元スレほむら「あれから1000年経った」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
101 = 2 :
ほむほむ
102 = 13 :
ほむ!
103 = 1 :
~~~
洞窟の隠れ家に戻った暁美ほむらは、武器を錆付かせないように銃器の手入れをした。
すでに弾薬が尽きて使えなくなっているものも多いが、いつでもまた使えるようにバラバラに分解して磨いていた。
この時代に形の残っている物は貴重だ。
一つ一つ綺麗に磨いた部品を、汚れないように毛布の上に並べる。
一息ついて自分のソウルジェムをランプに照らした。
ほむら(いよいよソウルジェムの濁りが濃くなってきたわ)
ほむら(こんな中途半端なところでは終われない)
ほむら(もう少しだっていうのに)
ほむら(もう少しでこんな戦いも終わりになる……)
104 = 2 :
ほむほむ
105 = 1 :
ほむら(もう少しで……)
そこで暁美ほむらは自分の考えの愚かさに気づいた。
戦いが終わるということは、魔獣がこの地上からいなくなるということ。
つまりそれは人類の滅亡と同義だった。
ほむら(私はそんなことを望んでいるの……?)
ほむら(私は……こんな砂漠になった世界なんて、早く滅んでしまえって)
ほむら(そう思っているのかもしれない)
暁美ほむらは今朝別れた鹿目まどかの顔を思い出した。
あの子が健康に成長すれば、あと50年やそこらは生きるだろう。
もし、あの子が子供を授かるようなことがあれば、またこの世界の寿命は延びる。
106 = 2 :
ほむほむ
107 = 1 :
ほむら(まだまだ終われない……)
ほむら(どれだけ長い間この世界に閉じ込められていようと、私は構わない)
ほむら(まどかが守ろうとしたこの場所を守るって、私の魂に誓ったんですもの)
毛布の上に並べた部品をまた組み立てる。
ほむら(まずはなんとしてでもグリーフシードを手に入れなければ)
ほむら(グリーフシードを落としそうな大きくて強い魔獣を狙うのよ)
ほむら(まだ私のソウルジェムに余力があるうちに、なんとか……)
ほむら(強力な魔獣は人の多い場所、夜遅い時間帯に現れる傾向がある)
ほむら(今夜街の方へ行ってみましょう)
108 = 2 :
ほむほむ
109 :
子を授かるってところでなぜかNTRを感じてしまった
110 = 1 :
~~~
その夜、鹿目まどかは窓枠に両肘を付いて、ビルの上の月を見ていた。
まどか(ほむらちゃん、今どこで何してるのかな?)
まどか(今も同じ月を見てたりして)ティヒ
まどか「……」
その夜は風が強く、地面では砂が舞い上がっていた。
ここから少し離れた場所にはかつての街の中心地がある。
勿論今は人など住んでいない。
あの辺りには巨人がよく出現するため、あまり近づかないようにしていた。
その危険な場所に、今暁美ほむらがいる。
理由は分からないが、なぜかそんな気がしていた。
111 = 13 :
ほむむ
112 = 2 :
ほむほむ
113 = 1 :
まどか(ほむらちゃん……また会えるよね?)
まどか(なんでこんなにほむらちゃんのことが気になるんだろう……)
一筋の涙が頬を伝った。
まどか(どうして……ほむらちゃんのことを想うと涙が出てくるんだろう……?)
まどか(ほむらちゃんが言ってた……)
まどか(大好きな人のことを考えて悲しくなることもあるって)
まどか(ついこの前会ったばっかりなのに、好きになったら、おかしい……よね?)
114 = 2 :
ほむぅ……
115 = 5 :
サバイバーなのに女学生みたいなまどっち可愛い
116 = 1 :
~~~
暁美ほむらは地面に倒れていた。
彼女は強い魔獣を探しに、街の中心地に出てきたところだった。
思惑通り、大きくて強力な魔獣が出現した。
しかし重要な戦いのためにと、久しぶりに持ち出してきたガトリングガンが弾詰まりを起こしたのは計算外だった。
他に持ってきていたサブマシンガンでなんとか魔獣を倒すことはできたが、暁美ほむらももう限界だった。
結局今日もグリーフシードは手に入らなかった。
117 = 2 :
ほむぅ……
118 = 1 :
ソウルジェムを月に照らすと、もう真っ黒だった。
死ぬ前に戦いの傷を癒すこともできない。
ほむら(私ももう終わりね……)
己の無力さに暁美ほむらは涙を流した。
ほむら「まどか、ごめんなさい」
ほむら「私の力じゃ、どうしようもできなくて……」
まどか「ううん、そんなことないよ。ほむらちゃん」
119 = 92 :
>>117
ほむほむ病が進行しすぎているようですね。
見てください「ほむ」しか喋れないようになっています。
120 = 2 :
ほむ?
121 :
ほむほむうるさいほむ!だまるほむ!
122 = 13 :
ほむ!
123 = 92 :
>>121
だまるふぉい
124 = 109 :
ほむ?
125 = 1 :
鹿目まどかが立っていた。
魔法少女のまどかではない。ボロ布を纏ったこの世界のまどかだった。
ほむら「!……あなた!」
ほむら「どうしてここに……!」
まどか「ほむらちゃんのことがね、頭からずっと離れないの」
ほむら「ここは危険よ!今他の魔獣が現れても、私はもう……!」
鹿目まどかは暁美ほむらの手を取った。
まどか「ティヒヒ、もう大丈夫だよ」
126 = 2 :
まどまど?
127 = 109 :
ほむ……まど?
128 = 92 :
くっついにまどっち病までッここももうだめか!脱出するぞ!
お…おいまさかお前までッ!うわあああああああああああ
ほむ?
129 = 1 :
まどか「だってこの星に残った最後の魔獣は今ほむらちゃんが倒したんだよ」
ほむら「え……あなた……まさか……!」
鹿目まどかの体が光に包まれる。
まどか「気づいてる?もう残ってるのは私たちだけ」
鹿目まどかは魔法少女に変身した。
ほむら「……まどか!」
まどか「私やっと思い出したんだ」
130 = 109 :
まど!!
131 = 2 :
ほ……む……?
132 = 91 :
おぽ!?
133 :
寒い
134 = 1 :
鹿目まどかがソウルジェムに触れると、それは蒸発して消えていった。
まどか「私がこの地上に降りてきた理由」
ほむら「グッ……まどか……」ポロポロ
まどか「それは私の最高の友達を迎えに来るため」
ほむら「まどかぁ……」ジュルジュル
まどか「ほむらちゃん、今までずっとずっと頑張ってくれて、ありがとう!」
ほむら「……まどかぁああ!」
135 :
ホムラァ
136 = 10 :
俺の望んだエンドだった
137 = 2 :
まどまどほむほむ
138 = 109 :
もう一度会えるからってまどっちが最終回で言ったのがなぁ……
もう一度会ったらもう会えないの?って感じがして切ない
140 = 1 :
暁美ほむらは鹿目まどかの胸に飛び込んだ。
戦闘のダメージが嘘の様に、その体はもうすっかり軽くなっていた。
まどか「ティヒヒ、ほむらちゃんまだそのリボン付けててくれたんだね」
ほむら「まどかぁ!まどかぁ!」
まどか「またたくさんつらい思いをさせちゃったね、ごめんね」
ほむら「まどかぁ!……私こそ……私こそ!」
ほむら「ごめんなさい……」
ほむら「私……この世界を……守りきれなかった……!」
141 = 2 :
ほむほむまどまど
142 = 13 :
ほむうううう!
143 = 1 :
いつの間にか鹿目まどかは全身白い衣に身を包んでいた。
暁美ほむらはその柔らかい生地と、長いピンク色の髪に包まれた。
体が風船のように軽くなり、二人は地上から離れて夜の空へと舞い上がった。
まどか「ほむらちゃんは守ってくれたよ」
まどか「私の大好きなこの世界を」
ほむら「でも、この世界の人々も、町も、もう……」
まどか「ほむらちゃん、みんな変わっていくんだよ」
まどか「みんな終わりがあるの」
144 = 5 :
>>138
普通ならそうだが魔法少女は夢と希望をかなえるんだぜ
145 = 2 :
まどまど
146 = 1 :
空が明るみ始めた。
地平線から顔を出した太陽が、砂漠と、廃墟の町を照らし出した。
まどか「だからこの世界はこんなに美しいんだよ」
暁美ほむらは胸に埋めていた顔を離し、その光景を見た。
まどか「ほら――」
ほむら「……すごい……綺麗」
この砂漠も、廃墟も、誰かが意図して作り上げたものではない。
それでもこんなにも美しいんだ。
いや、自然にできあがったものだからこそ、美しいのかもしれない。
147 = 2 :
ほむほむ
148 :
>>138
次に会うのはほむらのソウルジェムを壊すときだからな...
149 = 1 :
鹿目まどかと暁美ほむらは見つめ合った。
まどか「そろそろこの世界ともお別れだね」
ほむら「ええ、そうね」
まどか「怖くない?」
ほむら「あなたと一緒だもの。怖くないわ」
まどか「これからはずっと一緒だよ」
ほむら「ええ」
今度は笑顔の涙があふれた。
150 = 2 :
ほむほむ
みんなの評価 : ★★
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