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元スレ勇者「なんかこう、俺を慕ってくれる仲間はいないのかな?」

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子供「ねー婆ちゃん!この人に夕飯ご馳走してよー」
勇者「えっ?そんな、いいですって」
婆「まあええよ。孫の頼みは断れない。年寄りの罪じゃよ」
勇者「あ、ありがとうございます……」
子供「そうと決まればついてこい、兄ちゃん!
魔物退治は任せたぞ!」
勇者「え?どこに連れていく気なの?」
子供「町のはずれの森の中だよ!」
勇者「町の外なのか……まあ、このあたりの魔物は弱いし、大丈夫か」
婆「ほれ、行くよ」
子供「あ、待ってー!」
勇者(俺を探しに町に来るなんて……有り得ないよな。だから町を離れても……
って何を期待してるんだ俺は……くそ)
勇者「えっ?そんな、いいですって」
婆「まあええよ。孫の頼みは断れない。年寄りの罪じゃよ」
勇者「あ、ありがとうございます……」
子供「そうと決まればついてこい、兄ちゃん!
魔物退治は任せたぞ!」
勇者「え?どこに連れていく気なの?」
子供「町のはずれの森の中だよ!」
勇者「町の外なのか……まあ、このあたりの魔物は弱いし、大丈夫か」
婆「ほれ、行くよ」
子供「あ、待ってー!」
勇者(俺を探しに町に来るなんて……有り得ないよな。だから町を離れても……
って何を期待してるんだ俺は……くそ)
>子供「そうと決まればついてこい、兄ちゃん!魔物退治は任せたぞ!」
いきなり喋り方に威厳出過ぎワロタ
いきなり喋り方に威厳出過ぎワロタ
勇者「そりゃっ!」ズバッ
魔物「ぎぇー」
勇者「へへっ、見たか。俺だって一応戦えるんだ」
子供「婆ちゃん、なんか兄ちゃんがダサいこと言ってるー」
婆「頼りにされたことがないんじゃろ」
子供「あははー」
勇者「……この子供、えげつないよ……」
婆「……」
子供「あ、また出たよ!」
勇者「なに?とりゃっ!」ズバッ
魔物「ぎゃー」
森の奥の小屋
勇者「すげえ……一体何本あるんだ、この剣」
子供「爺ちゃんコレクターだったらしいからねー」
婆「ケッ……ほら、飯だよ」
子供「やったー!」
勇者「うひょー!美味そーう!」
婆「……」
子供「……」
勇者「あ、いやその、テンション上がって……ごめんなさい」
婆「そういえば、まだ何者か聞いてなかったの」
勇者「あっ、俺、一応勇者です。……でも、もう元勇者か」
子供「兄ちゃん勇者なの?」
勇者「お、おう、こんな俺でもな……」
婆「……」
勇者「すげえ……一体何本あるんだ、この剣」
子供「爺ちゃんコレクターだったらしいからねー」
婆「ケッ……ほら、飯だよ」
子供「やったー!」
勇者「うひょー!美味そーう!」
婆「……」
子供「……」
勇者「あ、いやその、テンション上がって……ごめんなさい」
婆「そういえば、まだ何者か聞いてなかったの」
勇者「あっ、俺、一応勇者です。……でも、もう元勇者か」
子供「兄ちゃん勇者なの?」
勇者「お、おう、こんな俺でもな……」
婆「……」
婆「元勇者と言ったの。どういう意味じゃ?」
勇者「……そ、それは……実は」
子供「仲間割れしたんだー」
勇者「まあ……そんなとこ」
婆「……なっさけないねぇ」
勇者「……はい、わかってます」
婆「最悪、最悪じゃ。それも最悪の中の最悪じゃ」
勇者「……」
婆「小僧がでかい口を叩きおって、何が勇者じゃ」
勇者「……そ、そんなに言わなくても」
婆「あぁん?何か言ったかー?耳が遠くて聞こえんわい」
勇者「……」
勇者「……そ、それは……実は」
子供「仲間割れしたんだー」
勇者「まあ……そんなとこ」
婆「……なっさけないねぇ」
勇者「……はい、わかってます」
婆「最悪、最悪じゃ。それも最悪の中の最悪じゃ」
勇者「……」
婆「小僧がでかい口を叩きおって、何が勇者じゃ」
勇者「……そ、そんなに言わなくても」
婆「あぁん?何か言ったかー?耳が遠くて聞こえんわい」
勇者「……」
勇者「……そ、そんなに言わなくてもいいじゃないですか。あなたに俺の何がわかるんですか」
婆「なーんもわかりゃせんよ。わかりたくもない」
勇者「じゃあ何も言わないで下さい」
婆「何もない小僧の何を理解すりゃいいってんだい。
自分は何もせずに文句を言うだけの小僧の中身に、何が詰まってるんだい。
そんなもの、わかりたくもないわい。
勇気のないもんが勇者を名乗るでないわ!
元勇者?わかってます?最悪じゃ、最悪の中の最悪じゃ。
小僧は勇者になれてもおらんじゃないか!」
勇者「なっ……」
子供「婆ちゃん、スープおかわりー」
婆「……待っとれ」
婆「なーんもわかりゃせんよ。わかりたくもない」
勇者「じゃあ何も言わないで下さい」
婆「何もない小僧の何を理解すりゃいいってんだい。
自分は何もせずに文句を言うだけの小僧の中身に、何が詰まってるんだい。
そんなもの、わかりたくもないわい。
勇気のないもんが勇者を名乗るでないわ!
元勇者?わかってます?最悪じゃ、最悪の中の最悪じゃ。
小僧は勇者になれてもおらんじゃないか!」
勇者「なっ……」
子供「婆ちゃん、スープおかわりー」
婆「……待っとれ」
子供部屋
勇者「……」
子供「まあ元気だしなよ兄ちゃん。婆ちゃん、ああ見えて剣を扱う人に対しては厳しいんだよ」
子供「爺ちゃんが剣に溺れた人だったしさ、志し無く剣を握るなって俺もよく説教されるよ」
勇者「……」
子供「気にするなってー。だから遊ぼうぜー」
勇者「……」
子供「……ダメだこりゃ」
勇者「」スタッ
子供「あれ?どっか行くのー?もしかして遊んでくれる気になった?」
勇者「」スタスタ
子供「あ、ちょっと、おーい。……ちぇっ」
婆「……何のつもりだい。土下座なんかみっともない」
勇者「お願いします……」
勇者「俺に……剣を教えて下さい」
婆「……何を言い出すかと思えば、そんなことかい」
勇者「……お願いします」
婆「仕方がないのう……」
勇者「じゃ、じゃあ……!」
婆「断る!!」
勇者「えっ……」
婆「わし剣なんか握れないし~、使ったこともないし~」クネクネ
勇者「いや、ちょっ……え?」
勇者「お願いします……」
勇者「俺に……剣を教えて下さい」
婆「……何を言い出すかと思えば、そんなことかい」
勇者「……お願いします」
婆「仕方がないのう……」
勇者「じゃ、じゃあ……!」
婆「断る!!」
勇者「えっ……」
婆「わし剣なんか握れないし~、使ったこともないし~」クネクネ
勇者「いや、ちょっ……え?」
婆「実戦や剣の扱いなんてものは、今の小僧には必要ない」
婆「小僧には意志が必要じゃ。何故剣を握る。何故仲間と共にいる。何故旅をしている」
婆「小僧は何がしたい。何故勇者という職を選んだ。何故土下座をした」
婆「小僧には勇気が足りない」
婆「剣の腕を鍛えるのは断る。じゃが……その土下座に免じて、勇者として鍛えてやることはしてやらなくもない」
勇者「ば、婆ちゃん……!」
婆「だーれが婆ちゃんじゃ!馴れ馴れしく呼ぶな!」
勇者「あ、ご、ごめんなさい」
勇者「ありがとう……婆さん」
婆「……ケッ」
数日後・噴水の町
剣士「おかしい……」
魔法使い「勇者よ、そなたはどこへ消えたのだ」
盗賊「ビビって故郷にでも帰っちまったんじゃねぇの?」
剣士「いや、それはない。長がそんなことは許さないだろう」
盗賊「チッ……あの頭の堅い長か」
魔法使い「そなたが軽すぎるのだ。長は博識のある敬うべき存在」
盗賊「あーあーまぁーた始まったよ。そんなに長が好きならデートでもなんでもしてろ」
魔法使い「そのような感情ではない!長は」
盗賊「わぁーった、わぁーったよ、ったく、めんどくせぇなぁ」
剣士「それより本当に勇者はどこへ消えたんだ」
魔法使い「別の町へ行ってしまったとか」
剣士「その線も考えたが、町に滞在するための申請書がこの町以外提出されていない」
魔法使い「つまり……この町のどこかか、あるいは町の外で野宿……」
盗賊「あの勇者がんなことできるとは思えねぇなぁ。魔物だらけだっつぅのに」
剣士「おかしい……」
魔法使い「勇者よ、そなたはどこへ消えたのだ」
盗賊「ビビって故郷にでも帰っちまったんじゃねぇの?」
剣士「いや、それはない。長がそんなことは許さないだろう」
盗賊「チッ……あの頭の堅い長か」
魔法使い「そなたが軽すぎるのだ。長は博識のある敬うべき存在」
盗賊「あーあーまぁーた始まったよ。そんなに長が好きならデートでもなんでもしてろ」
魔法使い「そのような感情ではない!長は」
盗賊「わぁーった、わぁーったよ、ったく、めんどくせぇなぁ」
剣士「それより本当に勇者はどこへ消えたんだ」
魔法使い「別の町へ行ってしまったとか」
剣士「その線も考えたが、町に滞在するための申請書がこの町以外提出されていない」
魔法使い「つまり……この町のどこかか、あるいは町の外で野宿……」
盗賊「あの勇者がんなことできるとは思えねぇなぁ。魔物だらけだっつぅのに」
子供「婆ちゃん、兄ちゃんまた部屋に閉じ込もってるの?」
婆「修行じゃ。食料も水もない。小僧は精神が弱すぎるから鍛えにゃいかんのじゃ」
子供「婆ちゃん人を鍛えるなんてできたんだ」
婆「何、昔ジジィにしてやったお仕置きをやらせているだけじゃよ」
子供「……だから爺ちゃん、あんなに強かったんだ」
婆「ケッ……わしはそんなつもりはなかったのに、勝手に強くなりおってからに……。
成長しすぎて剣士となって出ていきおった」
子供「兄ちゃんも……そうなるかな」
婆「……ふん、小僧次第じゃ」
子供(日中は閉じこもって、夜は一人で剣の稽古だもんなあ……。
兄ちゃん、死ななきゃいいけど)
一ヶ月後・森の奥の小屋・夜明け
子供「……」
勇者「はぁっ!そりゃっ!」ブン!ブン!
子供「よく飽きないなー毎日毎日」
勇者「でりゃあ!はっ!」ブン!ブン!
子供「でも……なんか変わったなあ」
勇者「……すぅーっ」
子供「たくましくなったよなぁ……多分」
婆「ふむ……」
子供「あ、婆ちゃん」
婆「勇者よ、晩飯の後、話がある」
勇者「え?でも、この後は精神の修行だって」
婆「話がある」
勇者「あ、ああ……わかった」
噴水の町
魔法使い「……」
剣士「……仕方がない。一度故郷に戻って、長に説明するしか」
魔法使い「しかし……」
剣士「一ヶ月も探したんだ。4人揃わないと旅にも出られない。さすがにもうこれ以上……」
魔法使い「……」
盗賊「チッ……どこ行きやがったんだ、あの野郎ォ」
剣士「身支度が終わり次第、故郷に向けて出発だ」
魔法使い「仕方がない、か。情けない、長にどんな顔をして会えば良いのやら」
盗賊「……」
町民「きゃーっ!」
剣士「!?」ジャキッ
魔法使い「何事じゃ」
剣士「何があった!?」
町民「ま、魔物が町に……」
魔法使い「魔物?」
町民「は、はい……あそこに」
盗賊「……なんだ?確かに魔物は魔物だけどよ、あいつはいつぞやの雑魚じゃねぇか」
剣士「とりあえず、行ってみよう」
魔法使い「ああ」
盗賊「余裕さ、私に任せな」
魔物「グガァァァっ!!」
盗賊「なっ……」
魔法使い「近付いてみるとわかる……ケタ違いの迫力だ」
盗賊「どうなってんだ?こいつ、ほんの一月前はただの……」
剣士「まさか……」
魔法使い「魔物の活性化、か」
剣士「目に見えぬところで密かに進行していたとはな……迂闊だった。
もう少し注意しておくべきだった」
魔法使い「仕方のないことだ。私達はそれどころではなかったからな」
盗賊「チッ……あんのボケ勇者ァ!一体どこまでふざけりゃ気が済むんだよ!」
魔法使い「おや……さすがのそなたでも、この魔物には怖じけづいたか?
言っておったな?スリルが好きだと」
盗賊「あぁん……?おもしれぇこと言うじゃねぇか。
言ってろよ、こんなやつ、デザートにしちゃ出てくるのが早すぎんぜ」
魔物「グガァァァ!!!」
盗賊「なっ……」
魔法使い「近付いてみるとわかる……ケタ違いの迫力だ」
盗賊「どうなってんだ?こいつ、ほんの一月前はただの……」
剣士「まさか……」
魔法使い「魔物の活性化、か」
剣士「目に見えぬところで密かに進行していたとはな……迂闊だった。
もう少し注意しておくべきだった」
魔法使い「仕方のないことだ。私達はそれどころではなかったからな」
盗賊「チッ……あんのボケ勇者ァ!一体どこまでふざけりゃ気が済むんだよ!」
魔法使い「おや……さすがのそなたでも、この魔物には怖じけづいたか?
言っておったな?スリルが好きだと」
盗賊「あぁん……?おもしれぇこと言うじゃねぇか。
言ってろよ、こんなやつ、デザートにしちゃ出てくるのが早すぎんぜ」
魔物「グガァァァ!!!」
チョミラスパベリねむい
盗賊がレヴィみたいになった
まあいいか寝る
盗賊がレヴィみたいになった
まあいいか寝る
この書き方というか雰囲気というかはどこかで見覚えがあるんだが、どこだったか……
>>74だった
なかなか上手いな>>1
期待
期待
>>88
気長に待つよ
気長に待つよ
>>95
ガッ
ガッ
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