私的良スレ書庫
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元スレ音無「ようこそ、この天上学園生徒会へ」
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――生徒会室――
音無「ギターの種類は色々あったけれど、使い古されたアコギでいいのか?」
岩沢「ああ。なんだかコレが一番しっくりくるんだ」
音無「お前が良いならそれで構わないが」
岩沢「何それ、お兄さん発言?」
音無「なんだそれ…」
岩沢「年下をあやすような言い草だったって事さ」
音無「ああ、気に障ったら謝るよ」
岩沢「別に気に障ったワケじゃないんだけど。
そういう言葉が普通に出るってことはさ、生前のアンタって弟か妹でもいたの?」
音無「……妹が、一人」
岩沢「可愛かった?」
音無「まぁな」
岩沢「うわ、即答か。こりゃ重度の兄バカだね」
音無「放っとけっての」
音無「ああ、気に障ったら謝るよ」
岩沢「別に気に障ったワケじゃないんだけど。
そういう言葉が普通に出るってことはさ、生前のアンタって弟か妹でもいたの?」
音無「……妹が、一人」
岩沢「可愛かった?」
音無「まぁな」
岩沢「うわ、即答か。こりゃ重度の兄バカだね」
音無「放っとけっての」
~~♪ ~~♪
音無「普通に弾けてるな」
岩沢「ああ」
音無「相変わらず上手いな、お前」
岩沢「アンタの『相変わらず』には賛同しかねるけど、
その口ぶりだと前のアタシもギター演奏してたっぽいね」
音無「ああ。心振るわせる、って言葉が似合う演奏だったよ」
岩沢「そりゃ弾いてる方としては冥利に尽きる言葉だ。
…ま、礼くらい言っとくよ」
音無「ホント素直じゃないな…」
岩沢「何か言った?」
音無「いいや、別に」
音無「普通に弾けてるな」
岩沢「ああ」
音無「相変わらず上手いな、お前」
岩沢「アンタの『相変わらず』には賛同しかねるけど、
その口ぶりだと前のアタシもギター演奏してたっぽいね」
音無「ああ。心振るわせる、って言葉が似合う演奏だったよ」
岩沢「そりゃ弾いてる方としては冥利に尽きる言葉だ。
…ま、礼くらい言っとくよ」
音無「ホント素直じゃないな…」
岩沢「何か言った?」
音無「いいや、別に」
音無「そろそろ予鈴だ。岩沢も授業受けてこい」
岩沢「やだね。 私はここでギターを弾いておく」
音無「お前なぁ……」
岩沢「別に授業は受けても受けなくても問題ないんだろ?」
音無「確かにそうだが…」
岩沢「じゃあいいじゃん。
私にとっての優先順位は授業よりギターが上だったってだけの話だろ」
音無「生徒会長として、不真面目な生徒を放っておくわけにはいかない」
岩沢「こうしてギター弾き続けていると記憶思い出しそうなんだけどな」
音無「ぐっ……!」
岩沢「なんだか懐かしいフレーズが頭をよぎるんだけれどなぁ」
音無「………」
岩沢「やだね。 私はここでギターを弾いておく」
音無「お前なぁ……」
岩沢「別に授業は受けても受けなくても問題ないんだろ?」
音無「確かにそうだが…」
岩沢「じゃあいいじゃん。
私にとっての優先順位は授業よりギターが上だったってだけの話だろ」
音無「生徒会長として、不真面目な生徒を放っておくわけにはいかない」
岩沢「こうしてギター弾き続けていると記憶思い出しそうなんだけどな」
音無「ぐっ……!」
岩沢「なんだか懐かしいフレーズが頭をよぎるんだけれどなぁ」
音無「………」
音無「まぁ、たまにはちゃんと授業受けに来いよ」
岩沢「当然だろ。気が向いたらいつだって行ってやるよ」
音無「気が向かなければずっと来ないつもりだろ、お前……」
岩沢「当然だろ。気が向いたらいつだって行ってやるよ」
音無「気が向かなければずっと来ないつもりだろ、お前……」
岩沢「ところでアンタはいつも授業受けてるの?」
音無「午前中は学園の見回り。基本的には午後から出席している」
岩沢「ふーん」
音無「事務室や音楽室やら巡ってみたら、もう昼前か。
今日の見回りは簡潔に済ませておくとするか」
岩沢「何だい、今のは独り言? また随分長く呟いたね」
音無「…一人が長いと悪癖しか生まないってのは本当らしい」
音無「午前中は学園の見回り。基本的には午後から出席している」
岩沢「ふーん」
音無「事務室や音楽室やら巡ってみたら、もう昼前か。
今日の見回りは簡潔に済ませておくとするか」
岩沢「何だい、今のは独り言? また随分長く呟いたね」
音無「…一人が長いと悪癖しか生まないってのは本当らしい」
無「それじゃあ、生徒会室の鍵はかけずに預けておく」
岩沢「あいよ」
音無「ま、記憶はふとしたキッカケで戻るときもある。
あまり焦らずにここでゆっくり過ごせばいいさ」
岩沢「はいはい」
岩沢「とっとと行ってこいよ、生徒会長サマ」
音無「言われなくても行くよ、記憶無し子。
ちゃんと放課後にはギター弾くの止めておくようにな」
岩沢「あいよ」
音無「ま、記憶はふとしたキッカケで戻るときもある。
あまり焦らずにここでゆっくり過ごせばいいさ」
岩沢「はいはい」
岩沢「とっとと行ってこいよ、生徒会長サマ」
音無「言われなくても行くよ、記憶無し子。
ちゃんと放課後にはギター弾くの止めておくようにな」
岩沢「……さて、行ったか」
岩沢「しかして、心が弾むとはよく言ったもんだよ」
岩沢「楽器を鳴らしているとき、アタシの胸の鼓動は凄く高まる」
岩沢「この気持ちを歌にしたらどうなるんだろう」
岩沢「………ハミング程度に声を出してみるか」
岩沢「あー、あー、あー。 ……よし!」
~~♪ ~~♪ ~~♪
岩沢「しかして、心が弾むとはよく言ったもんだよ」
岩沢「楽器を鳴らしているとき、アタシの胸の鼓動は凄く高まる」
岩沢「この気持ちを歌にしたらどうなるんだろう」
岩沢「………ハミング程度に声を出してみるか」
岩沢「あー、あー、あー。 ……よし!」
~~♪ ~~♪ ~~♪
~昼休み前~
音無「今日も学園に怪しい影は無し、か」
音無「そういやアイツ、昼はどうするんだろう?」
音無「駄目で元々と思って誘ってみるか」
音無「ん?」
ザワザワ…… ザワザワ…… ザワザワ……
音無(生徒会室前に凄い人数が集まっている…何事だ?)
音無「今日も学園に怪しい影は無し、か」
音無「そういやアイツ、昼はどうするんだろう?」
音無「駄目で元々と思って誘ってみるか」
音無「ん?」
ザワザワ…… ザワザワ…… ザワザワ……
音無(生徒会室前に凄い人数が集まっている…何事だ?)
生徒A「おいおいおい! 何だこいつ、メチャクチャ上手いぞ!」
生徒B「テクだけで終わらせないこの魅力、一体何者なんだ!?」
生徒C「綺麗…そこに立って歌っているだけで華みたい……」
音無「い、一体何なんだ!?」
マミ「あ、生徒会長!」
音無「え~と、確か巴マミだったか」
マミ「あら、ようやく覚えてくれたんですね」
音無「そんな事はどうでもいい。これは一体どういう事だ?」
マミ「それが…どうやら生徒会室から聞こえてくる声に皆集まってきたみたいで…」
音無「まさか!」
生徒B「テクだけで終わらせないこの魅力、一体何者なんだ!?」
生徒C「綺麗…そこに立って歌っているだけで華みたい……」
音無「い、一体何なんだ!?」
マミ「あ、生徒会長!」
音無「え~と、確か巴マミだったか」
マミ「あら、ようやく覚えてくれたんですね」
音無「そんな事はどうでもいい。これは一体どういう事だ?」
マミ「それが…どうやら生徒会室から聞こえてくる声に皆集まってきたみたいで…」
音無「まさか!」
~~♪ ~~♪ ~~♪
岩沢「ん~ん~ん~♪ るらららるらら~♪」
バタンッ!
音無「おい、岩沢!」
岩沢「うわ、びっくりした! そんなに勢い良くドア開けてどうしたのさ?」
音無「どうしたもこうしたもあるか! 廊下を見てみろ!」
岩沢「廊下がどうしたんだよ…って、凄い人だかりだね」
音無「なんで他人行儀なんだよ、お前が集めたんだろ」
岩沢「あ、アタシが…?」
岩沢「ん~ん~ん~♪ るらららるらら~♪」
バタンッ!
音無「おい、岩沢!」
岩沢「うわ、びっくりした! そんなに勢い良くドア開けてどうしたのさ?」
音無「どうしたもこうしたもあるか! 廊下を見てみろ!」
岩沢「廊下がどうしたんだよ…って、凄い人だかりだね」
音無「なんで他人行儀なんだよ、お前が集めたんだろ」
岩沢「あ、アタシが…?」
岩沢「そんな馬鹿な。だって、ただギター弾いて適当に歌っていただけだよ」
音無「自覚無しってのも相当だな」
~~
生徒A「アンコール! アンコール!」
生徒B「名前知らないけどファンになったぞー!」
生徒C「アンコール! アンコール!」
生徒D「歌上手い人ー! 私だー! 一緒の墓に入るのを前提に結婚してくれー!」
~~
音無「ていうか、どうすんだよこの現状」
岩沢「いや、面目ない」
音無「だったらせめてもっと面目なさそうな顔くらいしてくれ」
音無「自覚無しってのも相当だな」
~~
生徒A「アンコール! アンコール!」
生徒B「名前知らないけどファンになったぞー!」
生徒C「アンコール! アンコール!」
生徒D「歌上手い人ー! 私だー! 一緒の墓に入るのを前提に結婚してくれー!」
~~
音無「ていうか、どうすんだよこの現状」
岩沢「いや、面目ない」
音無「だったらせめてもっと面目なさそうな顔くらいしてくれ」
音無「……ったく。 ほら、お前を呼んでるぞ。 何か答えてやれ」
岩沢「そうは言っても何をすればいいんだ?」
音無「さぁな。手くらい振ったら喜ぶんじゃないか?」
岩沢「こ、こうか?」
~~
生徒A「うおおおおおお! 俺に向かって手を振ってくれたぞ!」
生徒B「自意識過剰もいいところだぞお前! 俺に決まってんだろうが!」
生徒C「馬鹿が二人もいるわね。 皆に向かって手を振ったに決まってるでしょう。
…キャー! こっち向いた! こっち向いてくれたーーー!!」
生徒D「お姉さまー! 今晩、今晩くらいなら私…私ぃーー!!」
マミ(なにこの人たちこわい)
~~
音無「さ、最近のNPCは随分とアクの強い奴が多いんだな…」
岩沢「………」
岩沢「そうは言っても何をすればいいんだ?」
音無「さぁな。手くらい振ったら喜ぶんじゃないか?」
岩沢「こ、こうか?」
~~
生徒A「うおおおおおお! 俺に向かって手を振ってくれたぞ!」
生徒B「自意識過剰もいいところだぞお前! 俺に決まってんだろうが!」
生徒C「馬鹿が二人もいるわね。 皆に向かって手を振ったに決まってるでしょう。
…キャー! こっち向いた! こっち向いてくれたーーー!!」
生徒D「お姉さまー! 今晩、今晩くらいなら私…私ぃーー!!」
マミ(なにこの人たちこわい)
~~
音無「さ、最近のNPCは随分とアクの強い奴が多いんだな…」
岩沢「………」
岩沢「あいつら、私の歌を聴いてくれたんだよな」
音無「その結果が今の現状だ」
岩沢「喜んでくれている…のかな?」
音無「さぁな。ただ、あいつらの顔を見る限りでは少なくとも悲しんでいる風ではないだろ」
岩沢「あのさ、さっき『NPCと関係築いても空しいだけ』って言ったよね」
音無「ああ」
岩沢「あれさ、撤回する」
音無「……ああ」
音無「その結果が今の現状だ」
岩沢「喜んでくれている…のかな?」
音無「さぁな。ただ、あいつらの顔を見る限りでは少なくとも悲しんでいる風ではないだろ」
岩沢「あのさ、さっき『NPCと関係築いても空しいだけ』って言ったよね」
音無「ああ」
岩沢「あれさ、撤回する」
音無「……ああ」
音無「とりあえず、このままだと色々支障をきたすから解散させるぞ」
岩沢「分かったよ」
岩沢「あー、なんだ。聞いてくれてありがとう。
また何か歌ってたら適当に足向けてよ」
~~
< アンコール! アンコール!
< アンコール! アンコール!
< アンコール! アンコール!
~~
岩沢「………」
岩沢「へへ、それじゃあ仕方が無いね!
次の曲のリクエストは何かある!?」
音無「うおおおおおおい、岩沢さん! だから支障きたすって言ってるだろ!
何いきなりノリノリで客の声に答えてんだよ! アホか、アホなのかお前!?」
岩沢「分かったよ」
岩沢「あー、なんだ。聞いてくれてありがとう。
また何か歌ってたら適当に足向けてよ」
~~
< アンコール! アンコール!
< アンコール! アンコール!
< アンコール! アンコール!
~~
岩沢「………」
岩沢「へへ、それじゃあ仕方が無いね!
次の曲のリクエストは何かある!?」
音無「うおおおおおおい、岩沢さん! だから支障きたすって言ってるだろ!
何いきなりノリノリで客の声に答えてんだよ! アホか、アホなのかお前!?」
音無「ったく……」
音無「お前ら、もう授業始まっているだろう! さっさと指定の教室に戻れ!」
~~
生徒A「へいへい、言われずとも帰りますよ」
生徒B「…まだ始まって十分も経ってないのに。相変わらず厳しい会長だな」
生徒C「そういう所も素敵なんだよね~!」
生徒D「音無さんって彼女いるのかな?」
生徒E「もしかして、さっきギター弾いてた人が彼女だったりして!?」
生徒C「うっそ、それ超強力なライバルとかいう次元じゃないんだけど」
生徒D「お、お姉さま…恋に落ちた直後にハートブレイクだなんて……!」
~~
岩沢「モテモテだね、アンタ」
音無「……お前もなんか凄い奴に好かれているようだけど大丈夫なのか?」
音無「お前ら、もう授業始まっているだろう! さっさと指定の教室に戻れ!」
~~
生徒A「へいへい、言われずとも帰りますよ」
生徒B「…まだ始まって十分も経ってないのに。相変わらず厳しい会長だな」
生徒C「そういう所も素敵なんだよね~!」
生徒D「音無さんって彼女いるのかな?」
生徒E「もしかして、さっきギター弾いてた人が彼女だったりして!?」
生徒C「うっそ、それ超強力なライバルとかいう次元じゃないんだけど」
生徒D「お、お姉さま…恋に落ちた直後にハートブレイクだなんて……!」
~~
岩沢「モテモテだね、アンタ」
音無「……お前もなんか凄い奴に好かれているようだけど大丈夫なのか?」
――学食――
音無「ようやく昼休みか……」
岩沢「なに急に老け込んでるんだよ」
音無「久しぶりに声を荒げたのが原因としか考えられない」
岩沢「大変だね」
音無「よぅ元凶。素知らぬフリは楽しいか?」
岩沢「何のことやら」
マミ「……あの、そちらの席空いていますか?」
音無「ああ…アンタか」
マミ「名前は覚えてくれましたか?」
音無「巴マミ、だろ」
マミ「ふふ、また忘れられたらどうしようかと思ってました」
音無「どうもせずに放っておいてくれたら助かるんだがな」
マミ「あら、つれないですね」
マミ「名前は覚えてくれましたか?」
音無「巴マミ、だろ」
マミ「ふふ、また忘れられたらどうしようかと思ってました」
音無「どうもせずに放っておいてくれたら助かるんだがな」
マミ「あら、つれないですね」
岩沢「おい生徒会長、誰なんだこの子は」
音無「最近生徒会の仕事をボランティアで手伝ってくれる一般生徒だよ」
マミ「初めまして、荘厳たる水晶のような澄んだ声を持つ歌姫さん。巴マミと言います」
岩沢「え、な、なんだって……?」
マミ「巴マミです」
岩沢「いや、そこじゃなくて……」
音無「最近生徒会の仕事をボランティアで手伝ってくれる一般生徒だよ」
マミ「初めまして、荘厳たる水晶のような澄んだ声を持つ歌姫さん。巴マミと言います」
岩沢「え、な、なんだって……?」
マミ「巴マミです」
岩沢「いや、そこじゃなくて……」
岩沢「ま、まぁいいや。岩沢、だと思う。宜しく」
マミ「だと思う?」
岩沢「……名前忘れちゃったんだよ。不確定名称みたいだってのは自覚してる」
マミ「……生徒会長」
音無「本当だ。彼女は記憶を無くした状態で転校してきているんだ」
マミ「そう、だったんですか……そうとも知らずに不躾に名乗らせてしまって御免なさい」
岩沢「いいよ、気にしないで」
マミ「だと思う?」
岩沢「……名前忘れちゃったんだよ。不確定名称みたいだってのは自覚してる」
マミ「……生徒会長」
音無「本当だ。彼女は記憶を無くした状態で転校してきているんだ」
マミ「そう、だったんですか……そうとも知らずに不躾に名乗らせてしまって御免なさい」
岩沢「いいよ、気にしないで」
マミ「それに、記憶を失った『神が歌いし鎮魂歌の代弁者(ゴッド・ディーヴァ)』だなんて
なんだかとても素敵でいいと思うわ」
岩沢「え、えと、何、だって……?」
マミ「とても素敵でいいと思うわ、岩沢さん」
岩沢「いや、そこじゃなくて……」
音無「岩沢、あまり聞き返してはいけない」
なんだかとても素敵でいいと思うわ」
岩沢「え、えと、何、だって……?」
マミ「とても素敵でいいと思うわ、岩沢さん」
岩沢「いや、そこじゃなくて……」
音無「岩沢、あまり聞き返してはいけない」
音無「また今日はどういった風の吹き回しだ?」
マミ「あら、何事も勘ぐるのはあまり宜しくないですよ。生徒会長。
珍しい御方が学食にいたからつい話しかけた、それだけの話じゃないかしら」
音無「俺はいつも学食なんだが」
マミ「あら、そうなの? 私は普段お弁当だから道理でお昼に見受けないと思った」
音無「……今日は弁当じゃないのか」
マミ「そういう日もあるんです」
マミ「あら、何事も勘ぐるのはあまり宜しくないですよ。生徒会長。
珍しい御方が学食にいたからつい話しかけた、それだけの話じゃないかしら」
音無「俺はいつも学食なんだが」
マミ「あら、そうなの? 私は普段お弁当だから道理でお昼に見受けないと思った」
音無「……今日は弁当じゃないのか」
マミ「そういう日もあるんです」
岩沢(おい、生徒会長)
音無(なんだ? 眼前に誰かいるときにヒソヒソ話は失礼だろ)
岩沢(……この子、本当にNPCか? 人間くさくて仕方ないんだが)
音無(NPCは普通の人間と区別がつかない。
大方、さっきの弁当話もどうせプログラミングされているんだろう)
岩沢(アタシはどうにもNPCとは思えないんだけれどね)
音無(それはお前がこの世界に来て短いからこそ思う事柄だ)
岩沢(…じゃあ、もし仮に人間だったらどうするよ?)
音無(有り得ないことを前提に話すんだな、お前)
岩沢(いいから答えろって。 もしこの巴マミが人間だったらどうするよ?)
音無(そうだな…一つ何でもお前の言うとおりにしてやるよ)
岩沢(よし、だったら賭けようじゃないか)
マミ「………?」
音無(なんだ? 眼前に誰かいるときにヒソヒソ話は失礼だろ)
岩沢(……この子、本当にNPCか? 人間くさくて仕方ないんだが)
音無(NPCは普通の人間と区別がつかない。
大方、さっきの弁当話もどうせプログラミングされているんだろう)
岩沢(アタシはどうにもNPCとは思えないんだけれどね)
音無(それはお前がこの世界に来て短いからこそ思う事柄だ)
岩沢(…じゃあ、もし仮に人間だったらどうするよ?)
音無(有り得ないことを前提に話すんだな、お前)
岩沢(いいから答えろって。 もしこの巴マミが人間だったらどうするよ?)
音無(そうだな…一つ何でもお前の言うとおりにしてやるよ)
岩沢(よし、だったら賭けようじゃないか)
マミ「………?」
岩沢(もし人間だったらアンタは自分の生前の恥ずかしい秘密を暴露してもらうよ)
音無(もし巴マミがNPCだったら?)
岩沢(ああ、やっぱりね。 で済ませればいいじゃないか)
音無(何だそのハイリスクノーリターン!? 賭けとして成立しないだろうが!)
岩沢(もう、仕方ないね。じゃあ……手でも繋いで校内デートしてやるよ)
音無(……それは俺が喜ぶこと前提で言ってるのか?)
岩沢(アタシからはこれ以上まかり通らないよ)
音無(色々とひっくるめてもさして深い意味の無い事柄だ。それでいいか)
岩沢(……妥協ってのが何か引っかかるけど、まぁいいや)
音無(もし巴マミがNPCだったら?)
岩沢(ああ、やっぱりね。 で済ませればいいじゃないか)
音無(何だそのハイリスクノーリターン!? 賭けとして成立しないだろうが!)
岩沢(もう、仕方ないね。じゃあ……手でも繋いで校内デートしてやるよ)
音無(……それは俺が喜ぶこと前提で言ってるのか?)
岩沢(アタシからはこれ以上まかり通らないよ)
音無(色々とひっくるめてもさして深い意味の無い事柄だ。それでいいか)
岩沢(……妥協ってのが何か引っかかるけど、まぁいいや)
マミ「あの、そちらの話は終わりましたか?」
岩沢「あ、ああ! 悪いね!」
マミ「何やら随分と話し込んでいたようですが」
音無「つ、次の予算議会に関するレジュメ作成の仕方を教えていただけだ。気にするな!」
マミ「このタイミングで、ですか…?」
音無「す、すまないな! 何せ早急に伝えたかったもんで!」
岩沢「あ、ああ! 悪いね!」
マミ「何やら随分と話し込んでいたようですが」
音無「つ、次の予算議会に関するレジュメ作成の仕方を教えていただけだ。気にするな!」
マミ「このタイミングで、ですか…?」
音無「す、すまないな! 何せ早急に伝えたかったもんで!」
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