元スレマミ「佐倉杏子が仲間になった」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★★
1 :
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
ギィヤアアアアアア――
マミ「ふぅ……、今日だけで2体目よ。いったいどうなってるのかしら」
QB「ベテランの魔法少女でも、一日で2体の魔獣は流石に辛かったかな?」
マミ「別にそんなことはないわ。ただ少し疲れただけよ」
QB「そうかい? それなら安心だ」
QB「でも、無理は禁物だ。またいつ魔獣が現れるか分からないんだから、
今日は帰ってゆっくりと休むといいよ」
マミ「ええ、言われなくてもそうするわ。またね、QB」
2 = 1 :
杏子(腹減ったなぁ…… 最後に飯食ったのっていつだっけ……)
杏子(あ…… だめだ。意識が朦朧としてきやがっ――)ドサッ
―――――
―――
―
マミ(早く帰ってシャワー浴びたいわね)テクテク
―――タイ キ―――ポッキ―――ハンバ ガ―――
マミ(な、なにかしら。 うめき声のようなものが聞こえた気が……)
マミ(あそこのゴミ捨て場から聞こえてくるわね…… 酔っ払いかしら?)チラッ
マミ(え?私と同じ歳くらいの女の子!?)
マミ「あなた、大丈夫?」ペシペシ
杏子「ママ……ゴハン……ダ…………ムニャムニャ」
4 = 1 :
マミ(だめね…… でも、このまま放置すとくのはマズイわよね)
マミ(とりあえず、私の家に運びましょう)ヨイショ
マミ(結構重たいわね…… 魔獣退治後にコレは結構キツイわね)
杏子「オナカ……イタ-……パパ……ムニャムニャ」
マミ(まったく、人の苦労も知らないでどんな夢をみてるんだか)
5 = 1 :
―――マミの部屋――――
マミ「たっだいまー……って、誰もいないんだけどね」
マミ「まずはこの娘をベッドに運んで」トサッ
マミ「ふー、疲れた。 思わず連れて帰ってきちゃったけど
この娘どうしようかしら」
杏子「Zzz……」
マミ「ねぇ、ちょっとあなた、起きなさいよ」ペシペシ
杏子「Zzz……」
マミ「返事がない……ただの屍のようだ」ボソッ
マミ「な、なんてね/// さて、夕食の準備でもしようかしら」
6 = 1 :
―――トントン……ジュージュー……
マミ「できた! 名づけて『森の妖精が摘み取った宝石』」
マミ「なんちゃってー、本当はただの野菜炒めなんだなこれが!」
マミ「……」シーン
マミ「虚しい――」
杏子「クンクン……、この匂いは!?」ガバッ
マミ(!? さっきの独り言聞かれちゃったかしら)ドキドキ
杏子「って……ここどこだ? 誰かの部屋みたいだけど」
マミ「やっとお目覚めかしら、お嬢さん」
杏子「お嬢さんってだれだ アタシは杏子だ、佐倉杏子」
マミ「私はマミよ、巴マミ ねぇ、あなたどうしてあんな――」
グウゥゥー 杏子「///」
マミ「ふふっ、とりあえずご飯、食べる?」
杏子「いいのか!? すまねーな!」
マミ「どうぞ、召し上がれ」ニコッ
7 :
このマミさん可愛ええ
8 :
さやかは?
9 :
そろそろマミさんが幸せになれる毎日が来てもいいと思う
10 = 1 :
杏子「ごちそーさまでした! 美味かったぜ、ありがとな」
マミ「こんなに喜んで貰えるなら、作り甲斐があるわ」ニコッ
マミ「で、どうしてあなたはあんな場所で倒れてたの?」
杏子「いやぁ…… お腹がすきすぎてバッタリと……」
マミ「呆れた…… いったいどんな生活をしていたら、空腹で路上に行き倒れられるのよ」
マミ「まさか家出娘じゃないでしょうね…… あなたの家はどこなの?
杏子「家出じゃないって 家なら見滝原橋の下にあるし」
マミ「え……よく聞こえなかったわ。もう一度お願い」
杏子「だから、見滝原橋の下のダンボールハウスだって」
杏子「んじゃ、長居しても悪いし、そろそろ帰るよ」
マミ「帰るってまさか橋の下じゃないでしょうね……?」
杏子「そうにきまってんじゃん 他に行く当てもないんだし」
11 :
セックルシーンになったら呼んで
12 = 1 :
マミ「だめよ! うら若き乙女が、そんな危険な場所に住んでいては」
杏子「そんなこと言われても……」
マミ「どんな理由があって家出したのかは知らないけれど、野宿なんてありえないわ」
杏子「イヤ……そもそも家出じゃないっつってんじゃん……」
杏子「ま、案外住めば都なんだぜ? 家賃も0だしな」ケラケラ
マミ「でも…… やっぱり駄目よ ちゃんと両親に謝って家に帰りなさい」
杏子「しつけぇなぁ…… わかったわかった じゃあ、そうするよ」スッ
マミ「ええ 今度からは行き倒れる前にそうしなさい」
杏子「じゃ、飯ごちそーさん」バタン
マミ「行っちゃった…… ちゃんと家に帰ってくれるといいんだけど」
マミ「さてと、私もご飯食べて、シャワー浴びて寝ましょう……」
13 :
マミさん可愛いww
14 :
マミあん!④
15 = 1 :
―――翌日―――
マミ(今日は日曜日……いつもどおり特に予定はない……)
マミ(適当に朝食を済ませて、パトロールに出かけましょう)
マミ(それに、昨日の娘……佐倉杏子さんだったかしら)
マミ(まさかとは思うけど、本当に橋の下にいるかも知れないし)
マミ(ちゃんと家に帰ったわよね?)
QB「おはよう、マミ 昨日はしっかり休めたかい?」
マミ「あら、おはようQB 少し変わった娘に会っただけで、休息はできたわ
ソウルジェムの曇りも無いし大丈夫よ」
QB「だったらいいんだ。最近、見滝原町で活発に魔獣が出現しているからね」
マミ「まったく、勘弁してほしいわね…… 何か原因があるのかしら?」
QB「それについてなんだけど――」
16 :
円環の理アリの世界か
17 = 1 :
マミ「つまり―― 隣町の魔法少女の不調が原因ってこと?」
QB「そうなんだ その分、こちらに魔獣が集まってきてるみたいなんだ」
QB「彼女、腕は良いんだけどね もう少し真面目になってもらえると僕も助かるのに」
マミ「そうね…… 私も毎日毎日魔獣退治だと、気が滅入っちゃうわね」ハァ
QB「そういうわけだから、もう少しの間頑張ってもらうよ マミ」
マミ「了解よQB でも、できるだけ早くその娘を説得してね」
QB「それなら問題ないさ どうせまた無一文で、お腹を空かして町を徘徊してるだろうし
見つけ出して少しばかりのお金と食料を渡せば、やる気を出してくれるよ」
マミ(……昨日あった娘も空腹で倒れたって言ってたわね……)
マミ(魔獣よりも、見滝原の家庭事情が心配だわ……)
マミ「だったら、今日は徹底的にパトロールしたほうがいいわね
まったく、折角の休日だっていうのに……」
QB「いいじゃないか、どうせぼっちなんだろう? この前の週末も、その前の――」
マミ「なにかいったかしら? QB?」イラッ
QB「さ、さぁ今日も張り切ってパトロールに赴こうじゃないか!」バッ
マミ「逃げたわね! 待ちなさいQB!」バタン
21 = 1 :
杏子「腹減ったなー……」
杏子(昨日の―― 巴マミのところにいって飯を……)
杏子(そりゃいくらなんでも図々しいか……)
杏子(仕方が無い 盗みは……止めるって決めたんじゃないか……)
杏子「あー…… 腹減ったなー……」
杏子(だめだ、完全に手詰まりじゃねーか……)
杏子(こんな状況で魔獣に出くわしたら、半分も力が出せないかもな……)
グゥオオオオオオオオオオオオオォォン
杏子「チッ まったく、この期を待ってましたとばかりに瘴気が立ち込めてきやがったな」
杏子「あーあー…… めんどくせーなぁ…… 逃げようかな……」
23 = 1 :
QB「こっちだ! マミ! 魔獣の反応がする!」
マミ「パトロールを始めて1時間もたってないというのに……」ダッ
QB(…… 魔獣の反応に加えて、何か反応が……杏子?)
――――――
―――
―
杏子「クソッ…… こんな雑魚、私が本調子なら数秒もかからないってのに!」
ガキィンガキィン
杏子「ッ痛! 足がっ!」
グルルルル
杏子「ハハッ、これで私も終わりか…… くだらねー人生だったな……
みんな、今から私もそっちに行くよ…… また家族一緒に仲良――」
『ティロ・フィナーレ!』
グワァアアアア
マミ「円環の理に導かれて、お逝きなさい!」ドヤッ
杏子(えんかん……の……ことわり?)
24 :
断わりwwwwwwwwww
25 = 14 :
いたいのだわ
26 = 1 :
杏子「た、助かったよ とりあえず礼を――っ」
杏子「!? 昨日のお節介女!」
マミ「!! 昨日の家出娘!」
杏子「って、だから家出じゃねーって」
マミ「そんなことより、あなた魔法少女だったの!?」
杏子「そーゆーお前だって、魔法少女だったとはなー」ケラケラ
杏子「昨日に続き今日までも助けられて、感謝の言葉もねーよ」
QB「杏子! まったく君ってヤツは、急にいなくなったと思ったら
こんなところで魔獣と戦ってるだなんて」
杏子「なんだよ、テメェが魔獣退治は願いの対価だとかいうから仕方なく
戦ってやってるんじゃねーか」
QB「そんなこと言って…… 万全の状態じゃないのに一人で特攻して
やられてるようじゃ世話ないけどね」
杏子「チッ うるせーな…… 真面目に戦ったんだからいーじゃねーか」
マミ「全然よくないわよ!」
杏子「!!」ビクッ
28 = 1 :
マミ「あなたね、私が助けてなかったら今頃やられてたのよ!」
マミ「あんな無茶な戦いを挑んで、あなたが死んだら悲しむ人だっているでしょう!?」
杏子「…い…よ」ボソッ
マミ「大体、家出なんてね、するもんじゃ――」
杏子「悲しむヤツなんて、誰もいねーっつってんだよ!」イラッ
マミ「!!」ビクッ
杏子「あ…… わりぃ…… 怒鳴っちまって……」
マミ「ご、ごめんなさい 事情も知らず説教なんて……」オロオロ
杏子「気にすんなよ…… 私こそ助けてもらったのに、その……ゴメン」
マミ「……」
杏子「……」
QB「く……空気が重い」
29 = 16 :
QBが空気読むとか成長したな
30 :
俺が悲しむ
31 = 1 :
マミ「とりあえず、今回のグリーフシードはあなたにあげるわ」シュ
杏子「何から何まで、世話になりっぱなしで悪いな」パシッ
QB「ま、これで一件落着だね 杏子が魔獣退治を再開すれば、
この町に増えた魔獣も減っていくだろうし」
マミ「そう……あなたの話した魔法少女はこの娘のことだったのね」
QB「また行き倒られても困るし、杏子、食料の手配はボクがなんとかしてみるよ」
杏子「あぁ、そうしてくれると有難いね……」
マミ「その必要はないわ」
杏子「何いってんだよ? それじゃアタシ生活できねーじゃん」
マミ「そうね」
杏子「あのー それじゃアタシはどーすれ――」
マミ「ねぇあな…… 佐倉さん あなた、私と一緒に暮らしてみない?」
32 = 1 :
杏子「……見ず知らずのヤツに、そんな迷惑かけられねーって」
マミ「見ず知らずじゃないわ…… 私は巴マミよ 知ってるでしょ?」
杏子「まぁ……名前は昨日聞いたけど…… それだけだし」
マミ「それだけじゃないわ だって私たち、同じ魔法少女だし――」
『それってつまり、仲間ってことでしょ?』
杏子「仲間……」
マミ「ね、悪い誘いじゃないと思うの」
杏子「縄張りめぐって争うヤツがいるってのに……
本当にお節介なヤツだぜ……まったく」
33 = 1 :
マミ「で、どうなの? 来るの 来ないの?
杏子「ん…… っと…… そうだな……」
マミ「……」
杏子「ふ…… ふつつかものですが、その…… よ、よろしく」///
マミ「そう! ふふ、良かった!!」
マミ「これからよろしね、佐倉さん」ニコッ
杏子「杏子でいいよ、かたっくるしいし」
マミ「そう? だったら改めて―― 杏子、よろしくね」ニコッ
マミ「それから、私もマミでいいわよ、杏子」
杏子「あ……あぁ お、お世話になるぜ……マミ」
QB「もしもーし、二人ともー…… 聞こえてない……」
34 = 27 :
ほ
35 :
グリーフシードじゃなくね?
なんだっけ
魔石だっけ
36 = 13 :
黒砂糖
37 :
いいね
38 = 1 :
―――帰宅―――
杏子「お、おじゃまします……」
マミ「ちがうわよ、杏子」
杏子「え?」
マミ「ただいま、よ 今日から二人で住むんだからね」
杏子「そ、そうか? じゃぁ…… ただいま」
マミ「ハイ、おかえりなさい 杏子」ニコッ
杏子(あぁ、この感覚……久しぶりだな なんか、あったかいな……)
マミ「じゃあ、今度は私の番ね」
マミ「ただいまー」
杏子「お、おかえり…… マミ」///
マミ(ふふっ…… こんなに楽しいのって、ひさびさね……)ニコニコ
39 :
>>35
ちっこくて角ばったグリーフシードだよ
40 :
そういえばソウルジェムの汚れはどうしてるんだ?
41 :
マミが元気なだけで、楽しそうにしてるだけで嬉しい
42 :
こっちの世界でのさやか仲間化→円環られるまでもオナシャス
43 :
空気が読めるQBは最近の流行りなの?
44 = 1 :
マミ「さてと……、二人で住むにあたって
いろいろルールを決めようと思うんだけど」
マミ「杏子は、料理とかは――」
杏子「食べる専門!」
マミ「……とは薄々感じてたけど、食事当番は当分私の担当ね」
マミ「じゃ、早速料理の準備でもしようかな 杏子は何か嫌いな食べ物はある?」
杏子「好き嫌いはしない主義なんだ」キリッ
マミ「そう……だったらいいだけど……」テクテク
杏子「ん……どうした?」
マミ「……」ズイッ
杏子(か、顔が近い)///
45 = 27 :
新鮮だ。
46 = 1 :
マミ「臭う……」クンクン
杏子「……へ?」
マミ「あなた、ちゃんとお風呂入ってるの?」
杏子「ダンボールハウスにはシャワーなんてねーよ
金に余裕があるときだけ銭湯とか――」
マミ「服、脱ぎなさいっ!」ガバァ
杏子「な、なにすんだよマミ!」ササッ
マミ「食事は後よ、まずはこの小汚い犬ッころに命の洗濯を……」
杏子「わかった、わかったから! 自分で脱ぐから」
マミ「そう…… じゃあ、私先に行ってるから、あなたも早く来てね」ガチャ
杏子「ふー、なんとかなったな―― 」
杏子「って、先に行ってるってどういうことだ!?」
48 = 37 :
すばらしいね
49 = 1 :
杏子「は、はいるぞー」
マミ「ええ、どうぞ……」
杏子(なんか緊張するなー…… 銭湯とかじゃなくて、個室ってのは恥ずかしい)///
マミ「ほらほら、つっ立ってないでこっちに来なさい」
杏子「わ、わかったよ……」
マミ「はいこれ、被って」
杏子「これって……しゃんぷーはっと?」
マミ「あなたにはこれがポンデリングにでも見えるのかしら?」
杏子「いや、健啖家なアタシでもそれはないって」
マミ「つべこべ言わず、被りなさい」エイッ
杏子(完全にペースをもっていかれてる……)ポスッ
50 = 1 :
マミ「シャワーかけるわよー」キュ
杏子「冷たっ―― 」
マミ「あら、ごめんなさい とりあえず頭洗うわよー」
杏子「いや、だから自分でそれくらいやるって」
マミ「いいのいいの、私がしたいんだから、やらせてよね」
マミ(こーゆーのって憧れてたのよね…… パジャマパーティとか)ワシャワシャ
杏子(なんだかなー…… これじゃアタシ、ちっちゃなガキみてぇじゃん)ワシャワシャ
杏子(まだ親父達と一緒に暮らしてたころは妹とよくお風呂入ったけな……)グスッ
マミ「どうしたの? 目にシャンプー入っちゃったかしら?」
杏子「な、なんでもねーよ!」
杏子「つーかさ、マミ、さっきから気になってたんだが……」
みんなの評価 : ★★
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