私的良スレ書庫
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元スレP「あと二ヶ月…」美希「ハニー?」
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再び事務所のドアが開く、また別のアイドル達が俺に挨拶をしてくれる
今までこれが普通だった、当たり前だったのに…あとこのやりとりも2ヶ月無いんだよな
俺は胸が苦しくなるのを感じ席を立つ
この感覚、多分吐き気だ。俺は急いでトイレに向かう
その時一人のアイドルに声をかけられる、タイミング悪すぎ…
響「プロデューサー、自分、今日は何をすればいいんだ?」
我那覇響、THE空気読めない沖縄娘
俺は自分の机を指差し彼女に伝える
P「あそこ…今日の予定書いてあるから…」
響「ゔぅ、どうせなら教えてほしいぞ」
ぶん殴りたくなった…俺は予定表を彼女に渡しトイレに駆け込む
トイレに駆け込むとすぐさま個室のトイレに篭る
頭の中がぐるぐるして…胃が痛み、喉元が熱くなるのを感じ
P「はぁ…っはぁ……っぐぷ」
全て吐き出した、昨日は殆ど何も食べていない
あぁ、あの時美希と一緒に食べたババロア…消化しきれて無かった
どうなってんだよ俺の身体、どうしちまったんだよ。
吐き終わった筈なのに吐き気が治まらない
なんでだよ…もう何もでねぇよ
苦しくて涙が出てきた、息もし辛い…嫌だ
まだ二ヶ月も有る筈だろ?
なんでもうこんなに苦しいんだよ…
P「…嫌だ……まだ嫌だ」
トイレに篭ってどれ位経ったんだろ
嘔吐物を水で流し俺は便座の上に座っていた
恐い…今からずっとこの恐怖と戦わなきゃならないのかと思うと、また吐き気に襲われる。
P「もう何もでねぇって…」
どうしよう、トイレから出てまた彼女達に会わなきゃならない
もう壊れそうだ…会いたく無い、会ったら……会っちまったら
俺は誤魔化しきれるのだろうか、笑顔を皆に見せれるのだろうか
携帯を開き、時間を確認。もうすぐ収録の時間だ
行かなきゃ…でも、行きたく無い
P「…何考えてんだよ俺」
そうだ、俺は彼女達のプロデューサー
俺が逃げ出しちまったら彼女達を駄目にしてしまう
それだけは止めようって誓った筈だろ
P「……」
俺は重い身体を起こし、口をゆすぎ、鏡を見る
はは…こんなんで大丈夫かな?少し不安になる
余命知らされた時が一番怖いよね
生きられない身体になったら、死ぬまで色んなことを諦めなきゃならんし
夢とか親孝行とか結婚とか
生きられない身体になったら、死ぬまで色んなことを諦めなきゃならんし
夢とか親孝行とか結婚とか
>>1はよくID変わる
いまさら何なんだよ・・・支援
いまさら何なんだよ・・・支援
トイレから出ると小鳥と鉢合わせになる
男子トイレと女子トイレ
隣り合わせの場所に有る為たまに鉢合わせる事はあった
小鳥「ぴよよ!?ぷ、プロデューサーさん!?」
なんで慌ててるんだ?そんな疑問も答えが向こうからやってくる
頬が赤く、少しだけだが目がとろけている
こいつ…仕事中に何してんだよバカ
P「…ハンカチ返せ」
俺は右手を彼女に突きつける、彼女は残念そうな顔で俺が渡したハンカチを返す
濡れていた…しかも一箇所だけ
こいつ、自分の秘部にハンカチを当ててその上から指で弄ったんだな
P「…せめて洗って返せよ」
小鳥「ぷ、プロデューサーさん…」
P「いいから洗えよババア」
小鳥「ぴよ…」
小鳥から再び返してもらったハンカチをゴミ箱にぶち込み彼女達の元へ向かう
今日の収録、彼女達を送り出す為に
P「よしっ、準備は出来たか?」
真美「真美はオッケーだよぉ」
やよい「私も大丈夫ですぅ!」
雪歩「わ、私も…だ、だいじょぶっ」
雪歩…噛む必要が有ったのか?ドジっ娘は古いぞ
俺は彼女達を先に車に向かう様指示を出す、鍵は雪歩に渡して俺は自分の仕度を始める。
P「行きたく無いなぁ…」
仕事は好きじゃ無い…これは本音
>>220
ばばあ乙
ばばあ乙
車に乗り込むと彼女達は後ろに乗っていた
楽しそうに話している、微笑ましく……妬ましく思った
そうかんがえる自分が責め上げ、大嫌いになる
最低だ、最悪の人間だ…彼女達は関係無いだろ
P「よーし、じゃあ行くぞ~」
俺の掛け声に三人は反応してくれる
それが余計に俺を苦しめた…ごめん、ごめん
真美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「ん?なんだ真美」
真美「昨日、ミキミキと何したの?」
俺は吹き出した、なんで知ってるんだよ真美
オチが見えた
本当に病室に呼ばれたのは
プロデ ユサ
風呂出 遊佐 さん
間違ってPが診察に行って
今はプラシーボでただの疲労
これかな…?チラッチラッ
本当に病室に呼ばれたのは
プロデ ユサ
風呂出 遊佐 さん
間違ってPが診察に行って
今はプラシーボでただの疲労
これかな…?チラッチラッ
P「な…なんのことだ?」
俺は震える声で車のエンジンをかける
多分引きつってるな、今の俺の顔。大丈夫、誤魔化せる、そんな自信を見事に打ち砕いてくれる真美ちゃん
真美「だってミキミキ、昨日真美達にメール送ってきたよ」
美希ェ…そりゃあ仕事はするかもしれないくさけどさ、それは無いだろ
雪歩「真美ちゃん…詳しく聞かせてくれないかな」
雪歩、お前にはメール来なかったんだな。美希なりの俺への気遣いかい?
意味無いよ…寧ろ逆効果だよ
真美「あのね、ミキミキ昨日兄ちゃんの家で16歳の誕生日を祝ってもらったんだって」
雪歩「へー……プロデューサーの家で」
あぁ、なんでそんな低い声で喋ってるんだよ雪歩
何時もの明るい声はどうしたんだよ
震える手でハンドルを握る、早く行かないと収録に間に合わないそうに無い
無期んで車を走らせる
胃が痛い…雪歩のプレッシャーに押し潰されそうだ
>>225
シーッ!
シーッ!
目の前の信号が赤に変わる、あぁ…今から質面責めだな
そう思っていたが雪歩は更に俺の上を行く、雪歩は身を乗り出し後部座席から俺の隣に座った
P「な、何してんだ…」
雪歩「何をしたんですか?…美希ちゃんと」
あぁ…俺は確信した、怒ってます。俺の隣に居る天使はご立腹なご様子
信号が青に変わる時、雪歩の質面責めがハジマル
雪歩「プロデューサー、答えてください」
P「な、何もしてないです…」
雪歩「嘘ですよね、それ」
早く目的に着いてくれ…自然と速度をあげている事に気付き慌てて速度を落とす
雪歩…今俺身体ボロボロなんだから頼むよ
雪歩「プロデューサー、答えてください」
P「い、一緒にババロアを食べた…」
雪歩「嘘ですよね?」
嘘じゃ無いって、そう言おうと思ったがすぐさまその考えも雪歩に握り潰される
雪歩「美希ちゃんの事だからぁ…多分プロデューサーに食べさせてとか言った筈です」
P「……」
黙るしか無かった、何も出来ない。
下手に発言をするとボロが出てしまう、そう感じ取った俺はミラーで後ろを確認する
真美とやよい、楽しそうに話してる。真美…お前のせいなんだから少しはフォローしてくれよ
雪歩「そうなんですよね?」
P「違います…」
雪歩「それも嘘です」
P「違う…」
雪歩「いい加減にしてください」
その言葉、そのままお前に返したいよ。額から汗が滲み出て手が汗で気持ち悪い
隣に居る雪歩を横目で確認、俺をの方をじっと見てる
雪歩…そんなに俺を殺したいんですか?
痛む胃を抑え、目的地へ向かう
目的地に無事到着、俺は三人を降ろし現場に案内する
道中、雪歩は俺の真後ろにつき俺にプレッシャーを与え続ける
あぁ、苦しいよ雪歩…胃が痛いよ雪歩
現場に辿り着き責任者に彼女達を引き渡す、ひと段落、肩の荷が降りたと思った矢先だった
雪歩「プロデューサー…また後で、ゆっくりと……」
肩が外れそうな位重たい荷物を無理矢理持たされた…
真美「じゃあ兄ちゃん、また後でね→」
やよい「頑張ってきますー!」
あぁ、やよい、真美…お前等本当に可愛いよ。
P「いってらっしゃい…」
雪歩「はい、いってきます……」
そう言うと何時もの、天使の雪歩に戻る
もうこれを芸にしたら絶対に売れるっての
ああ雪歩にイライラする
もうこ◯ろそう!
何様のつもりなんだこのブスは
もうこ◯ろそう!
何様のつもりなんだこのブスは
>>233
ヘイ黙ってろ
ヘイ黙ってろ
収録中、コレがまた神経をすり減らす辛い時
ただ見てるだけ、それだけなのに向こうの彼女達が心配で仕方が無い
噛まないか、転んだりしないか、失敗しないか
演じるのは彼女達、だけど心配になる。
P「…あぁ、やよい…」
うちの失敗隊長、カットのやよいと言われる程彼女はミスを連発する
耳に入ってくるカットと言う掛け声の嵐
頭が痛くなってきた…やよい、後で叱らないとなぁ。
「はい、じゃあ休憩入りまーす」
やっと休憩、俺は彼女達に歩み寄る
>>238
これはひどい
これはひどい
案の定、やよいは下を向いたままその場から動こうとしない
やよい「ぅっぅー…」
真美「やよいっち~大丈夫だよ→」
雪歩「そうだよやよいちゃん、私だってよく失敗するんだから」
すぐさまやよいの元に行き頭を撫でてやる、叱る前にまずは落ち着かせないといけない
本当は間違ってるのかもしれない、だけど俺はこの方針でずっとやってきた。
今更変える気も無いし、つーか変える余裕も無いし
P「失敗しすぎだバカ」
彼女は俺に撫でられて落ち着いたのかようやく顔を上げる、いい笑顔だ。これなら大丈夫そうだな
やよい「うっうー!次は失敗しませんよー!」
真美「やよいっちふっか→つ!」
雪歩「…」
雪歩、なんで俺の袖を掴んで俯いてるんだ?もしかしてやよいの真似か?
仕方ない…雪歩の頭も撫でてやる
昼、彼女達は楽屋に戻り昼食を食べる頃
俺は自販機で買ったコーヒーを開け、口に流し込む。
P「あぁ…やっぱりこれだよなぁ」
喉を潤す、空っぽの胃に染み渡る甘いコーヒー
昨日は感じなかったこの感じ、これだからコーヒーは止められない
俺は胃に穴が開こうとこれだけは止める気は無い、それ位これが好きだから。
P「昼メシは……良いかな」
お腹が空いていない訳じゃない、だけど今は胃に入れたく無い。それが本音
正直、何食べても吐きそうな気がする。どうせ吐くなら…少しでも楽に吐きたいから
飲み終えたコーヒーをゴミ箱に入れて彼女達の楽屋に向かう
暇つぶしにはなるだろうな、そう思ってた
雪歩「おかえりなさい、プロデューサー」
楽屋の前、雪歩が待っていた。
マジかよ…まさかのシングル雪歩、完全に予想外。
俺は雪歩に連れられ個室へ案内される、なんでこんな場所しってんだよ。俺は雪歩に問いかけたかった
雪歩「ここなら誰も来ませんね」
P「そ、そうだな…」
雪歩「プロデューサー?さっきの続き…良いですよね?」
良く無いです…そう言えるなら俺、死んでも良いかも。
狭い部屋に二人、時間は12:43分…休み時間は1:15分まで
P「ゆ、雪歩…」
雪歩「なんですか?プロデューサー」
時間稼ぎ…それしか出来ない
やよい編ってあれかよ……………
この>>1はそんなにやよいが嫌いかよ…………
この>>1はそんなにやよいが嫌いかよ…………
雪歩が俺に歩み寄る、なぁ…そんなに近づかなくても聞こえるから
俺は雪歩から離れる、雪歩は俺に歩み寄る
P「…」
雪歩「プロデューサー?なんで逃げるんですか」
なんで俺を追いかけるんですか?そう思い雪歩から遠ざかろうとするが壁に突き当たってしまい後ろに下がれない
詰んでしまった…狭すぎる部屋だから仕方が無いが
雪歩「プロデューサー…」
雪歩が俺の目の前に来る、質問責め確定
俺は覚悟を決めて雪歩の問いに答える姿勢をとる……が
雪歩「こ、ここなら誰にも邪魔…さ、されませんね…」
P「…あ、あぁ」
雪歩?なんかさっきまでと違うよな
顔を上げる雪歩、あっ、普段の天使雪歩だ。ただ、顔を赤らめてるけど
雪歩「…み、美希ちゃんだけ……ズルいです」
我那覇響は俺が幸せにしてやるのです
アニマスは絶対に許さないのです
アニマスは絶対に許さないのです
P「は、はい?」
ズルい?な、なにがズルいんだ?一緒にご飯を食べた事?
だったら今日の収録後、皆で食べに行こう
雪歩「私…バカじゃないから」
うん、雪歩はバカじゃないよ。それは良く知ってる
P「じゃ、じゃあ何なんだよ…言ってみろ」
俺が問いかけると雪歩は俯き、黙る
なんでだ?なんで黙るんだよ、さっきまでの威勢の良さは何処にいった?
動くに動けない…雪歩がどいてくれないから
長い沈黙の後……雪歩が口を開く
雪歩「私にも……私にもしてください」
だから何をだ?言わないと分からないだろ
苛立ちが俺の心の中に溜まっていこうとしている時、雪歩が言った
雪歩「……キス」
呟いた、それ位小さな声…でも、確かに聴こえた
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