたいと思っていた。

    のび太「うん。これからたくさん勉強してもっと頼れる男になって、僕がしずかちゃんを守ってあげる。出来杉なんかいなくても大丈夫なようにしてあげるよ」

    のび太の力強い物言いに、しずかはこれまでの彼とは違う空気を感じ取った。

    89 = 1 :

    しずか「そう…ありがとう、のび太さん…」

    のび太「だからさ、ほら涙を吹きなよ」

    のび太はズボンのポケットからアイロンのきいたハンカチを取り出すと、しずかに手渡した。
    ハンカチは日頃母親がきちんと手入れして、毎朝彼に持たせていたものだ。
    だらしのない彼はハンカチなど持っていてもこれまでなかなか使う機会がなかった。
    むしろ毎朝ハンカチとティッシュを彼に持たせようとする母をうっとうしいとさえ思っていた。
    しかし今日だけはそんな母に感謝した。
    憧れの女性にハンカチを差し出すというシチュエーションがついに叶ったのだ。
    彼は自分が大人の男になったような気分を味わった。

    90 = 1 :

    しずか「ハンカチか…わたしもいつだったか出来杉さんにハンカチをプレゼントしたことがあったな。出来杉さん、使ってくれてたのかしら…」

    しずかの言葉に、高揚していたのび太の気持ちは急激に萎えていく。

    ――なんでだよ。出来杉の奴、しずかちゃんからプレゼントを貰ったことがあったなんて…。

    のび太の中で、再び出来杉への憎悪が激しく燃え上がり始めた。

    92 = 1 :

    のび太「ただいまー」

    ドラ「おかえり、のび太くん」

    のび太「あれ?ママはー?」

    ドラ「ママなら今おつかいに出てるよ」

    のび太「良かったー。ジャイアン達と遊ぶ約束してるんだ。今のうち出かけよう」

    ドラ「なら僕も行こうかな」

    のび太「えぇ?なんだって?」

    93 = 4 :

    ほほぅ・・・

    94 :

    面白い

    95 = 67 :

    ぶっちゃけタイムマシンで人の過去変えれる生死とまでは行かないかもしれないが
    実際のび太とジャイアンのパパの交通事故を無かった事にしてる。

    96 :

    どうなる

    97 :

    しずかがドラえもんに出木杉捜索を頼まないのはおかしい

    98 = 54 :

    >>95
    むしろ死ぬはずだった犬を生き返らせたりしてる

    99 = 1 :

    ドラ「どうしたんだいのび太くん?どうせいつもの空き地だろ?ドラ焼き買いに行くついでだからそこまで一緒に歩こうよ」

    のび太「なんだドラ焼きか。いいよいいよドラえもん、一緒に行こう」

    ドラ「変なのび太くん」

    そうは言ったものの、ドラえもんはさして不思議がる素振りも見せず、のび太の隣を歩き始めた。

    ――どうやらドラえもん、僕達がしたことには気付いていないようだな。

    のび太はほっと一安心し、ドラミに愚痴を喋るドラえもんの言葉に耳を傾けていた。
    やはりロボット、思考回路は単純に出来ているらしい。
    人間の微妙な感情の変化に対してはかなり鈍いようだ。

    ――この調子なら、出来杉のこともこのまま隠し続けられるぞ。

    のび太がそう思った矢先、ドラえもんがまるでタイミングを計ったかのように、出来杉の名を口にした。
    のび太は自分の心臓がぎゅっと収縮するのを感じた。

    100 :

    ドラえもんの道具のなかに心を読むやつがあったような・・・?


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