元スレ岡部「フェイリスの別荘でお泊り会をやったら大変な目に遭った」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
1 :
ラボ
まゆり「ねーねー、みんなでお泊り会しようよ~」
紅莉栖「男共抜きならな」
ダル「そんな冷たいこと言うなよぉ」
岡部「こればかりはダルに同意だ」
鈴羽「お泊りって言ったら、枕投げだよね!
小さい頃よくやったんだけどさ、あたしが本気で投げるといつの間にかみんな気絶してて…」
紅莉栖「何それ。冗談でしょう?
いくらなんでも枕で気絶なんて、アニメみたいな展開あるわけないじゃない」
鈴羽「…嘘だと思うなら、牧瀬紅莉栖にもここでお見舞いしようか…?」
岡部「そこ、余計な発言は慎め。
とりあえずお泊り会をするとしてもだ。ここでやってもやることはいつもと何ら変わらないのでは…」
バタンッ(ドアを開ける音)
フェイリス「お泊り会と聞いて、フェイリスがやってきたのニャ!」
3 :
ほう
4 = 1 :
あー…面倒なのが来たぞ。
こいつが加わると、必ずと言っていいほど会話がカオスになるのだ。
ダル「フェイリスたんキターーーーー!」
まゆり「フェリスちゃん、トゥットゥルー♪」
岡部「貴様…どうやってこの会合の情報を嗅ぎつけた…!」
フェイリス「フェイリスのネコミミは、ただのネコミミじゃないのニャ…
ニャンと、1光年先の音も聴き分けられるニャ。これによって、ラボ内での会話は全てフェイリスの耳に入ったのニャ。
この能力は、後に起こる悪の機関との決闘のためフェイリスに託された、最後の希望ニャ」
鈴羽「それって本当?
だとしたら、あたしにも協力させてほしい。
これでも結構腕っ節はいい方なんだ」
フェイリス「もちろんだニャ…
スズニャンの秘奥義、ピロー・ファイティングさえあれば、あの守りの堅い機関の突破口を開けるかもしれないニャ!」
鈴羽「ピロー…何それ?」
まゆり「よくわからないけど、きっとスズさんは選ばれた戦士なんだよ~」
5 :
>>1
おまえを見ているぞ
6 :
秋葉留未穂ちゃん可愛い
支援
7 = 1 :
紅莉栖「はいはい、厨二病乙」
ダル「言っていることはわからないけど、フェイリスたんかわいいよフェイリスたん」
岡部「ええい!話が脱線しまくっているではないか!
俺達は今、まゆり発案のお泊り会の話をしているのだ!」
紅莉栖「そういえばそうだった。やるとしても、どこに泊るの?
…言っておくけど、私が寝泊まりしているホテルはダメだぞ」
岡部「そんなことは言われなくても分かっているぞセレセブよ。
だが先程から言っている通り、我がラボには金銭的な問題がだな…」
フェイリス「だったら、フェイリスの別荘に来るといいニャ」
岡部「えっ…お前、別荘持ってたのか?」
フェイリス「昔、パパが持ってたものニャけど、あるニャ。どうかニャ?」
ダル「フェイリスたんの別荘キタコレ!」
鈴羽「へぇ、別荘かあ。あたしも、自分の別荘持ちたいなあ」
紅莉栖「確かに、場所的には悪くないわね…
でも、部屋が男女共用ってことはないわよね…?」
9 :
続けたまえ
10 :
フェイリス「その心配はいらないニャ。ちゃんと部屋は分けられるニャ。
さあ、どうするニャ、凶真!この選択は、凶真に委ねられたのニャン!」
ビシッと俺を指差すフェイリス。
岡部「まさか、俺を誘き寄せるための罠ではあるまいな。
俺はそんな初歩的な手に乗る程、バカでは―――」
まゆり「えーっ、お泊り行かないのー?」
ダル「何言ってるんだよオカリン!
フェイリスたんがそんなことするわけないだろ常考!」
鈴羽「フェイリスは私の仲間であり、ラボの仲間だよ!
その仲間を疑うなんて、見損なったよ。岡部倫太郎」
岡部「うぐっ…」
何故俺が悪者になっているのだ…
仕方ない、ここはラボメンの意見を汲むことにしよう。
あくまで、意見を汲んでやるだけなのだ。ビビってなどいない。
岡部「…わかった。お前の厚意を素直に受け取ることにしよう」
11 :
まゆしぃ×凶真でよろしく
12 = 10 :
フェイリス「そうこなくっちゃニャ!それで、日程はどうするニャ?」
岡部「まあ待て。行くと決まった以上、誘いたい奴がいてな。
そいつらに連絡を取ってから決める」
俺は、携帯でルカ子の電話番号を呼び出す。
Prrrrr…
るか『もしもし…岡…いえ、凶真さん。こんにちは』
岡部「ああ、俺だ。ルカ子よ。エーリューズニルへと赴く勇気はあるか」
紅莉栖「まーた北欧神話か…」
るか『え、エー…す、すみません…何でしょうか…?』
岡部「エーリューズニル。死の女王の館だ」
るか『そ、そんなところへ…行くんですか…?』
岡部「ああ、そうだ。お前ならそこへ行っても生き残れるだろう。何故なら、お前は俺の弟子なのだからな」
るか『岡部さんが、そう言うなら…僕も、行きます。
明日以降は、予定が空いているので…岡部さんの都合に合わせますね』
13 = 10 :
岡部「わかった。詳しい日時が決まり次第追って連絡しよう。
合言葉は…」
るか『エ、エル・プサイ・コンガリィ…?』
岡部「コングルゥだ!いい加減覚えろ。ではな」
ピッ
まゆり「るか君、何だって~?」
岡部「いつでもいいそうだ。だが問題はもう一人だ」
次に、閃光の指圧師…シャイニング・フィンガーに、お泊り会に誘う旨をメールで送信する。
すると1分もしないうちに、返事が来た。
『件名:ゴメン!
本文:誘ってもらって嬉しいんだけど、
最近仕事が立て込んでて、参加できそうにない><
私抜きで楽しんできて。そのかわり、帰ったらお話聞かせてね!』
岡部「ふむ…指圧師は不参加か。仕方がない、こちらで日程を決めてしまおう」
話し合いの結果、明後日の午前6時、秋葉原駅の電器街口に集合することになった。
14 = 10 :
次の日 某スーパー
紅莉栖「やっぱり料理は食材の買い出しからよね」
まゆり「そうだね~、えっへへー」
紅莉栖「せっかくのお泊り会なんだから、私達も料理しなきゃね」
まゆり「まゆしぃはね、バナナのからあげが食べたいのです」
紅莉栖「バナナのからあげ…悪くないわね。バナナとからあげもカゴに入れておきましょ」
まゆり「やった~!ありがとう、クリスちゃん♪」
次の日、AM 5:30 秋葉原駅
岡部「なあ、ダル」
ダル「なんぞ」
岡部「お前は朝早くから俺に電話をかけて、こう言ったな。『もう皆集まってるから早く来い』と」
ダル「うん」
岡部「誰もいないではないか」
15 = 10 :
ダル「フヒヒ、サーセンwww
いやぁ、早く来すぎちゃって。むしゃくしゃしてやった。でも反省はしていない。キリッ」
岡部「………」
AM6:00
岡部「全員いるな?」
まゆり「えっとねー、フェリスちゃんがいないよ~」
岡部「なんだと…?
あいつ、まさか逃げたのではあるまいな」
俺の白衣が引っ張られる感触。
るか「あ、あの…凶真さん…」
岡部「ルカ子。どうしたのだ」
るか「ぼ、僕なんかで、この大勢の人達を…守れるのでしょうか…?」
岡部「…?」
17 = 10 :
るか「だって、死の女王の館に行くって…」
ああ。あの話か。
全く、ルカ子は何でも信じる…本当に純真無垢な奴だ。
紅莉栖「漆原さん、本気にしなくていいわよ。それは全部岡部の妄想だから」
るか「えっ…そうだったんですか!?」
岡部「失敬な。この俺の語る内容は全て厨二病の妄想ではなく真実だ。
何故なら―――」
フェイリス「みんニャー!お待たせニャンニャン~!」
5分遅れでフェイリスが来た。
なんとも悪いタイミングで話をぶった切ってくれる。
そして、相変わらずのネコミミにメイド服か…。
フェイリス「遅れてしまって申し訳ないニャ。もう出発するニャン?」
岡部「ああ。各自、切符を買う者は買ってきて、ホームに突入するぞ」
鈴羽「うーん…」
岡部「どうした、バイト戦士よ」
鈴羽「ねえ岡部倫太郎…切符ってどうやって買うの?」
18 :
鈴羽可愛いよ
19 = 10 :
岡部「…お前、切符の買い方も分からないのか?」
鈴羽「うん。電車乗るの初めてだからさ~」
初めて…?18にもなって乗ったことがないというのか?
そういえばこいつは移動手段が自転車だったな…なら仕方ないのかもしれん。
俺は鈴羽に切符を買い与えてやった。
岡部「ほら、行くぞ」
鈴羽「あ、ありがとう」
俺達は、電車を使い、別荘の最寄り駅まで行った。
何故移動手段がフェイリスのリムジンではなく電車なのかと言うと、
フェイリス曰く「こっちの方が旅行している気分になれるからだニャン♪」
らしい。旅行じゃなくてお泊り会なのだがな…
そして、フェイリスの道案内を頼りに…
朝9時頃、別荘に到着した。
20 = 10 :
岡部「な…」
まゆり「わぁ…」
るか「……」
鈴羽「おおおおーっ!」
ダル「別荘って…レベルじゃねーぞ…」
紅莉栖「あ、ありのまま今起こったことを話す。
普通の住宅街を歩いていたと思ったら、いつの間にか目の前にセレブな家が建っていた…
何が何だか分からないと思うが…」
岡部「ねらーめ」
紅莉栖「へっ…!?いや、違う!絶対に違うからな!」
普通の一軒家と比べてもかなり高級そうな外観。
明らかに別荘と呼ぶにふさわしくない…そんな家が建っていた。
中に入る。玄関から、居間へ。かなり広い。
すごくロイヤルな雰囲気が広がっている。
フェイリス「ここがフェイリスの別荘ニャ。
一人一部屋あるから、ゆっくりしていってね!」
一人一部屋…だと…
21 :
エロくなる?
22 = 10 :
>>21
エロくはならない
23 = 10 :
岡部「…俺だ。今、敵の基地に侵入した。
とんでもなく豪勢な家だ。どんな罠が待ち受けているか分からない。
…ああ。必ず生きて帰ってくる。エル・プサイ・コングルゥ」
俺は、とりあえず自分の部屋に行って荷物を置いてくることにした。
ドアに、かわいらしい字で「凶真」と書かれたネームプレートがかけてある。
なるほど、ここが俺の部屋か。
6畳くらいあった自分の部屋に、荷物を置いて居間へと戻る。
その時俺の目に映った光景は、
雷ネットでフェイリスにボコボコにされたダルの姿だった。
ダル「うはっ…やっぱフェイリス強いよフェイリス…」
鈴羽「あたしもやる!こう見えても、岡部倫太郎より強いんだよ~」
ダル「阿万音氏…オカリンは雷ネットではドがつくほどの初心者なんだぜ…」
鈴羽「…」
別の方を見渡してみる。
台所で、まゆりと紅莉栖とルカ子が、昼飯の準備をしていた。
25 :
おもしろい
26 = 10 :
紅莉栖「まゆり。このバナナを包丁で切って」
まゆり「了解なのです!とんとんとん~」
るか「ああっ、まゆりちゃん!そのやり方じゃ危ないよ~…」
紅莉栖「これを粉にまぶして…」
るか「牧瀬さん…い、一体何を…」
頑張れ、ルカ子。ラボの存続は、お前の手にかかっている。
AM11:00
俺は何もすることがないので、自分の部屋で雑誌を読んでいた。
「サイエンス」。科学的知識がちりばめられた、良書である。俺の持っている科学的知識も、大体はここから学んだ。
紅莉栖の論文も、この雑誌に載ったことがある。
コンコン(ドアを叩く音)
岡部「入っていいぞ」
28 :
連続殺人が起こりそうだな
29 = 10 :
>>27
エロはないんだ すまない
30 = 10 :
ガチャッ
フェイリス「凶真、大変ニャ!」
ダル「台所からの異臭がすごすぎて、もう何が何だかわからないレベル」
鈴羽「あれは凶器にもなりうるね。漆原るかは気絶してるし」
岡部「くっ…早くも、我がラボから犠牲者が…!
ここは、俺が出るしかあるまい。奴らの暴挙を、一刻も早く阻止しなければ…!
お前達はここで待っていろ。…心配するな。ルカ子の敵は俺が取る」
そう言って俺は部屋を後にする。うまくキマっていただろうか。
ダル「…どう見ても死亡フラグです。本当にありがとうございました」
PM0:00
鈴羽「あれから1時間近く経ってるけど…岡部倫太郎、戻ってこないよ…?」
ダル「オカリン…無茶しやがって…」
フェイリス「ニャニャッ!?
凶真とるかニャンは二人とも男ニャ…もしかして、もしかするニャ…?」
31 :
面白い
32 = 11 :
>>22
>エロくはならない
えっ?
33 :
百年ぶりの支援
34 :
オカリンがアッーな展開・・・だと・・・
35 = 10 :
ダル「台所には、まゆ氏と牧瀬氏…女二人…ハッ!オカリン、けしからん…! フェイリスたん、阿万音氏、僕は行くお」
フェイリス「ダルニャン、ダメニャ!ダルニャンまで犠牲になること、ないニャ~!」
ダル「止めないでくれ…僕は、ここにいる二人の女子を守るため、敢えて戦場に足を運ぶんだ…
フェイリスたん。もし僕がこの戦いで生き残ったら…結婚しよう」
フェイリス「それはお断りニャ」
ダル「ああんっ…ひどい…もうどうにでもなれー!」
ガチャッバタンッ
鈴羽「何だったんだろう、今の茶番は…」
フェイリス「フェイリス達も行ってみるかニャ?」
鈴羽「…そうだね」
36 = 10 :
居間
まゆり「オカリン、るか君!しっかりして!」
紅莉栖「うーん、何がまずかったのかな…
漆原さんも途中で気絶しちゃうし…」
ダル「こ、これは一体…どうしたんだってばよ?」
紅莉栖「あ、橋田。岡部の奴、私の料理を味見しただけで気絶しちゃったのよ。
大袈裟よね」
ダル「オカリンェ…」
フェイリス「さっきよりもひどい異臭…とりあえず、換気扇をつけるニャ!」
ブオオオオオオオオオン(換気扇の音)
鈴羽「これでよし、と…」
るか「う、う~ん…」
まゆり「あっ、るか君!大丈夫?」
るか「まゆり…ちゃん…」
37 :
ダルがダルビッシュに見えてしかたない
39 :
>>34
おいやめろ
あの変態がくるぞ
40 = 10 :
るか「あ、そうだ…料理は…料理は、どうなりました…?このままだとお昼ごはんが…」
ダル「るか氏…もういい…もう休め…!」
結局、俺は12時30分頃に目を覚ました。
案の定、まゆりと紅莉栖が作った昼飯は食えたものではなかったので、近くのコンビニで昼飯を買ってきた。
あの二人にはもう飯を作らせてはいけない。俺は心に堅く誓った。
PM2:00 居間
携帯の音がうるさい。
多分、あの指圧師が俺の携帯にメールの雨を降らせているのだろう。
『差出人:閃光の指圧師
件名:楽しんでる?
本文:さっきから返信ないけど、楽しんでるのかな?
私は休憩中。仕事がつらくて死にたい。』
岡部「…鬱だ死のう、ってやつか。
仕方ない、暇だし返事を出してやるか。」
俺は指圧師に適当にメールを返した。
42 = 34 :
ここでもえいくさんの出番
43 :
シュタゲSSが増えて幸せ
44 :
助手可愛いよ助手
45 = 28 :
萌郁さんハァハァ
46 = 10 :
まゆり「オカリン、誰とメールしてたの?」
岡部「シャイニングフィンガー、桐生萌郁だ」
まゆり「そっか…萌郁さん、来られなくて残念だったね…」
岡部「仕方あるまい。奴は俺達と違って社会人なのだ。忙しくもなるだろう」
まゆり「それよりオカリンも外に出ようよ。みんなお庭でサッカーやってるよ~」
岡部「お前…それは俺に体力がないことを知っての発言か…?」
PM7:00
サッカーは鈴羽とまゆりの土壇場だった。フェイリスはメイド服が汚れるから、という理由で参加していなかったし、俺とダルと助手は終わってからもしばらく息を切らしていた。
あと、ルカ子がよく転んだ。あの姿にはなぜかそそられるものがあった。
それから、ルカ子とフェイリスが作った晩飯を食べた。
普通においしかったのだが、フェイリス補正がかかったのか、ダルはいつもよりたくさん食べていた。
助手はorzの体制を取って落ち込んでいた。
そして…ここから、俺の悪夢が始まる。
47 = 41 :
おい、今日は何日だ!?
48 = 39 :
メールのやり取りkwsk
49 :
岡部「ディープよりルドルフしか強い」
50 = 31 :
今日まゆしぃの日だったな
みんなの評価 : ★
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