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    元スレ五和「たったたた建宮さん!?」

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    タグ : - 銀魂 + - もっと + - インフィニット・ストラトス + - ヤンデレ + - 一方通行クソッタレ + - 上条 + - 上条×五和 + - 上条当真 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    101 :

    構わん続けたまえ

    102 = 1 :

    「な、な、何かありませんか!?」

    上条「えーっと……インデックスの服は小さすぎるし……」

    ひと思案し、

    上条「とりあえずベッドで布団かぶってていいぞ」

    「!? えっ!? そそそそそそそそそそそそれはッッ!!」

    言ったあとに上条は気づいた。
    女の子に自分のベッドで寝てていいよなんて言うのはちょっといただけない。
    しかも五和は裸同然だ。
    インデックスで感覚が少しおかしくなっていることを自覚した上条は反省し、バスタオルを手渡した。
    その時五和が少し残念そうな顔に見えたのがよくわからなかった。
    ――気のせいだろうか?

    103 = 1 :

    あちこちの棚や収納をごそごそと探しているとインデックスの安全ピンを見つけた。

    上条(これなら…よし!)

    上条「五和、これで留めたらどうだ?インデックスみたいに」

    「あ、はい、やってみます」

    バスタオルを身体に巻いた五和はせっせと衣装を繋ぎ合わせて行く。
    たくさんの断片に分かれたわけではなかったので案外簡単に元の形に近いものとなった。
    胸のハートマークも健在だ。

    「はぁはぁ、な、なんとかなりましたよ。ありがとうございました」

    上条「ああ、いや、ごめんな、俺が不用心に触ったばっかりに」

    「あれはあの人が悪いんですッ!上条さんは悪くありませんッ!!」

    104 = 1 :

    上条「そか。それにしても暑いな。慌てて探し物したから汗かいちまった」

    上条はTシャツをぱさぱさせて身体を扇いでいる。
    はっと閃いた五和はがさごそとバッグを漁り、

    「使います?」

    白いおしぼりを差し出した。

    上条「あ、どーも」

    上条は汗をふきふき。
    とても気持ちよさそうだ。

    (よしッ!よしッッ!!)

    105 :

    おしぼりきた!これで勝つる!

    106 = 1 :

    神裂「ああああああああああああああああああああああああああああ!!何なんですか、これはッ!!!!こんなのを私に見せて一体何がしたいんだか!!!!」

    神裂(あの子、上条当麻と……あんなに睦ましげにッ!!)

    イン「と――う――ま―――――――!!うがァァああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!!!!」

    二人が掴みかかっている土御門家のテレビはミシミシと音を立てている。

    神裂(あの子の衣装にはあんなに好意的なのにどうして私にはあんなに怯えた目を……ッ!!)

    神裂「それに私の裸を見た時と反応が違う!!」

    イン「そうなんだよ!!」

    神裂&イン「え!?」

    お互いに顔を見合わせた。
    停滞した空気に間の抜けた二人の顔と声だけが浮かんでいた。

    107 :

    去年のこの時期もねーちんスレあったな
    もう一年経つのか

    108 = 1 :

    汗をぬぐい、さっぱりした上条当麻は、着替えはないかなーと棚を漁っていると。
    ガサリ、と袋が落ちてきた。
    サンタクロースの衣装だった。
    上条が今日の日のために用意していたものだ。

    上条「五和、ちょっと大きいかもしれないけど代わりにこれ着るか?」

    「い、いえ、私は大丈夫です!……そそそそれより……」

    上条「?」

    五和は何事かをごにょごにょ喋りながらもじもじしている。

    「あ、あの……上条さん、着てくれませんか?」

    109 :

    そろそろ脱いでいいのか?
    いいのか?

    110 = 1 :

    上条「俺が、これを?」

    「はいッ!あ、でもでもでもでも嫌だったらいいんですよ!!上条さんとクリスマスっぽいことできたらなーって思っただけなんで!!!」

    上条は内心喜んでいた。
    折角用意したサンタの衣装。
    披露する機会がなくなってしまって朝から肩を落としていたのは秘密だ。

    111 = 1 :

    上条「着る着る!!嫌なんかじゃないから気にすんなよ」

    上条は意気揚々と風呂場に消えるとかなりの速さで着替えて戻ってきた。
    引き締まった筋肉質の身体のサイズに合っている。
    色が赤でなければもっと着ることができそうな代物だった。

    上条「ど、どうだ?」

    「あ…似合ってますよ」

    (か、かかか、上条さんがわわわわた、私のためにッッ!!)

    112 :

    上条さんは当然五話の前で着替えたんだよな?
    男だし?

    あれその部分ハショるの?それでいいの?逆にそれでいいの?

    113 :

    風呂場で着替えたんだろ

    114 = 1 :

    すっかり空気に酔ってしまった五和は、

    「…衣装、おそろい、ですね」

    などという台詞を吐き、

    上条「そ、そうだな!なんかカップルっぽい…かな?」

    「!!」

    (か、か、かっぷる………)

    ぷしゅー。

    上条「い、五和!おい!」



    >>112
    ごめん、>>111で五和に見えないように風呂場で着替えさせてしまった
    上条さんはきっとそういう男だと思ってしまったんだよ

    115 = 1 :

    イン「うがががががががががががががががががががががががががああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

    野獣化し、テレビをがぶがぶと噛むインデックスとは対照的に神裂は自分の内側にこもっていた。

    神裂(私がもっと早く、もっと堂々と感謝の意やらなんやらをはっきり示していればこんな想いをせずに済んだのに……私は……まだまだ未熟ですね……)


    上条たちのいる寮とは少し離れた某所。
    建宮ら天草式の面々は歓声と興奮の雄たけびをあげていた。
    上条の部屋と土御門の部屋の両方の様子が生放送されている。
    どちらの部屋にもバッチリ監視カメラを設置済みなのだ。
    雄々しい声の向かう先はいじらしく、それでいて今日はなかなか逞しい五和と、嫉妬していじけてしまう可愛らしい女教皇様に対してだ。

    建宮「五和、頑張るのよ!!」

    116 :

    なんという俺得ssだ

    117 :

    「すすすすいませんッ!!なんか身体が熱くなっちゃって!!」

    上条「いいよ。気にすんな」

    冬の日は短い。午後4時を回ったとこだがだいぶ日が傾いている。
    よく晴れた青空には早くも月がぼんやりと顔を出していた。

    上条「あーどうすっかなー。建宮の方からは連絡ないしなー。五和ー、クリスマスっぽいことしたいって言ってたけど他にやりたいことあるか?」

    (こ、このまま上条さんとおそろいの恰好で、上条さんの部屋でのんびりしてるのもいいけどッ!)

    「……あ…けーき、たべたいです……いっしょに…………」

    五和はもじもじと小さくなりながら呟いた。

    118 :

    たたたたたたっくん!オルフェノクが!

    119 = 117 :

    その言葉を聞いた上条は、

    上条「上条さんもそう思ってたんですよ!いつもはなかなかケーキも自分の分は食べられないもんで」

    「じゃあ、一緒に…行きませんか?」

    上条「おっし!約束だ!」

    二人はちょこんと指を突き出し、指きりげんまんをする。

    120 :

    五条「えっえええ円藤さん!?」

    121 :

    風呂上りだから下半身露出してるんだけどしまった方がいいの

    123 = 117 :

    上条「出かけるならちょっと建宮に連絡した方がいいか?」

    「あ、そうかもしれないですね」

    五和は上条に自らの携帯電話を渡し、

    建宮『はい、もしもしー』

    上条「そっちはどうだ?俺たち出かけようとか思って――」

    建宮『オッケー!ぜんっぜんオッケーなのよ!!こっちはまだまだ時間がかかりそうなのよ!!』

    124 = 117 :

    まだほとんど話をしていない。
    あたかもこっちの事情はすべて知っているかのような口ぶりの建宮に少々疑念を抱く上条だったが、

    上条「インデックスは大丈夫か?何か問題とか起こしたりしてないか?」

    建宮『禁書目録は……(ちら)……(多分)大丈夫なのよ!!』

    上条「そか。じゃあまたあとで連絡するわ」

    建宮「わかったのよ、あ、いや、こっちが終わったら連絡するからそっちはのんびりとイブを楽しむといいのよ!」

    上条「? わかった。ありがとな。じゃ」

    125 :

    おい、イブも終わったし支援しろよ

    126 :

    本当のクリスマスはこれからだ……
    支援

    128 = 117 :

    上条「じゃ行こうぜ」

    「あ…あの…この格好で、ですか?」

    五和の表情と言葉で上条はようやく気付いた。
    自分たちは今、なかなかとんでもない恰好をしているということに。
    上条も顔が熱くなってきたが、

    「……きましょう」

    上条「へ?」

    「…行きましょう?……折角の…くりすます、ですから」

    今日は五和がアクティブだなーと思い始めていた上条は、それに同調し、

    上条(この際思いっきりクリスマスを楽しむか!)

    上条「じゃあ、行こうぜ」

    「はいッ…!」

    2人のサンタはクリスマスムードの街に繰り出した。

    129 :

    クリスマスか・・・
    ・・・いいものだな・・・

    130 :

    俺得杉紫煙

    131 = 117 :

    御坂美琴はいらいらしていた。
    今日はいつまでたってもあの馬鹿に会えないからだ。
    白井黒子の追跡を振り切り、最初から門限など破るつもりで街に出た彼女は不機嫌からビリビリと電気を飛ばしていた。

    御坂(ったくなんなのよあいつ。肝心な時に限って姿を現さないんだから。……まさかあのシスターと…………!?)

    バチバチと電撃を飛ばす御坂に合わせて薄暗闇に灯り始めたイルミネーションがチカチカと点滅する。
    今日はずっと前になんとなく言われた『敢えて不器用なキャラが不器用なりに頑張ってみたボロボロクッキー』を持って歩いていたのだ。

    御坂(ってそれじゃあ私がまるで不器用なやつみたいじゃない!………あんの馬鹿ァァああああああああああああああああああ!!)


    建宮「撮影班撮影班!早く位置に着くのよ!」

    いよいよデートに移るということもあって男衆は俄に活気だった。
    既に仕掛けておいた監視カメラはもう役にはたたない。
    一部始終を捉えるため、準備は急務だ。
    この映像はもちろん土御門の部屋にも届くこととなる。

    132 :

    結局>>9の展開か?

    133 = 117 :

    2人は第7学区の繁華街に出た。
    派手な装飾ときらびやかな街の中でも2人の恰好は目立っていた。
    上条はいい加減慣れて来ていたが、五和は少し前かがみの姿勢で上条の袖をぎゅっとつかんで歩いている。

    上条「しっかし、どの店もいっぱいだなー。まあ、当然か」

    もう繁華街をぐるっと一周したが入れそうな店はなかった。
    本格的な夜が訪れ、だんだんと街に人が増えてきたようだ。
    完全下校時刻は過ぎていたがやはり今日だけは特別なのだろう。

    134 :

    よし!そこで腕にしがみついて あててんのよ だ!

    135 = 121 :

    眠いのに

    136 = 117 :

    (どどどどどどどどどうしよう!お店が見つかんない!わたっ、わたわたわたわたわた私があんなことを言ったばっかりに……!!)

    ごにょごにょごにょごにょ―――――!!っと五和が小声早口で何かを呟いていると、

    御坂「見 つ け た わ よ ―――――――――――――――――――――!!!!」

    繁華街のど真ん中でも飛んでくる雷撃の矢。
    上条はさっと右手を出してそれを打ち消す。

    上条(何でいつもこうなるんだよ…はぁ…)

    137 :

    美琴マジしねよ
    もう上条さん五和を嫁宣言しろ

    138 = 117 :

    神裂「で、デート、ですか。もう、もう我慢できません……!!」

    神裂(私は……私はもっと自分に素直にならなければ。そのために今日もこんな、ハイパー堕天使ドエロメイドなどという衣装を身につけてッ!!)

    イン「どうしたのー?」

    急に立ち上がった神裂にインデックスはいつもの状態に戻る。

    神裂「私は、待っているだけなど、もう耐えられません。自らの意思で動きます」

    イン「私もなんだよ!私もとうまのところに――」

    どす、という鈍い音とともにインデックスは気絶した。
    傷はない。
    眠りに落ちたかのようにゆったりと床に横になった。

    神裂(申し訳ありません。今回の件にあなたを巻き込むつもりはありませんし…それに、ライバルは少ない方がいいですからね)

    決心を固めた聖人を止められる人間などものなどそうそういないだろう。

    七閃。

    土御門の部屋は窓ガラスがある側の壁ごとそっくりなくなったが神裂は気にとめない。
    ただ、想いを寄せる相手の元へと、急いだ。

    139 = 117 :

    御坂「なっ、あんた、なんて格好してんの!?隣でおそろいの恰好してるのは……いつかのサッカーボールの!!」

    その御坂の言葉で、五和は上条に胸を鷲づかみにされたことを思い出し、彼の顔を見ることができない。

    御坂「あ、あ、あんたたち、ま、まさか、つ、付き――」

    上条「御坂ー。クリスマスにまで雷撃はないだろ。はあぁ、こっちはせっかくクリスマスを満喫しようとしてたのに」

    御坂「…………悪かったわね…………………」

    141 :

    書き溜めないの?

    142 = 117 :

    御坂は怒りと悲しみで自分を抑えきれない。
    必死に何時間も歩いて探し回ったのに上条にこんな相手がいたこと、邪魔者扱いされたこと、そして頑張って作ったクッキーが無駄になってしまいそうなこと。
    このままでは目から何かが溢れてしまいそうな御坂は、

    御坂「さぁ、勝負よ、久しぶりに勝負!」

    一方五和はまだ一人でごにょごにょ言っていた。

    (ま、また女の子が出てきた…。どうしようどうしようどうしよう……)



    >>141
    先の方を書きながらここに書き込んでる

    143 = 117 :

    五和はずっと握りしめている上条の衣装の袖を見る。
    今日という日は確実に彼女を前に進ませていた。
    現にこうしてクリスマスイブという大切な日に、上条当麻に最も近い場所にいることができている。
    今もクリスマスムードの街を二人っきりで歩くことができているのはケーキを食べたい、という自己主張をきちんとできたから。
    自分に自信を持った五和は絶対に譲りたくない今の位置を逃すまいと上条の袖をより強く握る。

    144 :

    ねーちん鍵だけ壊せばいいのに・・・

    145 = 117 :

    上条「はぁ……やっぱりお前はそれかよ」

    御坂「べ、別にいいでしょ!決着ついてないんだし!さぁ勝負勝負――」

    「………ないでください」

    御坂「ん?」

    「邪魔しないでくださいッッ!!」

    146 = 117 :

    五和の剣幕に上条は電撃とはまた違うピリピリとした刺激を感じた。
    御坂は銭湯で会った時以来地味少女と思っていた相手からの思わぬ急襲に鼻白んだ。
    そして感づいた。
    彼女は上条当麻の明確な「そういう相手」ではないのか。
    よくよく見ると二人はほぼ同い年だろう。
    御坂自身は、まだ中学生。
    抗いがたい壁があるような気がした。
    あのシスターはその背格好、見た目から判断するにどこか対等かそれ以上の闘いができる気がしていた。
    が、この少女は別だ。
    「色んな意味」で成長しきれていない御坂は対等な勝負ができるとは思えなかった。
    諦めるしか、なかった。

    御坂(まったく…なんなのよ……そういう相手が同級生にいるなら……早く言えっつーの!!)

    147 = 144 :

    五和さんいいおっぱいだよね

    148 = 117 :

    御坂は上条たちに背を向けて走り出した。

    御坂(馬鹿!馬鹿!……あの馬鹿!)

    そうしないと、また、あの馬鹿の前で涙を見せてしまいそうだったから。

    御坂「………………………………………」

    149 = 117 :

    今日という日を御坂も楽しみにしていたのだ。
    あの馬鹿とイルミネーション見たり、ちょっとしたお店で夜ごはんを食べたり…などと夢見ていたのは文字通り、夢のまま終わってしまった。
    健気にずっと昔に言われた通りクッキーを焼いた自分が馬鹿らしくてしょうがなかった。
    御坂は常盤台の寮からほど近い路地で立ち止まる。
    いつも御坂ぐらいしか利用しない道。
    ここなら人もこないだろう。
    今日は、イブなのだから。

    御坂(あいつのこと馬鹿馬鹿って言って……一番馬鹿なのは…私じゃないの……)

    御坂「ぐすっ、ひっく、ううううぅぅぅ…………」

    御坂の嗚咽は誰もいない路地裏に響き渡る。
    高い壁に阻まれ、月も見えない街のはずれ。
    バッグから取り出したクッキーは走った衝撃でバラバラに砕けていた。
    ――何がハート形だ
    御坂は、孤独だった。

    150 :

    追いついた、稲村シェーン


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