元スレさやか「かつあげ女!」杏子「げっ…」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
51 = 1 :
杏子「……好きにしろ」
さやか「はいはい」ペタッ
わしゃわしゃ
さやか「おー泡立つ泡立つ」ワシャワシャ
杏子(一回洗って流しといてよかった…)
さやか「一回洗って流した?」ワシャワシャ
杏子「…あぁ」
さやか「だよねーそうじゃなかったら泡立たないもんねー」ワシャワシャ
杏子(バレバレかよ!)
わしゃわしゃ
杏子(あぁ…でも…)
わしゃわしゃ
杏子(人に髪洗ってもらうのって気持いいんだなぁ…)
52 = 1 :
わしゃわしゃ
杏子(小さいときに親父に洗ってもらってた以来かな…)
わしゃわしゃ
杏子(妹の髪洗ってやったりもしたっけ…)グスッ
さやか「流すよー?」
杏子「ズズッ…あぁ」
さやか「?なに?シャンプー目に入った?」
杏子「はぁ?入ってねーよ」
さやか「なんか泣いてなかった?」
杏子「気のせいだろ」
さやか「そう?じゃあ流すよー」
杏子「あぁ(風呂で助かった)」
53 = 1 :
シャー
さやか「こんなもんかな?」クンクン
杏子「なっ!?」カァッ
さやか「…よしっ。はい、じゃあ次はコンディショナー」
杏子「もういい!自分でできる!」
さやか「そう?」
杏子「…さっきから捨て犬拾ってきたのと感違いしてねぇか?」
さやか「えー?してないしてない♪」
杏子(ぜってぇーうそだ!)
さやか「じゃああたし出るけど、体もちゃんと洗うんだからね」
杏子「はいはい」
さやか「よしっ」パタン
杏子(ったく…今度は体かよ)
杏子「その前にリンス…コンディショナーだっけ?しないとな」コシュコシュ
さやか(うん、胸同じくらいだからブラ合うはずだわ)
54 = 1 :
杏子「ふいーさっぱりしたー」ホカホカ
杏子「タオル、タオルっと」ガシガシ
杏子「あ……」
【さやかパンツ(はぁと】
杏子(さやかのパンツか…ひ、人のパンツ穿くなんてちょっと…あれだな)スッ
杏子「んで…」
【さやかブ・ラ(はぁと】
杏子「げっ…(私スポブラしかしたことない)」
杏子(えーっと…このホックってのを後ろで止めればいいんだよな)
杏子「んっ…ほっ…」スカッスカッ
杏子「……だー!めんどくせぇ!」
杏子(あたしが着てたの…げっ…洗濯してる…)
さやか「ちょっとなに騒いでんのよ」ガチャ
杏子「あ…いや…」
さやか「?」
55 = 1 :
杏子「これ…」プラーン
さやか「な、なに!?サイズ合わなかった!?」
杏子「………ねぇ…」ボソッ
さやか「え?」
杏子「着け方わかんねぇ!」
さやか「……は?」
杏子「…」カァッ
さやか「え、なにあんたブラしたことないの?」
杏子「スポブラしかない」
さやか(あー…まぁ確かにクラスに何人かはスポブラの子いるけど…)
さやか「着けてあげるから貸して」
杏子「はぁ!?い、いいよ!」
さやか「いいって…じゃあどうするの?」
杏子「ブラなんかしなくても死にゃしねぇ」
さやか「死ななくても垂れるわよ!ほら!後ろ向いて!」
57 :
あんこちゃん…
58 = 1 :
杏子「なっ…やめろー!」ジタバタ
さやか「……ご飯あるよ?」
杏子「っ!?」ピクッ
さやか「あんたがお風呂入ってる間にオムライス作ったの」
杏子「オ、オムライス…」ジュルッ
さやか「食べたい?」
杏子「…」コクコクコクコクッ
さやか「じゃあどうすればいいか分かるよね?」
杏子(…くそっ)クルッ
さやか「はい、よくできました」スッ
さやか「…」フニッ
杏子「!?」ビックゥ!
杏子「な…な…!?」
さやか「ブッ、ブラはこうやってよせてあげないといけないのよ」
杏子「そ、そうか…」カァァァッ
59 = 1 :
さやか「…」フニフニ
さやか「…はい、いいよ」
杏子「あ、あぁ…」
さやか「……………」
杏子「……………」
さやか「…じゃ、着替えてきてね」
杏子「……あぁ」
パタン
さやか(なに今の雰囲気…)ドキドキ
杏子(なんだ今の雰囲気…)ドキドキ
60 = 57 :
あんこちゃんにご飯奢ってあげたい
62 = 1 :
杏子「で、出たぞー…お?」クンクン
杏子(ケチャップのいいにほひが…)ジュルッ
さやか「ん、ドライヤー」サッ
杏子「いい。ほっとけば自然に乾く。それよりオムラ…」
さやか「だーめ。乾かしてから」
杏子「いいっつってんだろ!」
さやか「いちいち反抗しない!乾かしてあげるから!」グイッ
杏子「ちくしょー…」ギュルルッ
ブオー
さやか「熱くない?」
杏子「あー…?」
さやか「あ・つ・く・な・い!?」
杏子「あー…」ギュルルッ
さやか(どっちよ…)
さやか(髪伸ばしっぱなしだなーこりゃ)ワサワサ
63 :
餌付けして頂いちゃうのか
64 = 1 :
さやか(うわ、ハサミで切ったようなあとがある…)ワサワサ
さやか(女の子としてどうなのよ…)ワサワサ
さやか(でも髪自体はそんなに傷んでないなー)ワサワサ
杏子「まーだー…」ギュルルッ
さやか「こんだけ伸ばしっぱなしなんだからそれ相応の時間がかかるのよ」
杏子「…」ショボン
さやか「髪自分で切ってるの?」
杏子「あー…」
さやか「……文具用のハサミで切ってるでしょ」
杏子「あー…」
さやか(今聞いてもダメだな…)ワサワサ
さやか「……よし、終わり」
杏子「!飯かっ!?」
さやか「うん、リビング行こう」
杏子「おう!」
65 = 56 :
なんて犬モード。。
かわええ。
66 = 1 :
さやか「はい、どーぞ」コトッ
杏子「いただきますっ!」パンッ
さやか「いただきます(へぇ…『いただきます』ちゃんと言うし手合わせたりするんだ。意外と行儀いいのね)」
杏子「あぐっ!あむっ!」ガツガツ
さやか「簡単なものでごめんね」モグモグ
杏子「なんで?これちょぉうめーよ!」ニカッ
さやか「そ、そう…」カァッ
杏子「さやか料理うめーんだな」ガツガツ
さやか「普通のオムライスよ」
杏子「いやうまいよ」ガツガツ
さやか「そう?」ニコッ
杏子「あぁ!」ガツガツ
67 = 20 :
あんあん
68 = 57 :
俺「さやかちゃんの料理なら何でも旨いよ」
さやか「俺君ったら///」
69 = 1 :
さやか(自分が作ったものここまで喜んでもらったのって初めて…)
さやか(っていうか誰かのために料理って……あ、去年恭介にクッキー作ったんだ)
さやか(おいしいよ、って言ってくれたけどいつものCD持って行ったときのありがとう、とそんなに変わらなかったなぁ…)
さやか(まぁ優しいからね恭介は。多分そんなに美味しくなくても…)
杏子「おかわりねーのか?」
さやか「へっ?」
杏子「おかわり」
さやか「もう食べたの!?あたしの倍ご飯入れたんだよ!?」
杏子「だってうめーんだもん」
さやか「しょ、しょうがないわね!あたしの半分あげるわよ」サッ
杏子「サンキュー!」
杏子「やっぱうめーな」モグモグ
71 = 1 :
杏子「ごちそうさまでした!」パンッ
さやか「ごちそうさま」
杏子「うまかったなー」
さやか「お腹いっぱいになった?」
杏子「んー…まだ同じ量のオムライス食えるな」
さやか「はぁ!?」
杏子「なんせ一昨日から殆ど何も食ってないからな」
さやか「え?」
杏子「お前がかつあげの邪魔するから金なくてなにも買えなかったんだよ」
さやか「あんた一昨日あたしと会ってからかつあげしなかったの?」
杏子「あぁ。肉まん女のときも邪魔されたしな」
さやか「へー…してるのかと思った」
杏子「金持ってそうなやつがなかなか見つからなくてね」
さやか「…やっぱり盗るなら一気に大金をって感じなの?」
72 :
魔法少女にかかわらなかったらさやかはいいこ
73 = 57 :
さやかちゃんならきっと何とかしてくれる
74 = 1 :
杏子「いや…なんていうか…」
さやか「?」
杏子「金持ってる奴のが盗られてもあんま傷つかないかなって…」ゴニョゴニョ
さやか「なにそれ…かつあげはかつあげでしょ」
杏子「でも全額もっていくようなことはしなかったぞ!半分ぐら…」
さやか「かつあげはかつあげ」
杏子「…」むぅ…
さやか(かつあげはかつあげだけど…杏子なりの良心、ってやつなのかな…)
さやか「……あんたお金なくてこれからどうするつもりなの?」
杏子「え…」
さやか「かつあげはもうだめよ」
杏子「うっ…」
75 = 1 :
さやか「………」
杏子「………」
杏子「わかんねーよ…」
さやか「…そっか(そうだよね)」
さやか「あ、おかし食べる?」
杏子「!食べる!」
さやか「えっとね…ロッキーとポテチとキャールがあるけど、どれがいい?」ゴソゴソ
杏子「全部」
さやか「………」
杏子「全部」
さやか「ちょっとは遠慮しなさいよ…はい」ポスッ
杏子「食べていいかっ!?」
さやか「いいよ」
杏子「いただきます!」ガツガツ
76 :
あんこちゃんもさやかちゃんも可愛い
あんこちゃんは純粋過ぎるんだ
77 :
さやか「(よく食べるなー)あ、ロッキーちょうだい」
杏子「ん」ムッシャムッシャ
さやか「ありがと」ポキポキ
さやか(テレビつけよ)ピッ
さやか「なにか観たいのある?」ポキポキ
杏子「食い物特集」モシャモシャ
さやか「あんた頭の中食べ物一色だね」ピッ
78 :
家すらない子に女の子としてとか無理言うなよwww
79 = 77 :
数時間後
さやか「…あれ、もう9時だね」
杏子「ん?そうか」ダラーッ
杏子「じゃあそろそろ帰るよ」
さやか「帰るって…どこによ?」
杏子「え…外?」
さやか「…そういえばあんたいつもどこで寝てんの?」
杏子「公園とか親父の教会とか。あ、昼は図書館で寝たりとか」
さやか「なっ…危ないじゃない女の子がそんなところに!」
杏子「平気だよ。あたし結構強いし」シュッシュッ
さやか「バカ!そういう問題じゃないでしょ!?」
杏子「?なに怒ってるんだよ?」
さやか「怒ってはないけど…」
さやか「……………」
さやか「…とにかく、今日は泊まりなさいよ」
80 = 57 :
きましたわ!
81 = 77 :
杏子「はぁ!?」
さやか「だってマミさん家まだ行ってないし」
杏子「いいよ、親帰ってくるんだろ?」
さやか「なっ…お、親が帰って来ない方が好都合ってこと!?」ササッ
杏子「バッバカ!ちげーよ!あ、いや違くはないけど…そうじゃなくて!なんて説明するんだよ…あたしのこと」
さやか「学校の友達って言えばいいでしょ」
杏子「バレないか…?」
さやか「バレないわよ」
杏子「で、でも…」モジモジ
さやか「いーから!泊まるの!」
杏子「わ、分かったよ」
さやか「それで明日マミさん家まで謝りに行くからね」
杏子(……めんどくせぇ)
さやか「分かった?」
杏子「へいへい…」
83 :
あんこちゃんどうやって働くんだろう…
84 = 77 :
さやか母「ただいまー」
杏子「!」ビクッ
さやか「あ、おかえり」
さやか母「ただいま。あら、お友達?」
さやか「うん。同じ中学の子」
杏子「えっと…ども。佐倉杏子…です」
さやか(うわ、微妙に感じ悪い)
さやか母「こんばんは、さやかの母です」
杏子「あ、こんばんは…。お邪魔…してます」ボソッ
さやか(………もしかして緊張してる?)
さやか(杏子って実は…人見知り?)ブフッ
さやか母「二人ともご飯は食べたのかしら?」
杏子「あ…はい」
さやか(うける!すっごいうける!かつあげしてるくせに人見知りとか!)ダンダンッ
85 = 77 :
さやか母「…なに一人で暴れてるの?」
さやか「え?あー…なんでもない。あ、それで気づいたらこんな時間になっちゃってたんだけど泊めていい?」
さやか母「杏子ちゃんの親御さんがよければうちは構わないわよ」
さやか「杏子の親も同じこと言ってた」
さやか母「あらそう。なら全然いいわよ」
杏子「えっと…ありがとうございます」
さやか母「いいえー」
杏子「…」モジッ
さやか「(面白いけど、そろそろ助けてあげようかな)部屋行こっか」
杏子「あ、あぁ」
さやか母「お風呂は入ったの?」
さやか「うん入った」
さやか母「そう。他になにかあったら遠慮なく言ってね」
杏子「…どうも」
86 = 77 :
さやか「じゃ、お母さんおやすみー」
杏子「……お、おやすみなひゃい」
さやか(噛んだ)ブフッ
さやか母「(噛んだ)はーいおやすみー」クスッ
杏子(噛んだ…)カァッ
87 = 82 :
なんだ、この可愛い生き物は!
88 = 77 :
杏子(あー…緊張した)
さやか「あ、あんたって実は人見知りなわけ?」ブフッ
杏子「う、うるせぇ!」カァッ
さやか「かつあげやってる奴が人見知りって…」プルプル
杏子「笑うな!」
『ただいまー』
さやか「あ、お父さん帰ってきたみたい。挨拶行く?」
杏子「ぐっ…」
さやか「じょーだんよ冗談。部屋行こ」
杏子(くそー…舐めやがってぇ…)
89 = 76 :
ssみてるとあんこちゃんが可愛い過ぎて仕方ない
さやかちゃんが好きなのに
90 = 77 :
さやか「じゃーん!さやかちゃんの部屋です!」
杏子「こざっぱりしてんだな」キョロキョロ
さやか「まぁね。まどかの部屋みたいにぬいぐるみに溢れたりはしてないわよ」
杏子「まどか?」
さやか「そ。同じクラスの友達」
杏子「ふーん…お、マンガ」
さやか「まどかはねー優しくて可愛くてちょっと地味でどんくさいところもあるけどそこもまた可愛くて…」
杏子「ゲームもあんじゃん」ゴソゴソ
さやか「…ってちょっと!人の話無視して家捜ししないでよ!」
杏子「盗らねぇから平気だよ」
さやか「そういうこと言ってんじゃないのよ。乙女の部屋を無断で…」
杏子「あーはいはい。で、あたし何処で寝ればいいんだ?」
さやか「最後まで聞きなさいよ…。えーっと寝るのは……布団敷くのめんどくさいから二人でベットでいい?」
杏子「…ま、贅沢言える身分じゃないからな」
91 :
猫さんマジかっけえっす
92 :
追いついた
いい!!凄くいい!!
93 = 77 :
さやか「なによ、文句あるの?」
杏子「ないですよっ…っと!」バフンッ
さやか「ちょっとダイブしないでよ!」
杏子「ふかふかだなー」ゴロゴロ
さやか(犬みたい…かわいい…)
さやか「!」ハッ
さやか(いや!可愛くはない!可愛くはないわよ!犬は犬でもチワワとかじゃなくて狂犬病でももってそうなノラ犬なんだから!)
さやか「………」
さやか「……杏犬」ボソッ
杏子「ん?なんか言ったか?」
さやか「言ってないわよ!バカ!」カァッ
杏子「なんなんだお前は!?」
さやか「うるさい!バカ!」
94 = 82 :
ちゃんと面倒みるんだぞー。
95 = 77 :
杏子「バカって言ったほうがバカなんだぞ!」
さやか「さすが小卒ね。言うことが小学生だわ」プッ
杏子「またそれか!お前だって小卒だろうが!」
さやか「だからあたしは中学通ってるけどあんたは…」
杏子「あーもういい。うるさい」ボフッ
さやか「あれ、おねむなの?」
杏子「べっつにー…」
さやか「そう?あ、ねぇ明日いつマミさんのところ行く?学校が終わってからが一番いいんだけどそうするとあたしが学校行ってる間にあんた逃げそうじゃん?でも学校行く前に家に行ったら迷惑だろうし、かといって学校にあんた連れて行くわけにもいかないし…」
さやか「あんた逃げないって約束でき…」クルッ
杏子「…」くかー
さやか「えっ!?」
さやか「寝るのはやっ…っていうか眠くないって言ったくせに…」
さやか「もうー。ちょっと詰めて」グイッ
杏子「んが…」
97 = 77 :
さやか「もうちょっと」グイグイ
杏子「んん…」コロン
さやか「よし」モゾモゾ
杏子「…」クカー
さやか「ちょっと狭いけど…まぁいいか」
さやか(今何時だろ)キョロ
さやか「うわ、まだ10時前じゃん…。どんだけ健康的なのよ」
さやか(…………あ)
さやか(そっか…もしかして疲れてたのかな)
さやか(そうだよね…普段公園とかで寝てるって言ってたもんね…)
さやか(家があるのが当たり前過ぎて寝る場所なんて気にしたこと無かったけど…今日泊めたってそんなの一日だけのことでなんの解決にもなってないんだよね)
さやか(あたしはバイトもできないただの中学生で、親に頼らなきゃご飯もお風呂も寝るところもなにも用意してあげられない…)
さやか(大変…なんだ。中学生の女の子が一人で生活するって…)
さやか(あたしちゃんと考えてなかったかも…)
98 = 76 :
あんこちゃん久しぶりの布団で嬉しかったんだな
99 = 83 :
やっぱりあんさやはいいなぁ
100 = 83 :
さやか…ええ子や…
みんなの評価 : ★★
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