私的良スレ書庫
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元スレ一方通行「最近、妙に心臓がドキドキするンだが」打ち止め「?」
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やっと思いで擦れでた一方通行の声の後、
打ち止めが恐る恐るといった様子で、床とにらめっこしていたその顔を上げた。
涙を懸命にこらえて、
眉をこれでもかの八の字に曲げて、
―――唇を、必死にかみしめて。
打ち止めもまた、彼に負けないほどの掠れ声で、言葉を吐く。
地面に肌が擦り切れるような、痛々しさをプラスして。
「そう……だよね」
その音色は、壊れかけたオルゴールにも似ている
少しずつ、少しずつ動きを止める悲しい歌曲。
「このミサカなんて、嫌だよね、ってミサカはミサカは……ッ!」
そこで、ぴたりと旋律は停止する。
打ち止めが恐る恐るといった様子で、床とにらめっこしていたその顔を上げた。
涙を懸命にこらえて、
眉をこれでもかの八の字に曲げて、
―――唇を、必死にかみしめて。
打ち止めもまた、彼に負けないほどの掠れ声で、言葉を吐く。
地面に肌が擦り切れるような、痛々しさをプラスして。
「そう……だよね」
その音色は、壊れかけたオルゴールにも似ている
少しずつ、少しずつ動きを止める悲しい歌曲。
「このミサカなんて、嫌だよね、ってミサカはミサカは……ッ!」
そこで、ぴたりと旋律は停止する。
ぐぐ、と耐えるように手に力が加わる。
打ち止めの手に持つショップ袋に不自然な皺が増え、
プリントアウトされているケロヨンの顔がブサイクになった。
だんまりを決め込む、打ち止め。
時々「……っひく」というしゃっくりに似た、声が。
ポツリ、ポツリと灰色の床にこぼれる水滴の正体に、一方通行しばらく気づけないでいた。
打ち止めの手に持つショップ袋に不自然な皺が増え、
プリントアウトされているケロヨンの顔がブサイクになった。
だんまりを決め込む、打ち止め。
時々「……っひく」というしゃっくりに似た、声が。
ポツリ、ポツリと灰色の床にこぼれる水滴の正体に、一方通行しばらく気づけないでいた。
少女は道を歩いてる。
知らない道を歩いてる。
途中で出会ったおばさんにたずねた。
少女「ここは何処ですか?」
おばさん「私は少し寂しいねぇ。あの子はいつもやさしいのよ。」
少女は道を歩いてる。
夕暮れの道を歩いてる。
途中で出会った青年にたずねた。
少女「うちに帰りたいけど道がわからないの。」
青年「僕はあの子の月にしかなれないんだ。
まわりをクルクル回るだけで、決して近づく事は出来ないんだよ。」
少女は道を歩いてる。
まっすぐな道を歩いてる。
途中で出会ったおじいさんにたずねた。
少女「この先には何があるの?」
おじいさん「悲しみの形は人それぞれ。
あの子がそれに気付くといいけど。」
少女は道を歩いてる。
少女はこの道を知っている。
少女は涙を流してつぶやいた。
少女「そうだったんだ・・・」
知らない道を歩いてる。
途中で出会ったおばさんにたずねた。
少女「ここは何処ですか?」
おばさん「私は少し寂しいねぇ。あの子はいつもやさしいのよ。」
少女は道を歩いてる。
夕暮れの道を歩いてる。
途中で出会った青年にたずねた。
少女「うちに帰りたいけど道がわからないの。」
青年「僕はあの子の月にしかなれないんだ。
まわりをクルクル回るだけで、決して近づく事は出来ないんだよ。」
少女は道を歩いてる。
まっすぐな道を歩いてる。
途中で出会ったおじいさんにたずねた。
少女「この先には何があるの?」
おじいさん「悲しみの形は人それぞれ。
あの子がそれに気付くといいけど。」
少女は道を歩いてる。
少女はこの道を知っている。
少女は涙を流してつぶやいた。
少女「そうだったんだ・・・」
ポツリと落ちる雫はとめどなく。
床にできたシミが十、百と増えた時に、一歩通行はようやく現状を把握する。
「…………な、いてンのか……?」
愚門をした、と聞いた後に後悔する。
どう見たって、
どう聞いたって、
彼女はさまざめと泣いているのに。
「………ないてない、ってミサカは」
「―――泣いてンだろ」
隠し通せないくせに、変に意固地になる打ち止めを、一方通行は見つめることしか出来なかった。
床にできたシミが十、百と増えた時に、一歩通行はようやく現状を把握する。
「…………な、いてンのか……?」
愚門をした、と聞いた後に後悔する。
どう見たって、
どう聞いたって、
彼女はさまざめと泣いているのに。
「………ないてない、ってミサカは」
「―――泣いてンだろ」
隠し通せないくせに、変に意固地になる打ち止めを、一方通行は見つめることしか出来なかった。
「…………」
「…………」
「…………」
「……なンで、泣く」
当然だが、彼女からの答えはない。
どうして、彼女は泣いているのだろうか。
>>210
後で相手してやるからちょっと静かにしてて
後で相手してやるからちょっと静かにしてて
>>214
安心しろ、俺もだ
安心しろ、俺もだ
自分は何もしていないのに。
拒絶も、
否定も、
反論も、
却下も、
なにもしていない。
ただただ、緊張のあまり出た「マジかよ」という掠れ声だけで。
掠れ声、だけで。
(…………)
ここで再び、ひっかかりだ。
拒絶も、
否定も、
反論も、
却下も、
なにもしていない。
ただただ、緊張のあまり出た「マジかよ」という掠れ声だけで。
掠れ声、だけで。
(…………)
ここで再び、ひっかかりだ。
物事は客観的にとらえることが大事だ。
主観的に動いてしまえば、どうにかなることも、どうにもならなくなる。
打ち止めから見て、
一方通行(俺)の行動はどうだっただろうか。
精一杯の想いのたけをつげたのに、
相手はしばらくのあいだ無表情でだんまりをつづけて、
顔を真っ赤にしたと思ったら、
掠れたような声で、
――――聞き様によっては、困っているようにも、聞こえる声色で、
「まじかよ」
と、一言。
しかも、それだけ。
(ァァァァあああああああああああああ!!!!!!)
主観的に動いてしまえば、どうにかなることも、どうにもならなくなる。
打ち止めから見て、
一方通行(俺)の行動はどうだっただろうか。
精一杯の想いのたけをつげたのに、
相手はしばらくのあいだ無表情でだんまりをつづけて、
顔を真っ赤にしたと思ったら、
掠れたような声で、
――――聞き様によっては、困っているようにも、聞こえる声色で、
「まじかよ」
と、一言。
しかも、それだけ。
(ァァァァあああああああああああああ!!!!!!)
>>224
安心しろ、俺も(ry
安心しろ、俺も(ry
「そうだよね」
と、その一言を皮切りにして、打ち止めが怒涛の勢いで口を開く。
「ミサカは貴方より年下だし、不釣り合いだものね、ってミサカはミサカは振り返ってみる」
(いやいやいや、お前十八だろ? 俺二十四だろ?
セーフだから!!!!! …………じゃなくて、普通に釣り合うから!!!!)
「やっぱり、『クローン』なんて、相手にしたくないよね、ってミサカはミサカは貴方の反応は当然のことだってちゃんと理解してる」
(はァああああ!!?? クローンとかそンなの関係ねェの! お前はお前だろうがッ!!!)
「――――今まで、ミサカのこと守ってくれてありがとうね? ってミサカはミサカは改めてお礼を言ってみる……」
(これからだって守るって!! てか、一人で話し終らせようとしないでくださいィィィいいいい!!!)
「…………さようなら、ってミサカはミサカは――――、」
(だァァあああ!!!! 煩ェなコンチクショウ、全部勘違いだってォォおお!!)
と、その一言を皮切りにして、打ち止めが怒涛の勢いで口を開く。
「ミサカは貴方より年下だし、不釣り合いだものね、ってミサカはミサカは振り返ってみる」
(いやいやいや、お前十八だろ? 俺二十四だろ?
セーフだから!!!!! …………じゃなくて、普通に釣り合うから!!!!)
「やっぱり、『クローン』なんて、相手にしたくないよね、ってミサカはミサカは貴方の反応は当然のことだってちゃんと理解してる」
(はァああああ!!?? クローンとかそンなの関係ねェの! お前はお前だろうがッ!!!)
「――――今まで、ミサカのこと守ってくれてありがとうね? ってミサカはミサカは改めてお礼を言ってみる……」
(これからだって守るって!! てか、一人で話し終らせようとしないでくださいィィィいいいい!!!)
「…………さようなら、ってミサカはミサカは――――、」
(だァァあああ!!!! 煩ェなコンチクショウ、全部勘違いだってォォおお!!)
なんなんだ畜生、と一方通行は内心で悪態をつく。
身体に意味不明な症状が現れた時から、彼は常に不調だった。
ただただ『打ち止めを守るってみせる、救ってみせる』と
がむしゃらに走り続けたあの頃のほうが、男として、まだマシな人格だったような気もする。
気の狂った研究者、
暗部の雑魚ども、
自分と同じ地獄に落ちてきた少年少女、
魔術とやらを使う意味不明な集団、
天使だとかいうキチガイ、
それから、それから、エトセトラ。
そ時には正面からぶつかり、時には背後から銃を突きつけた。
全ては、『打ち止め』という少女の光を濁らせない、そのために。
身体に意味不明な症状が現れた時から、彼は常に不調だった。
ただただ『打ち止めを守るってみせる、救ってみせる』と
がむしゃらに走り続けたあの頃のほうが、男として、まだマシな人格だったような気もする。
気の狂った研究者、
暗部の雑魚ども、
自分と同じ地獄に落ちてきた少年少女、
魔術とやらを使う意味不明な集団、
天使だとかいうキチガイ、
それから、それから、エトセトラ。
そ時には正面からぶつかり、時には背後から銃を突きつけた。
全ては、『打ち止め』という少女の光を濁らせない、そのために。
だというに。
この現状の体たらくはなんなんだ、馬鹿野郎。
俺はただ情けなく立ち尽くすばかりで、
打ち止めまで泣かせて。
傷つけて。
あの頃の自分がもしこの場にいたならば、即効で首をはねられているに違いない。
それだけの罪を、
それだけの愚かな失態をおかしている自分が、恥かしい。
この現状の体たらくはなんなんだ、馬鹿野郎。
俺はただ情けなく立ち尽くすばかりで、
打ち止めまで泣かせて。
傷つけて。
あの頃の自分がもしこの場にいたならば、即効で首をはねられているに違いない。
それだけの罪を、
それだけの愚かな失態をおかしている自分が、恥かしい。
『妙に心臓の鼓動が速くなることがある』
――――ハッ、そんなの当然だろ。
『たまに頭がボーっとするし』
――――ふと気付いた時は、いつもコイツ(打ち止め)の事考えてるもンなァ?
『変に汗かいたりしやがるし』
――――年甲斐もなく緊張して何が悪いってンだ
『何かの病気の前兆なのだろうか』
――――ああ、立派な病気だったらしいぜ、一方通行
――――ハッ、そんなの当然だろ。
『たまに頭がボーっとするし』
――――ふと気付いた時は、いつもコイツ(打ち止め)の事考えてるもンなァ?
『変に汗かいたりしやがるし』
――――年甲斐もなく緊張して何が悪いってンだ
『何かの病気の前兆なのだろうか』
――――ああ、立派な病気だったらしいぜ、一方通行
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