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    元スレ櫻子「ラーメン二郎!」向日葵「ですの?」

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    101 = 1 :

    ~放課後 結衣の部屋~

    結衣「実は昨日、あの後家で二郎を作る羽目になってさ」

    向日葵「まさか……あの後にまたアレを食べたと……?」

    結衣「いやいや流石にそれは……。実はギルティされた京子が、ジロリアンに洗脳を受けてたみたいでさ……」

    向日葵「洗脳?」

    結衣「ギルティの恐怖と洗脳とで、なんか半分壊れちゃってるんだよね……。それで、リハビリの為に家で二郎を作って食べさせたってわけ」

    京子「ジロウジロウジロウ……ジロウハヤサイ……ヤサイハマシマシ……マシマシハメン……メンハサイショ……」

    向日葵「なるほど……」

    結衣「まぁ毎日続けさせてればそのうち治ると思うし、良かったらそれまでうちで練習していってもらっても構わないよ」

    向日葵「はい、ありがとうございます」

    102 = 1 :

    結衣「ただし、作ったのは出来るだけ完食していってね」

    向日葵「はい、この間は不甲斐ない所をお見せしまして……」

    結衣「最初は大体皆残すって。私も最初は小にしたのに残しちゃったし……」

    向日葵「船見先輩もですか……」

    結衣「まぁ今じゃ完全に二郎中毒だけどね。もっとも、千鶴には勝てないけど」

    向日葵「千鶴先輩、凄かったですね……」

    結衣「でも、いつかは千鶴にも勝つつもりだよ。ところで、何で急に作り方なんて?」

    向日葵「な、内緒ですわ……////」

    結衣「…………ああ、なるほどね」

    向日葵「もう、悟らないで下さい……////」

    103 :

    京子になんてことを

    104 = 1 :

    ~10日後~

    結衣「うん、もう完璧じゃない? これならお店に負けないくらいの味だと思うよ」

    向日葵「先輩の教えがあってこそですわ。でも、本当にお店に負けない味でしょうか……」

    結衣「大丈夫、これならきっと大室さんも満足するって」

    向日葵「さ、櫻子は関係ありませんわ!////」

    結衣「はは、そういう事にしておいてあげる。ほら京子、出来たよ」

    京子「ブタブタブタブタブタノエサ……ナニ……?」

    結衣「ほら、二郎風ラーメンだ。しっかり食べて克服しよう」

    京子「モグモグ……ウメェ……」

    結衣「うん、ちょっといつもの京子らしくなってきたかな」

    105 = 1 :

    向日葵「じゃあ私は、これで失礼します」

    結衣「今日は食べていかないの?」

    向日葵「ええ、すみませんが早く櫻子のところに――って何でもありませんわ!」

    結衣「ははは、なら仕方ないか。今日使った食材は、持って行って使ってよ」

    向日葵「ありがとうございます。先輩、本当にお世話になりました。歳納先輩もお大事に」

    結衣「ほら京子、古谷さん帰るって。バイバイ」

    京子「バイバイ……マシマシ……?」

    結衣「うーん……やっぱりまだ駄目か」

    京子「ニク……ウメェ……ヤサイ……ウメェ……メン……ウメェ……アブラ……アブラ!」

    結衣「はいはい、じゃあ明日はアブラ克服ね」

    106 = 60 :

    京子ちゃんかわいい

    107 = 1 :

    ~大室家~

    櫻子(今日は私一人だっけ……夕飯どうしようかな)

    櫻子(向日葵は最近用事あるみたいで、さっさと帰っちゃっうし、夕飯作ってって頼む事すらできないし……)

    櫻子(そうだ、二郎に――っていけない。二郎は行かないって決めたんだった……)

    櫻子(ああでも飢えるなぁ……体が二郎を求めている感じだよ……。あの化調の味が恋しいなぁ……)ピンポーン

    櫻子「誰だろ……? はーい」ガチャッ

    向日葵「ああああああの、櫻子!」

    櫻子「ちょ、びっくりしたなぁ……。向日葵、なんかうち来るの久々な感じがするね」

    向日葵「10日ぶりですわ」

    櫻子「よく覚えてるなぁ……。あれ、向日葵……なんかニンニク臭いよ?」

    向日葵「なっ……!? あ……コレですわね……」

    櫻子「その荷物? くんくん……ホントだ。でも荷物だってよくないよ、まったく。女の子なんだから、身嗜みには気を使わないとね」

    向日葵「ご、ごめんなさい……////」

    108 = 1 :

    櫻子「うーん、前にもこんなことがあったような……」

    向日葵「それは、前に私があなたに――」

    櫻子「そういえば向日葵さ、ちょっと太った?」

    向日葵「え゛っ……!?」

    櫻子「心なしか、おっぱいが目立たなくなってる気がしてさ」

    向日葵「そ、そうかしら……!」

    櫻子「あとは、顎のラインがなくなってるような……?」

    向日葵「う゛っ……」

    櫻子「お腹もちょっと出てるよね」

    向日葵「ううっ……」

    櫻子「何があったか知らないけど、食べ過ぎはいかんぞ向日葵君」

    向日葵「ううぅぅ……」

    109 = 60 :

    向日葵はかわいいなぁ!

    110 = 1 :

    櫻子「あ!」ピコーン

    向日葵「……なんですの?」

    櫻子「向日葵じゃなくて――」

    向日葵「……?」

    櫻子「ひまんわり、とか?」


    ピシッ


    ひまんわり「櫻子の……バカーーー!!!」ダッ

    櫻子「ちょ、ちょっとひまんわり! 待ってよー!」ダッ

    ひまんわり「うわーーーーん!!」ドスドス

    櫻子「いやっ!? おそっ!」

    111 = 100 :

    ひまわりちゃんまんまるくなっちゃったの?

    112 = 103 :

    デブ谷さん…

    113 = 1 :

    向日葵「走ったら戻ったみたいですわ……」ゼェハァ…

    櫻子「流石漫画……。で、何か用だった?」

    向日葵「その……夕食はもう食べまして?」

    櫻子「いや、これからだけど……今日私一人なんだ」

    向日葵「で、でしたら……その……私が――」

    櫻子「え? 作ってくれるの?」

    向日葵「い、嫌だったらいいんですのよ?」

    櫻子「全然、大歓迎だよ! あー、お腹減ったー」

    向日葵「そんな事だろうと思って、食材を用意してきて正解でしたわ」

    櫻子「おお、準備がいいですな」

    向日葵「ではキッチンお借りしますわよ」

    櫻子「ほーい」

    114 = 58 :

    これはプラス10キロや20キロはあるだろうな・・・・・・
    向日葵、意外とスレンダーだから・・・・

    115 = 1 :

    向日葵「~~~♪」

    櫻子「……この匂い、どっかで……?」

    向日葵「はい櫻子、出来ましたわよ」ドンッ

    櫻子「……こ、これって……」

    向日葵「あなたの大好きなものですわ」

    櫻子「なんで……二郎なのさ……」

    向日葵「だって櫻子、好きなんでしょう?」

    櫻子「そ、そうだけど……」

    向日葵「それが私のせいで食べられなくなるなんて、許せなかったんですもの。ですから、お店に行かなくても食べられるように、ここ10日間ずっと練習してましたのよ?」

    櫻子「なるほど、だからこの頃早く帰ってたのね」

    向日葵「勿論あの味を掴む為に、作ったものは全て自分で食べましたわ」

    櫻子「あ、だからひまんわ――」

    向日葵「……なにか?」

    櫻子「な、なんでもないです……」

    116 :

    特に若い連中に言いたいことなんだが。
    あかりも古参と呼ばれる身分になって長い。
    数年もファースト張ってると、二郎の未来についていろいろと思うところはあるわけで。
    ……まぁなんだね。どうだろうか。そろそろ、素人さんたちとの共生の道を探ってみるっていうのは。
    ひよったといわれちゃそれまでなんだが……。
    そりゃあかりだって若いころはがむしゃらにロットファイトやってたよ。
    ロッター以外の客なんか屑だと思ってたしね。
    まして血の気の多いお前らのことだ。ロット乱しを見ようものなら、そいつに二郎魂をぶつけちゃうんでしょ?
    そういうどこまでもまっすぐで、ひたむきな馬鹿野郎ばっかりなんだよね。お前らは……。
    だけどね。もうそういう時代じゃないんだよ。もう二郎はあかりたちだけのものじゃないんだ。
    最近の二郎ブームを見りゃわかるでしょ?昼も夜も女子供が溢れてる。
    世間が求めてるのは、カネシとアブラの二郎じゃない。
    清潔感とお洒落な二郎。スイーツとエンターテイメントの二郎。それが世間が求める二郎の姿だ。
    「みんなの二郎。」そんな時代がそこまで来てる。
    もうお前らの情熱だけが通用する時代じゃなくなってきてるんだよ。
    そこんとこ、今日あかりが伝えたかったことだから。小娘のチラ裏ごめんね。

    117 = 1 :

    向日葵「さあ、食べてみてくださいな?」

    櫻子「……いただきます」ズルッ

    向日葵「どう……ですの……?」

    櫻子「……二郎だ。これ、二郎だよ向日葵!」

    向日葵「そ、そう。喜んでもらえたようで嬉しいですわ」

    櫻子「でも、なんかちょっと上品な感じがする」

    向日葵「多少はアレンジしてありますわ。アブラもニンニクも化調も控えめですし」

    櫻子「へえ、そうなん『ギルティー!』

    向日葵「……? 櫻子、何か言いまして?」

    櫻子「ううん、なんに『ギルティー!』

    向日葵「今何か聞こえ『ギルティー!』

    櫻子「……も、もしかし『ギルティー!』


    ガッシャーーン! 『ギルティー! ギルティー! ギルティー!』

    118 :

    さるさる

    119 = 1 :

    向日葵「まさか……このデ……体格のいい方々は、ジロリアン……!? な、何故あなた方がここに……」

    『ギルティー! ギルティー!』

    櫻子「ひょっとして……向日葵の上品な二郎に怒ってたりして……?」

    『ギルティー! ギルティー! ギルティー!』

    櫻子「や、やっぱりそうみたいだよ!?」

    向日葵「そんな……何がいけなかったのかしら……?」

    ???「向日葵ちゃん、櫻子ちゃん……あなた達は越えてはいけない一線を越えてしまった……」

    向日葵「だ、誰ですの!?」

    あかり「皆の肝臓にどっきゅーん! ジロリアンになって帰ってきた赤座あかりだぴょーん!」ビシッ

    向日葵「……」

    櫻子「……」

    櫻子・向日葵「「誰?」」

    あかり「ふえぇっ!?」

    121 = 1 :

    あかり「ひ、酷いよ二人とも……。ここまで名前すら出てこなかった、ゆるゆり主人公の――」

    櫻子「あー、はいはい、あかりちゃんね。なんか心なしか丸っこくなってるね」

    向日葵「それで赤座さん、どうしたんですの」

    あかり「うぅ……自己紹介すらさせてもらえないなんて……」

    ???「はいはい、じゃあちゃっちゃと済ませちゃいましょ」

    向日葵「あっ……」

    櫻子「もしかして、ガチなつちゃん!? こっちも丸っこくなってるけど」

    ちなつ「誰がガチなつじゃい! さて、向日葵ちゃん、櫻子ちゃん。さっきあかりちゃんも言ったけど、あなた達は以下略」

    向日葵「一体何が以下略」

    ちなつ「当然よ。二郎はアブラ・ニンニク・化調があってこその二郎よ。それを控えめにするなんて、二郎を侮辱するもいいところだわ」

    櫻子「で、でも、向日葵が作ったやつもおいしかったよ?」

    ちなつ「おいしいおいしくないの問題じゃないのよ。二郎は二郎で無くちゃいけないんだから」

    向日葵「最早会話になりませんわね……」

    122 = 55 :

    え、こいつらが怒ってるのって醤油がカネシじゃないからじゃないの

    123 = 1 :

    ちなつ「というわけで、二人はギルティでーす」

    櫻子「なんか凄い雑!」

    向日葵「私達も歳納先輩のように……」

    ちなつ「歳納? ああ、京子先輩ですか。そういえば先人方が言ってましたね。列に横入りしてギルティを受けた、愚かな金髪謎リボンの娘がいたと」

    あかり「京子ちゃん、最近元気無いと思ってたら、そういうことだったんだー」

    ちなつ「まぁ京子先輩がどうなろうと、知ったこっちゃねーですしね」

    櫻子「歳納先輩……やっぱりあの後……」

    向日葵「しかし……まさか、二人がジロリアンだったなんて……」

    ちなつ「ふふん、迂闊だったわね。私達の前で、二郎を侮辱するような事をするからよ」

    櫻子「友達だと思ってたのに!」

    ちなつ「友達だからこそよ。二郎を侮辱するような友達なんて、友達じゃないわ。安心して、しっかり矯正してあげるから」

    向日葵「ひっ……」

    あかり「でも、私達がジロリアンになったのはつい最近だよ? 実は……千歳先輩から、お勧めのラーメン屋さんがあるって聞いて――」

    124 :

    色々トッピングが出来るのはいいが、まずはベースがどんな味かわからないと、追加出来ないよな

    せいぜい2回行って、味が良ければまた来るだろうけど、外食自体、金欠だとそうそうできないし

    とりあえず量があればいい人間専用のラーメン屋でいいんじゃないだろうか

    125 = 1 :

    ~4日前~

    千歳「そこのラーメン屋さんが、また美味しいくてな~」

    あかり「へえ、そうなんですかー」

    千鶴「姉さん、何度も言うけど二郎はラーメン屋じゃないから」

    千歳「あ、そやったな」

    ちなつ「ラーメンですか……。私はあんまり興味ないですね、カロリー高そうですし」

    千歳「そうそう、船見さんも常連やったんよ~」

    ちなつ「それどこですか! 教えてください!」

    千歳「え、ええけど……」

    ちなつ「あかりちゃん! 早速今日の帰りに寄っていくわよ!」

    あかり「す、凄い気合だね、ちなつちゃん……」

    126 = 1 :

    千鶴「待って。それなら、私もついていく」

    ちなつ「え? 千鶴先輩がですか?」

    千鶴「いきなり初心者だけで、二郎は厳しい」

    あかり「もしかして、一見さんおとこわりのお店なのかな?」

    ちなつ「あかりちゃん、それを言うならお断りよ……」

    あかり「あ、そっか」

    千歳「まぁおとこわりってわけやないんやけどな、色々細かいルールがあるねん」

    ちなつ「伝染してるし……」

    千歳「そういうわけやから、うちらが一緒に――って、千鶴あかんよ! 今日は綾乃ちゃん呼んで鑑賞会の予定やった!」

    千鶴「そういえば……」

    ちなつ「鑑賞会?」

    千歳「ごめんな二人とも。そういうわけやから、二郎はまた今度に――」

    127 = 1 :

    ちなつ「ま、待ってください! その、ルールっていうの教えてください!」

    千歳「吉川さん? う~ん、別にええけど」

    千鶴「姉さ――」

    千歳(千鶴、これはうちらが口出しする問題とちゃうで?)ヒソヒソ

    千鶴(……)コクコク

    千歳「ほな、今から言う事を良く聞いてな?」

    ちなつ「はい、ありがとうございます!」

    千歳「1、清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経!」

    ちなつ「……はい?」

    あかり「あの……先輩……?」

    千歳「どしたの? ほら、復唱してな。1、清く正しく――」

    千鶴「姉さん、それは社訓……」

    千歳「えっ?」

    128 = 1 :

    ~その日の放課後 ラーメン二郎~

    ちなつ「さああかりちゃん、行くわよ!」

    あかり「行列出来てるね、人気あるんだ~。うう……でも、なんだか凄い匂いだね……」

    ちなつ「そうね……。でも、結衣先輩がこんなワイルドな所に来てるなんて、それがまたいいじゃない!」

    あかり「そうなのかなぁ……?」

    ちなつ「そうよ。さてと、さっさと並びましょう」

    あかり「うん……」



    ちなつ「案外早く入れたわね。ほら、食券買いましょう」

    あかり(店内も凄い匂い……)

    ちなつ「ええっと……大豚ダブルがお勧めだったかしら?」

    あかり「じゃあ、あかりもそれにしよっかな」

    129 = 1 :

    ~15分後~

    ちなつ「……」

    あかり「……」

    ちなつ「な、なんなのよコレ……全然減らないじゃない……」

    あかり「ふえぇ……麺が延びすぎててとんでもないことに……」

    ちなつ「結衣先輩も千歳先輩も、こんなのを普通に食べてるっていうの……?」

    あかり「ちなつちゃん、どうしよう……? もう食べきれないよ……」

    ちなつ「し、仕方ないわね。こうなったら残して――」

    『ギルティー!』ガシッ

    ちなつ「えっ?」

    『ギルティー! ギルティー!』グググ…

    ちなつ「ちょ、ちょっと! なにを――ごぶっ!?」

    『ギルティー! ギルティー! ギルティー!』グイグイ

    130 = 1 :

    あかり「ああっ! ちなつちゃんがどんぶりに頭を突っ込まれて――」

    『ギルティー!』ガシッ

    あかり「ふぇっ!? も、もしかして……あかりも――」

    『ギルティー! ギルティー!』グイグイ

    あかり「おぶぶぶぶぶっ!?」

    『ギルティー! ギルティー! ギルティー!』グイグイ

    あかり(はうぅ……ニンニクと油まみれのスープの海で溺れちゃうよぉ……)

    ちなつ(む、無理矢理口に麺を突っ込まれるなんて……! 私がそれを許すのは結衣先輩だけ――)



    ※ 実際の二郎ではこんな事はありえませんが、残すのは出来るだけ避けましょう。
       また、必ず食べきれるサイズを注文するようにしましょう。

    131 = 124 :

    そうなのか  女じゃ残しそうな気がする 残しても怒られないと思うがw

    132 = 1 :

    ~再び大室家~

    ちなつ「――ってわけで、私達は二郎を残した事によってギルティを受けたわ」

    あかり「あの時は死ぬかと思ったよね~。まさか、無理矢理全部詰め込まれるとは思わなかったよ。今じゃ、毎日欠かさず二郎を食べないとならない体になっちゃうなんてね~」

    櫻子「あ、だから二人とも、気持ち太っ――」

    ちなつ・あかり「「あーあー、聞こえなーい」」

    向日葵「……。はっ! も、もしかして……あの日あのまま残していたら、同じ事が私の身にも……?」

    櫻子「……うん」

    向日葵「櫻子……あなた、もしかして私を守る為に……?」

    櫻子「べっ、別にそういうわけじゃ……無いけど……。でも、ちょっと心配だったから……」

    向日葵「櫻子……!////」

    櫻子「な、なんだよ。そんな嬉しそうな顔で見ないでよ……////」

    あかり「二人とも仲いいね……////」

    ちなつ「って、イチャイチャしてんじゃねー!」

    133 = 1 :

    向日葵「はっ」

    櫻子「あっ」

    ちなつ「さああかりちゃん、私の下僕としてきびきび働きなさい」

    あかり「えー? しょうがないなー……」

    ちなつ「ほら、さっさと二人にギルティをかますのよ」

    櫻子「ちょ、ちょっと待った!」

    ちなつ「なによ、絶壁ちゃん」

    櫻子「ガーーン……絶壁仲間なのに……。って、そうじゃなくて! 向日葵もギルティ対象なの?」

    ちなつ「当然じゃない。なにせ、二郎を侮辱するようなラーメンを――」

    あかり「あれ? でも向日葵ちゃん、自分で作ったラーメンの事を二郎って一言も言ってないよね?」

    ちなつ「……え?」

    向日葵「ええまぁ……」

    あかり「周りの人が、勝手に二郎って思い込んでただけじゃないのかなぁ?」

    134 :

    あかり優しい

    135 = 1 :

    櫻子「そういうわけで、向日葵は関係ないよね!」

    ちなつ「ふん……まぁいいわ。ただでさえあんな油の塊をぶら下げてる人に、これ以上カロリー摂取させたらどうなることやら……」

    向日葵「油の塊って……」

    櫻子「カロリー摂取? どゆこと?」

    あかり「へい、おまち!」ドンッ

    櫻子「え……?」

    向日葵「これって……」

    ちなつ「そうよ。これがあなた達への、いえ、櫻子ちゃんへのギルティ、二郎大豚ダブル全マシマシの刑よ」

    櫻子「なん……だと……?」

    あかり「あ、茹でちゃった向日葵ちゃんの分の麺も足してあるから、実質麺マシだね」

    櫻子「…………」

    向日葵「うえ……これは流石に、見ただけで吐き気が……」

    136 = 1 :

    ちなつ「許すも何も無いと思うけどね。それを食べてしまったら、あなたは確実に純粋種のジロリアンとして覚醒する事になるのよ?」

    向日葵「で、でも櫻子はこの間、大豚ダブルのヤサイマシマシニンニクアブラカラメを1杯半食べきってますわよ?」

    ちなつ「甘いよねぇ、坊や。もとい向日葵ちゃん」

    向日葵「……はい?」

    ちなつ「あなたは全マシマシ、さらに麺マシの恐怖を知らないから、そんな事が言えるのよ」

    向日葵「そんなに恐ろしいものなんですの? 櫻子……。櫻子? ちょっと聞いてま――」

    櫻子「食べるよ」

    向日葵「なっ!?」

    櫻子「食べれば、少なくとも向日葵は助かる。だから――」

    向日葵「何を言ってますの櫻子!」

    櫻子「あかりちゃん、お箸」

    あかり「あっ、は、はい!」

    137 = 1 :

    向日葵「ちょっと、人の話を――」

    櫻子「向日葵黙って。早くしないと麺が延びちゃう」

    向日葵「でも……それじゃあ私、櫻子守ってもらってばかりで……」

    櫻子「そんなのいいんだよ」

    向日葵「そんなのって……!」

    櫻子「だって、私がやりたいだけなんだから」

    向日葵「え……?」

    向日葵「私が勝手に、向日葵を守りたいって思ってるだから」

    向日葵「――櫻子!」

    櫻子「じゃあ……行くぞおおおおおお――!!!!!」

    138 = 124 :

    俺は一番亭が好き 高いけど昔から食ってるからなじみ
    次郎は地元にない・・・

    139 = 1 :

    ~2時間後~

    櫻子「…………あ……れ……?」

    向日葵「櫻子――! 良かった……私、もうてっきり目を覚まさないかと……」

    櫻子「向日葵……? えっと、私……」

    向日葵「覚えてないんですの?」

    櫻子「あ……ちなつちゃんとあかりちゃんは……?」

    向日葵「あなたがアレを食べきった後、大人しく帰っていきましたわよ」

    櫻子「私……食べ切ったんだ……」

    向日葵「ええ……格好良かったですわよ……」

    櫻子「よせやい……////」

    向日葵「だって、本当に格好――」

    櫻子「うぐっ……ううぅ……」

    向日葵「さ、櫻子? どうしたんですの!?」

    櫻子「ああぁ……おあぁっ……!」

    140 = 1 :

    向日葵「櫻子!? 櫻子、ちょっとしっかり――櫻子あなた……目が……」

    向日葵(目が……まるで二郎のスープのように濁って……!?)

    櫻子「の……のどが……か……わいて……」

    向日葵「お水ですの!? ちょ、ちょっと待ってなさい!」ダッ



    向日葵「櫻子、お水ですわよ」

    櫻子「ああああああ! 違うっ! 違う違う違うっっっ!!!」ガッシャーン

    向日葵「ひっ……!?」

    櫻子「二郎……二郎の……スープを……!」

    向日葵「櫻子……? ハッ……!」



    ちなつ『それを食べてしまったら、あなたは確実に純粋種のジロリアンとして覚醒する事になるのよ?』

    141 = 1 :

    向日葵(まさか……吉川さんの言っていた事は、こういうことでしたの……!?)

    向日葵(純粋種のジロリアン……櫻子が……? そんな……そんな……!)

    櫻子「二郎……二郎を……二郎を寄越せ……!」ユラユラ

    向日葵「どうすれば……。そ、そうですわ、船見先輩なら何か知ってるかも……!」ピッ TRRR…

    結衣『もしもし、古谷さん? こんな時間にどうしたの?』

    向日葵「そ、それが、二郎が、純粋種で、櫻子に」アタフタ

    結衣『え? なに? 二郎がどうしたの?』

    櫻子「二郎を……二郎を……!」フラフラ

    向日葵「す、すみません。えっと、簡単に言うと、櫻子がジロリアンとして覚醒してしまったようでして……」

    結衣『まさか……純粋種……? そんな……あれはジロリアンの中でも、全マシマシを食した物のみが覚醒出来ると言われていた伝説の……』

    向日葵「どどどどうすれば治せるんでしょう!?」

    櫻子「二郎……二郎……!」ガシッ

    向日葵「痛っ! さ、櫻子!?」

    結衣『うーん……私も、実際に見た事が無いからなんとも……。あ、そうだ』

    向日葵「な、何か思い出した事でも!?」

    143 = 1 :






    結衣『とりあえずさ……。えっと、その、キス……でもしちゃったら……?』





    向日葵「はい……?」




    144 = 134 :

    お姫様のキスで王子様が目覚める流れ…?

    145 = 1 :

    結衣『いや、なんとなく、安直だけど、ほら、お姫様、じゃなくて王子様?の眠りを覚ますみたいな~、とか? あはは……』

    向日葵「流石に安直過ぎますわね……とても先輩の発想とは――」

    櫻子「二郎おおおおおおおお!!!!!!!!」グイグイ

    向日葵「ちょっと!? 櫻子落ち着いて――」

    結衣『な、なんか取り込み中みたいだから、じゃあ私はこれで』ピッ ツーツー

    向日葵「せ、先輩!? もしもし!? もしもーし!?」

    櫻子「二郎……二郎……あああああ!!!!!!!!」ギュー

    向日葵「櫻子、やめっ、ちょっとあなた、そこは胸――」

    櫻子「アブラ……マシマシ……!」グニグニ

    向日葵「あっ……いやっ! さく……らこ……はぁっ……んっ……だ……めっ……」

    櫻子「アブラ……アブラの……固まり……!」モミモミ

    向日葵「」プチッ

    146 :

    二郎SSはみんな面白いなぁ

    147 = 1 :





    向日葵「そんな事言うお口は……! こうしてやりますわ!」





    櫻子「!!」




    148 = 1 :

    ~更に2時間後~

    櫻子「あ……れ……?」

    向日葵「気が付いたんですの?」

    櫻子「向日葵……? さっきもこんな事があったような……」

    向日葵「ひょっとして、覚えてないんですの?」

    櫻子「えっと……あかりちゃんとちなつちゃんが来て……二郎の全マシマシを食べさせられて……」

    向日葵「それを食べきった後、あなたは気を失ってしまって、こうして私が膝を貸していたんですわ」

    櫻子「そうだったんだ……」

    向日葵「その後、あなたが純粋種のジロ――」

    向日葵(この事は、櫻子に言わない方がいいかもしれないですわね……。言ったら、その……さっきした事も……////)

    櫻子「えへへ……////」

    向日葵「なんですの? 急ににやにやしだして」

    櫻子「だって、膝枕……////」

    向日葵「あっ……!////」

    149 :

    さるよけ

    150 = 24 :

    やっぱり櫻子はイケメンのほうがしっくりと来るな


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