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    元スレ幼女「とうもろこし、いる?」

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    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - シュタインズ + - ツンデレ + - + - 完結 + - 少年 + - 幼女 + - + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    852 = 771 :

    ただいま。
    いつもいつも保守すみません

    853 = 771 :

    幼女「わくわく♪」

    「ん~?」

    幼女「わくわく♪」

    「どうした?」

    幼女「あのねあのね」

    「うん?」

    幼女「おうち……えんとつないけどさんたさん大丈夫かなあ」

    「あぁ……、そういえば……もうそろそろか」

    855 = 771 :

    「なんかサンタさんにお願いしておくこと無いか?」

    幼女「もんぶらんっ」

    「そうかそうか」

    幼女「あのねあのね」

    「ん?」

    幼女「ずっとずっと楽しみにしてたのっ」

    「ほう」

    幼女「どこからくるのかなぁ、えんとつないから。屋根かな? 窓かな?」

    「出現方法に興味深々か……」

    856 = 771 :

    ブロロロロロロ……


    「……それにしても、寒いな」

    幼女「さむいねぇ」

    「もうすこしカーエアコン強くするか」

    幼女「うんっ」

    「……」

    幼女「……わあ」

    「……寒いわけだ」

    幼女「ゆき! ゆきだよ! おじさんっ!」

    「そうだな、雪だ」

    幼女「わー! すごーい!」

    「って、こらこら。窓から手を出すんじゃない」

    857 = 771 :

    幼女「さぁあなたからメリークリスマス♪」

    「私からメリークリスマス♪」

    幼女「サンタクロースイズカミングトゥータウン♪」

    「そんな楽しみか?」

    幼女「うんっ!」

    「うん、力いっぱいの良い返事だ」

    幼女「ねぇ聞こえてくるでしょ鈴の音がすぐそこに♪」




    サンタクロース イズ カミング トゥー タウン



    858 = 771 :

    Prrrrrrrrrrrrrrrrr.....


    「先生ですか?」

    『あ。あの、今から伺っても大丈夫ですか?』

    「えぇ、さっき買い出しに出かけて、もうだいたい準備はできてますので」

    『それじゃあ……今から行きますね』

    「はい」

    859 = 771 :

    幼女「せんせいくるのー?」

    「あぁ、もうすぐ着くってさ」

    幼女「うふふ、たのしみ♪」

    「うまいもん沢山つくったからな」

    幼女「わあい!」


    「なあ」

    幼女「うん?」

    「お前はどうしたい?」

    幼女「なにが?」

    「いや……なんでもない、忘れてくれ」

    幼女「ヘンなおじさん?」

    860 = 771 :

    (なんとかして……逃げ腰なサンタさんを捕まえないとな)

    (私もそろそろ覚悟を決めないと……)


    ────────
    ────
    ──



    Prrrrrrrrrrrrrrrrr.....



    『はい?』

    『私です』

    『警部さん、その節はどうも──』

    861 = 771 :

    警部『やあ、すみませんね。署まで来てもらって』


    『いえ、丁度暇でしたから』






    警部『実は先日逮捕した二人から大変興味深い供述が出てきまして』

    『というと?』

    警部『3年前のインディアナポリス銀行強盗事件、覚えてますね?』

    862 = 771 :

    『……えぇ、姉が今その山を追ってるはずです。たしか’パークマンサー’……』

    警部『そうですね、日本でも度々彼らの構成員が強盗などの犯罪を企てております』

    『それと今回の事と何か関係が?』

    警部『それが、今回の事件。あの二人の供述から世界的犯罪組織’パークマンサー’が背後に見え隠れしているんですよ』

    『まさか、そんな』

    警部『えぇ……。それで、これからするお話はあなたの姉上が追っている事件とも関連してくる話なのですが……』

    『一体、どういう?』

    警部『3年前の事件の日の犯行計画書なるものが犯人うちの一人の家から押収されましてね』

    『……』

    警部『これが妄想の類ならば我々も無視できるのですが、あまりに酷似しているんですよ。その事件の報告書と』

    『まさか……』

    警部『あの事件の構図を描いた人物がいるという事です。あの男の身辺を洗えば確実にね、もしくは、あの男自身が……』

    『それじゃあ!』

    警部『ええ、あの事件の実行犯と繋がっている可能性は大きいでしょう。その方面から、姉上の旦那様の無実を証明する事も……』

    『警部さん!』

    863 = 771 :

    警部『いや、お手柄はあなたですよ』

    『いや、私はそんな、何もしていませんよ』

    警部『あなたが居たからこそ、我々は犯人を逮捕することができた。あたながあの場で行った様々な処置によってね』

    『……実は、私もあの事件を調べていたんです』

    警部『ほう?』

    『あの事件は私も納得のいかない点が多々ありましたから』

    警部『……』

    『だから、友人のつてを使ったりして、色々と情報を仕入れていました』

    警部『それが今回、計らずも役に立ったと』

    『因果応報、ですかね』

    警部『さあ』

    『ありがとうございます警部さん、姉にも伝えてみます』

    警部『いえ、これくらい後輩として当然です』

    『姉も立派な部下を持てて幸せだと思います』

    864 = 771 :

    先生「私っ! 幸せですっ!」



    幼女「うんっ」

    先生「こんな美味しいケーキが食べられるなんて……、私っ、幸せですっ!」

    「はは……そんな大げさな」

    先生「いいえ! このクリームとイチゴのミックスがなんとも言えない具合に絡まって……口の中で甘美なワルツを踊るんです……」

    「な、なるほど……」

    幼女「せんせー、おいしいねー」

    先生「そうね、毎日こんなお料理が食べられるなんて羨ましい……」

    865 = 771 :

    「よ……よければまた今度、お料理をお教えいたしますよ」

    先生「え?」

    「肉じゃがとか、ビーフシチューとか……を、作ってみたいって仰ってましたよね」

    先生「い……ぃいんですか?」

    「え、えぇもちろん。私でよければ、ですが……」

    先生「……」

    「あの、先生?」

    先生「ぃ」

    「い?」

    先生「ぃやったーーーー!!」

    幼女「せんせいが跳んではねてるっ」

    先生「全身で嬉しさを表現してみましたっ」

    「はは、本当に面白い人ですね」

    867 = 771 :

    幼女「ねえねえ」

    「うん?」

    先生「どうしたの?」

    幼女「ふたりはけっこんするのー?」

    「ぶっ」カァアア

    先生「なっ」カアアァァ

    幼女「しないの~?」

    「な……なぜそんな事を……」

    先生「そ、そうですよ……

    幼女「だってらぶらぶだもん♪」

    「こ、こら。大人をからかうんじゃありませんっ」

    幼女「おじさん顔真っ赤~♪」

    868 = 771 :

    >>867
    う~、度々すみません。

    ×先生「そ、そうですよ……
    ○先生「そ、そうですよ……」

    869 = 804 :

    >>868
    それぐらい気にしなくていいよ~

    870 :

    こまけぇこたぁ

    871 = 771 :

    幼女「二人は家族になるんだよね?」

    先生「こ、こら」

    幼女「ねっ?」

    先生「も~~~~~」

    幼女「……いいなぁ、家族」

    「……」

    幼女「あ、これおいしいっ」

    872 = 771 :

    幼女「おいしいっ、これもこれも♪」



    「先生、私ね」

    先生「はい?」

    「あの話、受──」


    Prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr.....


    「──っと。すみません、ちょっと電話でてきます」

    先生「はい、お構いなく」

    873 = 771 :

    『ねえ』

    「ん?」

    『あたし今、どんな気分だと思う?』

    「最高にハイ! ってやつ?」

    『……まぁ、そうね』

    「なんだよ、調子狂うなあ」

    『あたしが、どれだけ手を尽くしても八方塞だったものを。あんたは易々と手に入れるのね』

    「偶然さ」

    『……そう』

    「それより姉さん」

    『なによ』

    「知ってるぞ、いま日本に来てるんだろ?」

    『誰から……』

    「警部さんに全部教えてもらった」

    『あのクソ真面目な後輩め……』

    874 = 771 :

    「今時珍しい義理堅い人じゃないか、姉さんの部下とは思えないくらいに」

    『……たしかに』

    「さて」

    『……なによ』

    「姉さん」

    『……』

    「俺の言いたいこと、わかるよな?」

    『……』

    「コホン。’まず心を開かないとね、人間関係も一緒なのよ?’」

    『……それ』

    「ご明察、姉さんが俺にくれた言葉だよ」

    『う……』

    「あの子は強い」

    『……』

    「姉さん、いつまで逃げているんだ……最初の一回を踏み出す勇気さえあれば、あとはなんとかなる」

    875 = 771 :

    『14 01 18 09 20 01 19 01  14  10 09』

    「は?」

    『あんたに挑戦状よ、……そこで待ってるわ』

    プツン

    「お、おい?!」

    877 = 771 :

    14 01    18 09   20 01     19 01   14   10 09


    「なんだこの数字の羅列……さっぱりわからん……」

    先生「どうしたんですか?」

    「あ、えっと」

    先生「……!」キラーン

    「どうしました?」

    先生「これ、暗号です」

    「な、なんて書いてあるんですか?」

    先生「えぇ……っと」

    「……」

    先生「な り た  さ ん じ」

    「い、今何時ですかっ?!」

    878 = 771 :

    それから。

    おじさんと先生はあたしを車に乗せて

    あっちの道が近いだとか、こっちの道が近いだとか言いながら運転していたのはぼんやりと覚えている。

    二人で歌ったあのメロディー

    サンタクロース イズ カミング トゥー タウン

    ねえ、おじさん。

    本当は、サンタさんはずっと近くに居てくれたんだよね。

    窓越しに過ぎ去っていく町並みがどれもこれも懐かしい映像で再生される。

    おじさんと過ごした時間はとてもとても暖かいもので、でも。

    あたしはまだ子供だったから、おじさんの葛藤とか全然理解できなくて。

    おじさんにたくさん、たくさん迷惑をかけた気がする。

    ごめんねって言ったら、おじさんはきっと

    「そんな事気にするな」

    って笑うんだろうね。

    ねえ、おじさん。

    879 = 811 :

    880 = 876 :

    このスレで終われなかったら次スレいってもいいよね?
    スレ内に終わるように無理矢理話終わらせるのはやめてくだしあww

    881 :

    嘘・・だろ・・

    882 = 771 :



    ピンポンパンポン


    ただいま7番ゲートにノースウェスト航空……ミネアポリス……国際空港……



    「……久しぶりに会って見たら随分男の顔になってるじゃない」

    「だれかさんのおかげでね」



    「警部さんから話は聞いてるけれど」

    「……」

    「旦那さんの件。とりあえず、一歩前進?」

    「あんたのおかげね。……どれだけ御礼を言ったらいいか……」

    「やめてくれよ、姉弟だろ、それより──」

    883 = 771 :


    幼女「……」

    「ほら、お母さんだぞ?」

    幼女「……」ギュ

    「……」

    幼女「……」

    「どうした?」

    幼女「おかあさん?」

    「そうだぞ、お前のお母さんだ」

    884 = 771 :

    幼女「おかあ……さん?」

    「そうよ」

    幼女「お、かあ、さん?」

    「そう、そうよ……あたしがあなたのお母さんよ」

    幼女「……」ギュ

    「ほら、いつまで私の足にしがみついているんだ? あれだけ会いたがっていただろう?」

    幼女「……あ、あう……」

    「ほら、おかあさんも待ってる」

    幼女「……う~~~~」

    「行ってあげなさい、ほら」

    幼女「おかあさああああああん!!」

    「ごめん、ごめんねっ。一人にして……ごめんねっ」

    幼女「わあああぁぁぁぁあん~~~!!」

    885 = 771 :

    「つらかった?」

    幼女「う……ぐ……、ぜん”ぜん”……」

    「あたしは……毎日つらかった……」ギュ

    幼女「あ”のっ……あのね……」

    「うん?」

    幼女「おかあさんの、かお、おもいだせなぐて……」

    「そう……」

    幼女「誰が、あたしのおがあさんが……わからなぐて……」

    「……うん」

    幼女「わーるどかっぷ、ぐひっ、みつけて……」

    「わかった……うん、わかった……」

    886 = 771 :



    その後わたしは顔がくちゃくちゃになるくらい泣いた。

    あのときお母さんの顔が思い出せなかったけれど、お母さんの胸の中で抱かれると

    なんだか懐かしい気持ちがしたんだ。

    それで

    「ああ、この人がわたしのお母さんだ」

    ってわかったの。

    おじさんが嬉しい様な困ったような顔であたしを見ていたの、今でも覚えているよ。

    ずっと。

    ずっと、見ていてくれたんだもんね。

    887 :

    切ねぇ…。

    888 = 771 :

    「そうだ、これ、これ渡さなきゃ」

    幼女「こ……れ。な、あに?」

    「モンブランよ、とっても甘くて、おいしいんだから」

    幼女「あ、……さんたさん?」

    「さっきサンタさんから貰ってきたの、娘にあげなさいって」

    「……ん」

    幼女「たべていい?」

    「えぇ、ゆっくり味わって食べてね」

    幼女「うんっ!」

    「ふふ」

    幼女「……」

    「どう?」

    幼女「しょっぱい!」

    890 = 771 :

    初めてのモンブランの味は塩味だったよ。

    とっても

    とっても優しい味だったよ。

    優しい優しいサンタさんがくれた、とっても優しい味だったよ。

    ありがとうね、おじさん。

    あ、おじさんに御礼を言っちゃいけないか。

    ありがとう、サンタさん。

    うん。

    ありがとう。

    891 = 771 :

    「これからは、本当の家族の元で暮らすんだよ」

    幼女「おじさんは?」

    「私は日本に残るよ」

    幼女「……」

    「いままでありがとう」

    幼女「あのね」

    「うん?」

    幼女「お兄さんが言ってたの」

    「うん」

    幼女「畑で取れたものはみんな野菜っていうんだって、スイカもメロンのイチゴも……だから」

    「……」

    幼女「だから、おじさんもあたしの家族なんだよ!」

    「……そうだな」

    幼女「家族は、離れていてもかぞくなんだよ!」

    「そう、……そうだな」

    892 = 771 :


    離れていても家族だって

    どこに居ても家族だって

    ずっと、きっと。

    距離が遠くても

    すぐに会えなくても

    心が、繋がってるよね?

    あたしにそう教えてくれたのは

    おじさんなんだよ?

    893 = 771 :

    幼女「いつか、遊びにきていい?」

    「いつでも来なさい」

    幼女「うんっ」

    先生「またねっ」

    「それじゃあ……時間だから」

    「うん、仕事がひと段落したら一度そっちに行くよ」

    「待ってる」

    「元気でな」

    「そっちもね。ふふ、お幸せに」

    先生「へっ?! いや、あの、その、私はっ」

    「こんな不出来な弟ですが、よろしくおねがいします」

    先生「いやそんなこちらこそ……」

    「あー、ゴホゴホ……んん……ゴホゴホ」

    894 = 771 :




    の子「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい」


    の子「おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい」



    幼女「みんな!」

    「ど、どうして?」

    保護者「もう、水くさいですのよ。お見送りくらいさせてくださいまし」

    先生「えへ、私が連絡しちゃいました」

    畑のさん「ゼェ……ゼェ……、あんなに飛ばしたの初めてですぜ……。三途の川が見えるかと思いやした」

    895 = 771 :



    の子「まさかお前が先に外国いっちまうなんてな!」

    幼女「うん」

    の子「俺もサッカーうまくなってすぐに外国いくからな!」

    幼女「うんっ、待ってるっ」


    の子「行っちゃうんだ……」

    幼女「そうだよ」

    の子「わたしたち、ライバルだからねっ」

    幼女「うんっ、ライバルっ」

    896 :

    良い話だ…

    897 = 805 :

    終わっちまうのか・・・?

    898 = 881 :

    ううう・・・・

    899 :

    男の子と幼女が再開する話マダー?(´;ω;`)

    900 = 804 :

    幼女が大人になってから再開かな?


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