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元スレ麦野「私が暗部に落ちる前に」
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絹旗「それに、最期浜面と超殴り合いになってたあの研究員、やたらと好戦的というか、何かを守ろうと必死でしたし」
フレンダ「そりゃ、自分が殺されそうになるってなったら必死にもなるでしょ?」
絹旗「んー、そうでしょうか」
フレンダ「ま。あそこでどんな研究があったとか、何に応用されるとか私達には関係ないって」
滝壺「……ぷはー」
絹旗「そうですね」
フレンダ「さ、絹旗も飲む飲む。こうやって腰に手をあてて……」
滝壺「もう一本」
フレンダ「プハー! 結局、風呂上りの一杯は格別な訳よ!」
フレンダ「そりゃ、自分が殺されそうになるってなったら必死にもなるでしょ?」
絹旗「んー、そうでしょうか」
フレンダ「ま。あそこでどんな研究があったとか、何に応用されるとか私達には関係ないって」
滝壺「……ぷはー」
絹旗「そうですね」
フレンダ「さ、絹旗も飲む飲む。こうやって腰に手をあてて……」
滝壺「もう一本」
フレンダ「プハー! 結局、風呂上りの一杯は格別な訳よ!」
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────
──
黄泉川「ちょっと待つじゃん! ……切れた」
鉄装「どうしたんですか?」
黄泉川「匿名のタレコミじゃん」
鉄装「匿名で?」
黄泉川「子供に大切なものを奪われた、取り返して欲しいって」
鉄装「大切な物って……?」
黄泉川「さあ? それを聞こうとしたら切れたじゃん」
鉄装「イタズラ電話ですかー?」
黄泉川「だと良いじゃん」
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黄泉川「ちょっと待つじゃん! ……切れた」
鉄装「どうしたんですか?」
黄泉川「匿名のタレコミじゃん」
鉄装「匿名で?」
黄泉川「子供に大切なものを奪われた、取り返して欲しいって」
鉄装「大切な物って……?」
黄泉川「さあ? それを聞こうとしたら切れたじゃん」
鉄装「イタズラ電話ですかー?」
黄泉川「だと良いじゃん」
鉄装「んーそうですね、最近。私達の出動回数も減ってますもんね」
黄泉川「なんだ鉄装、出動がないからって怠けるつもりじゃん?」
鉄装「そ、そんな訳じゃないですよ!」
黄泉川「ほー……?」
鉄装「バリバリ頑張りますよ!」
黄泉川「頼もしいじゃん」
鉄装「はい!」
黄泉川「それじゃあ、今日も一杯やるじゃん!」
鉄装「えぇぇ……今日も、ですか」
黄泉川「ホラホラ、今日はもう終わりの時間じゃん! 行くじゃん行くじゃん!」
鉄装「ふえぇ~い」
黄泉川「なんだ鉄装、出動がないからって怠けるつもりじゃん?」
鉄装「そ、そんな訳じゃないですよ!」
黄泉川「ほー……?」
鉄装「バリバリ頑張りますよ!」
黄泉川「頼もしいじゃん」
鉄装「はい!」
黄泉川「それじゃあ、今日も一杯やるじゃん!」
鉄装「えぇぇ……今日も、ですか」
黄泉川「ホラホラ、今日はもう終わりの時間じゃん! 行くじゃん行くじゃん!」
鉄装「ふえぇ~い」
鉄装「そういえば、あの彼どうなりました?」
黄泉川「ん? あの彼?」
鉄装「はま……なんとか、くん。でしたっけ?」
黄泉川「浜面じゃん?」
鉄装「ああ、そうその子」
黄泉川「浜面がどうかしたじゃん?」
鉄装「いや、黄泉川先生の机の上に資料が置いてあったから……」
黄泉川「鉄装~……盗み見とは良い度胸じゃん?」
鉄装「そ、そんなぁ。別に盗み見たわけでは……、その、ちょっと好奇心で」
黄泉川「まぁいいじゃん、浜面は元々どこだかのスキルアウトでチンピラで過去14回留置場にぶち込んだじゃん」
鉄装「じゅ、14回って……」
黄泉川「絵に描いた様なチンピラで、困ったもんだったんだ……けど」
鉄装「けど?」
黄泉川「その浜面がどうやらスキルアウトを抜けたみたいじゃん」
黄泉川「ん? あの彼?」
鉄装「はま……なんとか、くん。でしたっけ?」
黄泉川「浜面じゃん?」
鉄装「ああ、そうその子」
黄泉川「浜面がどうかしたじゃん?」
鉄装「いや、黄泉川先生の机の上に資料が置いてあったから……」
黄泉川「鉄装~……盗み見とは良い度胸じゃん?」
鉄装「そ、そんなぁ。別に盗み見たわけでは……、その、ちょっと好奇心で」
黄泉川「まぁいいじゃん、浜面は元々どこだかのスキルアウトでチンピラで過去14回留置場にぶち込んだじゃん」
鉄装「じゅ、14回って……」
黄泉川「絵に描いた様なチンピラで、困ったもんだったんだ……けど」
鉄装「けど?」
黄泉川「その浜面がどうやらスキルアウトを抜けたみたいじゃん」
鉄装「え? じゃあ更正したんですか?」
黄泉川「わからん」
鉄装「わからん……って」
黄泉川「今日見てきたが相変わらず学校にも通わずフラフラしてるみたいじゃん」
鉄装「そうなんですか……」
黄泉川「……鉄装、どう思う?」
鉄装「どう、って?」
黄泉川「スキルアウトはそんな簡単に一言『辞めます』って辞められる様な組織じゃないじゃんよ」
鉄装「はぁ……それが?」
黄泉川「あそこのリーダー、駒場の姿もある日を境にぱったり見なくなった。一体何が起こってるじゃん?」
鉄装「仲間割れ、とか?」
黄泉川「わからん」
鉄装「わからん……って」
黄泉川「今日見てきたが相変わらず学校にも通わずフラフラしてるみたいじゃん」
鉄装「そうなんですか……」
黄泉川「……鉄装、どう思う?」
鉄装「どう、って?」
黄泉川「スキルアウトはそんな簡単に一言『辞めます』って辞められる様な組織じゃないじゃんよ」
鉄装「はぁ……それが?」
黄泉川「あそこのリーダー、駒場の姿もある日を境にぱったり見なくなった。一体何が起こってるじゃん?」
鉄装「仲間割れ、とか?」
黄泉川「だったらまだいいんだけど……最近、街がやけに静かじゃんよ。何かが起こる前兆じゃなければ良いけど」
鉄装「もー、心配しすぎですよ、黄泉川先生」
────────
────
──
浜面「そんで、心配して探しに行ったら半蔵の野郎が郭とイチャイチャしててよ、さすがに頭に来たな」
麦野「……わかった」
浜面「あん?」
麦野「あんたのとこのスキルアウト? だっけ」
浜面「おう」
麦野「あんた含めて、バカばっかりだったって訳ね」
浜面「おーい!」
鉄装「もー、心配しすぎですよ、黄泉川先生」
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──
浜面「そんで、心配して探しに行ったら半蔵の野郎が郭とイチャイチャしててよ、さすがに頭に来たな」
麦野「……わかった」
浜面「あん?」
麦野「あんたのとこのスキルアウト? だっけ」
浜面「おう」
麦野「あんた含めて、バカばっかりだったって訳ね」
浜面「おーい!」
浜面「まぁ……否定はできねぇけどよ」
麦野「ほらね」
浜面「それでも」
麦野「うん?」
浜面「俺らには俺らで、目的があったんだよ」
麦野「ふーん、目的ね」
浜面「おう」
麦野「ATM強奪したり、無駄に武装したりする事?」
浜面「いや、それはあくまで手段であってだな……少なくとも暗部組織とは違うぞ」
麦野「何が違うのよ、殺し……盗み……監視、観測、ハッキング、ピッキング、追跡……やってる事は一緒じゃない」
浜面「まぁ……そう考えるならそれでもいいけどよ……、それにもう俺はあそこを出た人間だからな」
麦野「哀愁漂わせちゃって、似合わないわよ」
浜面「うるせー」
麦野「ほらね」
浜面「それでも」
麦野「うん?」
浜面「俺らには俺らで、目的があったんだよ」
麦野「ふーん、目的ね」
浜面「おう」
麦野「ATM強奪したり、無駄に武装したりする事?」
浜面「いや、それはあくまで手段であってだな……少なくとも暗部組織とは違うぞ」
麦野「何が違うのよ、殺し……盗み……監視、観測、ハッキング、ピッキング、追跡……やってる事は一緒じゃない」
浜面「まぁ……そう考えるならそれでもいいけどよ……、それにもう俺はあそこを出た人間だからな」
麦野「哀愁漂わせちゃって、似合わないわよ」
浜面「うるせー」
麦野「はー、なんか浜面の話聞いてたら私の悩み事なんか消えちゃいそう」
浜面「悩みだ? お前に悩みなんかあんのかよ」
麦野「失礼ね」
浜面「う、わりぃ」
麦野「バカだから許してあげる、バカだから」
浜面「二回繰り返さんでもええわい!」
麦野「あははっ」
浜面「あー……なんかいつもこんな感じだな、俺。そんな役回りというか……」
浜面「悩みだ? お前に悩みなんかあんのかよ」
麦野「失礼ね」
浜面「う、わりぃ」
麦野「バカだから許してあげる、バカだから」
浜面「二回繰り返さんでもええわい!」
麦野「あははっ」
浜面「あー……なんかいつもこんな感じだな、俺。そんな役回りというか……」
浜面「……」
麦野「……」
浜面「……」
麦野「……なんか喋りなさいよ、はーまづらぁ」
浜面「お、おう」
麦野「……」
浜面「あ、あのさ」
麦野「うん?」
浜面「……(やべ、なんか何喋っていいかわかんねぇ)」
麦野「……」
浜面「……」
麦野「……なんか喋りなさいよ、はーまづらぁ」
浜面「お、おう」
麦野「……」
浜面「あ、あのさ」
麦野「うん?」
浜面「……(やべ、なんか何喋っていいかわかんねぇ)」
麦野「はーまづらぁ?」
浜面「……(つーかよぉ、よくみると麦野って結構美人?)」
麦野「?」
浜面「……(いや、結構っていうか、かなりというか……少なくとも俺の知ってる奴等と比べたら……)」
麦野「どーしたのよ、固まっちゃって」
浜面「……い、いや。別に」
麦野「?」
浜面「……(く……、顔! 顔! ちかいっての!)」
浜面「いや、ははは。そ、そうだ。上見てみるよ上」
麦野「上?」
浜面「……(つーかよぉ、よくみると麦野って結構美人?)」
麦野「?」
浜面「……(いや、結構っていうか、かなりというか……少なくとも俺の知ってる奴等と比べたら……)」
麦野「どーしたのよ、固まっちゃって」
浜面「……い、いや。別に」
麦野「?」
浜面「……(く……、顔! 顔! ちかいっての!)」
浜面「いや、ははは。そ、そうだ。上見てみるよ上」
麦野「上?」
浜面「……(よ、よっしゃ、とりあえず顔を離す事に成功したぜ!)」
麦野「はーまづらぁ? なんかあるの?」
浜面「……(し、しまった! 顔を離す事だけしか考えてなくてこの後の展開なんて何も考えてなかった!)」
麦野「はー、夜なのに星一つ無いわね」
浜面「そ、そうだな」
麦野「声裏返ってるわよ?」
浜面「そ、そうか? コホン、あーあー、うん。ゴホゴホ」
麦野「ヘンな浜面?」
浜面「(っだあああああああああああ!!! 近い! だから近いって! 顔! あたる! 顔が! 息が!)」
麦野「何よ鼻息荒くして、どうせエロい事でも考えてたんでしょ?」
浜面「な、ななななななんでだよ! はっ、アホな事いうなよ!」
麦野「だーれがアホだって……?」
浜面「いや! これは顔が! 顔じゃない! その、息じゃなくて! 近いのは! えっと!」
麦野「はーーーーーーーーまづらぁ……」
浜面「そ、そうだ! 麦野!」
麦野「はーまづらぁ? なんかあるの?」
浜面「……(し、しまった! 顔を離す事だけしか考えてなくてこの後の展開なんて何も考えてなかった!)」
麦野「はー、夜なのに星一つ無いわね」
浜面「そ、そうだな」
麦野「声裏返ってるわよ?」
浜面「そ、そうか? コホン、あーあー、うん。ゴホゴホ」
麦野「ヘンな浜面?」
浜面「(っだあああああああああああ!!! 近い! だから近いって! 顔! あたる! 顔が! 息が!)」
麦野「何よ鼻息荒くして、どうせエロい事でも考えてたんでしょ?」
浜面「な、ななななななんでだよ! はっ、アホな事いうなよ!」
麦野「だーれがアホだって……?」
浜面「いや! これは顔が! 顔じゃない! その、息じゃなくて! 近いのは! えっと!」
麦野「はーーーーーーーーまづらぁ……」
浜面「そ、そうだ! 麦野!」
麦野「なーにかにゃーん?」
浜面「月だ!」
麦野「月がどうしたって?」
浜面「月が綺麗だな、なーんつって、ははは」
麦野「………………………………………………………………」
浜面「え? 今なんて?」
麦野「ほら、月なんか出てないじゃないのさ」
浜面「うぐっ?! なんだって!」
麦野「ほら、見てみなさいよ」
浜面「……なん……だと」
麦野「あはは、バーカ面、浜面のバーカ」
浜面「う……ぐ(しかしなんか知らんが機嫌よくなったみたいで良かった……)」
浜面「月だ!」
麦野「月がどうしたって?」
浜面「月が綺麗だな、なーんつって、ははは」
麦野「………………………………………………………………」
浜面「え? 今なんて?」
麦野「ほら、月なんか出てないじゃないのさ」
浜面「うぐっ?! なんだって!」
麦野「ほら、見てみなさいよ」
浜面「……なん……だと」
麦野「あはは、バーカ面、浜面のバーカ」
浜面「う……ぐ(しかしなんか知らんが機嫌よくなったみたいで良かった……)」
麦野「くく……あはは、笑いすぎてお腹痛い……」
浜面「ああもう死んでもいいよ、畜生……」
麦野「………………………………………………………………」
浜面「え? 何この間」
麦野「はーーーーーまづらぁ」
浜面「え?」
麦野「私以外の女の前でこの台詞禁止な」
浜面「え? なんで?」
麦野「なんでって……なんでも」
浜面「なんか知らんが、わかったよ」
浜面「ああもう死んでもいいよ、畜生……」
麦野「………………………………………………………………」
浜面「え? 何この間」
麦野「はーーーーーまづらぁ」
浜面「え?」
麦野「私以外の女の前でこの台詞禁止な」
浜面「え? なんで?」
麦野「なんでって……なんでも」
浜面「なんか知らんが、わかったよ」
浜面「あ、そうだ。麦野」
麦野「ん? 何?」
浜面「いや。大した事じゃないかもしれないんだが」
麦野「今気分良いから特別に聞いてあげてもいいけど」
浜面「そうか、なら言うが。フレンダや絹旗、怖がってたぞ。お前が不機嫌だーってな」
麦野「あらそう? それならもう治ったから大丈夫よ」
浜面「は?」
麦野「だーかーら、もう大・丈・夫・だ・っつってんの!」
浜面「お、おう。さんきゅな、伝えとくよ」
麦野「フン、用が済んだら帰るわよ」
浜面「あ、おい。待てよ」
麦野「ついてくんな!」
浜面「待てよ! 麦野!」
──、ありがとう
麦野「ん? 何?」
浜面「いや。大した事じゃないかもしれないんだが」
麦野「今気分良いから特別に聞いてあげてもいいけど」
浜面「そうか、なら言うが。フレンダや絹旗、怖がってたぞ。お前が不機嫌だーってな」
麦野「あらそう? それならもう治ったから大丈夫よ」
浜面「は?」
麦野「だーかーら、もう大・丈・夫・だ・っつってんの!」
浜面「お、おう。さんきゅな、伝えとくよ」
麦野「フン、用が済んだら帰るわよ」
浜面「あ、おい。待てよ」
麦野「ついてくんな!」
浜面「待てよ! 麦野!」
──、ありがとう
◇ ◇ ◇ ◇
絹旗「ふーん?」
浜面「……という訳だから、なんかもう機嫌治ったらしいぞ」
絹旗「超怪しいですね……」
浜面「あん? 何がだよ」
絹旗「麦野は私が仕事で居なかった一週間前から機嫌が超悪くなったんですね?」
浜面「あ? あぁ、そうだと思うけど」
絹旗「その一週間前。浜面、プライベートでどこか行きました?」
浜面「はぁ? なんでそんな事言わなきゃいけないんだよ」
絹旗「窒素装甲・展開」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「ちょ! 待て! その車を下ろせ! 街中だぞここ!」
絹旗「超話す気になりましたか?」
浜面「なった! なったから!」
絹旗「ふーん?」
浜面「……という訳だから、なんかもう機嫌治ったらしいぞ」
絹旗「超怪しいですね……」
浜面「あん? 何がだよ」
絹旗「麦野は私が仕事で居なかった一週間前から機嫌が超悪くなったんですね?」
浜面「あ? あぁ、そうだと思うけど」
絹旗「その一週間前。浜面、プライベートでどこか行きました?」
浜面「はぁ? なんでそんな事言わなきゃいけないんだよ」
絹旗「窒素装甲・展開」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
浜面「ちょ! 待て! その車を下ろせ! 街中だぞここ!」
絹旗「超話す気になりましたか?」
浜面「なった! なったから!」
浜面「一週間前っつたらアレだな、なんかよ修道服着たシスター道端で倒れててがハラヘッタっつうからファミレスにつれてってやったんだよ」
絹旗「はぁ? シスターが道端でお腹を空かせて倒れてたぁ? もっと超マシな嘘はつけないんですか、浜面?」
浜面「いやだから本当なんだって!」
絹旗「はぁ……まぁいいでしょう、それで?」
浜面「それで、ファミレスに行ったのはいいんだけどよ。そのシスターの食欲がすごくてよ、店のメニュー殆ど一人で食いやがるんだ」
絹旗「超暴飲暴食シスターですか」
浜面「いやだからマジなんだって! 俺も一食くらいなら別に……って思ってたんだけどよ、これじゃさすがにやべーって思ってさ」
絹旗「財布が軽くなりそうですもんね」
浜面「軽くなるどころかマイナスなんだよ……」
絹旗「超ご愁傷様です、それで?」
絹旗「はぁ? シスターが道端でお腹を空かせて倒れてたぁ? もっと超マシな嘘はつけないんですか、浜面?」
浜面「いやだから本当なんだって!」
絹旗「はぁ……まぁいいでしょう、それで?」
浜面「それで、ファミレスに行ったのはいいんだけどよ。そのシスターの食欲がすごくてよ、店のメニュー殆ど一人で食いやがるんだ」
絹旗「超暴飲暴食シスターですか」
浜面「いやだからマジなんだって! 俺も一食くらいなら別に……って思ってたんだけどよ、これじゃさすがにやべーって思ってさ」
絹旗「財布が軽くなりそうですもんね」
浜面「軽くなるどころかマイナスなんだよ……」
絹旗「超ご愁傷様です、それで?」
浜面「そんな所に麦野がやってきたんだよ」
絹旗「……他の女性と一緒に居るところを超見られたわけですね……」
浜面「おー、丁度いいところに! って思ってさ」
絹旗「修羅場的な意味でですか?」
浜面「ちげーよ、さすがに持ち合わせがなかったから金貸してくれーって言ったら財布投げられて走って帰っていっちゃったんだよな。何か機嫌悪かったのかな、ははは」
絹旗「お前が超原因です!」
絹旗「……他の女性と一緒に居るところを超見られたわけですね……」
浜面「おー、丁度いいところに! って思ってさ」
絹旗「修羅場的な意味でですか?」
浜面「ちげーよ、さすがに持ち合わせがなかったから金貸してくれーって言ったら財布投げられて走って帰っていっちゃったんだよな。何か機嫌悪かったのかな、ははは」
絹旗「お前が超原因です!」
浜面「なんだ俺が原因……俺っ?!」
絹旗「どう考えても浜面しか居ないじゃないですか!」
浜面「なんでそうなるんだよ!」
絹旗「なんでって……はぁ、それ本気で言ってるんですか……」
浜面「……わっかんねーな」
絹旗「超浜面ですね……」
浜面「って、おーい。どこ行くんだよ、路地裏だぞそっち」
絹旗「こっちのが近道なんですよ、ボヤボヤしてると先行きますよ」
絹旗「どう考えても浜面しか居ないじゃないですか!」
浜面「なんでそうなるんだよ!」
絹旗「なんでって……はぁ、それ本気で言ってるんですか……」
浜面「……わっかんねーな」
絹旗「超浜面ですね……」
浜面「って、おーい。どこ行くんだよ、路地裏だぞそっち」
絹旗「こっちのが近道なんですよ、ボヤボヤしてると先行きますよ」
──、本当に……バカなんですから……。
浜面「おーい、待てよ……って行っちまった」
浜面「……つーかまたなんか聞こえたな……」
浜面「まさか俺、なんかの能力に目覚めたのか?」
浜面「ははっ、まさかな」
浜面「あんなに望んだって手に入らなかったんだ、今更手に入ってたまるかってんだ」
浜面「だいたい心理系の能力ってどうなのよ」
浜面「空耳だ空耳」
浜面「どうせならこう、わかりやすく火とか出てくれたらいいのにな」
浜面「……つーかよ」
浜面「遅刻すると怒られるんだよ、出てくるならさっさとしてくれねーか?」
「浜面仕上だな?」
浜面「その浜面仕上に何の用だってんだよ、そんなゾロゾロと大人数でさ」
「悪いが一緒に来てもらおう」
浜面「お前らどこの組織だ」
「答える義理は無い」
浜面「空耳だ空耳」
浜面「どうせならこう、わかりやすく火とか出てくれたらいいのにな」
浜面「……つーかよ」
浜面「遅刻すると怒られるんだよ、出てくるならさっさとしてくれねーか?」
「浜面仕上だな?」
浜面「その浜面仕上に何の用だってんだよ、そんなゾロゾロと大人数でさ」
「悪いが一緒に来てもらおう」
浜面「お前らどこの組織だ」
「答える義理は無い」
浜面「そーかよ……(正面に3人、後ろに2人。やれるか? ……いや、無理だな。かと言って逃げ道は奴等が塞いでる……)」
「大人しくしていれば危害は加えない、一緒に来てもらおうか」
浜面「……へっ、そんなの答えは決まってるだろ」
「そうか、それなら」
浜面「答えは、NOだ!」
ボワン
「く……子供だましが!」
浜面「それだけじゃないさ」
絹旗「浜面! 超大丈夫ですか!!」
「大人しくしていれば危害は加えない、一緒に来てもらおうか」
浜面「……へっ、そんなの答えは決まってるだろ」
「そうか、それなら」
浜面「答えは、NOだ!」
ボワン
「く……子供だましが!」
浜面「それだけじゃないさ」
絹旗「浜面! 超大丈夫ですか!!」
麦野「らめぇえ暗部ぅ~これじゃあ暗部に堕ちちゃうろお~」
っていうレイプ展開かと思ってたのに
っていうレイプ展開かと思ってたのに
浜面「絹旗!」
「くそ……新手か!」
絹旗「なかなか来ないから超心配しましたよ!」
浜面「絹旗! やれるか!?」
絹旗「心配ご無用ですよ!」
ドガッ
「ぐあっ」
絹旗「窒素装甲の前では銃弾も無力ですから!」
バキッ
「く……」
「くそ……新手か!」
絹旗「なかなか来ないから超心配しましたよ!」
浜面「絹旗! やれるか!?」
絹旗「心配ご無用ですよ!」
ドガッ
「ぐあっ」
絹旗「窒素装甲の前では銃弾も無力ですから!」
バキッ
「く……」
絹旗「あと3人!」
ガッ
「く……くそ!」
絹旗「後2人!」
ドゴッ
「っ!」
絹旗「残るは……!」
「く……来るなァァ!」
絹旗「っ?! 銃? ですが私には……」
「一歩でも動いてみろ! 浜面仕上に向かってこの銃をぶっ放す!」
絹旗「どうぞ、超ご勝手に」
「は?」
絹旗「だから、どうぞご勝手に」
ガッ
「く……くそ!」
絹旗「後2人!」
ドゴッ
「っ!」
絹旗「残るは……!」
「く……来るなァァ!」
絹旗「っ?! 銃? ですが私には……」
「一歩でも動いてみろ! 浜面仕上に向かってこの銃をぶっ放す!」
絹旗「どうぞ、超ご勝手に」
「は?」
絹旗「だから、どうぞご勝手に」
「な……何を言っているんだ、仲間じゃないのか? 仲間の命がどうなってもいいのか?」
絹旗「仲間? 何を言っているんですかアナタ? そんな甘っちょろい事言ってるから命を落とすんですよ」
「ひ……」
絹旗「ほら、撃ちたきゃ撃てばいいじゃないですか」
「く! くるな!」
絹旗「一歩」
「っ」
絹旗「二歩……三歩……」
「来るな……来るなよぉ……!」
パァン!
絹旗「だから私には効かないって言ってるじゃないですか。ほら、今逃げたら私は超許してあげますよ」
「ひ……、ひ……、銃が効かない? ば……化け物!」
絹旗「仲間? 何を言っているんですかアナタ? そんな甘っちょろい事言ってるから命を落とすんですよ」
「ひ……」
絹旗「ほら、撃ちたきゃ撃てばいいじゃないですか」
「く! くるな!」
絹旗「一歩」
「っ」
絹旗「二歩……三歩……」
「来るな……来るなよぉ……!」
パァン!
絹旗「だから私には効かないって言ってるじゃないですか。ほら、今逃げたら私は超許してあげますよ」
「ひ……、ひ……、銃が効かない? ば……化け物!」
タッタッタ
絹旗「超逃げましたか」
浜面「……みたいだな」
絹旗「とんだ腰抜けですね」
浜面「逃がしちまっていいのか?」
絹旗「私は許すっていいましたけど」
浜面「でもよ」
絹旗「でも、麦野がどういうつもりかは、超わかりませんけどね」
絹旗「超逃げましたか」
浜面「……みたいだな」
絹旗「とんだ腰抜けですね」
浜面「逃がしちまっていいのか?」
絹旗「私は許すっていいましたけど」
浜面「でもよ」
絹旗「でも、麦野がどういうつもりかは、超わかりませんけどね」
「はぁ……はぁ……、ここまで逃げてきたら平気だろう……」
「くそっ、なんだってんだ。無能力者のガキ一つさらってくるだけじゃなかったのか!」
「なんであんな強い女が一緒に居るんだよ! くそ!」
「とにかく連絡を……」
「あ……? あれ? 携帯電話がない?」
麦野「探してるのはコレの事かにゃーん?」
「くそっ、なんだってんだ。無能力者のガキ一つさらってくるだけじゃなかったのか!」
「なんであんな強い女が一緒に居るんだよ! くそ!」
「とにかく連絡を……」
「あ……? あれ? 携帯電話がない?」
麦野「探してるのはコレの事かにゃーん?」
「あ、あ。あぁ……(なんだこの女……)」
麦野「さっき、そ・こ・で、拾ったのよーん」
「そ、そうか。ありがとう。それを返してくれないか? 大事なものなんだ」
麦野「ふふ、お兄さん? そんなコトよりわたしとイ・イ・コ・ト・してかない?」
「いぃいいい? いいこと?」
麦野「ふふ、赤くなっちゃって可愛い。そんな下半身おったちゃって、早漏なのかにゃーん?」
「な、なにを……」
麦野「さっき、そ・こ・で、拾ったのよーん」
「そ、そうか。ありがとう。それを返してくれないか? 大事なものなんだ」
麦野「ふふ、お兄さん? そんなコトよりわたしとイ・イ・コ・ト・してかない?」
「いぃいいい? いいこと?」
麦野「ふふ、赤くなっちゃって可愛い。そんな下半身おったちゃって、早漏なのかにゃーん?」
「な、なにを……」
カツン
カツン
麦野「そう、動かないで。いい子だから動かないで、そのまま」
カツン
カツン
「は? はい?」
麦野「だから、動くなっつーの。脳味噌まで×××なのかっつーの。大人しくしてたら逝かしてやるからよ」
「え、ええと……」
カツン
カツン
麦野「逝かしてやるって言ってんだろ? 聞こえなかった?」
カツン
麦野「そう、動かないで。いい子だから動かないで、そのまま」
カツン
カツン
「は? はい?」
麦野「だから、動くなっつーの。脳味噌まで×××なのかっつーの。大人しくしてたら逝かしてやるからよ」
「え、ええと……」
カツン
カツン
麦野「逝かしてやるって言ってんだろ? 聞こえなかった?」
「あ……ぁ……あぁ……」
麦野「クソが! どこの犬かしらねぇけどよぉおおお!」
「あ……あ……まさか……まさか……」
麦野「てめぇの手下に手ぇ出されて黙ってられる程、お人良しじゃねえええええええんだよ私はアアァァァァ!!!!」
「まさか……まさか……第四位……」
麦野「人の事を序列で呼ぶんじゃねえよ。私には、私にはなぁ……ちゃあああああんと麦野沈利って名前があるんだよおぉ、覚えとけクズが──」
キュイイイイイイイイイイイイイィィィィィン……
「ゆ、ゆるし……」
麦野「──ま、最も。もう二度と喋れないだろうけどなァァァァァァァァアアアア!!!!!!」
ドッ
麦野「クソが! どこの犬かしらねぇけどよぉおおお!」
「あ……あ……まさか……まさか……」
麦野「てめぇの手下に手ぇ出されて黙ってられる程、お人良しじゃねえええええええんだよ私はアアァァァァ!!!!」
「まさか……まさか……第四位……」
麦野「人の事を序列で呼ぶんじゃねえよ。私には、私にはなぁ……ちゃあああああんと麦野沈利って名前があるんだよおぉ、覚えとけクズが──」
キュイイイイイイイイイイイイイィィィィィン……
「ゆ、ゆるし……」
麦野「──ま、最も。もう二度と喋れないだろうけどなァァァァァァァァアアアア!!!!!!」
ドッ
麦野「……ちっ、胸糞わりぃな」
麦野「二度とアイテムに手を出すんじゃないわよ」
麦野「……」
麦野「第四位……か」
麦野「どいつもこいつも畏怖、畏怖、畏怖……レベル五だから、当たり前といえば当たり前か……」
麦野「歩く自然災害……か、私にぴったりじゃねぇか」
麦野「二度とアイテムに手を出すんじゃないわよ」
麦野「……」
麦野「第四位……か」
麦野「どいつもこいつも畏怖、畏怖、畏怖……レベル五だから、当たり前といえば当たり前か……」
麦野「歩く自然災害……か、私にぴったりじゃねぇか」
──、麦野!
麦野「麦野沈利……」
──、麦野! 麦野!
麦野「ちゃーんと……名前、あるのになぁ……」
麦野「麦野沈利……」
──、麦野! 麦野!
麦野「ちゃーんと……名前、あるのになぁ……」
浜面「麦野! 麦野!」
麦野「あぁ? なんだ、浜面か……」
浜面「なんだじゃねぇだろうが麦野……何回呼んでも返事しねぇし、心配したんだぞ?」
麦野「はっ、無能力者の浜面が超能力者のこの私を心配? はーまづらぁ、腹で茶ァ沸かせるつもりかよ」
浜面「ほんとに心配したんだって、無事そうでなによりだ。ったく麦野よぉ、お前は一人で突っ走るから追っかけるのも大変だったぞ」
麦野「むぎの」
浜面「あん?」
麦野「ねー、浜面」
浜面「なんだよ」
麦野「名前、呼んで」
浜面「はぁ? なんで」
麦野「いいから」
麦野「あぁ? なんだ、浜面か……」
浜面「なんだじゃねぇだろうが麦野……何回呼んでも返事しねぇし、心配したんだぞ?」
麦野「はっ、無能力者の浜面が超能力者のこの私を心配? はーまづらぁ、腹で茶ァ沸かせるつもりかよ」
浜面「ほんとに心配したんだって、無事そうでなによりだ。ったく麦野よぉ、お前は一人で突っ走るから追っかけるのも大変だったぞ」
麦野「むぎの」
浜面「あん?」
麦野「ねー、浜面」
浜面「なんだよ」
麦野「名前、呼んで」
浜面「はぁ? なんで」
麦野「いいから」
浜面「麦野」
麦野「苗字じゃなくてちゃんと名前も」
浜面「……は、はぁ?(なんでそんなこと……)」
麦野「はーまづらぁ」
浜面「……っ(なんだ、麦野、さっきから様子が変だぞ)」
麦野「……おねがい」
浜面「なにこの麦野、可愛すぎだろ……(どうしたんだ麦野……)」
麦野「私、そんなに可愛い?」
浜面「し! まった! 心の声がっ!」
麦野「心の声? 心の中でどんな妄想を繰り広げていたのかにゃーん?」
麦野「苗字じゃなくてちゃんと名前も」
浜面「……は、はぁ?(なんでそんなこと……)」
麦野「はーまづらぁ」
浜面「……っ(なんだ、麦野、さっきから様子が変だぞ)」
麦野「……おねがい」
浜面「なにこの麦野、可愛すぎだろ……(どうしたんだ麦野……)」
麦野「私、そんなに可愛い?」
浜面「し! まった! 心の声がっ!」
麦野「心の声? 心の中でどんな妄想を繰り広げていたのかにゃーん?」
浜面「ドチクショウ……なんたる失態……」
麦野「はーまづらぁ?」
浜面「ああもう煮るなり焼くなり好きにしろぃ!」」
麦野「あんたなんか煮たところで出汁なんか出ないわよ」
浜面「ひでぇ……」
麦野「それより、さっきの」
浜面「お? おおう……」
麦野「はやく」
浜面「ええい! ままよ!」
麦野「はーまづらぁ?」
浜面「ああもう煮るなり焼くなり好きにしろぃ!」」
麦野「あんたなんか煮たところで出汁なんか出ないわよ」
浜面「ひでぇ……」
麦野「それより、さっきの」
浜面「お? おおう……」
麦野「はやく」
浜面「ええい! ままよ!」
浜面「沈利、麦野沈利」
麦野「ん、もっかい」
浜面「しずり」
麦野「もっかい」
浜面「もっかいだぁ?」
麦野「文句いわない」
浜面「……沈利」
麦野「……うん」
浜面「沈利」
麦野「……」
浜面「沈利」
麦野「……うん……」
麦野「ん、もっかい」
浜面「しずり」
麦野「もっかい」
浜面「もっかいだぁ?」
麦野「文句いわない」
浜面「……沈利」
麦野「……うん」
浜面「沈利」
麦野「……」
浜面「沈利」
麦野「……うん……」
浜面「も、もういいか」
麦野「……うん」
浜面「……なぁ、なんかあったのか?」
麦野「べつにー」
浜面「そぉかよ」
麦野「……」
浜面「まぁ、無理にはきかねェよ」
麦野「そ」
浜面「……」
麦野「それじゃあ私から一つ聞いてもいいかな」
浜面「あん?」
麦野「……私とあんた、ずっと、どこか、ずっと前に会ってない?」
麦野「……うん」
浜面「……なぁ、なんかあったのか?」
麦野「べつにー」
浜面「そぉかよ」
麦野「……」
浜面「まぁ、無理にはきかねェよ」
麦野「そ」
浜面「……」
麦野「それじゃあ私から一つ聞いてもいいかな」
浜面「あん?」
麦野「……私とあんた、ずっと、どこか、ずっと前に会ってない?」
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