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    元スレ忍「お前様、ミスタードーナツが100円セールじゃ」暦「……」

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    1 :

    「これはいっとくべきじゃろ~」

    「僕、今お金ないんだぞ」

    「じゃから、気を遣ってセールの日に話を振っているんじゃあないか」

    「まあ、確かにまだ昼食もまだだな」

    「あー、フロッキーシューのストロベリー食いてえー」

    3 :

    メリー「早くしなさいよ」

    4 :

    ありゃりゃぎさんは車に乗るようになったからもう忍ちゃんは前カゴには乗らないのかなあ

    5 = 1 :

    「店内で食うなどと贅沢は言わん。テイクアウトで家でのんびり過ごそうではないか」

    「カフェオレやらコーヒーやら高いからなあ」

    「もう2時になってしまうではないか。さあさ、はよう仕度を」

    「う、手持ち3000円か、苦しいな……」

    「野口英世が3人もおれば十分じゃろ。あ、モノマネ見せてやろーか?」

    「ネタの対象じゃあないだろ、この人」

    「『やっべー、ツベルクリン反応してるー!』」

    「それはコッホだ」

    「で、買いに行く?」

    「なんかすごいカワイイ顔して言ってるが、僕が買いに行くってことだろそれ」

    「てことは行くんじゃな。やったー」

    「はいはい、わかったよのぶちん」

    ↓+10の範囲でドーナツ10個買ってくる

    7 :

    暦が麿に見えた

    8 :

    ポンデリング

    9 :

    ポンデリングのブルーベリー

    10 :

    オールドファッション

    11 :

    チョコリング

    12 :

    エンゼルフレンチ

    13 :

    原作みてないけど忍ちゃんってこんな口調なんか

    14 :

    フレンチクルーラー

    15 :

    エンゼルショコラ

    16 :

    OK忍!

    17 = 1 :

    「こんなものかの。では、買いに行ってくる」

    18 = 1 :

    「くそ、くそっ、くそっ!」

    「3回も言うなよ。食事前に」

    「ポンデリングのブルーベリーもエンゼルショコラもフロッキーシューもなかった! どうなっとるんじゃあの店舗は!」

    「地域で差別化されてるんじゃないのか」

    「おのれ、ミスタードーナツ。可愛さ余って憎さ100倍じゃ」

    「愛憎は表裏一体だ、って羽川が前に言ってたぞ」

    「純粋ってなんじゃろな……」

    19 = 14 :

    本当に買いに行ってたのか

    20 :

    >>1で言ってたなんちゃらストロベリーが安価範囲に無かったから悔しがってるのかと思ったら書いてる人が本当に買いにいったんか

    21 :

    ミスドいきたくなってきた

    22 = 1 :

    「フレンチクルーラーうまー」

    「けど、あれだな、火憐ちゃんも月火ちゃんも両親も出かけてて、お前と二人家の中で食事ってのも不思議だな」

    「おいそれと挨拶に窺うわけにはいかんしの」

    「金髪幼女と秘密の同棲か。藤子御大はどう思われるのだろう」

    「練習でもしておくか? 『二日モノですが』じゃったっけ?」

    「『ふつつかもの』だ。ウチに何の挨拶に来るんだよ……」

    「ふむ。チョコドーナツいただきじゃぱ~ん!」

    「人の物を盗るな!」

    23 = 1 :

    「結局、10個中8個も食べやがって……」

    「文字通り腹八分目じゃ。まだいけるけどセーブしおく」

    「もう、おやつ食べ過ぎでご飯入らなくなっても知りませんからね!」

    「お前様って儂の何?」

    「だからもう少し待てって。夏には出るから」

    「本当かのう。書籍に限らず、物販のスケジュールはズレているようじゃが」

    「ズレたってこっちに余裕ができるわけじゃあないんだぜ」

    (昔話だが、ふしぎの海のナディアは当時、製作ギリギリだったが湾岸戦争が勃発したため、番組が繰り下げになり、
    そのために製作時間を確保できたという話である)

    「でも、今は昔と違うからさ」

    「ま、答えを出してくれれば儂は構わんがな。はよう、心を固めておけよ」

    「僕ってけっこう行き詰ってるんじゃないか……?」

    24 = 1 :

    「ヒマだな。ドライブでもいこっかー、忍」

    「んー」

    「いや、んーって何だよ。せっかく僕が提案してるんだから、ちゃんと返してくれよ」

    「うん」

    「じゃあ、散歩」

    「歩くと疲れるからヤ」

    「なんかDVD借りてこようか?」

    「今おもしろいのあったかのう」

    「……一緒にケーキ(笑)でも作ろうぜ!」

    「めんどくさい」

    25 = 1 :

    「時間は有限なんだ! 何かしようぜ! 何かしていないといたたまれないんだよ!」

    「ヶ原さんはどうしたヶ原さんは」

    「あいつは今日大学だよ」

    「ああ。あれ、お前様は?」

    「だから僕はヒマなの」

    「前から思っておったんじゃが、暇をヒマってカタカナで書くとダメっぽさが3割増しじゃよな」

    「ダメとか言うな! 今朝月火ちゃんにもそれで嘲笑されている。火憐ちゃんにもヒマだねーってよく言われる僕」

    「そんなにイヤかヒマが」

    「ヒマを生き抜く強さが欲しいぜ……」

    26 = 1 :

    「のぶえも~ん、なんか道具出してよー」

    「道具なんか出したことないわい」

    「あーあ、昼寝でもしようかな。あやとりは僕できないしさ」

    「仕方ないのう。お前様のドライブにつきあってやるか。あれじゃ、夢の王国とか連れてけ」

    「さすがにそこまでは懐が……、ってかお前ああいう場所に興味あるの?」

    「昔一回行ったのう。でも、千葉県じゃあなかった。確かあれはもっと西のほうに……」

    (それは国を間違えていないだろうか。偽物の夢の王国じゃなかっただろうか)

    27 = 1 :

    「相変わらずかわいらしいクルマじゃな」

    「これに同乗する人間はつっこまずにはいられないのか?」

    「とろっとろ運転しおって。もっと元気よくアクセル踏んで!」

    「免許センターの講師ってなんであんなに威圧感あるんだろうな……」

    「ぶっちゃけ、お前様最初の頃ビビって泣きそうじゃったろ」

    「泣いてねえよ」

    「ぐすん、という擬音がぴったりじゃった」

    「鼻すすったりしてねえよ。帰ってから落ち込んだりしてねえよ」

    「おい、車間開きすぎじゃ。もっと飛ばせ」

    「ここは40キロまでだよ」

    「公道は気持ち10キロオーバーじゃ。ほれ、後続の連中がイライラしておるぞ~」

    「プレッシャーかけんなよ! 殴るぞお前!」

    28 :

    名古屋住みだけど高速とかってスピード少しオーバーしないとイラつかれて
    後ろつまるよね

    29 :

    ロンゲ木さん

    30 = 1 :

    「お前様よ、ドライブといったらクルマの中でかっこいい音楽を大音量で流すとか、煙草吹かしながらとか、夜の高速とかそういうもんじゃあないか?」

    「ペーペーに何を期待しているんだ」

    「あと、異常に車高が低いクルマとかな。バンパーべこべこしちゃったりして」

    「あれは何なんだろうな……」

    「お……あそこはジュクじゃな」

    「ん? ああ、そうだな」

    「なんじゃ、だいぶ跡がなくなっておる。マンションでも立つのか」

    「あんな危ないところ放っておけないだろ」

    「後年、心霊マンションになったりしてな」

    「ありそうだな……」

    「深夜、エレベーターに乗っている時、下降中に一瞬ものすごい形相の女と目が……」

    「やめろ」

    31 :

    CV平野綾

    32 :

    33 = 1 :

    「化物のくせに何ビビっておる」

    「想像力ってわかるか」

    「創造力? まあ、全盛期は過ぎたが。じゃーんっ、ブラック羽川ねんどろ作ってみましたー!」

    「すっげえ欲しい!」

    「とまあ、こんな具合に儂の物質創造スキルは健在じゃ」

    「じゃなくて、想像力だよ、イマジネーション。心霊マンションを想像しちゃったんだよ」

    「ふむ」

    「クリエーターじゃなくてイマジネーターな(©ブギーポップ)」

    「お前様よ、想像と創造はセットで初めて有効になるんじゃ。イメージがなければモノなど作れないじゃろう?」

    「確かに」

    「心霊トラップでも設置してくるか」

    「お前が怪異だって今の今まで忘れてたよ!」

    35 = 1 :

    「儂がこの町に来たばかりの頃は学校にひとつ設置してやったんじゃが、好評だったようじゃぞ」

    「妙なことになってないだろうな……」

    「そうそう、確か昔適当に作った心霊トラップが後年ドラマ化していたのには感動したぞ」

    「世にも奇妙な物語の元ネタまで作ったのか」

    (歩く都市伝説だな)

    「じゃから、怪異じゃというのに」

    「ミスド食ってた口がよく言うよ」

    「まあ、なんじゃ、これも一種の結界、フィールドみたいなものなんじゃ」

    「結界? 忍野が学習塾跡に張ってたようなやつか?」

    「気持ちが悪い場所には近づきたくないじゃろ? そうやって一目を避けるためのツールにもなるんじゃよ。とうめいマントとまではいかんが」

    36 = 1 :

    「ふーん。それで? なんであそこに心霊トラップを張ることになるんだ?」

    「名残り……思い入れというか。色々あったからな。保存しておくのも罪にはならんじゃろ」

    「へえ」

    (元自殺志願者が思い入れときたか。いいことだ)

    「子供扱いしておらんか? そんな波長を感じる」

    「子供もなにも、お前幼女じゃねえか」

    「失礼。噛みました」

    「何も噛んでねえじゃねえか。どんな無茶振りだよ、それ」

    「吸血っ!」

    「エナジードレインかっ!?」

    (まあ、僕が主なので、忍の意志では吸血できないんだけど。実際は普通に幼女のかみつきだ)

    「って運転中に寄るなバカッ!」

    「おー、我が人生もこれまでじゃあー。最後は一緒じゃあるじ様ー」

    「ペーペーで事故はイヤだ! ペーペーで事故はイヤだ! ペーペーで事故はイヤだ!」

    37 = 1 :

    「教官の言った通りじゃったろ。慌てる前にまずブレーキ」

    「危うくビートルちゃんがキズモノになるところだった……」

    「む……あの娘たち、お前様のでっかい妹と同じ服を着ておるな」

    「あ? ああ、ここ栂の木高だよ。火憐ちゃんが通ってるところ」

    「お前様の通っておったこーこーより品格があるな」

    「直江津だって進学校だったんだぞ」

    「お前様の視点からじゃったせいか、まったくそのような印象がない」

    「鬼っ子高校生、ってシャレにならないしなあ」

    「そういう問題かの……」

    「最近の女子高生ってデフォでニーソ穿いてるよなあ。いいなあ、うふふ」

    「……」

    38 = 1 :

    火憐「おおっとー、そこで女子高生の太腿に視線を送るは我が兄ちゃん! なんだ、迎えに来てくれたのか?」

    (校門から火憐が駆け寄ってきた)

    「偶々だよ」

    火憐「ひひひ。照れるなよ。別に恥ずかしいことなんかなーんにもないぜ」

    「僕はお前の声の大きさがちょっと恥ずかしい……、みんなが見ているじゃないか」

    (『阿良々木さん、さようならー』と声をかけられた。ここでも妹は人気者らしいな)

    火憐「はーい、さよならー」

    (愛想はありつつも、どこか素気なく返す火憐。しかし相手はキャッキャと喜んでいた)

    「同じクラスの子か?」

    火憐「いんや~、あれは確か3年の先輩だったかな」

    (ここでまたもや『火憐さん、さよならー』とお声)

    火憐「うん、気をつけて帰りなよー」

    「あ、あれは? ジャージを着ていたが」

    火憐「ありゃあ先生」

    「お前、学校でどういうポジションなの?」

    39 = 1 :

    火憐「どういうポジって、人気者だよ」

    「堂々と言えるその神経が皮肉抜きで羨ましいぜ……」

    (そして三度かわいらしいお嬢さん達が。囲まれる火憐)

    (『お帰りですかー』『今日も素敵です』『これ、実習で作ったんです、よろしかったら』『アドレスを伺っても』)

    (『ぜひウチの部にもお顔を見せてください』『何をおっしゃるの、火憐さんはウチに』『まあ! 火事場泥棒とはこのこと!』『やんややんや』)

    「…………」

    (彼女達が一通り話すと、火憐はありがとうとお礼を述べ、下校するよう促した)

    (『失礼します!』、だとさ)

    火憐「兄ちゃん、帰ろうぜー。乗っけてよ」

    「もう一度訊くが、お前、学校でどういうポジションなの?」

    火憐「人気者だよ」

    40 = 1 :

    火憐「今日もお疲れさん、自分ー」

    (どかっと後部座席に乗り込む火憐。未だ身長が伸びている妹だが、バックミラーで見るとその姿はかなり麗しい)

    (忍は当然、影に潜水(潜影?))

    火憐「はあ」

    「なんだよ、溜息なんかついて。高校に慣れないか」

    火憐「うーん。まあ、中学とそっくり同じとは言えねえなあ」

    「そりゃそうだろうな」

    火憐「エスカレーター方式つっても、高校から入ってくる子もいるし。周りの子も雰囲気が大人モードっつーの? なーんか違うんだよな」

    「ふむ」

    火憐「先輩も優しいけど、ぼったくられるし」

    「優しくぼったくる?」

    (お前様、アクセル踏みすぎじゃ)

    「火憐ちゃん、困っているなら兄ちゃんが先輩達にお話しがあると伝えておいてくれ」

    (あ、信号無視)

    41 :

    43 = 1 :

    火憐「ぼったくる……、あ、おだてるだった」

    「すると舎弟になろうとゴマをすっている……?」

    火憐「ブツブツ何言ってんだよ兄ちゃん。前見て運転してよ。なんかさ、先輩達が妙にちやほやしてくれるんだよ」

    「お前はそんなの昔からじゃあないのか?」

    火憐「そうだけど、えーと、あー……、頭こんがらがってきたー」

    (頭をぶんぶん振る妹。容姿とのギャップに萌えてしまう輩がいてもおかしくない様だ)

    火憐「ほら、あたしは全然ウェルカムなんだけど、ちょっと疲れるというか、そう、疲れる!」

    「……最近、蜂に刺されたりしたか?」

    火憐「いいや? まだそれほど飛ぶ季節じゃないじゃんか。なんか関係あんのそれ?」

    「いや、こっちの話だ」

    44 = 1 :

    「疲れるならその人達と距離を置けばいいじゃないか」

    火憐「距離を置くって、兄ちゃん、どうやんのそれ」

    「机で伏せって寝た振りをするとか」

    火憐「起こされるじゃん」

    「え、僕そんなことされたことないぞ」

    火憐「あ、ごめん」

    「え……」

    火憐「…………」

    「…………」

    火憐「今の無しな」

    「うん……」

    45 = 8 :

    うまいな

    46 = 1 :

    (想像だが、たぶん火憐は新しい人間関係に違和感のようなものを抱いているのだろう)

    (そもそも、今まで月火と並んで町の人気者で通してきたわけだが、それは彼女の極端にピュア、子供っぽいメンタリティがあって為されていたのだ)

    (そして今春からは下の妹とは離れた校舎での新生活)

    (周りの人間との関係も変化するし、容姿も大人びたそれになっていく時期)

    (誰よりも完成に近い体を持つ火憐が誰よりも子供のような心を持っているというのは歪んでいるが、まあそれはこいつの長所なんだろう)

    (そう、長所。しかし、これは身内の贔屓目かもしれないな。何より、本人はその子供心故に周囲とのギャップに悩み始めた)

    (こんなところだろう。悪いことじゃない。むしろ、避けては通れない、然るべき成長の一途だ)

    火憐「めんどくせえなあ」

    47 = 1 :

    火憐「兄ちゃん、よく学校サボってたけどさ、なんかその気持ちわかるよ」

    「生意気だなあ。僕の心理が理解できただとー? 高校2年の春休みまでほぼ人と話さず生活してた僕の気持ちが?」

    火憐「兄ちゃん、死にたくならなかったのそれ?」

    (実は死んでるんだ。とは言わない)

    「ああ。もしかしたら、羽川と出会ったことが僕を生かしてくれたのかもなあ」

    火憐「ふうん。そういや、翼さんとの馴れ初めとか聞いたことねえな。どうやってあの人と知り合ったの? 兄ちゃんの一生に全く関わり合うことなさそうなのに」

    「お前ら姉妹は何かと僕と羽川の格差に言及するな。えーと、春休みに羽川のパンツを見たのが最初かな」

    火憐「パンツ……?」

    「『もー何見てるのー』『ごっめーん、てへっ』って感じで始まり、仲良くなったとさ」

    火憐「それが事実だとしたら、あの人は聖母とかそういうレベルですらねえな。こんな下衆と友達になってくれるなんて」

    「…………」

    (かなり端折ったとはいえ、うまく僕と羽川の出会いを要約できたはずだが……)

    48 = 14 :

    ひとつも間違ってないな

    49 = 8 :

    >>48
    たしかに
    事実を折入れながら
    矛盾点を生み出さない
    すばらしいと思うな

    50 :

    傾は八九寺無双…そんな風に思ってた時代も(ry


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