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    元スレ上条「いい加減にしろォォォ!!!!!」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★
    タグ : - AB + - とある魔術の禁書目録 + - キレ条 + - 上条当麻 + - 仮面ライダー + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    1 :

    上条当麻は走っていた。
    彼の不幸体質からして勿論、それは人からしてみればたいした理由ではない。
    しかし、彼にとっては今日の生死がかかっていると言っても過言ではない。
    そう、スーパーのタイムセールに間に合う為である。

    上条「うおおおぉぉぉぉ!間に合えぇぇぇ!」

    ―――完売

    上条「が…そ、そんなぁ~」

    今日は残念ながら間に合わず、セールの卵と肉を買うことができなかった。

    上条「はぁ、今日の夕飯どうすっかなぁ~」

    3 = 1 :

    禁書「おかえり、とうまー、おなかへったー」
    上条「悪いな、インデックス、今日のタイムセール間に合わなかったんだ。」
    禁書「え!?じゃあ今日のごはんは!?」
    上条「……あるもので適当に済まして置いてくれ。」
    禁書「え~、私お肉食べたかったんだよ!」
    上条「…悪かったな、今日も補習があって遅くなっちまったんだ。」
    禁書「もう!しっかりしてよ!あ~、お肉食べたい、お肉~」
    上条「……………」
    禁書「ねぇとうまー、とうまー、とうまー」

    ―――ブチッ!

    4 = 1 :


    上条「だああぁぁぁ!!うるせえんだよ!いい加減にしろォォォ!!」

    禁書「ビクッ…え、とうま?」

    上条「わがままばっかり言いやがって!この穀潰しが!!
        我が家の家計事情も知らずに無理ばっかり言うんじゃねぇよ!
        いいか!お前があんなガツガツしてるから、わざわざ毎日タイムセールにはしっていかなきゃならねぇんだよ!お前は家にいるだけで何もしねえしよぉ!働かないで食う飯はうまいってか!?あぁ!!?」

    禁書「と…とうま…ごめ…」ウルウル
    上条「チッ、もう知らん!」
    禁書「え…とうま?とうまぁ!どこ行くの!?」
    上条「ついてくんじゃねえぇ!!」
    禁書「!!!」ビクッ
    上条「ふん、」スタスタ
    禁書「…ふぇっ、と、とうまぁ」ポロポロ

    5 :

    いいぞもっとやれ

    6 = 1 :

    ついに堪忍袋の緒が切れた上条当麻は、行く当てもなく飛び出してしまった。

    上条「はぁ~、不幸だ。ったく、俺がどれだけ苦労してるかも知らないで…。もう知らん。」

    美琴「あ、ちょっと、アンタ、」

    上条「…ったく、ただ何もしねえくせに飯はいっちょ前に食うし…」
    美琴「ちょっと!聞いてんの!?」
    上条「あ゛!?」
    美琴「え…そ、そんな恐い顔しなくてもいいじゃない…。」
    上条「んだよ、ビリビリか、」

    7 :

    続けたまえ

    9 :

    これはいい

    10 :

    ぜひ御坂も泣きじゃくる方向で頼む!!

    11 :

    そりゃ普通はこうなるよw

    12 :

    禁書「とうまーとうまーとうまー」
    かもじょう「うるせぇ!いいから腰ふれ腰!」
    禁書「墳ッ!墳ッ!墳ッ!」
    かもじょう「ふじぃいぃぃhふいえhfjひいいいいい」
    しえん

    14 = 1 :

    美琴「ビリビリじゃなくて御坂美琴!」
    上条「はぁ、もうどうでもいいや」
    美琴「ど、どうでも良くないわよ!ちょっと!
        もう、今回こそ決着をつけさせてもらうわよ!!」
    上条「またかよ、もういい加減にしろよ、お前じゃ俺に勝てねえよ。」
    美琴「~っ!何よ!私だって別に負けたわけじゃないじゃない!
        大体アンタはいつもそうやって…」

    上条「うるせえ」

    美琴「は?うるさいじゃないわよ!そうやっていつも私のことバカにして!!
        もういい加減に…」

    15 :

    普通は怒らない方が凄いw

    16 = 1 :

    上条「うるせえって言ってんだろォがぁぁ!!!!」

    美琴「ビクッ!…え?」
    上条「ったく、いつもいつも出会って第一声が勝負しろだの、ビリビリじゃないだの!!
        どぉでもいいんだよ!そんなこと!!
        俺の能力の前じゃお前は絶対に勝てないのは分かってんだろうが!
        それにお前だって俺のことアンタ呼ばわりじゃねぇか!!
        年下の中学生の癖に、何様のつもりなんだ!!」

    美琴「え、ちょ、ちょっと、そんないきなり…」ビクビク

    上条「レベル5!?超電磁砲!?常盤台!?んなこと知ったこっちゃねぇ!!
        お前は俺からしてみればただの鬱陶しいガキなんだよ!わかったかこのクソガキィ!!」
    美琴「そ、そんな…わ、私はただ…アンタが…」ウルウル

    17 :

    かみじょうさんまじぱねぇっす

    18 = 1 :

    上条「ほら見ろ!そうやってまたアンタ呼ばわりだ!!
       お前はお嬢様で、能力もあるし、頭もいいからさぞかし俺なんかみくだしてるんだろぉなぁ!!御坂さんよぉ!!」
    美琴「えぐっ…わ、私、そんな…つもりじゃ…」ポロポロ
    上条「ふん!………」スタスタ

    御坂美琴はタイミングが悪かった。
    ちょうど今上条当麻はイライラが絶頂に達したばかりだった。
    今の上条当麻はパンパンにふくらました風船と同じであろう。
    少しでも刺激を与えてしまうとはじけてしまう。
    そして、上条当麻は振り返ることなくまた歩き出した。


    すみません、予想外の急用が入りました。
    ちょっとはずします。出来れば保守してくれるとうれしいです。

    19 :

    当たり前っちゃ当たり前の反応ではある

    20 :

    おい上条屋上





    シエンタ

    22 :

    SSスレにありがちな「急用」

    24 :

    それはもう二度と来ないフラグ

    25 :

    急用(笑)とか言ってるけど思いのほか好評だったから書き溜めてくるだけだろ

    26 :

    紫煙

    28 = 5 :

    おもしろいからどうでもいいや

    30 :

    そういや今まで上条さんがブチギれるSS見たこと無かったな

    31 :

    上条さんがマゾじゃなかったらこうなってるよね普通

    34 :

    まあ面白いよ

    36 :

    SSスレはこうやって伸ばすんですね、勉強になりました!

    37 = 9 :

    あばば

    38 = 22 :

    39 = 1 :

    ふぅ…
    お待たせしました。再開します。

    上条「あぁ、くそっ!ったく、何だってどいつもこいつも俺の邪魔ばっかりするんだ?
    もういい加減好きにさせてくれよ!」クシャクシャ

    いつの間にか日は暮れていた。上条当麻は行く当てもないので、適当にふらついて夜を越すことにした。

    上条「ちょうど、明日から休みだし、ゆっくり羽を伸ばしてみるか…」

    今現在、上条当麻の気持ちは安定していた。
    流石に2回連続でキレたのだから当たり前だろう。

    上条「たまには夜の街をぶらつくってのも悪くないな。」

    学園都市では住人がほとんど学生なので、この時間にして既に人がほとんどいない。通勤帰りのサラリーマンもいないし、電車も走っていない。静かな夜だ。

    上条「よっこらせっと…」

    上条当麻は歩いてきた川原に腰を下ろした。

    上条「今日は月が綺麗だな…」

    なんとなく感傷に浸っていると、川の向こうに人が歩いているのが分かった。

    40 = 1 :

    上条「ん?…誰だ?」

    今日は天気がよく、月の光がよく通っていたので少し目を凝らせばそこにいるのが誰か分かった。

    上条「え、あれ、一方通行じゃねえか。」

    見てみるとなにやら重たそうにビニール袋を下げている。
    上条当麻は目で一方通行を追いながら腰を上げた。
    そしてなんとなく、一方通行の後をつけてみたくなった。

    上条「(あいつ、ベクトル操作っていっても、流石に感知する能力はねえよな?)」

    上条当麻は小走りで川の対岸から一方通行を目で追いながら歩いていく。
    向こうがこっちに気づく様子はなさそうだ。
    暫くすると橋が架かっていたので、少し立ち止まり、
    一方通行がまっすぐ歩いていくのを確認して橋を渡った。

    上条「(やべ、おもしれぇ)」

    上条当麻はまるで幼かった頃を思い出すように尾行を楽しんでいた。
    傍からみれば完全なるストーカーだが、
    彼には小さい頃の記憶がないから尚更、初めての遊びのように楽しんでいた。

    41 = 1 :

    近くに来て上条当麻は気づいた。一方通行が杖をついていたことに、

    上条「(!?アイツ…怪我でもしたのか?)」

    上条は一瞬そう考えたが、即効でそれを否定した。
    一方通行の能力はベクトル操作。
    運動量・熱量・光・電気量・といったあらゆるベクトルを観測し、触れただけで変換する能力。
    その反則気味な能力の前では、上条当麻以外、触れることさえ不可能であろう、と上条当麻は思っていた。

    上条「(…じゃぁ、なんでアイツ杖なんかついてるんだ?)」

    ますます興味を持った上条当麻は、もういけるところまで追跡しようと決めた。

    上条「…ここは、」

    しばらく追跡すると、あるマンションへたどり着いた。

    上条「へぇ、あいつ、ここに住んでんのか、意外と普通なんだな。」

    あいつが住んでいる所のお隣さんは普通の人なのだろうか。
    などと考えているうちに、一方通行はマンションに入っていった。

    42 = 1 :

    上条「…行ってみっか」

    ここまで来たのだから初志貫徹してやろう。と
    全くの自分の都合で追跡を再開した。しかし、

    一方通行「なァにやってんだァ?」
    上条「!!!!!!?」

    上条当麻がマンションに足を踏み入れたとき、物陰に隠れていた一方通行が出てきた。

    上条「い、いやぁ、ちょっと夜のお散歩を…。」
    一方通行「それにしちゃァ随分走ったり止まったりしてたなァ?」
    上条「っ!?お、お気付きでしたか…。」
    一方通行「バレバレだァ。つけるならもっと上手くやりやがれ。」

    上条当麻はふと、視線を下げる。
    するとそこにはコンビニの袋に入った大量の缶コーヒーがあった。

    43 = 36 :

    百合子ちゃんスレだったのか

    しえん

    44 :

    鈴科さんktkr

    私怨

    45 = 1 :

    上条「…コーヒー、好きなのか?」
    一方通行「…別に、てめェにゃ関係ねェだろ」

    会話を続けようとした上条当麻だったが、それは一言で強制終了された。

    一方通行「それより、てめェ、なんの用だァ?」
    上条「え、い、いやぁ~。用って程じゃないんですけどね…。」
    一方通行「ンだよ。はっきり言えよ。黙ってると殺すぞ」
    上条「いや、本当に、ただ、たまたまお前を見かけたからなんとなく、つけてみようかって、アハハ…」
    一方通行「…暇な奴だなァ」
    上条「お前だってこんな時間にコンビニ行ってんだから同じようなもんだろ?」
    一方通行「………」

    無視。会話のキャッチボール不成立。一方通行は上条当麻が投げたボールを反射することもなく、避けた。
    そこで上条当麻は気になっていたことを一つ思い切って聞いてみた。

    上条「なぁ、お前…怪我したのか?」

    46 = 1 :

    一方通行「はァ?何言い出すんだてめェはァ?」
    上条「いや、だって、それ…」
    一方通行「ン、あァ…。別にてめェには関係ねェだろ」

    その台詞はさっきも聞いたような気がする。

    上条「…なぁ?」
    一方通行「ンだよ、まだ何かあるのかァ?」
    上条「実は俺今日行くとこなくてさ、泊めてくれねえかな?」

    何を言っているんだ俺は。上条当麻は後悔した。
    自分でも分からない。何故いきなりコイツにそんなことを言ったのだろう。
    殺されるんじゃないだろうか。ふと、冷や汗が流れてくる。

    47 = 44 :

    何故だろう
    wktkが止まらない

    49 :

    いつも思うけどなんで二次元の主人公がモテるかって
    イケてるフェイスにあんな甘い態度とって優しくしてりゃそりゃちょっとくらい頭たりなくてもモテるよな
    結局顔がいいからモテてるんだよ、やっと謎がとけた

    50 = 1 :

    一方通行「…てめェ、何企ンでやがンだァ?」
    上条「い、いや、本当になんにもないんだって!
    ただ…泊めてくれたらラッキーかなぁ、なんて…、ハハ…。」

    あ、また俺余計なこと言ったな。上条当麻再び自己嫌悪。

    一方通行「ふン、好きにしろォ」
    上条「へ!?」

    予想外の返答に思わず声を出してしまった上条当麻。
    一方通行は上条当麻を待つことなく進んでいく。

    上条「……………」

    4秒考えて、上条当麻はお言葉に甘えさせてもらうことにした。走って一方通行を追いかける。
    一方通行は既に自宅前まで来ていた。そして彼は無言でドアを開ける。


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