元スレさやか「かつあげ女!」杏子「げっ…」

みんなの評価 : ★★
1 :
※みんなが魔法少女じゃない世界の話。
杏子「金出しな」
「え?もももももってないです」
杏子「うそつけ!ジャンプしてみろ!」
「は、はひ!」ピョンピョン
チャリンチャリン!
「!?」
杏子「おい」
「は、はい」
杏子「持ってんじゃないか!うそついた罰だ!有り金全部出せ!」
「そ、そんなぁ!」
さやか「ちょっとあんた!」
3 = 1 :
杏子「あ?」
さやか「なに古典的なかつあげしてんのよ!みっともない!」
杏子「誰だお前?関係ない奴はすっこんでな」
さやか「こんなの目撃しといてほっとけるわけないでしょ!」
「……」コソコソ
杏子「!おい!逃げんなっ!」
「ひっぃぃぃぃぃ!」ダダダダダッ
杏子「あっこら!」
杏子「……チッ。おいどーすんだよテメーのせいで逃げられちまったじゃねぇか」
さやか「知らないわよそんなの」
杏子「知らねぇなんてものが通ると思ってるのか?」
さやか「通るに決まってるでしょ」
杏子「痛い目見ないと分かんないみたいだねぇ」ボキボキ
さやか「やってみなさいよ。警察に突き出してやるわ」
4 = 1 :
杏子「警察?……プッ!」
さやか「!?」
杏子「警察!警察って!」ゲラゲラ
さやか「な、なにがおかしいのよ!」
杏子「あははっ!ひーっ!」ゲラゲラ
さやか「くっ…」カァッ
杏子「さっきから…ククッ…あんたとんだ甘ちゃんだねぇ」
さやか「はぁ?」
杏子「あんたがいい人ぶって助けたのは、自分より年下の女の子が助けに入ってくれたのにそれを見捨てて逃げるような男だよ」
さやか「っ…」
杏子「あんたが正しいと思ってる警察だって本当にあんたを助けてくれると思ってるのかい?」
さやか「あ、当たり前でしょ!それが警察の仕事なんだから!」
杏子「甘い。甘いよあんた。本当…笑っちゃうくらい、甘い」
5 :
串カツ屋でも営んでるのかと
6 = 1 :
杏子「きっとなに不自由なく育ったんだろうね」
杏子「あんた、腹が減って死にそうになったことはあるかい?」
さやか「え?」
杏子「ダイエットとか好きじゃないとかそんな理由で食べ物を粗末にしてるような奴には分からないだろうね」
杏子「今日は何処で寝よう、なんて悩んだことはあるかい?」
杏子「当たり前のように家があって、親が面倒見てくれるのが当たり前だと思ってるような奴には分からないだろうね」
杏子「あんたが思ってる《当たり前》は本当に当たり前かい?」
さやか「あんたさっきからなにを…」
杏子「せいぜい何も知らずに生きていくんだね」
杏子「《当たり前》が当たり前じゃなくなるまで」
さやか「ちょっ待ちなさいよ!」
杏子「あんたの顔見てると胸焼けがするよ」
杏子「甘ったるすぎてね」
さやか「あ……」
さやか「……なんなのよ」
7 = 1 :
翌日
さやか「でさーっ!すっごい嫌な奴なの!」
仁美「まぁ」
まどか「そ、そうなんだ」
さやか「なんかかっこつけて訳わかんないこと言ってさー…キィー!ムカつく!」
ほむら「あの…こ、怖くなかったんですか…?」
さやか「は?」
ほむら「っ…」ビクッ
まどか「大丈夫だよ、さやかちゃんちょっと言葉遣い荒いだけだから」ヨシヨシ
ほむら「鹿目さん…」きゅん
さやか「ひどいな!」
まどか「でも本当に危ないよ?ほむらちゃんの言うとおり怖い目にあってたかもしれないのに…」
仁美「そうですわねぇ…」
8 = 1 :
さやか「平気平気」
まどか「でもあんまり危ないことしてほしくないな…」
さやか「まどか…あんたってば本当に優しい子だね!」ガバッ
まどか「きゃっ!もう急に抱きついたら危ないよー」あははっ
さやか「ごめんごめん」あははっ
ほむら「…」むぅ…
さやか「じゃあねー」
まどか「ばいばい」
仁美「さようなら」
ほむら「さ、さようなら…」
9 :
メガほむか
10 :
ほむほむ
11 = 1 :
さやか(恭介のところ行く前にCD屋寄って行こうかな)テクテク
さやか(でも今月まどか達と映画行く約束してるからお小遣い厳しいかもなぁ…)テクテク
さやか「………ん?」
杏子「……」テクテク
さやか(あ、あいつ!)
杏子「……」テクテク
さやか(昨日のかつあげ女!まさかまたかつあげを…)ジー
杏子「……」キョロキョロ
杏子「……」テテテッ
杏子「よう」ポンッ
マミ「……?えっと…どちら様かしら?」
杏子「名乗るほどのもんじゃないよ。それよりあんたに頼みがあるんだよ」
マミ「はぁ」
杏子「ちょっとばかし金を…」
12 = 1 :
さやか「こぉらぁー!!」
杏子「げ、昨日の…」
さやか「あんたまたかつあげしようとしたでしょ!?」
マミ「かつあげ!?」
杏子「うっせーな。関係ねぇ奴はすっこんでろって昨日言わなかったか?」
さやか「関係あるわよ!うちの学校の子なんだから!大丈夫?」
マミ「え、えぇ…」
さやか「ほら!関係あるでしょ!」
杏子「てめぇ…昨日といい今日といいいい加減にしろよ」グイッ
さやか「っ…な、なによ!殴るの!?やってみなさいよ!」
マミ「!だめ!お金なら渡すから!」
杏子「おっ分かってんじゃねーか」
さやか「だめよそんなの!こんな奴にお金なんか渡すことない!」
杏子「あ?」ギリギリ
さやか「っ…!」
13 :
支援やな
14 = 1 :
マミ「は、はい!五千円しかないけど…これで…」
杏子「さんきゅ。もらってくぜ」パッ
さやか「!げほっ!げほっ!」
マミ「大丈夫…?」
杏子「じゃーな。これに懲りたら二度とちょっかい出してくんじゃないよ」
さやか「……せ…」
杏子「……あ?」
さやか「返せっ…それは…この子のお金だ…!」
杏子「……あんたさぁ…頭悪いの?今度はぶん殴るよ?」
マミ「やめっ…!」
さやか「返せ!」ガシッ
杏子「っ…」
さやか「あんたが返すまであたしは絶対離さない!」
15 = 1 :
マミ「…」オロオロ
杏子「………チッ。ほら」ポンッ
マミ「あ…」
杏子「たかが五千円でここまで付きまとわれちゃ溜まんないよ」クルッ
ガシッ
杏子「………まだなんかあんの?」
さやか「謝って」
杏子「はぁ!?」
さやか「この子に謝って!」
杏子(こいつちょぉうぜぇ…)
杏子「あーはいはい、すいませんでした」
さやか「そんなの謝ったうちにはいらない!」
杏子「あーうっせ!じゃーな!」ダッ
さやか「あっこら!」
16 :
魔法の無い世界でも一家全滅か
やりきれんな
17 = 10 :
この杏子は死ね
18 = 1 :
さやか「………ったく」
マミ「あの…」
さやか「あ、大丈夫?」
マミ「私は平気よ。それよりあなたは…」
さやか「あたし?あたしは平気だよ。ってかダメだよー?あんな奴にお金なんか渡したら」
マミ「ごめんなさい、かつあげなんてされたの初めてだったから…」
さやか「まぁそうしょうっちゅうされるもんじゃないしね」あはは
さやか「あたし美樹さやか。見滝原中の二年」
マミ「あ、私は巴マミ。三年生よ」
さやか「えっうそ!?先輩!?」
マミ「えぇ」ボイン
さやか「あっ…確かに発育がよろしいようで…」ジー
19 = 1 :
マミ「やだ、どこ見てるの!」カァッ
さやか「あははっごめんなさい」
マミ「もう」ふふっ
マミ「あ、そうだ。よかったらうちに来ない?助けてくれたお礼にお茶とケーキをご馳走するわ」
さやか「いいんですか?」
マミ「もちろん」ニコッ
さやか「じゃあお言葉に甘えて!」
マミ(や、やった!今すごく自然に誘えてたわよね!)
20 :
マミさん流石です
21 = 1 :
翌日 放課後
さやか(しまった…昨日マミさん家お邪魔したからまた恭介のところ行きそびれた…)テクテク
さやか(それもこれも全部かつあげ女のせいね!)
さやか(……昨日はこの辺で会ったんだよね。もしかしてまたこの辺にいるかな)キョロキョロ
さやか(………いない…そう簡単に見つかるわけじゃないか)
さやか(ていうか、かつあげって普通に警察沙汰だよね?もしかして捕まったとか?)テクテク
さやか(それかこの辺だとあたしに出くわすから違う場所に移動して懲りずにかつあげしてるとか…)
さやか(………ちょっとだけ探してみようかな)
さやか「…よしっ」タッ
22 = 1 :
一時間後
さやか(いない…なんなの!いなくてもいいときだけほいほい出てくるくせに!いざこっちが探したらいないって!)
さやか(あーもう疲れちゃった…ちょうど公園があるし、ベンチでジュースでも飲もう…)
ピピッ ゴトンッ
さやか(やっぱコーラだよね~…ん?ベンチに先客が…ってあぁ!)
杏子(腹減った…)ボー
さやか「かつあげ女!」
杏子「あ?……げっ(またこいつかよ…最悪だ…)」
さやか「なんであんた探してるときに出てこないで休憩中に湧いてくるのよ!」
杏子「なんの話だ…っていうか湧いてくるって虫みたいな言い方するんじゃねぇ!」
さやか「ふんっ。虫みたいなもんでしょ」
杏子「てめぇ…」イラッ
ギュルルルッ
杏子(あぁ…だめだ…腹減って相手する気になれねぇ…)
23 :
あれ、マミって事故で....
いや、なんでもない
24 :
からあげ女に見えた
25 = 1 :
杏子(ここにいたら余計な体力使いそうだな…)スクッ
さやか「あ!ちょっとどこ行くのよ!」
杏子「今日はかつあげもなんもしてないからいいだろ…じゃあな」フラフラ
さやか「ちょっ、ちょっと!」ガシッ
杏子「…なにさ」
さやか「今日はしてなくたって過去にしてれば罪になるんだからね!」
杏子「…あんた、実際にあたしが金取るところ見たか?」
さやか「はぁ?なにしらばっくれてんのよ!昨日も一昨日も…」
杏子「あたしが、金持って、去るところ、見たのか?」
さやか「え?……あっ…」
杏子「そういうことだ」
さやか「…じっ、実際に盗ってなくても立派な恐喝行為になるわ!脅してお金を取ろうとしたのは事実なんだから!」
杏子「そもそも恐喝っていうのは現行犯じゃないと逮捕できないって知ってるかい?」
さやか「なっ…う、うそよ!」
26 :
青うぜぇ
ぶんなぐりてぇ
27 = 1 :
杏子「万引きが現行犯じゃないとっていうのぐらいは中学生なら聞いたことあるだろ?」
さやか「…!」
杏子「それと一緒さ」
さやか「うそ…」
杏子(ま、うそだけどな)ヘッ
杏子(ちょろいねーこっちの言うこと簡単に信じちゃって…これだから甘ちゃんだって言うんだよ)
杏子「もういいだろ?じゃーな」
さやか「………」ガシッ
杏子「………あんたはなにがしたいのさ」
さやか「…かつあげなんてやめなさいよ」
杏子「…どうして」
さやか「困る人がいるからに決まってるでしょ!」
杏子「あんたが見ず知らずの人がどうなったって構いやしないだろ?」
さやか「構うわよ!」
28 = 1 :
杏子「…あのね、世の中には悪いことしてるやつがいーっぱいいるんだぜ?それをいちいち許せないって嘆いたって始まらないだろう?」
さやか「…確かに世の中に困ってる人、助けが必要な人はたくさんいるわ。あたしが笑っているときでも世界のどこかで必ず誰かが泣いている。そんなこと分かってる」
杏子「じゃあ…」
さやか「でも!あたしは困ってる人がいたら助けてあげたい!全員は無理でもせめて目の前で困ってる人がいたらあたしは助けたい!」
杏子「……!」
さやか「だからあたしは、誰かを困らせようとしている人間がいたら止めるわ」
杏子「…………」
杏子「……あんた、うちの親父みたいなこと言うんだね」
さやか「えっ…?」
杏子「うちの親父は教会の神父様でね…。正直過ぎて、優しすぎる人だった。毎朝新聞を読むたびに涙を浮かべて真剣に悩んでいるような人だったよ」
杏子「新しい時代を救うには新しい信仰が必要だって、それが親父の言い分だった」
29 = 1 :
杏子「だけどある時教義にないことまで信者に説教しちゃってさ、信者達の足はめっきり遠のいて本部からも破門された。どんなに正しいことを、当たり前のことを言っても誰も親父の話を聞く人はいなくなった」
杏子「しばらくは勧誘に精をだしてたんだけどね、所詮は胡散臭い新興宗教…世間じゃ鼻つまみ者さ」
さやか「………」
杏子「そんな状態が続いて親父は壊れちまった。食うものにも困ってたのに酒に溺れて、頭がイカれて、ときには手をあげたこともあったよ」
杏子「そしてある時………一家心中を図ったんだ」
さやか「……!?」
杏子「家族で寝てる間にガスの元栓を緩めて…ってよくある方法でね」
杏子「親父も、お袋も、妹も死んだよ」
杏子「でも何故かあたしだけが助かったんだ」
杏子「医者は奇跡だって言ってたけどあたしにはそんな奇跡いらなかった。どうせ奇跡が起こせるなら親父を…家族を…救いたかった」
杏子「そんで一人生き残ったあたしは施設に送られた」
杏子「この時初めて知ったんだけどね、親父は親戚中から金を借りてたみたいなんだ。…半ば騙すような形でね」
30 = 1 :
杏子「中には百万単位で貸してた人もいたみたいでそんな男の娘を預かろうなんて人は誰もいなかった」
杏子「施設では食い物もあったし、布団もあった」
杏子「でも…気持ち悪いんだよ、あそこの連中」
さやか(気持ち悪い…?)
杏子「みんながみんないい人ぶって傷の慰め合いの家族ごっこで笑って…あの空間にいると吐き気がする」
さやか「…そこにいる人たちは本当に家族だと思い合ってるんじゃないの?」
杏子「…そうかもね。でもあたしには嘘にしか見えないんだ」
杏子「ま、そんなわけであたしは施設を飛び出して、親父の教会があるこの町で一人フラフラと生きてるってわけさ」
さやか「………」
杏子「はーっ…長く喋ったら余計に腹が減ったよ」ハハッ
さやか「…ごめん」
杏子「……なにがだい?」
31 = 1 :
さやか「あたしは…ただお小遣い欲しさにかつあげしてるのかと思ってた」
杏子「…ま、ふつうそう思うだろうね」
さやか「だから…ごめん」
杏子「おいおい、どんな理由があったってあんだけ文句言ってたかつあげを許すのか?そんなのあんたらしくないよ」
さやか「でも…分かんなくなっちゃった…何が正しくて…何が悪いのか…」グスッ
杏子「……………あんたはさ」
さやか「………?」グスン
杏子「あんたはそのままでいいよ。正しいことを正しいと信じ切って正義の味方でいればいい」
杏子「《当たり前》なことが当たり前でいいんだ」
32 = 1 :
さやか「………ねぇ」
杏子「うん?」
さやか「名前、教えてよ」
杏子「はぁ?」
さやか「あたしは美樹さやか。見滝原中の2年生」
杏子「………佐倉…杏子だ」
さやか「そう、よろしく。杏子」ニコッ
杏子「………あぁ」カァッ
33 = 13 :
さるよけ
34 = 1 :
さやか「よし!とりあえずマミさんに謝りに行くよ!」
杏子「マミさん?」
さやか「そう!昨日あんたがかつあげしようとした人」
杏子「あぁ肉まん女か…」
さやか「肉まん?」
杏子「胸に二つ肉まん詰めてんだろ」
さやか「……メロンパンぐらいじゃない?」
杏子「メロンパンじゃでかいだろ」
さやか「肉まんじゃ小さいでしょ。…ってそんなことどうでもいいのよ!」
杏子「腹減ったのか?」
さやか「マミさんに謝りに行くって言ってんの!」
杏子「……はぁ!?」
杏子「ちょっと待て!なんでそうなるんだよ!」
35 = 16 :
男の娘か……
36 = 1 :
さやか「なんでってあんた昨日ちゃんと謝ってないでしょ!それに…」
さやか「あたしは、あたしの正義を信じればいいんでしょ?」ニカッ
杏子「…っ!」カァッ
さやか「ほら行くよ。ごめんなさいするの」グイッ
杏子「子どもじゃねーんだ!バカにするな!」
さやか「だってあんたどうせ小卒でしょ?」
杏子「しょっ…」ガーン
さやか「っていうかあんたいくつ?同い年ぐらいでしょ?」
杏子「……そうだよ」
さやか「じゃあ小卒じゃない」
杏子「お前だって小卒じゃねーか!」
さやか「あたしはちゃんと中学も行ってるもん。あんた中学行ってないでしょ?卒業見込みあるの?」
杏子「う、うるせー!勉強なんて必要ねー!」
さやか「やーい小卒ー」
杏子「なっ…うっせーぞ!さやか!」
37 = 20 :
良い奴に大変身
38 = 1 :
さやか「あっ」
杏子「あん?」
さやか「……ううん(今さやかって言った)」
杏子「…?変な奴」
さやか「さっ、行くよ」グイッ
杏子「待て!心の準備が!」ググッ
さやか「なにが心の準備よ!今更かわいらしいこと言ってんじゃないわよ!」ググッ
杏子「あたしだって女なんだぞぉ!」
さやか「なにそれうけるー(笑)」
杏子「うがー!」
ふわっ
さやか「………ってあんた」
杏子「あ?」
39 = 10 :
>>17は撤回します
40 = 1 :
さやか「…」クンクン
杏子「な、なんだよ?」
さやか「ちょっとあんた…くちゃい」
杏子「!?う、うるせー!鼻つまむな!」カァッ
さやか「ほふろはいっれはいの?」
杏子「あ?」
さやか「お風呂はいっれないの?」
杏子「そんなもん入る金あったら食い物買うに決まってんだろ。あと鼻つまむな」
41 = 1 :
さやか「どれくはいはいっへはいの?」
杏子「あ?」
さやか「どれくあいはいってないの?」
杏子「一週間ぐらいだったかな」
さやか「!?」ゾーッ
さやか「……うひほいれ」
杏子「あぁ?」
さやか「うちおいれ!」ガシッ
杏子「あ!?なんでテメーの家行かなきゃ…っておい!引っ張るな!ってかいい加減鼻つまむのやめろ!」ジタバタ
さやか(有り得ない有り得ない!一週間お風呂入らないとか有り得ない!)ズルズル
42 = 13 :
さるよけ
43 :
震災の時一週間入らなかったけど意外といけるよ
44 = 1 :
さやか家
杏子「…」ソワソワ
さやか「あがって」
杏子「で、でも…」ソワソワ
さやか「?」
杏子「お、親とか…」
さやか「平気よ。うちは共働きで夜まで誰もいないから」
杏子「そ、そうか」ホッ
さやか「どーぞ」
杏子「あぁ」
さやか「お風呂直行だからね」
杏子「へいへい(いくら親がいないったって人様のうちなんか上がるのなんて何年ぶりかな……ちょっと緊張する)」
さやか「お湯溜める?」
杏子「シャワーでいいよめんどくせ」
45 :
一週間風呂なしはきついな
46 = 1 :
さやか「…まぁお風呂直行だから沸かしてる時間ないか」
杏子「お前結構失礼だぞ」
さやか「ちゃんと頭洗うんだからね!?」
杏子「分かったよ…」
脱衣所
さやか「タオルとか着替え用意しておくから入っちゃって」
杏子「着替え?別にいいよこれで」
さやか「だめ!一週間着っぱなしなんでしょ?」
杏子「あぁ」
さやか「せっかくお風呂入ったのに意味無いじゃん。……っていうかあんた普段着替えどうしてるの?」
杏子「コインロッカー。洗濯したりして交代で着てる」
さやか(一応着替えてんのね)ホッ
さやか「じゃあ取ってくるから。ちゃんと頭洗うんだよ」パタン
48 = 1 :
杏子(頭洗え頭洗えって…てめーは親かって…)ブツブツ
杏子「…あたしそんなに臭うのか?」クンクン
さやか部屋
さやか(サイズとかは気にしなくていいよね。そんなに変わりがあるとは思えないし)ゴソゴソ
さやか(胸…も同じくらい…だよね?っていうか同じサイズのブラしかないし…)ゴソゴソ
シャー
杏子(毎度のことながら一回目は泡立たねぇ…)ガシガシ
杏子(でもやっぱり風呂は気持いいなぁ…)
さやか『着替えとタオルここ置いとくよー』
杏子「おうー」
50 = 1 :
ゴソゴソ
杏子(?なにゴソゴソやってんだ?)
さやか「はい、お邪魔しますよー」ガラッ
杏子「!?な、なに考えてんだてめーは!」
さやか「まーいいからいいから。前向いて」
杏子「いいからっておい!」
さやか「うるさいなぁ、女同士なんだから恥ずかしがることないでしょ」
杏子「…べつに恥ずかしがってないし(銭湯はおばちゃんばっかだから同年代の奴なんかに見られるの恥ずかしいんだよ!)」
さやか「じゃあいいでしょ。はい、頭洗いましゅよー」
杏子「あぁ?自分で洗えるよ!」ブンッ
さやか「あっちょっ動かないでよ。あたし靴下脱いで袖捲くっただけで制服なんだから」コシュコシュ
杏子「出ていかねぇとびしょびしょにすんぞ」
さやか「いやーん。水も滴るいいさやかちゃんって奴ぅー?」シャカシャカ
杏子「………」
さやか「突っ込みなさいよ。もうシャンプー手に取っちゃったから洗うわよ」
みんなの評価 : ★★
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