元スレキョン「ハルヒ。好きだ付き合ってくれ」ハルヒ「嫌よ」

みんなの評価 : ☆
101 = 17 :
俺は鶴屋さんとデートしてくる
102 = 31 :
じゃ俺は鶴屋さんと付き合う
103 = 1 :
あの忌まわしき宇宙人が俺達の部室に踏み入ってきた時間。
北高の誰もが待ち受ける完全終業の放課後を告げるチャイム。
16:30の鐘。
現在時刻は16:25であるーーー
104 :
なら俺はみくるにお茶入れてもらう
105 = 1 :
俺は、まだ今日の分の団長命令を遂行していない。
もちろん、すべてが仮説の域を出ないけど。
それでも、価値はあると、俺は思った。こんな情けない俺だけど。
みんなと笑った、あの世界を。
今度こそ。
守れなかった友を。愛せなかった人を。
俺はーーーーーーー
キョン「ハルヒ!!!」
106 = 94 :
あーまじかぜひいた
はやくしろよ
108 :
>>106
なんで脱いでんだよwwwwwwww
109 = 1 :
学校の校門を抜けて、少しハイキングコースを下ったところに、あいつは、いた。
ハルヒ「何よ」
ひどく面倒臭そうだが、それでもこちらを振り向いてくれたハルヒ。
少し距離はあるが。
周りに多くの下校中の見物人がいるが。
俺は、ありったけの、この一年間分の想いを、ぶつけた。
キョン「ハルヒ! おまえのことが、大好きだあああああああああああああああ!!!」
111 = 94 :
>>108
か、勝手に人の部屋あけんじゃねーよっ!バカっ!
113 = 107 :
甘酸っぱいw
114 = 1 :
一瞬の静寂から、誰が一番早く我を取り戻しただろう。
そんなのは決まっている。
団員の不始末には、世界中の誰よりもうるさい団長様が、ウチにはいるんだぜ。
ハルヒ「は……はぁぁあ!? 」
ハルヒ「あああんた、バ、バ、バッカじゃないの!?」
顔を真っ赤にしたハルヒはなかなか珍しいな、なんてことを思った。
こんなハルヒは、前の世界でだって見たことないぜ。
辺りはやっと俺達二人に追い付いてきたようで、何やらざわつきだし、ニヤニヤする者、小声で話し合う者、とにかく雑然とした空気を醸し出す。
そこへ、一つのチャイムが鳴り響いた。
115 :
いい作品だがもう少し引っ張って欲しかったな
ここで終わるのがもったいない
まあそういうのもありなんだろうが
116 = 1 :
そのチャイムが鳴り終わるまで、俺とハルヒはずっと、見つめ合っていた。
右手には、長門から託された、大嫌いな自分の履いていた、上履きを握りしめながら。
117 = 1 :
「……ょっと……ン!」
何か、遠くから聞こえるような……
「……ぇ……っば!」
懐かしい……
ハルヒ「こぉら! 起きろ、バカキョン!」
後頭部に走った痛みで、俺はようやく、おずおずと頭を上げた。
ハルヒ「やっと起きたわね、このバカは」
ため息をつくハルヒ。
みくる「よく眠ってましたね、キョンくん」
にこやかに笑いかけてくれる朝比奈さん。
古泉「おや、額にあとがついてしまっていますよ」
爽やかスマイルを忘れない、古泉。
長門「……」
定位置から、本を閉じて、じっとこちらに視線を送ってくる長門。
120 = 65 :
久々にいいssをリアルタイムで見つけた気がする
121 = 94 :
長門「今からあなたの一年分の映像をダイジェストにして投影する」
123 = 1 :
キョン「俺は、帰ってきた……のか?」
その瞬間、周囲から大層笑われたことで、俺は確信を持った。
帰ってこられたのだ、この世界に。
当たり前に友人に囲まれていた、この世界に。
124 :
マジで泣いた
125 :
悪くない
むしろいい
126 = 107 :
やべー、胸熱
127 = 1 :
後に聞けば、長門が最後に俺に授けた力。
つまりあの上履きに仕込まれていたものは、言うなれば
「蓄電池付きの時空操作マシン」
だったらしい。
しかも、桁外れの規模のものだ。
まず、この装置を起動するために必要なものは二つ。
一つは、元の世界を忘れないこと。
一つは、蓄電池を充電した状態で、この日あの時間を迎えることだった。
128 = 34 :
>>124
ID良いな
129 :
うむたまらんなこういうのはたまらん
130 = 82 :
いいよー
131 = 1 :
長門『あなたは時間遡行と共に並行世界への跳躍を行った』
長門『その時点でこの世界の時間もあなたと共に一年前の時点に戻った。それから一年間、あなたは並行世界で過ごし、その間、その並行世界以外の宇宙世界はすべて凍結されていた』
キョン『随分と大掛かりだな』
長門『そう』
長門『そしてあなたが蓄電池をため、装置を起動させた瞬間にこちらの世界はその動きを取り戻し、一年間をやり直して今に至る』
長門『あなたは並行世界から直接、こちらの世界の一年間を飛び越えて、ここにやってきた』
133 = 20 :
しえん
134 = 1 :
キョン『俺のいた並行世界はどうなっちまったんだ?』
長門『逆にその動きを一年間凍結した。今はこちらと共に時間が進んでいるはず。あなたのいない時間が』
キョン『俺が、いない』
長門『その一年間の間に、情報統合思念体が天蓋領域とのコミュニケーション手段を確立、交渉の末、天蓋領域の暴走行為を防ぐに至った』
キョン『長門の親玉もがんばったんだな』
長門『この宇宙を完全に時間遡行・凍結・解除するために、あなたには莫大な量の「蓄電池の充電」を頼まなければならなかった。それが、あなたを並行世界へ送った理由』
キョン『並行世界で毎日ハルヒに告白することが、そんな力を持っていたのか」
135 = 86 :
ふむ
136 = 1 :
長門『重要なのは、他世界において元の世界の記憶を留めておくこと』
長門『通常これは不可能。あなたも、元の世界を忘れて、一から並行世界の私達と付き合おうと思えば、苦労しなかったはず」
キョン『……たしかに。なんだか、直接見てきたようなことを言ってくれるな、おまえは』
長門『それに』
キョン『それに?』
長門『愛は、偉大』
だそうだ。
とにかく、俺はそんな大掛かりな時間移動だか世界移動をやってのけた。
そして、ガラスの靴、否、自分の上履きによってもとの世界にもどってきたのであった。
俺の上履きは、長門がこの日の朝に長門に見つかるように送ってくれていたらしい。
138 = 1 :
とにかく、ここに戻ってくることが出来た以上、一つ、やっておかねばならない事があるのは、間違いないだろう。
キョン「おい、ハルヒ。いつまで笑い転げてるんだ」
ハルヒ「だ、だって、あんた清々しいくらいに寝ぼけてるから!」
俺は寝ぼけてなんかいないんだがな。
しかし、これから言う事も寝言だなんだと言われちゃ、かなわないな。
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「な、何よ」
ハルヒは笑いをこらえ切れないようだったが、なんとか俺に体を向けて聞く態勢に入った。
139 :
ひさびさにいいものをみた
140 = 1 :
キョン「いま、俺は寝ぼけてなんかいない。さっきは仮に寝ぼけていたとしても、いまは大丈夫だ」
キョン「よって俺はいまから大真面目に本意気なことしか言わないから、よく聞け」
ハルヒ「まあ、寝ぼけてる人間はそんなこと言わないわね」
まだ表情はニヤニヤしているが、なんとかこらえているようだ。
これから言う事を聞いて、その顔がどうなるか見ものだな。
あっちの世界のおまえは、顔を赤くして、結構可愛かったんだぜ。
それじゃ、本日二度目の、俺の本気だ。
「ハルヒ、俺はおまえのことがーーー」
fin.
142 :
長くなりましたがこのSSはこれで終わりです。
ここまで支援、保守をしてくれた方々本当にありがとうごさいました!
パート化に至らずこのスレで完結できたのは皆さんのおかげです(正直ぎりぎりでした(汗)
今読み返すと、中盤での伏線引きやエロシーンにおける表現等、これまでの自分の作品の中では一番の出来だったと感じています。
皆さんがこのSSを読み何を思い、何を考え、どのような感情に浸れたのか、それは人それぞれだと思います。
少しでもこのSSを読んで「自分もがんばろう!」という気持ちになってくれた方がいれば嬉しいです。
長編となりましたが、ここまでお付き合い頂き本当に本当にありがとうございました。
またいつかスレを立てることがあれば、その時はまたよろしくお願いします!ではこれにて。
皆さんお疲れ様でした!
143 = 42 :
乙
よかった
145 :
よかった
146 :
まあまあだな
98点
147 = 65 :
よかった
またSSスレ立ててくれ
148 :
乙
たのしめた
149 :
乙
楽しめた
150 = 107 :
久々に楽しめた!
乙
みんなの評価 : ☆
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