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元スレ伊織「大人の女になるために」
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―――事務所
伊織「おはようございまーす」
P「おはよう、伊織」
伊織「なんだ、アンタだけなの?挨拶して損したわ」
P「みんな出払ってるんだよ。悪かったな」
伊織「ふ~ん」
P「・・・・・・・・」
伊織「・・・・・・・・」
P「・・・・・・・・」
P(すっげぇ気まずい・・・)
P(いや、まぁ・・・今まで伊織に対していい印象を与えてないし嫌われてるかもしれないけどさ)
P(でもさすがに気まずすぎるだろ・・・)
P「き、今日もいい天気だな」
伊織「これから雨降るみたいよ?」
P「そ・・・そうか・・・」
伊織「・・・・・・・・」
P「・・・・・・・・」
P(うん。どうしようもねぇ)
P(う~ん、ここは一ついつも迷惑かけてるからな・・・うん)
P「な、なぁ伊織」
伊織「なによ?」
P「おまえどこか行きたいところあるか?」
伊織「行きたいところ?」
P「ああ」
伊織「・・・・・・ないわね」
P「へ?」
伊織「だって行きたいところなんてすぐに行けるもの」
P「あ、さいですか・・・」
伊織「どうしたのよ?いきなり」
P「いや、俺っていつもおまえに迷惑かけてるだろ?」
伊織「そうね」
P「・・・否定してくれないのね」
伊織「だって本当のことじゃない。で?」
P「ん・・・ああ、それでな。まぁ、行きたいところでもあれば連れていってやろうかなってさ」
伊織「・・・・・・っ!」
P「でも行きたいところがないなら仕方ないよな。聞かなかったことに・・・」
伊織「ある!」
P「へ?」
伊織「だからあるって言ってるのよ!」
P「だってさっき・・・」
伊織「いいから!」
P「あ・・・ああ。じゃあどこに行きたいんだ?」
伊織「・・・え?」
P「だから行きたいところだよ。あるんだろ?」
伊織「それは・・・その・・・」
P「できる範囲で頼むぞ。俺は一庶民なんだから」
伊織「っ!・・・そ、そう!」
伊織「庶民の休日をしてみたいの!」
―――休日
P「まったく伊織のやつ・・・『庶民の休日がどんなものか知りたいからエスコートしなさい』って・・・」
P「俺の休日なんて家で寝てるっての・・・」
P「まぁ、たまに遊ぶところにでも連れていけばいいかな」
P「待ち合わせ三十分前か・・・。さすがにまだ・・・」
伊織「遅い!」
P「え!?」
伊織「まったく!この伊織ちゃんを待たせるなんていい度胸じゃないの!」
P「い、伊織・・・だってまだ三十分前・・・」
伊織「言い訳はいいのよ!さっさとエスコートしなさいよ!」
P「・・・・・・はい」
伊織「で、どこ行くの?」
P「はじめは古本屋だな」
伊織「古本屋?アンタって古書とかに興味あるの?」
P「あー・・・おそらく伊織の思ってるものとは違うとだけ言っておく」
伊織「?」
P「ほら、こっちだ。付いてこい」
伊織「ま、待ちなさいよ!」
―――古本屋
伊織「な・・・なにここ・・・?」
P「言っただろ。古本屋だ」
伊織「みんな立ち読みしてるだけじゃない!」
P「みんな読んでるのも売り物だ。買う人は買う」
伊織「うそ・・・」
P「時間つぶしには丁度いいんだよ」
伊織「時間つぶしってこれからなにかあるの?」
P「いや、なにもないけど」
伊織「じゃ、じゃあなんで・・・!」
P「伊織は庶民の休日に興味があるんだろ?」
伊織「そ・・・そうだけど」
P「ほら、伊織も好きな本を読んでこいよ。俺も読んでくるから」
伊織「ちょっ・・・」
P「三十分後に集合な」
伊織「・・・・・・行っちゃった」
P「あったあった。『美味しいよ』続き気になってたんだよな」
P「ふんふん・・・」パラパラ
P「マジか・・・」パラパラ
P「あんきも・・・」パラパラ
伊織「ねぇ・・・」
P「包丁で氷切るってすごいな」
伊織「ねぇ」
P「絶対このヒロイン劣化してるって」
伊織「ねぇ!って言ってるのよ!バカ!」
P「うわっ!?なんだ、伊織か・・・どうしたんだ?」
伊織「どうしたんだ?じゃないわよ!なんでこの私が休日にこんなところで本なんか読まなきゃいけないのよ!」
P「いや・・・でも庶民の休日なんて・・・」
伊織「いいから他のところに行くわよ!」
P「え、あ・・・ちょっと待て伊織!究極対練獄の勝負が・・・」
伊織「いいから来なさい!」
伊織「まったく・・・この伊織ちゃんがあんなところで立ち読みなんかするわけないじゃないの」
P「俺はよく行くんだけどな・・・」
伊織「いいから次の・・・」グルルルル
伊織「っ!?」
P「どうした?腹でも空いたのか?」
伊織「う、うるさい!」
P「ふ~む、少し早いが昼にするか。何が食べたいんだ?」
伊織「任せるわ。アンタのよく行くところでいいから」
P「また何か言いそうなんだけど・・・」
伊織「言わないわよ。あまりにも変じゃなきゃ」
P「わかったよ。じゃあ行くか」
―――牛丼屋
P「ここが俺のフェイバリット牛丼屋のすき谷だ」
伊織「へぇ、アンタもなかなかいいもの食べるんじゃない」
P「へ?」
伊織「え?牛丼ってあれでしょ?松阪牛のステーキを適度に切ってライスの上に・・・」
P「ランクが違いすぎる・・・」
伊織「なに?」
P「いや・・・この店の牛丼はおまえの知ってる牛丼ではないってことだけだ」
伊織「?」
P「で、なに食うんだ?」
伊織「わからないからアンタのおすすめで我慢するわよ。変なの頼んだら許さないわよ?」
P「こんなチェーン店に変なのなんてそうそう無いよっと、すみませ~ん」
「はい、ご注文お決まりでしょうか?」
P「え~と、四種のチーズ牛丼と牛丼。両方並で辛口一でお願いします」
「はい、四種のチーズ牛丼と牛丼を並で両方一辛で」
P「はい」
伊織「アンタはどっち?」
P「俺はチーズ。伊織は初めてだろうしスタンダードにな」
伊織「辛口って?」
P「来てのお楽しみだ」
「お待たせしました」
P「来た来た。いただきま~す」
伊織「いただきます。・・・これが牛丼・・・。ねぇ、この赤いのなに?」
P「それが辛口だ。おいしいぞ」
伊織「ふ~ん・・・っ!?」
P「ど、どうした!?伊織!」
伊織「ん~!ん~!」
P「どうしよう・・・何言ってるかわからない・・・と、とにかくまずは水を飲め!」
伊織「ごくっ・・・ごくっ・・・ふぅ・・・」
P「落ち着いたか?」
伊織「か・・・か・・・」
P「か?」
伊織「辛いじゃないのよ!バカ~!」
牛丼屋常食してるが、そっちが普通で高いところがやわらかく感じる
P「いや・・・だって辛口だし・・・」
伊織「う~・・・」
P「混ぜれば適度に辛いだけだから大丈夫・・・なはず」
伊織「・・・やってみる」
伊織「たしかに、混ぜれば食べられなくもないわね」
P「だろ?」
伊織「それになかなかおいしいじゃない」
P「ま、俺の行きつけだしな」
伊織「でも硬いお肉ね」
P「それは言うなよ」
伊織「ごちそうさまでした。ねぇ、次はどこに行くの?」
P「特に考えてないんだよな~」
伊織「は?」
P「いや、俺普段休日寝てばっかりだし」
伊織「じゃあ・・・これで終わり・・・?」
P「さすがにそれじゃあな・・・適当に歩くか」
伊織「そ、そうね。それもいいわね」
P「ウィンドウショッピングもたまにはいいだろう」
伊織「あ!あれ私に似合うと思うんだけど」
伊織「この服可愛いじゃない」
伊織「う~ん・・・ウサちゃんにはこっちかな・・・」
P「女の子とのウィンドウショッピングって大変なんだな・・・」
伊織「ちょっと!プロデューサー!」
P「はいはい・・・」
伊織「なによ、元気ないわね」
P「なんでもないよ。で、なんだ?」
伊織「こっちとこっちなんだけど・・・どっちがウサちゃんに合うと思う?」
P(正直に言おう・・・どっちでもいいと思う)
P(でもそんなこと言ったらまた怒られそうだし・・・あ・・・)
P「そう言えば前に買ったクマのぬいぐるみは大事にしてくれてるのか?」
伊織「え・・・あ、もちろんよ」
P「そっか。なら両方買って片方はそのクマのぬいぐるみに付けてやればいいんじゃないか?」
伊織「そ、それもそうね。うん、わかった。じゃあお願いね」
P「へ?」
伊織「これくらい・・・買ってくれてもいいじゃない」
P「あ・・・まぁ、これくらいなら」
伊織「にひひっ」
P「ほら、買ってきたぞ」
伊織「あ・・・ありがと」
P「それにしてもなかなかに歩いたなぁ・・・」
伊織「そう?私はまだまだ平気だけど?」
P「伊織は健康でいいな」
伊織「アンタが歳なだけよ」
P「四捨五入すればまだ二十代だぞ?」
伊織「アンタの場合切り上げで十分でしょ?」
P「ひどい!」
P「でもそろそろ日も暮れるし帰るか?」
伊織「え?」
P「だって伊織くらいの子を暗くなってから連れ回すのもな・・・」
伊織「こ、子供扱いしないでよ!」
P「でもな・・・」
伊織「いつも仕事の終わりは真っ暗じゃないの!なんで今日に限って・・・」
P「仕事とプライベートは・・・」
伊織「まだ帰らないから」
P「え?」
伊織「まだ私、庶民の休日を堪能してないもの!まだ帰らない!」
P「これは困った・・・」
伊織「・・・・・・」ツーン
P「お~い、伊織さ~ん」
伊織「・・・・・・」ツーン
P「帰らないと・・・」
伊織「いや」
P「親御さんも心配するんじゃ・・・」
伊織「大丈夫よ、別に」
P「はぁ・・・」
伊織「・・・・・・」ツーン
P「わかったよ・・・伊織」
伊織「え?」
P「最後に俺の行きつけの店にいこう」
伊織「さっきの牛丼屋?」
P「違う。あんなとこよりも行きつけだ。それでいいだろ?」
P「夜更かしは体に悪いし・・・な?」
伊織「・・・・・・わかった」
P「ふぅ、それはよかった。じゃあ早速向かおうか」
―――Bar
伊織「なにここ?」
P「酒を飲むところだ。よく仕事帰りに寄るんだよ」
カランカラン
「いらっしゃい・・・あれ?どうしたんだ、その子。隠し子?」
伊織「え?」
P「ちげーよ!」
「まさか誘拐!?警察に・・・」
P「帰るわ」
「まてまてまてまて。わかった話を聞こう。取り敢えず座れ」
P「聞かせるほどの話はないんだがな」
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