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    元スレのび太「努力なんて・・・」

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    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★
    タグ : - のびちゃん×のんちゃん + - のび太 + - べジータ + - ドラえもん + - 出木杉 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    51 = 40 :

    早く本題に入れよ

    52 = 1 :

    ―――帰宅後

     出木杉と別れた後、急な大雨に襲われて、家に着いたときはずぶ濡れだった。
     外では雷も鳴っている。僕はすぐにシャワーを浴びた。

    玉子「のびちゃん、しずかさんから電話よ」

     シャワーを浴び終わると、母さんが伝えてきた。

    のび太「うん?何だろう・・・」

     しずちゃんから連絡なんて久しぶりだ。言いようもない嫌な予感に襲われた。

    のび太「もしもし?」

    しずか『の、のび太さん?』

     しずちゃんの声は震えている。

    のび太 「どうしたのさ?何かあったの?」

    しずか『で、出木杉さんが、出木杉さんが・・・』

    のび太「しずちゃん!?」

    53 = 22 :

    マジかよ

    54 :

    ドラえもん売ってくる

    56 = 1 :

    ―――

     僕が病院に駆けつけたときには、一通りの処置が施された後だった。
     出木杉は、僕と別れた後、トラックにひかれて病院に運び込まれたのだ。急な雨のせいでトラックが暴走、横転。
     トラックの運転手は即死、出木杉はトラックの下敷きになった。

    医者「何とか一命は取り留めましたが、脳へのダメージが大きくて」

    医者「意識を取り戻す可能性は極めて低いです」

    のび太「・・・植物状態っていうことですか?」

    医者「・・・手は尽くします」

     しずちゃんは放心状態だ。出木杉の両親は海外出張中とかですぐにはこれない。
     ・・・家の中で独り勉強に励むのは、どれほど孤独だったことだろう。しずちゃんとのデートが、出木杉の憩いの時間だったに違いない。
     最近はその時間すらまともに取れなかったのだ。意識のない出木杉の表情は苦悶に満ちていた。

    のび太「しずちゃん、もう遅いし今日は帰ろう?」

    しずか「・・・・・・」コク

    のび太「家まで送っていくよ」

    57 :

    >>39
    マンガとは、ちょい違うけど。アニメ版

    58 = 24 :

    >>39
    キテレツのみよちゃんとほぼ一緒だったと思う

    59 :

    ノンちゃんを出すとはやりおるな・・・

    60 = 1 :

    しずか「・・・ちゃん」

    のび太「え?」

    しずか「ドラちゃんに・・・助けてもらえたら・・・」

    のび太「・・・」

    しずか「なんで出木杉さんのところにはドラちゃんがいないの?」

    のび太「・・・!」

    しずか「なんで出木杉さんじゃなくてあんたなのよ・・・!」

    しずか「なんであんたのところにドラちゃんが来るのよ!」

    しずか「あんた助けるよりも、出木杉さんを助けた方が、よっぽど世の中の為じゃない!」

    しずか「なんで・・・なんで出木杉さんじゃないの・・・」

    のび太「・・・」

    しずか「・・・」

    しずか「・・・ごめんなさい・・・」

    のび太「・・・帰ろう、しずちゃん」

    62 = 22 :

    ひでぇな

    63 = 25 :

    >>57
    thx
    しずかビッチすぎだろ・・・

    64 :

    ビッチが!

    65 :

    >>57
    みよちゃんを思い出すな

    66 :

    しずか死ね

    67 = 28 :

    一か月前くらいのアンパンマンみたいなssに似てる

    68 = 19 :

    これはいいビッチ

    69 = 1 :

     僕は無言のしずちゃんを家まで送ってから帰宅した。

     押し入れの中には、例のドラえもん型の箱がある。

    のび太「・・・」

     今この箱を開ければ、出木杉を助けられる。

     でも、いざというときも大学には行けなくなるかも知れない。


     出木杉を助けないで大学に行くのはそんなに悪いことだろうか?

     しずちゃんにしてみれば悪いことなのだろう。

     でも、しずちゃんだって、自分が僕の立場になったらどうするのさ?

     植物状態になったのが出木杉じゃなくて僕だったらどうするのさ?

     ・・・僕が出木杉を助けなきゃいけない理由なんてないじゃないか。

    のび太「・・・・・・・・・」

    71 = 65 :

    パパの言葉が

    72 = 19 :

    あの青年は人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことのできる人だ。
    それが人間にとって大事なことなんだからね。

    73 = 47 :

    ひでえ
    しずかしね

    74 = 1 :

     気がつくと僕は病院のベッドにいた。体中にチューブのようなものが巻き付けられている。

    出木杉「僕はそんなに酷い状態だったんですか?」

    医者「正直言って、今の医療ではどうにもならない状態のはずだった。
    仮に意識が戻っても、脳の機能に重大な障害が残って会話すらおぼつかなくなるはずなんだ。なのに君は当たり前のように口をきいているし記憶も確かだ」

    出木杉「・・・神様が助けてくれたんですかね?」

    医者「本当にそうなのかも知れない」

    75 = 25 :

    ま、まさかドラえもんの道具を・・・

    77 = 1 :

    コンコン

    出木杉「どうぞ」

    バタッ!

    しずか「出木杉さん!」

    出木杉「やあ、しずちゃん」ニコッ

    しずか「本当に大丈夫だったのね?元の生活にも戻れるのよね?」

    医者「恐らくはね。・・・あ、私は別な用事がありますのでこれで」

    しずか「ありがとうございました」ペコリ

    医者「お礼なら僕じゃなくて神様にでも言うべきだね。では」

    出木杉「・・・神様か」

    78 :

    普通は使わないよなぁ…

    79 = 28 :

    ひとつだけお願いしたい
    酉つけて

    80 :

    え、まさか・・・?

    81 = 65 :

    そうか

    82 = 30 :

    のび太って良いやつだなぁ…
    のび太のバイオハザードやってこよ

    83 = 47 :

    のびたは?

    85 = 65 :

    のび太が大人になったらどういう奴になるのかは分からないよなァ

    86 = 55 :

    のびたああああああ!!!

    87 = 1 :

    コンコン

    出木杉「どうぞ」

    のび太「やあ出木杉、しずちゃんも」

    しずか「のび太さん・・・」

    出木杉「おはよう、野比君」

    のび太「元気そうで良かったよ、出木杉」

    出木杉「しずちゃん、野比君と2人で話がしたいんだ、少し外してもらっても?」

    しずか「え、ええ」

     しずちゃんに席を外してもらい、部屋には僕と野比君の2人だけになった。

    出木杉「・・・君が助けてくれたのかい?」

    のび太「僕じゃない。ドラえもんだ」

    出木杉「でも、君がその気にならないとドラえもんは動かないだろう?」

     ドラえもんが未来に帰ったあとも、のび太君は一度だけならひみつ道具を使える。そんな話は前に聞いた気がする。

    >>79
    ごめん、付けたけどもう終わりっていうwww

    89 = 1 :

    出木杉「ありがとう、せっかくのドラえもんの最後の力を僕の為に・・・」

    のび太「君の為じゃない」

    出木杉「え?」

    のび太「君が目を覚まさないと、しずちゃんが悲しむだろう?」

    のび太「それに、部活の後輩も」

    出木杉「そんなこと・・・」

    のび太「出木杉、確かに君はスランプになったときの相談相手には不向きだ」

    出木杉「・・・」

    のび太「スランプで悩んでいるやつ、いくら練習しても試合に出られないやつ、練習が辛くて逃げ出したくなっているやつ・・・」

    のび太「そういうやつが僕の所に相談に来るときは、別に解決策が欲しい訳じゃない。ただ愚痴を言ってすっきりしたいだけだ」

    のび太「そういう相談相手には、駄目な奴の気持ちを汲んであげられる僕みたいなのが適任なんだ」

    のび太「でも、部活ってそれだけじゃないだろう?」

    >>79
    ごめん、付け忘れてたって言うwww

    91 = 1 :

    のび太「みんな、野球がやりたくて、上手くなりたくて入ってくるんだ」

    のび太「上手くなるために地道な努力をするのに必要なのは何だと思う?」

    出木杉「・・・」

    のび太「目標だよ。地道で辛いこともある練習を乗り越えて、あの先輩みたいに上手くなるんだっていう目標」

    のび太「それが君だよ、出木杉」

    出木杉「・・・」

    のび太「君はみんなの目標なんだ」

    のび太「みんな、君のようになりたくて、君に少しでも近づきたくて努力する」

    のび太「そりゃあ、努力しても絶対に君のようになれるって訳じゃない」

    のび太「それでも、高い目標に向かって努力するから、努力する前よりも遙かに上手くなってるんだ」

    のび太「そして、目標は高ければ高いほど良い」

    のび太「幸い、君は一人でどんどん上達していった」

    のび太「部員達の目標もどんどん高くなっていくんだ」

    92 :

    しえんしえんしえん!!!!!!
    >>1いいぞもっとやれ!!!!

    93 = 12 :

    これは良SSだ

    94 = 1 :

    のび太「もし、君がいなくなったらどうなる?」

    出木杉「・・・・・・」

    のび太「みんなの目標が消えちゃうんだよ!」

    のび太「君は部活を引退してからも東大目指して勉強に励んでる」

    のび太「そんな姿も、後輩達の目標なんだ」

    のび太「自分も、部活引退したら、やっぱり出木杉さんみたいに勉強して良い大学にいくんだ!って」

    のび太「そんな目標が消えるって事がどれくらい怖いことかわかるかい?」

    のび太「君は、頑張って勉強して、大学に入って、夢を叶えなきゃいけないんだよ」

    のび太「高い目標目指して突き進む君みたいなやつがいるから、みんな後に続こうとして頑張れるんだよ」

    のび太「だから、君を助けたんだ」

    出木杉「・・・ありがとう」

     僕は始めて、人前で泣いた。

    95 = 65 :

    慰めの上手い奴だ
    ドラえもんみたいに

    96 :

    すばらしい

    97 :

    ちょっとのび太に掘られてくる

    98 :

    頭のいいのび太なんてのび太じゃねぇ・・・

    俺は認めない認めない認めない

    99 = 1 :

    ―――病院からの帰り

    ???「野比君!」

    のび太「やあ、佐藤さんか」

    希美「うん、お買い物に行ってきたの。野比君は?」

    のび太「友達が入院してるから、お見舞いに」

    希美「そうなんだ!」

    のび太「・・・ねえ、佐藤さん?」

    希美「ん?」

    のび太「小さい頃日本にいたとき、ノンちゃんって呼ばれてなかった?」

    希美「え!?・・・うん、ノン子とかノンちゃんだった・・・でも何で?」

    100 = 55 :

    >>うん。ちょっと黙ってくれるかな


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