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    元スレ女「私、好きな人いるから」

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    みんなの評価 : ★★
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    152 = 6 :

    「…いい天気だな」

    「雨だけど」

    「……いや雨にも風情がさ、この雨の音の落ちる音がわびさび的ジャパニーズスピリッツを」

    「そいうの、わかんない」

    「………えーと、眠くなったら寝てもいいんだぞ? むしろ寝ろ?」

    「眠くない」

    「…あ、あー、そうだ。二人で意味ありげに風邪で休んじゃったりしたから、今頃教室は
     俺たちのウワサで持ちきりかもしれないなぁ」

    「ありえない」

    「いやほら、例えば『きっとあいつら二人でサボってラブラブボンバーなタイムを過ごしてるんだぜー』
     みたいな誤解されちゃってるかも?」

    「………」

    「…な、なんてなー」

    「それじゃ…そういうの、してみる?」

    153 = 108 :

    ざわ…

    154 = 114 :

    俺も男みたいないい奴になりたい

    156 = 151 :

    きたか…

    157 = 144 :

    ざわ・・・

    158 :

    女が本当に大事なら、みたいな男気がチラっと見えると惚れるよね

    159 = 6 :

    「………」

    「………ぇと」

    「…体温計」

    「は?」

    「体温計はどこにやったっけ…あ、あったあった。ほら」

    「え、さっき測ったばっかり」

    「いや、熱が上がってるな。うん。やっぱ薬も飲んだほうがいいな。
     よし、ちょっとお湯冷ましてくるから。熱測っといて」

    「…いや、あの……な、なんで?」

    「知らないのか。薬はぬるま湯で飲んだ方が胃にやさしい」

    「そ、そっちじゃなくて」

    「いいから。熱測る。…思ったより重症かもしれないな。明日も休んだ方がいいかもな」

    「………なんで…」

    160 = 151 :

    切ない

    166 = 6 :

    「36度2分か…やっぱりちょっと上がってるな」

    「…誤差。もしくは布団のせい」

    「大丈夫か? 吐き気とか頭痛とかない?」

    「ない…全然ない」

    「よし、初期段階で抑えられるよう体力を温存しないとな…ほら、薬飲め。
     アスピリンが入ってるからぐっすり眠れるぞ」

    「…眠ったあと、変なことしない?」

    「するかバカ。そんな仁の道に外れるような真似をしたらお天道様が地球温暖化を促進させるだろ」

    167 = 6 :

    「………しないんだ」

    「しないから。ていうか、なんだその反応は変なことして欲しいのか?」

    「そんなわけあるか、ばか」

    「よし、それなら薬のでぐったり寝ろ」

    「…そんなの、あるわけないでしょ……ばか」

    「あーはいはい。わかったから寝ろ」

    「……なんでそんなに物分りがいい……ばか、ばーか」

    「…病人って理不尽だなぁ」

    「もう寝る! おやすみ!」

    「はいはい、おやすみ」

    170 = 6 :

    「…ね」

    「なんだ? 眠れないのか? しかたない。ここは俺が子守歌を」

    「いらない」

    「マジか? ホントにいらない? あとから欲しいって言ってもあげないよ?」

    「…うるさい。いいから、ちょっと手貸して」

    「ん? もしかして、寝るまで手をつないでて欲しいとか? このさみしがり屋さんめ、
     仕方ない俺の手でよければ一本でも二本でも」

    「…そんなわけない。黙らないと三本要求するぞ」

    「…うぅ…すいません二本で勘弁してください…これ以上年貢をとられたら、夫と妻と息子4人が飢え死にしてしまいます」

    「一本でいい」

    「ありがとうごぜぇますだーお代官様ー」

    「眠れないからホントに静かにして」

    「…ごめんなさい」

    172 = 63 :

    ガチ風邪でこんなノリされたら普通にウザいなwwwww

    173 = 6 :

    「手、つなぐの久しぶり…10年ぶりくらい?」

    「…そだな。最近は、お前がつないでくれなくなったからなぁ…昔は
     俺の手にまるでマンディブラリスフタマタクワガタのようにしがみついてたけど」

    「………」

    「……あ、あの」

    「やっぱり、あんたのだったら、イヤじゃない」

    「は? なんのこと?」

    「……もう寝るから話しかけるな」

    「え、話しかけてきたのお前じゃん…」

    「…うるさい」

    174 = 6 :

    (…眠ってしまったわけだが…)

    (………手、とれないし…)

    (…トイレ行きたいなぁ…)

    178 = 6 :

    「んぅ……む…」

    「おはよう」

    「………おふぁぉぅ………………ああ、風邪ひいたんだっけ」

    「そう。そして突然で悪いんだけど、手放してくれない?」

    「………ヤ」

    「かわいく言えば許されるわけじゃないぞ」

    「…ヤなものはヤ」

    「……ちょっと許してしまいそうになる自分がダメ人間だなぁ」

    「…いいじゃん、もうちょっとくらい」

    「もうちょっとが後2分以内だったら俺の膀胱もなんとか持つ。持たなかったときは…
     ちゃんと掃除するからお前も許してくれ」

    「………トイレ、出て左の突き当り」

    「さんきゅー!」

    179 = 6 :

    トイレ行きたい…おなかすいた…のどかわいた…

    180 = 129 :

    俺がトイレで食事してやるからはよ続き

    181 :

    必死の支援

    183 :

    女が戸田えりかで再生される

    184 :

    こんな男になればあるいは童貞卒業も…

    186 = 6 :

    「ただいまー」

    「…長いトイレ」

    「うん、ついでにおかゆを作ろうと思ってな。あ、もちろん、ちゃんと手は洗ってるぞ」

    「当たり前」

    「………おかゆを作ろうと思ったんだよ」

    「…すごい、ふっくらご飯が炊きあがってる」

    「おかしいよなぁ…水も火加減もばっちりだったのに」

    187 = 6 :

    「別におかゆじゃなくても喉とおるからいい。………あとこれ」

    「お、えらい。ちゃんと言われなくても体温を測ってたか……って、37度? 上がってるじゃん」

    「う、うん……なんか上がっちゃって」

    「そうか? 今朝よりも顔色良くなってるのに…も一回測りなおしてみようか」

    「え? あ…うん、それよりもお腹すいたなぁ…って」

    「マジか! よし、それなら昼飯にしよう! 食欲があるときに食べるのが鉄則だからな
     とりあえず梅干しとかあったの持ってきたけど、せっかくだからなんかオカズも作ってくる」

    「い、いいっ! いらない! そこまで、お腹減ってない!」

    「何を言うこう見えても俺は、目玉焼きをスクランブルエッグにすることにかけては達人の領域だぞ」

    「…ホントにいらないから」

    「そうか? まぁ、食べたくなったら言ってくれ」

    189 = 6 :

    「あの…おなかすいてるんじゃ」

    「…うん、ぼちぼち、かな」

    「いやだからさ、俺の手のひらを指圧で刺激してないで飯食え、冷めるだろ」

    「………」

    「いや、あのぐにぐにしても、おなかはふくらまないから」

    「…知ってる」

    「…しかたない。ここは俺が『はい、あーん』って言いながら食べさせるしかないな!」

    「じゃ、それで」

    「………マジで!?」

    191 :

    はい

    192 = 136 :

    紫煙

    196 :

    男に惚れたんじゃね?

    197 = 114 :

    寝たいけど気になって寝れない

    198 = 49 :

    なんで兄が出てから急にデレたん?

    199 = 6 :

    「あ、あのさ、何気に恥ずかしいんですが」

    「…誰も見てないんだし、いいじゃん」

    「……いやいや、ここから、『はい、あーん』とかやるわけでしょ?」

    「おなかすいた。はやくして。あと熱いから冷まして。『ふーふー』ってして」

    「お前、もしかして風邪じゃなくて酸素欠乏症にかかって」

    「…酸素欠乏症って言ったら素直にやってくれるの?」

    「………ふーっ、ふーっ………は、はい、あーん」

    「ぁむ………………ん」

    「え? なにそれ? 次よこせ?」

    「……たくわんも」

    200 = 6 :

    「…たくわんは冷まさなくてもいいよなぁ」

    「はやく、おなかすいてるんだけど」

    「わ、わかったって…はい、あーんって、そういえば俺も昼まだなんだけど」

    「……食べれば?」

    「いや、スプーンとか茶碗これしか持ってきてないし…でもまぁ、これ使えばいいか」

    「それ、私のなんだけど」

    「まさかのインド式!? いやほんとあのときは山田が割り箸くれたから良かったものの」

    「次まだ? おなかすいてるって言ってる」

    「なんてワガママな! でも、そんなところも…もっ萌え!」

    「そういうのいいから………あ………でも」

    「痛っ…や、あの指圧マッサージかもしれないけど強すぎ痛い」

    「………ごめっ……あ、あのさ、私が食べさせてあげよっか」

    「いやだから、スプーン一本しかないって」

    「だ、だから、その、く、口移しとか?」


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