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    元スレあおい「え・・・解雇・・・?」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - あおい + - パワプロ + - 魔法少女まどか☆マギカ + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 = 1 :




    小波「あおいちゃんはいきなりプロで通用したじゃないか!」
    そう、私は毎年開幕1軍投手。アイツは1年目は2軍暮らしからスタートだった。


    小波「通用しないからなんだ!なら通用できるようにすればいいじゃないか!」

    あおい「・・・」
    彼は努力したのだった。高校時代は豪速球投手と騒がれ
    鳴り物入りしたプロ世界。
    しかし実際には自分より速く自分より伸びる直球を投げる投手はごまんといた。

    小波「俺だって2軍で打たれて、やっとの思いで駆け上がった1軍でも打たれ」
    小波「駄目だ、駄目だと俺は駄目なんだと 何回も引退しようかとおもったさ」

    102 = 23 :

    ステータスだけなら渡辺俊よりいいのにな

    103 = 1 :


    小波「でも、そのときに支えになったのは同じプロ入りしたあおいちゃんや、矢部君、守もそうさ」

    小波「そいつらが頑張ってるのに俺だけ何へこたれてんだ そう思いながら頑張ったんだ。」

    小波「守とかさ、あいつ初めてKOされた時は涙目でコーチの制止も聞かずにブルペンで投げまくったんだぜ」

    いつのまにかアイツは笑っていた。
    あの頃と同じようにわたしに笑顔を向けていた。





    知らなかった。
    確かにアイツは1年目は2軍で2年目から1軍で先発するようになって
    3年目からローテ入り・・・
    順調な成長を遂げアイツはローテを勝ち取った

    ただそれしか知らなかった。そこにたどり着くまでにどれだけの汗を流したか
    どれだけの悔し涙を流したかなんて考えもしなかった。
    私はそこまで出来ただろうか。倒れるほどの汗を流し泣く程悔しがる

    まるで高校時代のようなことが私はできていただろうか。

    105 = 1 :



    どこかで私は女だから。
    どうせ、敗戦処理でしか出ないし
    どうせ、客寄せパンダだから

    なんて心の隅で思っていなかっただろうか。
    使えないと言われて何故私は悔しがれなかったんだろうか
    活躍しているアイツには嫉妬だけして自分は何もしていなかった・・・
    していたつもりでしかなかった。

    106 :

    エピローグは今回ちゃんと書くんだよな?
    きたいしてるぜ

    108 :

    戦力外通告って公示されるのにパワプロ君知らなかったのか

    109 = 1 :


    あおい「・・・」
    彼はいつも本気だった。あの頃から今でも。
    野球が大好きなんだ。いつでも全力なんだ


    小波「クビだからどうしたんだよ。そんなあおいちゃんの実力を見抜けない球団なんか辞めて
       違う球団にいけばいいんだよ。」

    簡単に言ってくれる。
    私は見限られたのに彼はいまでも私のことを信じている。

    あおい「無理だよ・・・もうクビだもん・・・」
    気づいた時には遅かった。もう一度スタートしようにも私にはスタートするグランドが残されていなかった


    110 = 5 :

    猪狩のことを守って呼ぶのか

    111 = 1 :


    小波「残ってるよ。 合同トライアウトが。」


    あおい「トライ・・・アウト・・・」
    知っている。毎年解雇になった選手が
    少ない可能性にかけて参加するものだ。
    しかし、ほとんどの選手は球団から声がかからず
    受かった一握りの選手も数年以内に解雇となる場合が多い。

    あおい「そんなの・・・む」

    り・・・と言いかけた。まただまた私はあきらめてた。
    何もせずに挑戦もせずに無理だと決めかけてた。

    112 :

    あおいちゃん、ボクっ娘卒業か

    113 :

    ロッテを悪く言わないで・・・

    114 = 1 :



    小波「無理じゃないよ。やれるよ。あおいちゃんなら。」

    アイツはまた無邪気な笑顔で私を見つめる。
    いつもあいつはそうだった。
    ピンチでも、甲子園出場がかかった試合でも
    笑顔でみんなに勇気をくれた。

    もう一度頑張る。もう一度だけ頑張ってみよう。
    そんな気にさせてくれる笑顔だった。


    私はそんな彼のことがずっと前から・・・

    115 = 54 :

    >>113
    まぁ、サブローの件もあるしな

    116 = 1 :



    それから私は1ヶ月の特訓をした。
    グランドは恋々高校のグランドを監督に頼み込んで使わせてもらった。
    パートナーには彼に頼んだ。彼は快く特訓につきあってくれた。
    たった1ヶ月で何か大きく変わるわけではなかったが後悔はしたくなかった。


    そしてトライアウト当日。

    117 = 85 :

    >>115
    なんかあったの?

    118 :

    この俺がSSスレでパンツをはいているだと…?

    119 = 113 :

    >>115
    本当はもっといっぱいあるんだけどね
    功労者に優しくないから

    120 :

    しあわせ島「そろそろ出番かな?」

    121 = 1 :







    1月5日 某球場。合同トライアウト会場
    天気は快晴。グランドでは今年各球団から解雇通達を受けた選手たちが
    ラストチャンスにかけて必死にプレーをしている。

    そしてそのバックネット裏では各球団のスカウト達が目を光らせている。

    スカウトA「んー今年もめぼしいものは無し・・・か」
    配られた各選手達の資料を眺めながらつぶやく。

    スカウトB「まークビになった選手だからなー」

    スカウトC「高年齢、怪我持ち、問題アリ 今年も収穫は0かな」

    そんな会話をしながら、次の選手がマウンドに登るのを待つ。

    122 = 54 :

    >>117
    選手会長で昨年4番打者トレード

    123 = 85 :

    ロッテ酷すぎわろた
    日本シリーズ制覇したとはとても思えない

    124 = 1 :



    「35番 千葉ロッテマリーンズ 早川あおい。お願いします!。」


    スカウトA「お、懐かしい選手だ 5年前はあんだけ騒がれてたのになぁ」
    スカウトB「5年もプロの世界にいれただけでも凄いんじゃないかな」
    スカウトC「ロッテも客寄せがすんだらクビってのもひどいもんだ」

    5年前は一躍有名人になったあおいに各球団のスカウトが注目する。
    注目といってもスカウト達はただの興味。微塵も獲得しようという気持ちはなかった。

    125 = 1 :



    あおい「(後悔しない。全力でいく。)」


    一人目の打者 元2番を任されていたこともあるアベレージヒッターだ。
    怪我を理由に解雇になったらしい。
    1球目 インコース膝元へのストレート   ストライク
    あおい「(よし、初球は入った。次はアウトコースへ)」
    2球目 アウトローへ投げ込んだシンカーを空振りし2ストライク

    3球目、4球目ともボール球でカウントを整え5球目
    あおい「(ここでもう一度しんかーをっ!)」

    アウトコース低めに投げられたボールになるシンカーへ手を出し
    セカンドゴロにしとめる。

    126 = 1 :



    あおい「(やった!まず一人!)」


    2人目はドラフト1位指名も鳴かず飛ばずでそのまま解雇となった
    中距離ヒッター。

    あおい「まずはようすみのカーブで・・・」


    カーンっ!
    甘く入ったカーブを打たれ打球はレフトポール際へ
    あおい「(!!)」
    際どいところだったが打球はポールを巻かずファール
    あおい「(・・・よかった・・・相手は打ち気だからシンカーで・・)」
    2球目はシンカーを膝元に投げこれを撃ちにいった打者はサードゴロに倒れた。

    スカウトA「お、いいじゃないか」
    スカウトB「ま、打者が打者だからね一流打者なら打たれるよ」

    トライアウトは結果がすべてではない。
    結果よりもスカウトにこの選手はペナントレースで使えると思わせなければならないのだ。
    その点、あおいは客寄せとしてのプロ入りとしか思ってないスカウトの前でのアピールは小さかった。

    127 :

    常に短気を発動したらいいのに

    128 = 1 :



    撃った瞬間、、いや撃たれた瞬間確信した。
    HRだと。膝元のシンカーをまた打たれた。
    打球はそのまま左中間のスタンドへと吸い込まれていった。

    (泣くなっ!努力はした!)
    後ろを振り返ることはなかった。あの1投には悔いはないから
    あれが私のウィニングショットだから。あれを打たれたならもう悔いはない。
    あおい「ありがとうございました。!」


    スカウトA「ま、球が軽いよね」
    スカウトB「打者もさすがだね これは代打の切り札として・・・」
    ???「・・・ふむ」
    あるスカウトがあおいの資料に ○印をつけた。
    スカウトC「え?あおい選手取るつもりですか?いやーお金がある球団はいいですね。ファンサービスですか?」
    心無い言葉を気にすることも無くあるスカウトは何も答えず次の選手を眺めていた。

    129 = 1 :



    まさかここであの選手を見ることになるとはね
    いやはやプロは厳しい。
    彼女も頑張ったんだろう。だがこの結果ではね・・・


    でも、長年の私の勘が言っている。
    もう一度チャンスをあの選手にあげるべきだと


    彼女は元々は客寄せで指名された投手だ。

    それが言葉は悪いが用済みで首になった。

    選手としての価値は・・・ない・・・


    しかし。打たれても尚揺るがない彼女のその目に私は

    130 :

    >>128
    なんか抜けてね?

    131 :

    期待してる

    132 :

    いや、こういう表現なんだろ?
    細かく書くと諄くなるし

    133 :

    いや抜けてるぞ

    134 :

    >>130
    ごめん、抜けてた





    あおい「(最後の3人目)」

    最後の3人目は元メジャーリーガーの3塁手 元HR王にも輝く浪速の大打者だった。
    日本球界復帰するも素行が悪く不振を理由にクビにされたらしい。
    あおい「(この人を抑えれば復帰の可能性が・・・っ)」

    初球は厳しくアウトコースを攻めボール。
    2球目はインコース低めのカーブで空振り
    3球目は高めのストレートで真後ろへのファール
    そして4球目

    あおい「(ここで決める。このマリンボールで打ち取るっ)」



     カーンッ






    135 :

    のりさんだろ

    136 = 134 :








    あれから6日が経った。
    結果報告は1週間以内に来るらしい。
    しかし今日が最後の日。
    あおい「(今日が最後。ご飯ものどを通らない。夜も眠れない。)」
    あおい「(それも今日が最後。これで駄目なら球団職員でもなんにでもなる)」

    prprprprpprprprprprprp
    prprprprpprprprprprprp・・・

    あおい「ひゃ、はい!」
    思わず声が裏返ってしまった。
    知らない番号だし、間違え電話かも知れない。
    でも期待せずにはいられなかった




    137 = 134 :




    《もしもし、影山というものですが。早川さんの携帯でよろしかったでしょうか。》

    あおい「は、はい! か、影山さん?」
    (どこかで聞いたような・・・)

    《何度か恋々高校にはお邪魔したんだがね。話をするのは5年ぶりだね》

    あおい「(そうだ、小波君を推薦したスカウトの影山さんだ)」

    《電話をした理由は分かっていると思う。単刀直入にいうと君をうちの球団にはいってもらいたい。》
    その言葉を聞いた瞬間一気に体の緊張が抜け、思わず崩れ落ちそうになってしまった。
    あおい「は、はい!どんな球団でも!よろこんで!」

    《そう言って貰えると助かるよ。上に納得してもらうのに時間がかかってしまってね》
    《連絡するのが遅れて申しわけない。》







    138 :

    影山さんって今のパワプロにもまだいるのか

    139 = 134 :



    もう一度プロ野球に復帰できることは嬉しい。
    でも、1つだけ確認したいことが私にはあった。

    あおい「影山さん、ひとつ聞いていいですか?」

    《なんだね?》
    声が震えながらも
    あおい「私を選んだのはファン獲得のためですか?・・・」

    聞きたかった言葉を伝えた。

    《・・・》
    数秒の沈黙の後 影山さんは答えた

    《そうだ。》

    その一言を聞いたとき私はおもわず泣きそうになった。
    選んでもらえたことは光栄だが理由は客寄せ・・・また用が済んだらクビになるのだ

    しかし私のそんな気持ちを知ってか知らずか影山さんは淡々と話を続けた。

    140 = 134 :


    《上は君を客寄せパンダにしようとしている。》

    《でもね、私は君を1人の選手として選んだつもりだ。》

    《君はまだ成長段階だ。プロの壁にぶつかったまま君は1軍で投げさせられた。》

    《2軍で成長する機会を奪われたままただの客寄せでしか使われなかった。》

    《だから私は上に1つのお願いをした。》
     
    2軍にいなかったから成長しなかった。そんなことは思いもしなかった、考えもしなかった。

    あおい「お願い?」

    《君は今シーズンはずっと2軍だ。2軍で力を付けそして来年1軍に這い上がってきて欲しい。》

    《それが私が上に出したお願いだ。》

    141 :

    影山△

    142 = 134 :



    《私は君に期待している。目当ては小波君だったかその隣で一緒に投げる早川君にも目を向けていた。》

    《君はもっと伸びる。私はそれを信じているよ。》

    あおい「・・・うぅ・・・」
    私は泣いていた。客寄せと言われてもこんな風に期待していると小波君以外に言われたのははじめてだから。
    あおい「・・・ありがとうございます。私頑張ります。客寄せではなくて選手として1軍のマウンドに登ります。」

    《頑張ってくれ。 読売ジャイアンツ早川あおい選手。》ブチ

    その後書類も送られてきて私は正式にジャイアンツの選手となった。


    そして、私のもう一度の野球人生が始まった・・・


    143 = 134 :









    2年後。


    実況「あーとここで打たれた!!小波選手。9回1死 ランナー2塁、3塁! もう体力も限界でしょう!」

    解説「おっと、ここで監督が出てきます。投手交代のようですね。」

    実況「んー完投してほしかったですがここは仕方ないですね。ここでクローザーの登場でスタンドが盛り上がります!」

    ウグイス「ピッチャー小波に変わりまして、ピッチャー早川。ピッチャー早川 背番号95」

    実況「ここまで巨人を支えてきたクローザーの登場です!」


    145 = 132 :

    さすが影山さんやで

    146 = 134 :


    マウンドには選手が集まっている。
    「おーけーナイスピッチング」
    「小波お疲れさん、」
     各々が小波君に声を掛ける。

    そして私がマウンドに登り声を掛ける
    あおい「小波君、お疲れさま!あとは私に任せて。」
    彼はやはりとても疲れてるのか汗を拭いながら少し弱気に

    小波「ごめん、あおいちゃん打たれちゃった。」


    ここ最近の中継ぎ陣の疲れが溜まってることもあって
    彼は完投を目指していたんだろう、少し悔しさをにじませていた。


    あおい「大丈夫、ここはしっかり抑えてみせるから」

    そんな彼を笑顔で私は答える。彼がいつも私にしてくれたように。

    147 = 134 :




    実況『ここまで45試合に登板 防御率2.01 派手な三振はありませんが打たせて取るピッチングで打者を押さえ込んでいます。』

    解説『んーロッテ時代と打って変わって見事な成績ですね。』

    実況『ほんとですよねぇ。』


    マウンドをならす。さっきまで小波君が守っていたところ。
    今度は私が守る。 小波君の勝ち星を守れるように・・・

    高校時代、そしてあの時に私を勇気をくれた、守ってくれた小波君
    今は小波君の勝ち星を私は守れる。それがとても嬉しい。

    148 = 134 :


    2軍で私は泥水を吸うような努力を重ねた。それこそ女扱いなんてしないでください!
    という私の気迫に押されたコーチの鬼のような特訓を受け続けた。
    何度もくじけそうになったけど、そのたびに彼の顔を思い出した。
    1軍の試合を見ては、絶対1軍に上がるんだと決意を新たにした。
    そのおかげで私は今ここにいる。

    ここにいるのはみんなのおかげ。 一番は彼のおかげ
    いつでも私を信用して励ましてくれる彼のおかげ
    アイツとならこれからも頑張っていける そう信じている。


    実況『さぁ、早川選手 きれいなサブマリンから第一球・・・ 』

    その日、早川は35セーブ目を上げ、小波とヒーローのお立ち台に立った。



       
                                      E N D

    149 :

    よっしゃエピローグ行ってみよ

    150 :

    パンツ脱ぐ必要はなかったか…
    穿くか


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