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元スレ麻琴「お母さんの声…?」
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>>1
代理ありがとうございます!
代理ありがとうございます!
麻琴「~♪」カチャカチャ
朝7時。白井家のキッチンには、黒髪の少女が立っていた。
フライパンを器用に使いこなし、その隣の小さな鍋は湯気を立てている。
麻琴「まあ、こんなもんかな」
目玉焼きにソーセージ、ブロッコリー。中学生にしては手際よく短時間で二人分の朝食を作り上げてしまった。
ちなみにご飯やパンといった主食はセルフサービスである。
それを食べ終えると、出掛ける前の最後の役割が彼女を待っている。
朝7時。白井家のキッチンには、黒髪の少女が立っていた。
フライパンを器用に使いこなし、その隣の小さな鍋は湯気を立てている。
麻琴「まあ、こんなもんかな」
目玉焼きにソーセージ、ブロッコリー。中学生にしては手際よく短時間で二人分の朝食を作り上げてしまった。
ちなみにご飯やパンといった主食はセルフサービスである。
それを食べ終えると、出掛ける前の最後の役割が彼女を待っている。
一応ノックをしてから家主の部屋に入る。
麻琴「黒子おばさん起きてっ…?!」
バサッ
黒子「ああん!お姉さま!いけませんわそんな!」バタバタ
家主――白井黒子の寝姿は少々衝撃的だ。今朝もいつものように枕を抱き抱え、髪を振り乱して体をくねらせている。
麻琴「毎度のことだけど…こ、これ…寝てるんだよね…?」
正直近づくのは勇気がいるが、彼女が仕事に遅れてしまっては一大事。
麻琴は意を決して歩を進める。
麻琴「黒子おばさん起きてっ…?!」
バサッ
黒子「ああん!お姉さま!いけませんわそんな!」バタバタ
家主――白井黒子の寝姿は少々衝撃的だ。今朝もいつものように枕を抱き抱え、髪を振り乱して体をくねらせている。
麻琴「毎度のことだけど…こ、これ…寝てるんだよね…?」
正直近づくのは勇気がいるが、彼女が仕事に遅れてしまっては一大事。
麻琴は意を決して歩を進める。
黒子「くかー」
麻琴「黒子おばさん、朝ですよ!起きて下さい!」ユサユサ
黒子「うぅ…な…なんですのぉ…お姉さま?」
緩みきった口許から涎が垂れていたが、見なかったことにしておく。
麻琴「もう!仕事遅れちゃいますよ!」
黒子「麻琴でしたの…私今日は非番ですのよ」
むにゃむにゃ言いながら答える黒子はまだ半分寝ているようだ。
麻琴「そ、そうだっけ?とにかくキッチンに朝ごはん置いておきましたから、食べて下さいね?」
黒子「わかりましたの~」
麻琴「じゃあ黒子おばさん、いってきまーす!」パタパタ
黒子「いってらっさい~」
ベッドからひらひらと手を振って、黒子はまた惰眠をむさぼり始めた。
麻琴「黒子おばさん、朝ですよ!起きて下さい!」ユサユサ
黒子「うぅ…な…なんですのぉ…お姉さま?」
緩みきった口許から涎が垂れていたが、見なかったことにしておく。
麻琴「もう!仕事遅れちゃいますよ!」
黒子「麻琴でしたの…私今日は非番ですのよ」
むにゃむにゃ言いながら答える黒子はまだ半分寝ているようだ。
麻琴「そ、そうだっけ?とにかくキッチンに朝ごはん置いておきましたから、食べて下さいね?」
黒子「わかりましたの~」
麻琴「じゃあ黒子おばさん、いってきまーす!」パタパタ
黒子「いってらっさい~」
ベッドからひらひらと手を振って、黒子はまた惰眠をむさぼり始めた。
朝の学園都市は通学する生徒でごった返していた。
10年ほど前と比べ実績を積み世間的にもますますその名声を高めた学園都市は年々入学希望者が増加し、モノレールなどの混雑はかなり深刻になっているらしい。
友達1「麻琴ちゃ~ん!おはよ~」
元気のいい声に振り返ると、仲良しな友達二人が人混みの向こうから手を振っていた。
麻琴「あ、友達1・2ちゃんおはよう!」
友達2「今日身体検査だよね~嫌になっちゃう」
ため息をつく友人は既に疲れてしまっているようだ。
麻琴「へっ?そうだっけ?」
友達1「あれ?忘れてた?」
上空を見上げると、確かに飛行船のモニターに自分の中学の名前が表示されていた。
麻琴「あちゃー…」
友達1「麻琴ちゃんってたまにうっかりしてるよね~」
10年ほど前と比べ実績を積み世間的にもますますその名声を高めた学園都市は年々入学希望者が増加し、モノレールなどの混雑はかなり深刻になっているらしい。
友達1「麻琴ちゃ~ん!おはよ~」
元気のいい声に振り返ると、仲良しな友達二人が人混みの向こうから手を振っていた。
麻琴「あ、友達1・2ちゃんおはよう!」
友達2「今日身体検査だよね~嫌になっちゃう」
ため息をつく友人は既に疲れてしまっているようだ。
麻琴「へっ?そうだっけ?」
友達1「あれ?忘れてた?」
上空を見上げると、確かに飛行船のモニターに自分の中学の名前が表示されていた。
麻琴「あちゃー…」
友達1「麻琴ちゃんってたまにうっかりしてるよね~」
バチバチッ!
教師「ハイ、上条さんもういいわよ」
麻琴「はぁ…」
肩をほぐす麻琴の後方で生徒たちの歓声が上がる。
教師「…!すごいわ上条さん、レベル4よ!」
麻琴「う、うそ…」
友達1「麻琴ちゃんすごーい!」
クラスメイト2「さすが上条さんだよねー」
友達2「……」
教師「ハイ、上条さんもういいわよ」
麻琴「はぁ…」
肩をほぐす麻琴の後方で生徒たちの歓声が上がる。
教師「…!すごいわ上条さん、レベル4よ!」
麻琴「う、うそ…」
友達1「麻琴ちゃんすごーい!」
クラスメイト2「さすが上条さんだよねー」
友達2「……」
友達1「麻琴ちゃん、帰ろー」
麻琴「うん」
三人で通りを歩いていると、信号の向こうの仲良さげな集団が目にはいった。
友達1「あ、あの制服って常盤台じゃない?」
麻琴「本当だ」
言われてみれば、どことなくやんごとないオーラに包まれている。
お母さんと黒子おばさんもあんな感じだったのかな。
友達1「はぁ…優雅だなぁー私もお嬢様だったらよかった~」
麻琴「えーそうかな?なんか大変そうだけど…」
友達1「でもさ!おほほ、お釣りは結構ですのよ~とか言えるんだよ?!」
友達2「そこかい!」
目を輝かせる友達1にすかさず友達2のツッコミが入る。
麻琴「うん」
三人で通りを歩いていると、信号の向こうの仲良さげな集団が目にはいった。
友達1「あ、あの制服って常盤台じゃない?」
麻琴「本当だ」
言われてみれば、どことなくやんごとないオーラに包まれている。
お母さんと黒子おばさんもあんな感じだったのかな。
友達1「はぁ…優雅だなぁー私もお嬢様だったらよかった~」
麻琴「えーそうかな?なんか大変そうだけど…」
友達1「でもさ!おほほ、お釣りは結構ですのよ~とか言えるんだよ?!」
友達2「そこかい!」
目を輝かせる友達1にすかさず友達2のツッコミが入る。
友達2「てか麻琴ちゃんなら入れそうだよね~」
友達1「だよね!レベル4に上がったんでしょ?すごいよねー」
麻琴「ええっわ、私には無理だよ」
友達2「相変わらず謙虚だなぁー」
麻琴「…………」
友達1「だよね!レベル4に上がったんでしょ?すごいよねー」
麻琴「ええっわ、私には無理だよ」
友達2「相変わらず謙虚だなぁー」
麻琴「…………」
友達1・2「じゃあね~また明日ー」
麻琴「うん!またねー」
トボトボ
麻琴(レベル4か…)
麻琴(お母さん…中二の時にはレベル5だったんだよね…)
麻琴(それに…ずっとレベル3だったのにお父さんがいなくなってから急に上がるなんて…)ハァ
麻琴「うん!またねー」
トボトボ
麻琴(レベル4か…)
麻琴(お母さん…中二の時にはレベル5だったんだよね…)
麻琴(それに…ずっとレベル3だったのにお父さんがいなくなってから急に上がるなんて…)ハァ
ガチャリ
麻琴「黒子おばさん、ただいま…」
パンッパンッ
麻琴「わぁっ?!」
黒子・初春「麻琴(ちゃん)おめでとう(ですの)!」
麻琴「えっ?えっ?」
初春「聞きましたよ、レベル4なんてすごいです!」
麻琴「それどこでk」
黒子「まあ、麻琴はがんばり屋さんですから当然ですの」
麻琴「黒子おばさん、ただいま…」
パンッパンッ
麻琴「わぁっ?!」
黒子・初春「麻琴(ちゃん)おめでとう(ですの)!」
麻琴「えっ?えっ?」
初春「聞きましたよ、レベル4なんてすごいです!」
麻琴「それどこでk」
黒子「まあ、麻琴はがんばり屋さんですから当然ですの」
初春「さあさあ早く入ってください!」グイグイ
麻琴「わわっ飾利さん…!」
パタパタ
麻琴「そういえば涙子さんは?」
黒子「佐天さんはまだお仕事だそうですわ。もうすぐ来るでしょう」
バターンッ
佐天「おっ邪魔しまーす!」
黒子「早っ?!」
麻琴「わわっ飾利さん…!」
パタパタ
麻琴「そういえば涙子さんは?」
黒子「佐天さんはまだお仕事だそうですわ。もうすぐ来るでしょう」
バターンッ
佐天「おっ邪魔しまーす!」
黒子「早っ?!」
佐天「麻琴ちゃんおめでとう!これ、うちの新作ケーキ持ってきたよ~」
初春「やったぁ~」パァア
黒子「初春…ケーキに飛びつかないでくださいまし」
麻琴「わぁー…ありがとうございます、涙子さん」
佐天「いいのいいの!」
初春「やったぁ~」パァア
黒子「初春…ケーキに飛びつかないでくださいまし」
麻琴「わぁー…ありがとうございます、涙子さん」
佐天「いいのいいの!」
初春「ではでは、麻琴ちゃんのレベルアップを祝して~」
黒子・初春・佐天「かんぱーい!」
麻琴「か、かんぱーい…?」
ゴクゴク
黒子「かーっ!生き返りますわー!」
佐天「ぷはーっ!うまいっ!ほらほら、麻琴ちゃんも食べた食べた!」ヒョイヒョイ
初春「ああ!佐天さんどうして私のお皿からとっちゃうんですかぁ~」
麻琴「あはは」
ワイワイ
黒子・初春・佐天「かんぱーい!」
麻琴「か、かんぱーい…?」
ゴクゴク
黒子「かーっ!生き返りますわー!」
佐天「ぷはーっ!うまいっ!ほらほら、麻琴ちゃんも食べた食べた!」ヒョイヒョイ
初春「ああ!佐天さんどうして私のお皿からとっちゃうんですかぁ~」
麻琴「あはは」
ワイワイ
数時間後
初春「うぅ…きもちわるいです…」
黒子「はぁ…いい加減自分の適量というものをわきまえなさいな」
麻琴「飾利さん、お水飲めます?」
初春「うぅ…ありがとうございます…」
佐天「麻琴ちゃんは気が利くなぁー!美琴さんに似て可愛いし、学校でモテるんじゃない?」ニヤニヤ
麻琴「えぇっ?!」カァッ
初春「うぅ…きもちわるいです…」
黒子「はぁ…いい加減自分の適量というものをわきまえなさいな」
麻琴「飾利さん、お水飲めます?」
初春「うぅ…ありがとうございます…」
佐天「麻琴ちゃんは気が利くなぁー!美琴さんに似て可愛いし、学校でモテるんじゃない?」ニヤニヤ
麻琴「えぇっ?!」カァッ
初春「そうですよぉ!あ、もしかしてもう恋人がいたり…」
黒子「なんですって?!麻琴?!」
麻琴「なっないない!全然いませんよ!」
佐天「照れちゃって~かわいいなぁもう」
初春「あ!私この間街で麻琴ちゃんが男の子と歩いてるの見ましたよ!」ニヤニヤ
麻琴「そ、それはただのクラスメイトで…偶然放課後会っただけです!」
黒子「麻琴~?!」ゴゴゴ…
麻琴「ほ、本当ですよ!」
黒子「なんですって?!麻琴?!」
麻琴「なっないない!全然いませんよ!」
佐天「照れちゃって~かわいいなぁもう」
初春「あ!私この間街で麻琴ちゃんが男の子と歩いてるの見ましたよ!」ニヤニヤ
麻琴「そ、それはただのクラスメイトで…偶然放課後会っただけです!」
黒子「麻琴~?!」ゴゴゴ…
麻琴「ほ、本当ですよ!」
黒子「はぁ…異性に対しては父親似なんですのね…油断できませんわ」イライラ
佐天「まぁまぁ白井さん!似てるといえば麻琴ちゃんはお母さん似ですよねー」
初春「本当ですね、顔や能力も似てますよ」
麻琴「そ、そうかな…」
佐天「まぁまぁ白井さん!似てるといえば麻琴ちゃんはお母さん似ですよねー」
初春「本当ですね、顔や能力も似てますよ」
麻琴「そ、そうかな…」
>>29
罵倒したから待たなくなったんですか?wwwwwwww
気持ち悪いですwwwwwww
なんでブログでやらないの?
皆見てると思ってるの?
面白いと思ってるの?
お前の顔うpした方が数万倍面白いですよ
罵倒したから待たなくなったんですか?wwwwwwww
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なんでブログでやらないの?
皆見てると思ってるの?
面白いと思ってるの?
お前の顔うpした方が数万倍面白いですよ
初春「そうですよぉ!能力レベルも高いですし、将来が楽しみです!」
麻琴「…」
佐天「うんうん、もしかしたらお母さんみたいに研究者になったりし」
麻琴「やめて下さい!」ガタッ
麻琴「…」
佐天「うんうん、もしかしたらお母さんみたいに研究者になったりし」
麻琴「やめて下さい!」ガタッ
シーン…
麻琴「あ…ご、ごめんなさい…あの」
麻琴「ちょっとトイレ行ってきます…」パタパタ
初春「わ、私たち何かまずいこと言ったでしょうか…」オロオロ
黒子「あの子…もしかしたらあまり喜んでいないのかもしれませんわね」
佐天「え…レベルが上がったことをですか?」
黒子「お姉さまも類人猿も未だに行方しれずですし…お祝いなんて少々無神経だったのかもしれませんわ…」
麻琴「あ…ご、ごめんなさい…あの」
麻琴「ちょっとトイレ行ってきます…」パタパタ
初春「わ、私たち何かまずいこと言ったでしょうか…」オロオロ
黒子「あの子…もしかしたらあまり喜んでいないのかもしれませんわね」
佐天「え…レベルが上がったことをですか?」
黒子「お姉さまも類人猿も未だに行方しれずですし…お祝いなんて少々無神経だったのかもしれませんわ…」
麻琴の部屋
麻琴「……」パタン
分かってる。
二人に悪気がないことも、自分を本当に可愛がってくれていることも分かってる。
だけど、今はまだどうしてもお父さんとお母さんの話はしたくなかった。聞きたくなかった。
机の小さな引き出しから取り出した写真は、去年の入学式に親子三人で撮ったものだった。
麻琴「お父さん…お母さん…」グスッ…グスッ…
小さく折り畳まれた新聞記事が静かに床に落ちた。
麻琴「……」パタン
分かってる。
二人に悪気がないことも、自分を本当に可愛がってくれていることも分かってる。
だけど、今はまだどうしてもお父さんとお母さんの話はしたくなかった。聞きたくなかった。
机の小さな引き出しから取り出した写真は、去年の入学式に親子三人で撮ったものだった。
麻琴「お父さん…お母さん…」グスッ…グスッ…
小さく折り畳まれた新聞記事が静かに床に落ちた。
だいぶ落ち着いて戻ってみると、キッチンには食器を洗う黒子の姿しかなかった。
黒子「…」
麻琴「黒子おばさん…涙子さん達は…?」
黒子「客間で布団を敷いてますわ」
ザーッという水の音が響く。麻琴は黒子の隣に立つと、濡れた食器を拭き始めた。
麻琴「そっか…」
何も考えずに重なった皿を拭いていく。泣いてぼんやりした頭には心地よい作業だった。
黒子「…」
麻琴「黒子おばさん…涙子さん達は…?」
黒子「客間で布団を敷いてますわ」
ザーッという水の音が響く。麻琴は黒子の隣に立つと、濡れた食器を拭き始めた。
麻琴「そっか…」
何も考えずに重なった皿を拭いていく。泣いてぼんやりした頭には心地よい作業だった。
>>31
すみません、製作ってなんですか?何かの略?
すみません、製作ってなんですか?何かの略?
麻琴「ごめんなさい…皆、私のために集まってくれたのに…」
ようやくそう言えたのは、拭き終えた食器を二人で棚に戻し始めた頃だった。
黒子「麻琴」
カチャリカチャリと皿と皿のぶつかる僅かな音が聞こえる。
黒子「あなたが一人で我慢することないんですの。私も佐天さんも大人なんですから…初春は怪しいところですけど」
ようやくそう言えたのは、拭き終えた食器を二人で棚に戻し始めた頃だった。
黒子「麻琴」
カチャリカチャリと皿と皿のぶつかる僅かな音が聞こえる。
黒子「あなたが一人で我慢することないんですの。私も佐天さんも大人なんですから…初春は怪しいところですけど」
黒子「もっとわがまま言っていいんですの」
なんでもないことのようにそう言って、黒子は優しく笑った。
嫌みのないさっぱりした笑顔だった。
麻琴「黒子おばさん…ありがとう…」
また涙が出そうになって、麻琴は慌てて笑顔を作った。
黒子「と・こ・ろ・で」
麻琴「へっ?」
黒子「な~ぜ二人はさん付けなのに私だけおばさんなんですの~?」
麻琴「え、えーっと…」アハハ
なんでもないことのようにそう言って、黒子は優しく笑った。
嫌みのないさっぱりした笑顔だった。
麻琴「黒子おばさん…ありがとう…」
また涙が出そうになって、麻琴は慌てて笑顔を作った。
黒子「と・こ・ろ・で」
麻琴「へっ?」
黒子「な~ぜ二人はさん付けなのに私だけおばさんなんですの~?」
麻琴「え、えーっと…」アハハ
客間
黒子「お布団敷き終えましたの?」
初春「あ、お二人も一緒にUNOしましょうよ!」
麻琴「う、ウノ?」
佐天「もー古いよ初春!」
黒子「ほんとですの…かなり久しぶりに聞きましたわ」
黒子「ダウト!」
初春「あぁっズルいですよ白井さん!」
黒子「初春が弱すぎるんですの」
佐天「で、このカードをこうするとね…」
麻琴「えーっと…こうですか?あ、あがり?」
初春「えーっ麻琴ちゃんまでぇ!」
黒子「まったく…昔から変わりませんわね」
黒子「お布団敷き終えましたの?」
初春「あ、お二人も一緒にUNOしましょうよ!」
麻琴「う、ウノ?」
佐天「もー古いよ初春!」
黒子「ほんとですの…かなり久しぶりに聞きましたわ」
黒子「ダウト!」
初春「あぁっズルいですよ白井さん!」
黒子「初春が弱すぎるんですの」
佐天「で、このカードをこうするとね…」
麻琴「えーっと…こうですか?あ、あがり?」
初春「えーっ麻琴ちゃんまでぇ!」
黒子「まったく…昔から変わりませんわね」
麻琴「昔って中学生の頃ですか?」
佐天「そうそう、私たちいっつもこんな感じでしたよねー」アハハ
麻琴「そうなんだ…」(…お母さんもこうやって楽しく過ごしてたのかな)
初春「あっ!そうそう、大通りに新しいケーキ屋さんが出来たんですよ!明日みんなで行きましょう!」
黒子「初春…あなた本当に変わってませんの…」
佐天「そうそう、私たちいっつもこんな感じでしたよねー」アハハ
麻琴「そうなんだ…」(…お母さんもこうやって楽しく過ごしてたのかな)
初春「あっ!そうそう、大通りに新しいケーキ屋さんが出来たんですよ!明日みんなで行きましょう!」
黒子「初春…あなた本当に変わってませんの…」
佐天「ふぁあ…そろそろ眠くなってきたなぁ…」
黒子「ではこの辺でお開きにしましょうか」
初春「そうですねぇ…」
麻琴「うん…」ウトウト…
麻琴「じゃあ涙子さん飾利さん、おやすみなさい」
初春・佐天「おやすみ(なさい)~」
黒子「ではこの辺でお開きにしましょうか」
初春「そうですねぇ…」
麻琴「うん…」ウトウト…
麻琴「じゃあ涙子さん飾利さん、おやすみなさい」
初春・佐天「おやすみ(なさい)~」
麻琴「じゃあ黒子おばさんもおやすみなさい」
黒子「ええ。おやすみなさい、麻琴」
カチャリ
麻琴「うわぁ~」ボスッ
麻琴「楽しかったけど…さすがに眠…」
麻琴「お父さん…お母さん…おやす…み…」
麻琴「すぅ…すぅ…」
カチャリ
黒子「まったく…ブランケットもかけずに…」フワッ
麻琴「すぅ…すぅ…」
黒子「…」ナデナデ
黒子「ええ。おやすみなさい、麻琴」
カチャリ
麻琴「うわぁ~」ボスッ
麻琴「楽しかったけど…さすがに眠…」
麻琴「お父さん…お母さん…おやす…み…」
麻琴「すぅ…すぅ…」
カチャリ
黒子「まったく…ブランケットもかけずに…」フワッ
麻琴「すぅ…すぅ…」
黒子「…」ナデナデ
あれ…ここ、見覚えがある…
そうだ、私の家…
じゃあ…あの後ろ姿は…お母さん!
お母さ…
当麻『ただいま~麻琴いるかー?』
麻琴(幼)『おとうしゃんおかえりー!』ダキッ
なんだ…いつもの夢か…
当麻『くぅ…俺は幸福者だーっ』タカイタカーイ
美琴『おかえり…ってアンタ!またおもちゃ買ってきたの?!』ビリビリッ
当麻『』ピクピク…
麻琴(幼)『おかあしゃん、おとうしゃんうごかないよ?』
美琴『大丈夫、10分もすれば起きるわよ~…はい麻琴、ご飯食べちゃいなさい』
当麻『ふ…不幸だ…』
お父さん…お母さん………
そうだ、私の家…
じゃあ…あの後ろ姿は…お母さん!
お母さ…
当麻『ただいま~麻琴いるかー?』
麻琴(幼)『おとうしゃんおかえりー!』ダキッ
なんだ…いつもの夢か…
当麻『くぅ…俺は幸福者だーっ』タカイタカーイ
美琴『おかえり…ってアンタ!またおもちゃ買ってきたの?!』ビリビリッ
当麻『』ピクピク…
麻琴(幼)『おかあしゃん、おとうしゃんうごかないよ?』
美琴『大丈夫、10分もすれば起きるわよ~…はい麻琴、ご飯食べちゃいなさい』
当麻『ふ…不幸だ…』
お父さん…お母さん………
玄関の三人が消え、キッチンの場面に移る。
…いつものパターンだ。
美琴『麻琴、おいしい?』
麻琴『うん!』
当麻『麻琴は好き嫌いしないでえらいなぁ』ナデナデ
食卓を囲む親子はとても幸せそうだ。
でも、私はそこに入れない。私が座るべき椅子には、4歳の私が座ってニコニコと母の手料理をほおばっている。
…いつものパターンだ。
美琴『麻琴、おいしい?』
麻琴『うん!』
当麻『麻琴は好き嫌いしないでえらいなぁ』ナデナデ
食卓を囲む親子はとても幸せそうだ。
でも、私はそこに入れない。私が座るべき椅子には、4歳の私が座ってニコニコと母の手料理をほおばっている。
私はそれを傍観しているだけだ。
三人は相変わらず楽しそうに食事を続ける。
この夢は別に今始まったことではなかった。
両親が行方不明になった日からずっと、私はこの幼い頃の夢を見続けている。
来る日も、来る日も。
三人は相変わらず楽しそうに食事を続ける。
この夢は別に今始まったことではなかった。
両親が行方不明になった日からずっと、私はこの幼い頃の夢を見続けている。
来る日も、来る日も。
それはおそらく私の願望が夢になっているんだろう。
だからこそ、眠りにつくといつも幸せだった。
学校をずる休みして一日中眠っていた時期さえあった。
幸せな思い出の再生。
それが私の夢の全てだった。
だからこそ、眠りにつくといつも幸せだった。
学校をずる休みして一日中眠っていた時期さえあった。
幸せな思い出の再生。
それが私の夢の全てだった。
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