元スレ五和「たったたた建宮さん!?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
51 = 42 :
需要が無い×
テンポが遅いから書き込まない○
52 = 1 :
>>51
あ、申し訳ない
ラストまでの流れが突然頭に浮かんだのでベッドから飛び起きた
昨日インデックスのためになんか用意してやるかなーと買っておいたチキンだのピザだのケーキだのといったクリスマスらしい食べ物は朝食であっという間に飲み込まれてしまった。
それも冷蔵庫を勝手に開けられてだ。
更に、もしかしたらサンタさんとかまだ信じてるかもなーと思って買っておいた長靴型の綺麗に包装された箱に入ったチョコやクッキーの詰め合わせも早々に発見され、
「私はそんなこどもじゃないんだよ!」との言葉と同時に噛みつかれ、気がついた時には無残な箱の欠片しか残っていなかった。
深夜に堂々と風呂場からインデックスの眠るベッドへ向かうためにサンタの衣装も買っておいた上条だったがそれも無駄に終わった。
53 :
マジインなんとかさん糞だな
54 :
今こそ燃え上がれ
56 = 1 :
イン「ねえ、とうま。……もう、またそうやって私のこと無視するんだから!」
上条「ふざけんな!上条さんは昨日からせっせと今日のために準備をしてきたっていうのにそれを一瞬の内にパーにしたのはお前だろ!」
イン「む、それは聞き捨てならないんだよ、とうま。だいたいあんな量じゃ足りないんだよ」
上条「うるさい!このブラックホール!白い修道服着てる癖に腹の中も心ん中も真っ黒じゃねーか!!だいだいなんですか?朝食べた分に関して感謝もないんですか?いくら温厚な上条さんといえどもそういうのは許しておけませんよ!」
57 :
よしゃ
58 = 1 :
イン「ぐぬぬぬぬぬ……ぎにゅにゅにゅにゅにゅ……とうまァァあああああああああああああああああああッッ!!」
インデックスが動物のようなうめき声を上げる。そして、
上条「ぎゃああああああああああああああああああ!不幸だぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!」
上条の右手に宿っているのは幻想殺し(イマジンブレイカー)。
イブを楽しく過ごしたいなどという幻想(ゆめ)はあとかたもなく破壊される。
59 = 1 :
同時刻。
上条当麻の隣、土御門元春の部屋。
神裂「こ、これでいいんでしょう!」
神裂は例の悩殺衣装を身に着けていた。
豊かな彼女の胸はそれを隠す僅かな布から溢れんばかりに自己主張をしている。
零れ落ちないのが不思議なほどだ。
いや、零れているのかもしれない。
60 = 1 :
建宮「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!女教皇様!!お似合いなのよ!!!」
神裂「ふん、そんな気休めの言葉はいりません。で、私はこれからどうすればいいんですか?」
顔を赤らめた神裂はどかっと床に座る。
内心は相当焦っているのだろう。
いつもの彼女なら見せることのない所作だ。
建宮(おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおう!!たまらんのよ!!)
61 = 1 :
建宮「しばしお待ちを。とりあえず私は五和と上条当麻の部屋に向かいますのよ」
そう言うと建宮は不気味な笑みを浮かべ、テレビを指差し、
建宮「女教皇様、電源をお入れくださいなのよ」
神裂「? いったいテレビが何だというのです? そもそも私はこういった機械の類は――!?」
神裂は驚き、目を皿のように広げ、画面を食い入るように見つめる。
そこに映っていたもの、それは上条当麻の部屋だった。
62 :
上条いい人すぎ泣いた
63 :
インなんとかさんはそろそろイギリスへ行く時間だ。
64 = 1 :
神裂「か、か、かか上条当麻の部屋!?…じー……はっ!?こ、これはどういうことです!?」
建宮「どういうことって、御覧の通りなのよ」
神裂「ここここれは盗撮です!」
建宮「なーにをいまさら言っておられるのよ。今までも監視やら保護やらで上条当麻のプライバシーなんてもんはあってないようなものなのよ」
神裂(上条当麻…またしても…申し訳ない)
神裂はまたしても借りを感じるのだった。
65 = 1 :
建宮「ま、とにかくこれを観て待ってて下さいなのよ」
神裂「は、はぁ、よくわかりませんが待っていればいいのですね」
眼福にあずかった建宮は軽やかな足取りでドアに向かう。
目の保養はまだ終わりではないのだ。
66 = 1 :
そう、次に待っているのは、
五和「あ、あの…これ、寒いです……」
露出の多いラブリーなエロ萌えサンタ、五和だ。
建宮の計算通り、胸のハートの部分には深い谷間が刻まれていた。
いつもは街に溶け込むためにギャル風の服装が多い五和だが、くりくりとした大きな目に胸元を中心に丸みを帯びた体躯は甘めなファッションも実によく似合っていた。
冷たい風が五和の髪と衣装のレースに吹き付ける。
両腕で自らを丸く抱え、かたかたと身体を震わせる五和は実に愛らしい。
建宮(こ、これは…想像以上なのよ…!これならいけるッッ!!)
67 = 1 :
建宮「寒いなら早く部屋に入るのよ。ほらほら」
五和「え!は、はい!…久しぶりだなぁ、ははは」
建宮は上条の部屋のドアの前に立つと勢いよく開け放った。
建宮「上条当麻――――――――!!」
上条「痛たたたたたたたたたた!?た、建宮!?」
インデックスに頭をかじられていた上条は何事かと振り返った。
69 = 1 :
建宮「へへーん、遊びに来たのよ」
上条「? 遊びにってお前…まあいいか。上がれよ。イギリスからわざわざ来たのかー」
建宮「ああ、そしてもう一人」
建宮は身を横にしてばばーんと両腕を広げる。
長身の建宮の背中にしがみつき、隠れるようにしていたものの、こうして姿を現すこととなってしまったのは、
五和「あ……おひさしぶり、です。……めりーくりすます」
70 = 1 :
上条「!? い、五和…………?」
上条は唖然とした表情だ。
お口がぽっかりと開いている。
五和「えっ! やっぱり、やっぱりやっぱりやっぱり衣装変ですよねごめんなさいッ!!」
上条「い、いや、そんなことはないんじゃないかな?」
五和「そ、それってどういう――」
その先を聞こうとした五和だったが、遮るように、
イン「なんで天草式のいつわがまた来てるの。………………いいもん」
71 :
イカ娘排除の時間か
72 = 1 :
インデックスの様子に上条の口はすっかり乾く。
デンジャラスチェックポイントの再来だ。
あれは第22学区でアックア戦った日だったか。
あの時はどう切り抜けたのかと必死に記憶を辿っていると、
建宮「禁書目録、ちょっとばかり用事があるのよね」
上条&イン&五和「!?」
73 = 1 :
インデックスに用事。
――魔術師か。
上条はさっと神経を引き締める。
これまで幾度となく彼女の頭の中の10万3000冊の魔道書を狙った魔術師の襲撃を受けてきた。
更には国家をも超え、世界をも揺るがす出来事も起きているのだ。
そもそも建宮たちが突然遊びにくるなんておかしいじゃないか、などと考えていると、
建宮「そんな怖い顔するなよな。大丈夫、今回ばかりは事件じゃないのよ」
ちょっと食事で消えます
74 = 1 :
イン「じゃあなんなの?」
建宮「ま、同じイギリス清教に所属する者どうし、色々あるのよ。ほら、ちょっと」
建宮は手でインデックスを招き寄せ、そのままドアの向こうへと連れ出す。
と、
建宮「上条当麻、携帯電話を貸してほしいのよな」
五和「あっ、それなら私――」
建宮「上条当麻、貸して、ほしいのよ」
75 = 1 :
五和「……」
上条「ん?まあよくわかんねぇけど、ほらよ」
建宮「用事済ませたらこっちから五和の携帯電話に連絡入れるのよ。あ、そうそう、五和の服は生地の触り心地がすごいらしいのよ。じゃ」
上条「お、おう」
パタパタと手を振り、見届ける2人。
ドアが閉まって数秒後、五和は現状をやっと認識した。
本当にイブに上条当麻と二人っきりになってしまった、ということを。
76 = 39 :
わっふる
78 = 1 :
イン「で、よーじってなんなの?」
建宮「まあまあ、くればわかるのよ」
そう言って建宮が連れて行ったのは上条の部屋から数メートル、お隣さんの部屋だ。
イン「まいかの部屋?」
建宮「ささ、入った入った」
ドアを開けると、神裂はテレビに掴みかかり、8.0の視力にもかかわらず画面との間に隙間がないほど近くで隣の部屋を観察していた。
画面にはどうしたものかと腕を組んで考え込んでいる上条と顔を林檎のように真っ赤にしてわたわたしている五和の姿があった。
79 = 1 :
神裂「あ、な、なんなんですか!これは!」
建宮がドアを開ける音には気づかなかった神裂だが、締める音には気づいたようで、びくう!と飛び跳ねて建宮たちの方を向いた。
神裂「禁書目録……?いったいこれはどういう?」
イン「私もわからないんだよ。とうまといつわを部屋に置き去りにして」
インデックスは神裂の横に座り首をかしげ、神裂も同じような動作をする。
81 = 1 :
神裂「えっと、あなたはなんと言われてここに?」
イン「あのクワガタによーじがあるって言われて」
神裂「クワガタ?……あ、ちょっと――」
建宮「じゃあ、そういうことなのよ」
神裂&イン「あっ!!」
かちりと鍵が締まる音。
建宮「まぁ二人でのんびりクリスマスイブを過ごすといいのよ」
83 = 1 :
神裂「こ、これはどういうことです!?」
建宮「まーまー、女教皇様、落ち着いて、折角のクリスマスイブなのよ?」
神裂(私だって…私だって上条当麻と…。そのためにこの格好だって……)
84 = 1 :
神裂「ふ、残念ながらそうはいきませんよ。私は聖人。その腕力をもってすれば鍵のかかったドアを開けることなどはたやすいことです。
窓ガラスや壁を壊して出ることも可能。そんなことも気づかなかったんですか?」
珍しく得意気に語る神裂。その調子に合わせて建宮は、
建宮「さすがは女教皇様。御見それしたのよ。確かに強引に出ることは可能ですのよな」
ドアの外の建宮は一拍置き、
建宮「しかし、この部屋が誰の部屋かお気づきで?」
85 = 1 :
神裂「!? こ、この部屋は――」
イン「まいかの部屋なんだよ」
神裂「まい、か…土御門!!」
はっとした表情の神裂にドアの向こうからやけに平坦な声が飛んでくる。
建宮「女教皇様は土御門にまで借りを作ってしまうのよなー。上条当麻とイブを過ごしたいからって
ドアをぶっ壊しても、壁や窓を突き破っても、部屋をめちゃくちゃにしてまでも愛しの相手に会うためならそれぐらいの犠牲は厭わないのよなー」
神裂「な…な…」
神裂(くぅぅうううううう!こんな計画ではなかったはずです!一体……何故……!?)
86 = 1 :
そして神裂はインデックスから冷たい視線を浴びていた。
上条とイブを過ごしたいーという内容の会話を聞いていたからだろう、ぴきぴきと青筋を立て、つーんとした顔で「ふんっ」を繰り返している。
建宮「女教皇様もたまには禁書目録とごゆっくり。テレビでもご覧になるといいのよ。では」
神裂「ちょっ、こらァァああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」
88 = 1 :
寮から颯爽と走り去る建宮。
ガッツポーズをし、天高くに向けて笑い声を上げる。
建宮(ここまでは全部うまくいったのよ!五和は二人っきりかつあの衣装のおかげで蜜月のような甘いクリスマスイブを過ごし、
女教皇様はその様子を生中継で見て一層上条当麻への想いを募らせて……おおおおおお!!
何かが起こりそうなのよ!!さあ上条当麻、お前はどっちを選ぶのよ!?)
90 = 1 :
上条「何か外が騒がしかったけど静かになったな。なんだったんだろ?」
五和「え!?ささささあ!ななななななな何だったんでしょうねッ!!」
上条「? 五和? やっぱり何か事件なのか?」
五和「ちちちちちちちちち違いますッ!!」
五和(これは私のために用意してくれた機会なのであって……!!なんとか、なんとかしなきゃ!!)
91 = 1 :
上条「うーん、でもやっぱり気になるなー。ちょっと見てくるわ」
五和(!? もしかしたら外でまだ何か準備とかしてくれてるかもしれないし、それは、ダメッ!!)
五和「い、行かないで下さいッ!!」
上条「えっ!?」
思わぬ言葉に上条はどきりとする。
五和は上気し、座ったまま身をよじった体勢でなんだかとっても艶っぽい。
よくよく見るとすごい恰好だ。
胸がぱっくりと開いたサンタクロース。
健全な男子高校生の上条が夢に描かないこともないこともないような格好をした女の子が目の前にいるのだ。
92 = 1 :
上条「え、えと」
五和(い、言わなきゃ!ちゃんと!)
五和「あ、あのっ、一人にしないでくださいッ!!」
五和(はぁぁあああ~!言えた!)
興奮した五和は直球しか投げることができなかった。
そんな球も上条にはちょっとした変化球に見えるようで、
上条(五和が狙われてんのか…?……ま、まあそういうことならしょうがないな)
上条「おう、わかった。俺はどこにもいかねぇよ」
93 = 1 :
五和はぱぁあと顔を輝かせ、生き生きとした表情で、
五和「ありがとうございますッ!!」
ぺこりと一礼するのだった。
その様子も上条には迫りくる危機の香りに感じられてしまうのだが。
上条「えっと…どうしようか」
五和「え、そ、そうですねッ!!」
上条はさっき建宮が去り際に言った台詞を思い出した。
95 = 1 :
上条「そういえば五和の服、触り心地がどうとか言ってたよな」
五和「そそそうでしたね!」
五和(あれ?この生地そんなにいい触り心地かなぁ?)
上条「えと、触ってもいいか?」
五和「もちろんッ!ど、どうぞッッ!!」
上条がそっと右手を伸ばし、五和の肩の部分の生地をつまむと、
ストン、と。
五和を中心に赤い花が咲くように、衣装の縫い目がほどけて落ちた。
97 :
あるくきょうかいっていうんだよ!
98 :
五和っていつから上条さんが好きになったの?
99 = 1 :
>>98
原作初登場の11巻ではもう既に
上条&五和「!?」
あまりの事態に上条も五和も首まで真っ赤だ。
サンタの衣装は胸が苦しいということで上の下着をつけなかったのがよくなかった。
五和は腕と落ちた布地で必死に胸を隠す。
この際白いパンツなどに構っていられない。
100 = 1 :
五和「見、見、見……ッ!」
五和はあの時と同じ表情だ。
頭に噛みついたり、10億ボルトの高圧電流で黒焦げにしようとはせず、限りなく原色に近い赤い顔で、
目に涙を溜め、それでもまずい雰囲気にしないために必死に笑顔を作ろうとしているのが実に健気である。
心優しい彼女の気づかいに感動すら覚える上条だったが、それでもやはり気まずかった。
キャーなどど声を上げる女の子ではないことはフランスで会った時にわかってはいたが。
上条「か、上条さんは何も見ていません!大丈夫!見る気はありませんから!!」
その言葉を受けた五和はちょっぴり複雑だ。
みんなの評価 : ★
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