元スレ京子「千鶴ちゅっちゅー!」千歳「あらあら」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
101 = 15 :
~ごらく部 部室~
結衣「千歳達、結局いなかったな……」
あかり「生徒会室にもいなかったし、どこでお昼食べてるんだろうね?」
京子「? どったの?」モシャー
ちなつ「京子先輩、食べながら話さないで下さい」
あかり「あはは。ちなつちゃん、京子ちゃんのお母さんみたいだね?」
ちなつ「ちょっと、やめてよあかりちゃん」
京子「なぬ?! ちなつちゃんが私のお母さん?!」
ちなつ「え?」
京子「お母さ~ん!」ダキッ
ちなつ「ちょ、京子先輩?!」
結衣「黙って食え」ゲシッ
京子「ああ~ん、ちなつちゃんは私のお母さんになってくれるかもしれなかった女の子なのに~……」
102 = 15 :
~屋上~
綾乃「い、いつもここで食べてるの……?」
千鶴「……」コクコク
綾乃「そ、そう……」
綾乃(やっぱり一人が好きなのかしら……? もしかして、私達余計な事してる……?)
千鶴「あ、あの……」
綾乃「?」
千鶴「お昼……付き合って貰って……ありがとうございます……」
綾乃「いいのよ。それより、また口調が戻ってるわよ?」
千鶴「あ……えっと……ありがとうな~……?」
綾乃「そ、そんな感じだと思うわ……」
103 = 3 :
やっぱりぼっちなのかな
104 = 15 :
~2年1組 教室~
千歳「……」
千歳「…………」
千歳「………………?」
千歳(だ、誰もお昼誘うてくれへん……。千鶴、いつも1人で食べとるんやろか……?)
千歳(そ、そんなのあかん! こうなったらうちが歳納さんと仲良うなる以外にも、お友達作ったる!)
千歳「あ、あの……」
女子A「あっ……! い、池田さん? ごめんなさい……」
千歳「え……?」
女子B「うるさかったですよね……」
千歳「えっと……?」
女子C「いつもみたいに、屋上に行ってると思ってたんで……。し、静かに食べますね……」
千歳「あ…………」
千歳(屋上……?)
千歳(今度からは、千鶴も生徒会室に誘ってみよか……)
105 = 11 :
大阪弁のウ音便の使い方が適切でうまい
106 = 3 :
もはやこわがられとる
107 :
いいよいいよ
108 :
綾鶴も期待していいのか?
109 = 15 :
~再び屋上~
千歳「あ、おったおった」
綾乃「あら千歳、よくここがわかっ……じゃなかった。千鶴さん、口調戻ってるわよ」
千歳「あかん……じゃなかった……。やっぱり……結構辛い……です」
千鶴「……」
千歳「といっても、千鶴は元々喋る方じゃないから、黙ってても結構何とか……なる。うん、なる」
千鶴「……そ、そやね~……」
綾乃「な、なんだか面倒だから、お昼休みの間はいい事にしましょうか……? 今は私達3人しかいないし……」
千歳「ぷは~! な、なんか凄い解放感が溢れてくるわ~」
千鶴「……」
千歳「千鶴? さっき教室で聞いたんやけど、お昼、いつもここで食べてるんやって?」
千鶴「うん……」
千歳「そんなんあかんよ? 今度から、うちと綾乃ちゃんと一緒に、生徒会室でお昼食べよ? な?」
111 = 15 :
千鶴「え……でも……?」
綾乃「それくらいいいわよ? ここで1人で食べるのなんて、つまらないナイナイアガ……ナイジェリアよ!」
千歳「あはは、いつまでもナイアガラやと、流石に二番煎じやもんね~」
千鶴「……」クスッ
千歳「あ、千鶴今笑うたやろ~?」
千鶴「……///」
綾乃「今から行くのは無駄だし、今日はここでさっさと食べちゃいましょ」
千歳「そやね~。でもお昼終わったらまた千鶴の真似か~、しんどいな~」
千鶴「ごめんなさい……」
千歳「あ、気にせんといて。うちがゲームでビリになってもうたのが悪いんやから。むしろ、千鶴にまで協力してもらって、ごめんな?」
千鶴「うん……」
綾乃(そ、そっか……。千鶴さんの中では、罰ゲームって話になってるのよね……)
112 = 3 :
少しずつ核心に迫ってきたか
113 = 3 :
俺しかいない予感!
114 = 7 :
そんなことはないないナイアガラ
115 = 15 :
~放課後 2年5組教室~
京子「終わったー!」
結衣「相変わらず寝てただけだがな」
京子「いやー、お陰様で良く寝れたよ」
結衣(結局、京子と千鶴が話す機会、全然無かったな……休み時間も大体寝てたし)
結衣(むしろ、普段より優しくなった千鶴――に扮した千歳と絡む機会があったから、それはそれでよかったのか……? なんか仲良くなれたって喜んでたし)
結衣(あ、でもそれだと、根本的な解決にはならないか……。むしろ京子が調子に乗って、今までより千鶴にベタベタしだして、余計に険悪になったりしたらどうしよう……)
京子「結衣? 結衣さーん?」
結衣「……あ、ああ、ごめん」
京子「もしかして、結衣も眠いんじゃないの? 今日はまっすぐ帰る?」
結衣「え……いっ、いや……そうだ。生徒会室に行こう」
京子「生徒会室? なんで?」
結衣「ええーっと……あ、綾乃がプリン余ってるから、食べに来て欲しいって……?」
京子「え? ホント?! おーい、綾乃ー! あれ? もう行っちゃったかな?」
結衣(ごめん綾乃……これも京子の為だ……。犠牲になってくれ……)
117 = 11 :
教育的支援よ!
118 = 15 :
この時間だと下がるの遅くていいな
それでも保守してくれてる人ありがとさん
すまないけどちょっと離れます
しかし、ひまさくの方怖い事になってんな…
119 = 40 :
いてら
しかしああいう作者の個人批判に走る見苦しいキチガイがいると保守が兼ねられていいな
120 = 11 :
乙!保守してたら完結させてくれると信じてる
火に油を注ぐのも避けたいし、こちらは焼け野原を眺めるぐらいしかできないね……
121 = 116 :
ほ
122 = 3 :
なんだかとっても眠いんだ
123 :
寝ろ
124 = 116 :
ほす
126 :
ほ
127 = 126 :
ファブリーズ
128 = 15 :
~2年1組 教室前~
綾乃「千鶴さん、迎えに来たわよ」
千歳「あ、綾乃ちゃ――杉浦さん、と姉さん」
千鶴「……」
綾乃(せっかくだし、ごらく部の部室にでも行ってみる? このままだと、当初の目的がまったく達成できてないわよ?)ヒソヒソ
千歳(そや――えっと、それがいいと思います)ゴニョゴニョ
千鶴「えっと、綾乃……ちゃん……///」
綾乃「え、ええっ?! あ、な、なにかしら?」
千鶴「その……生徒会室……行く……ん?」
綾乃「ええと、そうね。まずは一応、生徒会室に行きましょうかしら」
綾乃(ごらく部に行くなら、1年生コンビに断っておかないとね)
千鶴「そ、それじゃいこか~」
千歳「ふふ、姉さん、カチコチ」
129 = 116 :
おかえり支援
130 = 15 :
~生徒会室~
京子「綾乃ー!」ガラッ
向日葵「あら、歳納先輩」
櫻子「杉浦先輩ならまだ来てないですよ?」
京子「そっかー、じゃあプリン貰うね~」ガチャッ
櫻子「ちょ……! またですか……」
京子「え? だって結衣が、綾乃が余ってるから食べていいよ~って、言ってたって」
結衣「あ、ああ……。そうみたい、なんだ……」
向日葵「あら、そうでしたか。それは櫻子が大変失礼な事を……」
櫻子「ちょっと向日葵! 失礼ってなにさ!」
向日葵「本当の事でしてよ?」
櫻子「むむむむむ……!」
向日葵「ぬぬぬぬぬ……!」
結衣「ははは……相変わらずだね」
京子「プリンうめ~!」
132 = 15 :
綾乃「遅くなったわね――って、と、歳納京子? あなたここで何を――」
京子「ん? おー、綾乃」
綾乃「って、それ! 間違いなくあたしのプリンじゃない!」
京子「え? だって綾乃が食べていいって言ってたんでしょ?」
綾乃「私が! いつ! あなたに! そのプリンを食べていいなんて言ったのよ!」
千歳(ぐぬぬ……。耐えるんや……ここは千鶴の為にも耐えるんやで! うち!)
京子「え……? だって結衣が……」
綾乃「船見さん? 船見さんがどうしたって言うのよ?」
結衣「あ、綾乃!」
結衣(ご、ごめん。実はこのままだと、京子と千鶴が会わないまま今日が終わっちゃうと思ったから、プリンで釣って生徒会まで連れて来たんだ)ヒソヒソ
綾乃(なるほど……それなら仕方ないわね……)ゴニョゴニョ
結衣(本当にごめん。プリン、今度私が買ってくるからさ)ヒソヒソ
綾乃(いいわよ、それくらい。私も、歳納京子と千鶴さんには仲良くなって貰いたいし……)ゴニョゴニョ
京子「あれ? また2人して内緒話? もしかして、2人って――」
結衣・綾乃「「そんなわけない!!」」
135 = 15 :
京子「わ~、結衣と綾乃が怒った~! ちっづる~! 助けて~!」ダキッ
千鶴「……!!」
綾乃(あっ! そ、そっちは……多分……)
結衣(ま、まさか……)
千歳(あ、あかん! そっちは本物の千鶴や! で、でもここで喋ったら千鶴っぽくないし……もういっそ戻ってしもた方が……?)
千鶴「そ、その……と、歳納……さん……。わた――うちは……千歳……なん……やけど……」
千歳(ふ、不自然やけど、千鶴がうちになりきっとる……! なら、ここはまだ、うちも千鶴でおらなあかん……)
京子「え? あ、ごめんごめん。ソックリだから間違えちゃったよ~。ていうか千歳、やっぱり今日具合悪かった?」
千鶴「……!」ブンブン
136 = 15 :
京子「そっか。でももう放課後だし、帰っても寝てても問題ないしね~」
結衣「お前な、千歳は生徒会の仕事もあるんだぞ?」
京子「あそっか。というわけでもう一度、ちっづる~!」ダキッ
千歳(や、やっぱりきはった……。綾乃ちゃんの目の前で、申し訳なさいっぱいや……)
千歳「う、うっさい! あっちいけ!」ペシッ ペシッ
京子「あれ~? やっぱこいつデレてるな~、千鶴ちゅっちゅー!」
綾乃「……」
千歳(ご、ごめんな綾乃ちゃん……。うち……今とっても罪な女や……)
結衣「ほ、ほら京子! 千鶴も嫌がってるみたいだし、そろそろ止めとけって」グイ
137 = 134 :
こいつはいいもんだな
138 = 116 :
紫煙
139 = 1 :
シエンタ
140 = 1 :
ほ
141 = 15 :
京子「ああ~ん、名残惜しい~。そんじゃ皆、またね~?」ガラッ
結衣「お、おい京子! 待てって!」
綾乃「……相変わらず自由ね」
千歳「完全に引き止めそこなってしもたなぁ……」
綾乃「あ……」
千歳「あ、あかん……つい……」
綾乃「ま、まあもういいんじゃないかしら? 歳納京子もいないわけだし……」
千鶴「でも……提案した人がいるのに、やめていいのかどうか」
綾乃「提案?」
千鶴「……えっと、確か大室……さん?」
142 = 15 :
向日葵「」
櫻子「」
綾乃「大室さんが提案? そうだったの――って、ちょ、ちょっと2人共どうしたのよ?! 固まっちゃってる……」ユサユサ
櫻子「だだだだだだって……池田先輩達……もしかして……さっきまで……入れ替わって……?」
向日葵「おおおおおお落ち着きなさい櫻子……でも……本当に……入れ替わって……?」
千鶴「……?」
千歳「あ……う、うちこの2人に説明するの忘れとった……。今日は千鶴を演じるのに、結構必死になってたせいで……」
千鶴「え……姉さん、どういう事……?」
千歳「じ、実はやね――」
144 = 15 :
櫻子「知らない間に、私が先輩達を入れ替えていた件」
向日葵「まぁ櫻子なら、元凶に仕立て上げられても文句は言えませんわね」
櫻子「な、なんだとー!?」
向日葵「なんですの!?」
千鶴「姉さん……嘘……ついてたんだ……」
千歳「千鶴、ごめんな? でも、こうでもしないと入れ替わってくれへんと思って……」
千鶴「なんで……」
千歳「え?」
146 = 15 :
千鶴「なんでこんな事……」
千歳「それは……その……。千鶴が、歳納さんともっと仲良くなれたらええなぁ? と思って……」
千鶴「歳納と……?」
綾乃「そ、そうなのよ。千歳は千鶴さんの事を思って……」
千歳「ご、ごめんな? 余計な事やったよね……?」
千鶴「姉さんの――」
千歳「え……?」
千鶴「姉さんの、バカ――!」ダッ
千歳「えっ……?」
綾乃「ちょ、ちょっと千鶴さん?!」
147 = 15 :
千歳「うち……そんなに悪い事したかなぁ……」
綾乃「そんな事無いわよ……。千歳は、ちゃんと千鶴さんの事を考えてたわ」
千歳「千鶴……普段絶対バカなんて言わへんのに……。うちのせいや……うちが……うう……余計な事したせいで……ぐす……」
綾乃「千歳……泣かないでよ……。ほら、一緒に千鶴さん探しに行きましょう……?」
櫻子「あ! じゃ、じゃあ私も!」
向日葵「私もお手伝いを――」
綾乃「ありがとう2人共。でも2人には、仕事の続きをお願いするわ。流石に全員でサボったら不味いし」
櫻子「わ、わかりました!」
向日葵「どうぞこちらはお任せ下さい」
綾乃「じゃあ千歳、行くわよ?」
千歳「う、うん……」
148 = 15 :
~廊下~
あかり「はー、結構遅くなっちゃったなー。京子ちゃん達、まだちゃんと部室にいるよね……?」
あかり「も、もし前みたいに忘れられてて、先に帰られちゃったりしてたら……ううう、急ご――あれ? 杉浦先輩と千歳先輩?」
綾乃「あ、赤座さん……」
あかり「ど、どうしたんですか? 千歳先輩、具合よくないんですか? あ、えっと……千鶴先輩……?」
綾乃「赤座さん、もしかして入れ替わりの件聞いてるのかしら?」
あかり「は、はい、結衣ちゃんから……」
綾乃「そう……でもこの千歳は、本当の千歳よ?」
あかり「あ、そうなんですか」
綾乃「で、今千鶴さんの方を探しているんだけど……」
あかり「なにか……あったんですか?」
綾乃「実は――」
150 = 15 :
あかり「た、大変だったんですね……」
綾乃「ええ、まあ……」
千歳「うちが……うちが悪いんよ……ひっく……」
綾乃「ほらもう、泣き止みなさいよ? 確かに、私達もちょっとおふざけが過ぎたかもしれないけど……」
あかり「そうだ、ごらく部の皆にも探すの手伝って貰いましょうよ」
綾乃「そうね、それなら助かるわ」
あかり「じゃああかり、部室に――」
千歳「あ、赤座さん、待って。う、うち、歳納さんにも謝らんとあかんから……一緒に……」
綾乃「それもそうね、私達も一緒に行くわ」
あかり「わかりました、じゃあ行きましょう」
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