元スレ死神「お前の命を頂く」少女「どうぞどうぞ」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
病院
死神「いいの?」
少女「はい」
死神「いや、死ぬんだよ?」
少女「いいですよ?」
死神「えーあー?」
少女「……私、近いうちに死ぬんで」
死神(……嘘!?寿命メモではこの子、あと60年は生きるんだけど)
少女「もう早く死なせて欲しいです」
死神「なんかあったの?」
少女「……入院している間に夏休みになって……」
死神「うんうん」
少女「……好きな人に彼女ができちゃったんですぅ!!!しかも、その彼女は私の親友で……うえーーーん!!!!」
死神「oh……」
2 = 1 :
少女「ですから、もう命をどうぞ」
死神「う、ん……」
少女「つまらない人生だったなぁ……ぐす」
死神「じゃあ……いくよ?」
少女「一思いにやってください」
死神「……」
少女「……」
死神(こんな新鮮な魂を持って帰れば、きっと大躍進できる)
死神(でも……)
少女「……どうかしました?」
死神「……なんか気が引けるから、君の願いを叶えてからにしたい」
少女「え?」
死神「いやー、このまま命だけを貰うのはちょっとねえ」
少女「はあ?」
3 :
俺「どうぞどうぞ」
4 :
めぐ
7 :
俺は松本姐さんでお願いします
8 :
じゃあ僕がもらっていきますねデュフwww
9 = 1 :
少女「遠慮することはないですよ?」
死神「いや、でもさ」
少女「ほら、はやく」
死神「未練とか残されたらこちらとしても厄介だから」
少女「未練なんて……」
死神「あるでしょ?こんな若いのにさ」
少女「……」
死神「ほらほら」
少女「じゃあ、あの……」
死神「ん?」
少女「山に行きたいです」
死神「山?」
少女「退院したら好きな人と山に行こうと思ってたんで」
死神「なるほど」
少女「もうダメになりましたけど……うぅぅ……うえーーん!!!!」
10 :
山ガール死ねよ
11 :
好きな人と山に行ってナニする気だよ
12 = 1 :
死神「泣かないでよぉ」
少女「すびばぜん……ずずー」
死神「おわ!!ちょっと、服で拭かないで」
少女「あ、はい」
死神「もう……とにかく山に行きたいわけだ」
少女「はい」
死神「分かった。んじゃ、山に行こう」
少女「でも、私……足を骨折してて」
死神「……もう治ってるはずだ」
少女「え……?」
死神「じゃあ、詳しい日程は追って報告するから」
少女「ええ?死神さんも行くんですか?」
死神「勿論。今、君の運命は変わったんだ。もう何が起こるかわからない。不慮の事故で死んでしまうかもしれない」
少女「はぁ」
死神「君を死なせるわけにはいかないからね。全力で守らせていただきます」
13 :
なん…だと…!?
14 :
お前の魂いただくよ!(棒読み)
15 :
死神ってそういう存在じゃないって
ペルソナ4でババアが言ってた
16 = 1 :
少女「死神なのに、死なせるわけにはいかないって……」
死神「この鎌で魂を刈り取らないといけないから。溺死されたり転落死されたら困るんだよ」
少女「なるほど」
死神「まあ、一週間後ぐらいを考えてるから、準備だけはしておいてね」
少女「わかりました」
死神「んじゃ、一度戻るよ」
少女「どこへ?」
死神「死神界に決まってるじゃないか」
少女「いや、知らないし」
死神「じゃーねー」
少女「……いっちゃった」
少女「……足、動くのかな?」
少女「あ……痛くない……」
17 = 1 :
死神界
死神「ただいまー」
上位死神「おつかれん」
死神「あ、どうも」
上位死神「で、どうだった?」
死神「あーえーと、はい」
上位死神「お前、また悪い癖が出たな?」
死神「なーんのことですかねー?」
上位死神「嘘へたー!!!」
死神「ま、まあ、いいじゃないですかぁ。魂をくれるっていってますし」
上位死神「お前はどうしてそう同情的になるんだ?」
死神「さぁ?」
上位死神「ったく。そんなことだから1000年も下級死神のままなんだ」
死神「はい、すいません」
18 :
>上位死神「嘘へたー!!!」
これのせいでロリにしか見えなくなった
19 = 1 :
―――三日後 少女の自宅
母「じゃあ、買い物に行ってくるから」
少女「はーい」
少女(さてと……)
少女「宿題したいけど、どうせ死ぬしやらなくていいか」
少女「あー、死ぬって分かってるとなんかこうやる気が起こらないなー」
少女「……(ぐでー」
死神「ちょっとちょっと、Tシャツ一枚っていう恰好で床に寝るもんじゃないと思うけど?」
少女「うわ!?死神さん!!」
死神「家の中だからと安心してると外に出たときボロが―――」
少女「痴漢!変態!!勝手に入ってこないでよ!!!」
死神「だから、いつでも来客に対応できる恰好でいるべきだと……」
少女「死ね!!」
死神「死神に死ねって……」
20 :
この死神はナギちゃんと仲良くなれそう
21 = 1 :
少女「……はい。スカート穿きました」
死神「よろしい」
少女「で、なんですか?」
死神「山に行くんですよね?」
少女「はい」
死神「まあ、どこの山がいいかなーと思いまして」
少女「近場でいいんじゃないですか?」
死神「関西に六甲山ってあるんですけど、そこに行きません?」
少女「なんで!?」
死神「そこの水が美味しいって聞いたので」
少女「遠いよ!!水ならそこらへんの山でも美味しいよ!!」
死神「えー、そうなんですか?」
少女「うん」
死神「分かりました」
少女「すごく不服そうな顔をしますね……」
22 :
>>20
どのナギ?
23 :
デスてんてーはまだデスか?
24 = 1 :
死神「六甲……おろし」
少女「あーもう!!分かりました!!六甲に行きましょう!!」
死神「―――ほんと?」
少女「怪我を治してくれましたし……構いません」
死神「やっほー♪」
少女「死神、なんですよね?」
死神「そうですけど?」
少女「まあ、いいです」
死神「山登りをメインで考えてるんですけど、他にやりたいことってあります?」
少女「んー、釣りとかバーベキューとか……キャンプも」
死神「なるほど……釣りにバーベキュー……キャンプ……」
少女「メモしてどうするんですか?」
死神「旅のしおりって大事だと思うんですよ」
少女「しおり?」
死神「はい」
25 = 20 :
>>22
死神とチョコレートパフェのナギちゃん
27 = 1 :
死神「遠足とかでもしおりってあったじゃないですか?」
少女「ええ、まあ」
死神「行動の指標になるので」
少女「わかりました」
死神「よーし」
少女「帰るんですか?」
死神「いえ、少しだけここでしおり作成していきます」
少女「ええ!?」
死神「紙とペンを貸してもらえますか?」
少女「マジックペンとルーズリーフでいいですか?」
死神「はい、十分です」
少女「……はい、どうぞ」
死神「助かります♪」
少女「……」
死神「ふんふんふーん……(カキカキ」
28 = 1 :
少女「ふぁぁ~」
死神「あれ?宿題しないの?」
少女「いや、死ぬからいいかなって」
死神「あーそれもそうかぁ」
少女「……」
死神「ふんふーん♪」
少女「何か飲みます?」
死神「ぶどうジュース!」
少女「はいはい……あったかなぁ」
死神「ここは黄色を使って……うんうん♪」
少女「本当に死神?」
死神「太陽の完成ー♪わー、パチパチ」
少女「……信じられない」
29 = 1 :
少女「はい」
死神「どうもー」
少女「……」
死神「ふんふん」
少女「あの」
死神「はい?」
少女「イラスト、大き過ぎません?」
死神「えー?」
少女「ほら、文字が見辛いですよ?」
死神「これくらいのほうが可愛いと思うけど?」
少女「文字が小さくなったら困ると思いますよ?」
死神「うーん」
少女「ほらほら、ここはこうして……」
死神「だったら、ここはこうでも……」
少女「あー!!だから、そうしたら文字が隠れちゃうっていってるんです!!!」
30 = 1 :
―――二時間後
死神「でけたー!!」
少女「疲れた……」
死神「コピー機はあります?」
少女「生憎とないです」
死神「うぇ」
少女「その貧乏人を見るような目は何ですか?」
死神「じゃあ、コンビニに行ってコピーしてこよー」
少女「はいはい」
死神「じゃあ……」
少女「んな!?ちょっと、私の財布をどうする気ですか!!!」
死神「知らないんですかー?コピー代っているんですけどー?」
少女「そんなの自分のお金で……!!」
死神「いいじゃないのーちょっとぐらいー!どうせ死ぬんですし」
少女「―――あ、そっか……うん、そうですね。はい、いいですよ」
31 = 1 :
―――数十分後
死神「ただいまー」
少女「出来ました?」
死神「バッチリ。これでいつでも行ける感じ」
少女「そっか」
死神「さてと。じゃあ、第二ステップ」
少女「は?」
死神「ほらほら、しおりの4ページを見て」
少女「4ページ……必要なもの……」
死神「買い出しにいかないと」
少女「ああ。なるほど」
死神「しゅぱーつ!!」
少女「ちょっと、窓からは無理ですからー!!ここ二階!!!二階!!!」
死神「大丈夫。受け止めてあげますって―――そぉれ!」
少女「うにゃぁあぁぁぁああぁぁぁぁああ!!!!!???!!?!」
32 = 1 :
―――街
少女「死んだと思った」
死神「だから、死なせないって言ったでしょ?」
少女「うぅ……」
死神「ここだ」
少女「loft……」
死神「ささ、いきましょう」
少女「はいはい」
ウィーン
死神「エレベーターで行こうかなぁ……エスカレーターで行こうかなぁ」
少女「飛んでいけばいいんじゃないですか?」
死神「そういうのを無粋っていうんだけど」
少女「そうなんですか……」
33 :
続けてもいいよ
34 = 1 :
死神「おー、ここならキャンプに必要なもの全てが揃う!!」
少女「買う物はお任せします」
死神「りょーかい」
少女「ふう……」
少女「少し休もう」
友「あ……少女?」
少女「あ……友……」
友「ごめんね、退院したのは聞いてたけど、中々行けなくて」
少女「ううん……」
友「もう足は大丈夫なの?」
少女「う、うん。もう平気」
友「どうしたの?買い物?」
少女「うん……こんど山に行こうと思って」
友「へえ。奇遇だね。私も山に行こうと思ってさ」
少女「そうなんだ」
36 = 1 :
彼「おーい、友ー」
少女「……!?!?」
友「あ、こっちこっち」
彼「あ、なんだ少女じゃん。悪いな退院したって聞いてから会いにいけなくて」
少女「う、うん……気にしないで」
友「こんど、私と彼で山に行くんだー♪」
少女「え……」
彼「いやー、どうしても二人きりがいいっていうから。もっと大人数のほうがいいって言ったんだけど」
友「だって……二人で遠出なんて初めてじゃない?今まで結構デートしてきたけど」
彼「まあ、そうだな」
少女「そ、そう……」
友「あ、一緒に買い物しよーよ。山に行くなら買うものも一緒でしょ?」
彼「あーいいな。一緒に行こうぜ?」
少女「あ、いや……私は……」
死神「少女さーーん!!見てみてー!!このリュックサック、すごく軽いよー!!!」
37 = 1 :
彼「ん?誰かと一緒なのか?」
少女「う、うん。友達と……」
友「誰誰?」
少女「あ、えと」
死神「もう、少女さんってば呼んでるのに……あ……」
友「誰?その子?」
少女「病院で知り合った友達……」
彼「へえ。かわいいじゃん」
死神「そんな煽てに乗るほど安くないから」
少女「ちょっと、死神さん!!」
友「なに、感じ悪。ほら、もういこ」
彼「あ、ああ。じゃあ、またな」
少女「あ、うん……」
死神「―――もしかして、あの人が例の?」
少女「う、うん……私の好きな人」
38 :
死神さんの外見女なのか・・・。
てっきり・・・
39 :
おまいは俺か
40 = 11 :
黒いシーツにドクロお面貼り付けたような外見かと
41 = 1 :
死神「あの人たちも山に行くと?」
少女「みたいですね」
死神「ふーん」
少女「ところで買うものは決まったんですか?」
死神「ええ、ばっちり」
少女「なんかカゴがいっぱいですね……」
死神「じゃあ、レジにいこー♪」
少女「足りるかなぁ……」
死神「これ、お願いします!!」
ドン
店員「ありがとうございますー」
ピ……ピ……
店員「お会計7万3280円になりまーす」
少女「ぶっ!?」
死神「このガムおいしそー♪」
42 :
女・・・だと・・・
43 :
死神が女!?
44 = 1 :
―――少女の自宅
死神「おっしゃー!」
少女「貯金が……まあ、いいか」
死神「さてと、あとは当日を待つだけかぁ」
少女「そうですね」
死神「では、これで」
少女「はい」
死神「さよならー」
少女「さよなら……」
少女「さてと……荷物だけでも詰めとこうかなぁ」
―――街
死神「……えっと、確かぁ」
死神「あったあった」
死神「―――友さんの家」
45 = 43 :
やな予感
47 :
友嫌な奴だな
48 = 1 :
―――友 自宅
友「うんうん……愛してるよ♪」
友「えへへ」
死神「失礼しまーす……」
友「うん……あ、うん」
死神「どこの山にいくのかなぁ……」
友「……うん、うん」
死神「うーん……しおりがないな」
死神「ちょっとー、どこにいくんだよぉ」
友「……おっけー。じゃあね」
ピ……
友「ふう」
死神「お前の命を頂く」
友「―――ぎゃぁあぁああああああああああああああ!!!!!ガイコツ!!?!?!?!」
49 :
てっきり満月スレかと
50 :
てっきり少女以外見えないのかと
みんなの評価 : ★
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