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    元スレ幼女「とうもろこし、いる?」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - シュタインズ + - ツンデレ + - + - 完結 + - 少年 + - 幼女 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    301 = 1 :

    先生「……あの」

    「?」

    先生「こうしてると、その、夫婦、みたい……ですよね」

    「……しまった」

    先生「え、どうしたんですか?」

    「あの子が居ない」

    先生「へ?」

    302 = 264 :

    なっなんだってー!

    304 = 1 :

    先生「どうしよう……、あの、私ったら会話に夢中になってて……ああ、ごめんなさい!」

    「落ち着いてください、子供の足です。そんなに遠くに行ったとは思えない」

    先生「そ、そうですね」

    「先生はこの事を警備員に伝えてください、私はあの子を探してきます」

    先生「は、はいっ」

    305 = 1 :

    すみません、とりあえずここまでで
    もこの時間帯ならバンバン投下できると思いきやすぐさるっちゃいますね。
    また夜に戻ってきます。

    306 :

    うむ

    307 :

    308 :

    これは保守せざるを得ないな

    309 :

    任せろ

    310 = 262 :

    鬱展開とエロ展開はやめれや

    312 :

    超人兄妹と同じ人?

    313 = 309 :

    俺はここを守る

    315 :

    命がけで保守

    317 = 1 :

    ワイワイ

    ガヤガヤ


    便利屋「で」

    幼女「次はあそこあそこ!」

    便利屋「なんであっしはお嬢ちゃんのお守りなんぞやってんでしょうね」

    幼女「次は二階~!」

    便利屋「へいへい、ちょいと待つっすよ」

    幼女「はやくはやく~」

    便利屋「っていうか、ターゲットが向こうからこっちに来るなんて。あっし今日まだ何もしてないっすよ……ラッキーというか幸運というか」

    幼女「おいていくよ~」

    便利屋「あ~もう、ちょっと待つっすよ~」

    318 = 245 :

    さるって時間帯でかわるもんなのか?
    支援

    319 = 1 :

    便利屋「はぁ……、いつまでこんな便利屋なんて仕事をやってるんすかね……あっしは」

    幼女「るんるん♪」

    便利屋「お得意さんからの依頼だから引き受けちまったけど……」

    幼女「るーんるん♪」

    便利屋「よく考えたらこれ誘拐なんじゃ……」

    幼女「るんるーん♪」

    便利屋「はぁ……正直もうこんな仕事辞めて実家に帰りたいですぜ……」

    幼女「次あっち~」

    便利屋「あ、こらこら。一人で行っちゃだめっすよ~、迷子になるっすよ~」

    320 = 1 :

    幼女「次はここ!」

    便利屋「へいへい」


    幼女「次はあっち~!」

    便利屋「ふえ~い」


    幼女「えっとね、次は──」

    便利屋「屋上の遊園地がそんなに楽しいんすかねぇ」

    321 = 1 :

    幼女「つぎは~あっちに行きたい!」

    便利屋「お嬢ちゃん、ちょっと休憩しやせんかい?」

    幼女「う~~~~」

    便利屋「アイスでも買ってきやすから」

    幼女「わー! ありがと!」

    便利屋「はぁ……子供は暢気でいいっすねぇ。ほら、あそこのベンチに座るっすよ」

    322 = 1 :

    便利屋「ほい、買ってきたっすよ」

    幼女「お兄さんありがと!」

    便利屋「お安い御用っすよ」

    幼女「ねーえ?」

    便利屋「何ですかい?」

    幼女「お兄さん、だーれ?」

    便利屋「あっしですかい?」

    幼女「うんっ」

    便利屋「お嬢ちゃんのおじさんのお友達……っすよ」

    幼女「おじさんの?」

    便利屋「えぇ、そうっすね」

    323 = 1 :

    幼女「じゃあ、お兄さんもとうもろこし食べにくる?」

    便利屋「トウモロコシ?」

    幼女「うんっ、ばんごはん」

    便利屋「トウモロコシ、……か」

    幼女「?」

    便利屋「いや、なんでもねぇです」

    324 = 1 :

    幼女「あのね、とうもろこしってとってもおいしいんだよ!」

    便利屋「知ってやすぜ」

    幼女「たいようのあじがするの」

    便利屋「っ」

    325 = 1 :

    ────────
    ────
    ──


    『いいかぁ、よく聞け息子よ。農家ってのは太陽の味を作ってんだよ』

    『太陽の味?』

    『おうよ、お天道さんがくれたものを父ちゃん達がこうやって形にしてるのさ』

    『ふ~ん』

    『見ろ、この玉蜀黍。太陽の色してんだろ?』

    『ただの黄色じゃん』

    『かっかっか、お前にゃまだわからんか』

    『むー、なんだよ』

    326 = 1 :


    便利屋「……太陽の味、……か」




    幼女「とうもころしきらい?」

    便利屋「とうもろこし、ですぜ」

    幼女「すき?」

    便利屋「あっしの実家は農家ですぜ、玉蜀黍なんか毎日食ってやした」

    幼女「えぇ~! いいなぁ」

    便利屋「本場の玉蜀黍をしらないとはお嬢ちゃん、モグリですぜ」

    幼女「もぐら?」

    327 = 233 :

    嫌な予感・・・

    328 = 1 :

    幼女「じゃあこんど、お兄さんの作ったとうもころし食べさせてね!」

    便利屋「……っ」

    幼女「どうしたの?」

    便利屋「いや……、なんでも無いですぜ」

    幼女「どこかいたいの?」

    便利屋「心が……少し」

    幼女「あのね」

    便利屋「?」

    幼女「なきたいときは、ないてもいいんだよ?」

    便利屋「……はは」

    幼女「いいんだよ」

    便利屋「……お嬢ちゃんの方が大人っすね」

    幼女「こどもだよ?」

    329 = 1 :

    ────────
    ────
    ──


    『子供なんかじゃねぇよ!』

    『なんだと! 父ちゃんに向かってその口の利き方はなんだ!』

    『うるせえ! なんでわかってくれねぇんだよ! もう……もう、こんな家かえらねぇよ!』

    『……今何て言ったっ?!』

    『もう出てくって言ったんだよ!』

    『……お前はまだ子供だ、……アテはあるのか? ちゃんと食べていけるのか?』

    『今更父親面すんじゃねーよ!』

    330 = 1 :



    便利屋「お嬢ちゃん、よく聞いてほしいっす」

    幼女「なあに?」

    便利屋「あっしは、お嬢ちゃんに嘘をついてやした。あっしは本当はおじさんの友達なんかじゃないんですよ」

    幼女「えぇっ、そうなの?」

    便利屋「本当は……悪の組織に雇われてる悪い人間なんですよ」

    幼女「あくのそしき?」

    便利屋「だから……、騙しててごめんなさいっす」

    331 = 264 :

    無邪気ほど究極の武器はないし、無邪気ほと脆弱な防具はないな

    332 = 1 :

    ────────
    ────
    ──

    『お前……俺を騙してた……のか?』

    『はっ、ひっかかるお前の方が悪いんだろうが』

    『ちょっと待ってくれよ、お前を信じて家まで飛び出してきたのによ!』

    『そんなの知ったこっちゃねぇよ。金さえ貰えれば俺はそれでいいの、じゃ』

    『まっ……待てよ! 待ってくれ!』

    『ははは、あばよ~』

    『そん……な……』

    333 = 1 :


    『くそ……あいつ……畜生っ……』

    『何が儲かる話だ! 何が……くそ!』

    『あれだけ親父に啖呵きって……家出までして、これからどうすりゃいいんだ……』

    『金も全部もっていかれちまったし……』

    ゴソゴソ

    『ん? カバンの奥のほうに……なんだこの箱?』

    カパ

    『封筒と、なんだこりゃ、トウモロコシ?』

    『ん? 封筒の裏に何か書いてるな』



    少ないけれど、もっていきなさい。

    それと、おなかがすいたらたべなさい。


    父より。

    334 :

    ブワッ

    335 = 250 :

    いい話しすぎてワロタ

    336 = 264 :

    またさるか

    337 = 233 :

    さるったか~

    340 :

    こんなかわいい幼女がいたら生きているのが楽しすぎてつらいだろうな

    341 :

    なんとも良いスレに出会ってしまった

    342 = 259 :

    農家頑張るわ俺

    343 = 1 :

    モグモグ

    『あぁ……』

    モグモグ

    『しょっぺぇなあ』

    モグモグ

    『……』

    モグモグ

    『太陽の、あじ……か』

    344 = 1 :



    便利屋「……あっしは、本当に……っ。……大バカ野郎なんすよ」



    便利屋「ごめん。ごめんな、お嬢ちゃん」

    幼女「お兄さんはわるくないよ?」

    便利屋「いや、事実こうやってお嬢ちゃんを──」

    幼女「お兄さん、一緒にあそんでくれたもん」

    便利屋「そういう手口なんすよ」

    幼女「アイスもくれたし」

    便利屋「大人は金持ちなんすよ」

    幼女「それに!」

    便利屋「……それに?」

    幼女「とうもころし好きなひとに悪いひとは居ないんだよ」

    便利屋「──っ」

    345 = 1 :

    幼女「お兄さん、ちゃんとごめんなさいしたから」

    便利屋「……え?」

    幼女「あたし、今日はお兄さんと遊んだだけ」

    便利屋「お嬢、ちゃん?」

    幼女「お兄さんも、今日はあたしと遊んでただけ」

    便利屋「お嬢ちゃん……」

    幼女「あくのそしきなんかにまけないで」

    便利屋「あぁ……、合点承知ですぜ」

    幼女「それじゃ、あたしおじさんのところに戻るね」トコトコ

    346 = 1 :

    便利屋「お嬢ちゃん!」

    幼女「うん?」

    便利屋「あっしは……もう一度、最初から頑張ってみるっすよ!」

    幼女「うんっ」

    便利屋「あっしの作ったとうもろこし、食べてくれっす」

    幼女「わかった!」

    便利屋「達者で!」

    幼女「ばいば~い」

    347 = 1 :


    「……はぁ……。あの子、一体どこに行ってしまったんだ……」

    「私さえもっとしっかりしていれば……」

    「……だから、文章も書けなくなってしまったんだろうな……」

    「いや、今は弱音を吐いている場合じゃない」

    「まだ探していないところがあるはずだ」

    349 = 1 :

    先生「あのっ!」

    「あ、先生」

    先生「警備員の人にも協力してもらいましたが、1階と2階には居ませんでした」

    「となると、3.4.5階ですか」

    先生「それと、あと屋上ですね」

    「屋上?」

    先生「えぇ、子供があそべる、ちょっとした遊園地みたいなのがあるらしいですよ」

    「遊園地?」

    350 = 1 :

    『隣町に新しく出来たっていうショッピングモールに行こうとおもう』

    幼女『ゆうえんち?』

    『ショッピングモールだよ、人がたくさん居て色んなものが売ってて広くて大きい建物だ』

    幼女『う~~~~、たのしみ!』


    「まさか……」

    先生「あ、っと。どこ行くんですかっ?」

    「屋上です! たぶんそこにっ」 


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