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    元スレ黒子「上条当麻…」

    SS覧 / PC版 /
    スレッド評価: スレッド評価について
    みんなの評価 : ★★★×4
    タグ : - 黒子ヤンデレ + - ヤンデレ + - 一方通行 + - 上条 + - 上黒 + - 仮面ライダー + - 初春 + - 婚后 + 追加: タグについて ※前スレ・次スレは、スレ番号だけ登録。駄スレにはタグつけず、スレ評価を。荒らしタグにはタグで対抗せず、タグ減点を。
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    151 = 148 :


     白井黒子は夢を見ていた。
    夢、薄らぼんやりとした夢。
    夢を夢と自覚できる類のそれではなく、
    ゆえに思ったとおりに動くこともできず
    できあがったストーリーをなぞる登場人物のように動く自分。
    そしてそれをなんとも言えぬ角度、やや上空から眺めてる視点。
    自分は自分で一人の人間として動いてるのに、
    その姿が観察できるという夢の中の矛盾に
    しかしなにも思うことなく夢は徒然と進んでいく。

    「――――」

     場面は見たことのない路地。
    いや、夢は記憶の整理なのだから見たことない筈はないのだが、
    きっと複数の場所がごちゃまぜになって新しい風景を作ったのだろう
    そんな、暗くて湿った路地、辺りは色のない世界で
    どうやら色のない形式の夢らしく今が昼かも夜かもわからない。
    そんな場所で夢の中の黒子はなにかを呟いた。
    多分独り言ではなくて、誰かに向かった言葉として。
    見れば、黒子の正面に誰かが立っている、
    黒子に背中を向けて、なにかから黒子を守るように、
    ところどころボロボロになって、傷つきながらも、屹然と立っている。

    153 = 148 :


    「――して?」

     少し、言葉が聞こえた。
    まだなにを言ってるのかわからないけれど、
    それでも正面の誰かになにかを問いかける言葉であることはわかる。

    「――――?」

     正面に立っていた誰かが、
    振り向いてボロボロの笑顔で黒子になにかを言って微笑んだ。
    黒子は、それを見て、泣いた気がして、
    そこで彼女は――――。

    154 = 148 :



     白井黒子は唐突に目が覚めた。
    と言っても全身に汗がまとわりつく、あの不快な落下感との目覚めではなく
    すんなりと穏やかに、極々自然に目覚めたのだ。
    首を動かして窓の方を見ると辺りは明るくまだ暗く、
    愛しのお姉様こと御坂美琴はまだ丸くなって眠っていた。

     一瞬、その寝姿に心奪われ
    千載一遇のチャンスと思ったのだが。
    しかし今日はなぜかそんな気分にならず、
    しばらく美琴の寝顔を眺めた後、天井に視線を向けた。
    考えるのは夢のこと、
    目覚ましや他人に起こされた場合と違って
    自然な目覚めは夢の内容を色濃く覚えていることが多い。

    「あれは、誰なんでしょう?
     お姉様では、なかったようですけれど……」

     強く覚えているとは言っても、
    あくまで夢の内容、時間が立てば薄れていく。
    いくら考えても夢の中の人物の如何など判明するはずもなく、
    そもそも夢の事を一々追求しても意味がないと黒子は嘆息をついて起き上がる。
    やはり自然に目覚めた時の例に漏れず、
    普段よりよっぽど短い睡眠にも関わらず眠気は皆無だった。

    「んんっ……、しかし起きるにしても朝食までどうしたものでしょう」

    155 :

    久々にしっかりした地の文を読む

    156 :

    試験終わってゆっくり読めた保守
    是非頑張って頂きたい。でもなんかバッドエンドのふいんきが...

    157 = 148 :


    ―――

     息が白く凍りつき、指先は相反するように紅く染まるような
    ありがちな冬を体現した朝の寒空の中を上条当麻は一人歩いていた。
    普段より少し厚着をして、薄っぺらい財布とボロボロの携帯を持って
    ポケットに手を突っ込みながら寒い寒いと歩く彼に、
    しかし目的地があるという訳ではなかった。

     所謂散歩。
    ふと、本当にふと目覚ましよりも一時間以上早く目覚めてしまったのだ。
    学校も休みで居候の大食漢もまだ眠りの中。
    家の中で一人起きていて居候を起こしてしまうのも気が引けて、
    折角だから一人で静かな時間でも満喫しようと思ってしまったのが運のつき。
    思い立った以上すぐ帰るのも気が引けて、
    半ば意地のように朝靄の残る冬の朝を一人で歩く。

    「うぅ……、不幸だ」

     それは一体どこが不幸なのか。
    出かけようと思い立ったことか?
    それとも自分の家なのに他人に気を遣わなくてはいけない境遇が?
    いや、そもそも早起きしてしまった事が?
    そんな事も考えずただただ口癖になった台詞を吐きながら上条は
    自身の息が白く凍るのを見ながら見慣れた路地を一人で進む。

    158 = 148 :


     朝早い時間。
    しかも学生が人口の大半を占める学園都市ともなれば、
    この時間帯に空いてる店など当然コンビニ位しかない。
    あとはあって精々牛丼屋程度だが、
    一人で食べるのやっぱり気が引けるし
    財布の中身は牛丼ですら十分ダメージになる程度の金銭しか入っていない。

    「まぁ、たまには缶コーヒーでも飲みながら公園のベンチでのんびりってのも悪くないか……な」

     コンビニに行ってしまえば暖かい空気に触れて帰路がまた辛くなる。
    ならばとコンビニには完全に立ち寄らないことにして、
    缶コーヒーも自動販売機で買って、
    付近の公園のベンチに腰を降ろす。

    「流石、あったか~いは伊達じゃありませんなぁ」

     プルトップが開き、中から窒素の抜ける恒例の音をさせた後、
    暖かな湯気と共にコーヒーの甘ったるい匂いが空気に混じる。
    それを一口含めば、途端に全身が弛緩して一息ついたという気になる。

    「すっげぇのんびりって感じだなぁ……。これで煙草でも吸ってたら絵になりそうなんだけど
     残念な事に上条さんは未成年なんですよねぇ……」

     身の回りには年齢など気にせずに馬鹿吸いしてる神父や
    外見小学生なのにヘビースモーカーな教師が居たりするのだが
    その辺はあくまで一般常識で考えたいと思う。
    朱に交わって染まってしまうのは、結局の所根が朱だからだと思う。

    159 :

    ですの

    161 = 148 :


    「ん、もう空か……」

     特に意味の無い思考を連ねながら
    時折自分と同じように寒そうに道を歩く人を眺めていた上条は
    ふと缶の中身がすでに空になっていることに気がついた。

     一時は熱いとさえ感じた缶も
    もうとっくに冷たいただの空容器に成り下がり
    あれほど出ていた湯気も、今は見る影も無い。

    「ん~、もう一本と言いたい所だが、そんなお金はないんですよね~。
     二本買ったら二百四十円。後四十円足せば牛丼買える値段になってしまいますし……」

     上条は誰に聞かせるわけでもない独り言を呟いきながら
    後頭部をわしわしと乱雑にかいてから立ち上がり
    近くに設置されてる金属製のゴミ箱に缶を放り投げた。

    162 = 148 :


    ―――

     長い髪を櫛で丹念に梳かしてから左右に括り、
    薄く透けている寝巻きを脱ぎ制服に着替え、
    念のため風紀委員《ジャッジメント》の腕章もポケットに仕舞い。
    使い難い携帯と財布を持って白井黒子は部屋を出た。

     と言っても本来この時間の外出は禁止。
    素直に部屋をでて廊下を歩いていたら即座に寮監に半殺しにされてしまう。
    なので部屋をでたと言っても扉を開けて歩き玄関に向かい靴を履くというプロセスを
    白井黒子はあっさりと無視した。

     空間移動。
    所謂テレポートというお馴染みの能力を所有する白井は
    部屋に持ち込んである靴を持って寮の裏に飛び、
    靴を履いてさらに二度三度と自身の強能力者《レベル4》足る実力を
    存分に発揮しながら外出をしたのだった。

    「うぅ、しかし寒いですの。私の能力の身近な短所と言えば
     やはり身体を動かさないのでどこまで移動しても寒いと言う事でしょうか……」

    163 = 159 :

    すき家ですね

    164 :

    台詞以外が長すぎて読みにくい

    165 = 148 :


     呟きながら朝の人の少ない中でも
    さらに人目に付かない場所をチョイスしながら移動を続けていると、
    見慣れた公園に辿り着いた。
    ブランコに砂場に滑り台に半分埋まったタイヤにジャングルジム。
    どこにでもある、誰もが見たことある遊具に囲まれた公園。

    「さて、ここまで勢いで来たはいいですけど。
     これからどうしましょう?」

     飛び飛びで移動したために散歩とも言い難い何か。
    その一応の目的地に着いた白井はこれからどうするかと嘆息をつくと、
    カーン、と軽い金属のぶつかる音が近くでした。

    「あら?」

     音源の方に目をやってみると
    コロコロと、半ば辺りが凹んだ缶が自分の足元に転がってきたのが見えた、
    それと同時に何かを振りかぶって投げたような体制の一人の男と、
    二つの間に存在する金属製のゴミ箱。

    「……はぁ。横着せずに普通に捨ててくださいな、
     こういったゴミを拾って集めるのも大変ですのよ?
     そこのところお願いしますわ、殿方さん」
    「あー、悪かった。白井」

    166 :

    >>164
    なら「」内だけ嫁

    167 = 148 :


     ゴミ箱に向かって放り投げた缶。
    それは惜しくもゴミ箱の淵にぶつかって弾けてしまった。
    と同時に視線の先に、一秒前までは存在しなかった少女が現れた。
    上条の位置では顔は見えないものの、
    しかしその後姿、特徴的な髪型には見覚えがある。

     彼女はふっとんだ缶に目をやった後、
    こちらとゴミ箱を見て、呆れた様に上条に文句を言ってから
    缶を拾ってゴミ箱に入れなおした。

    「で、殿方さんはこんな時間にお散歩ですの?」

     ベンチは当然二人三人と座れる位の広さはあるのだが、
    しかし白井は隣に座ったりするような
    親しい人間がするような行動はせずにその場で話しかける。

    「まぁ、そんなもんだな。なんか知らないけど早起きしちまってな、
     かといって二度寝するのも勿体無いしって感じで」

     上条も、それに何を言うでもなくそのまま返事をする。
    自分と彼女の距離として、それは正しいとでも言うように。

    「では私と似たような感じですわね」
    「なんだ、白井もか」
    「えぇ」

     

    168 :

    ほす

    172 :

    黒子の寝涎垂らした枕カバーを嗅ぎたい

    173 :

    >>171
    末尾で察しろよ…

    175 :

    そして誰も居なくなった・・・・・

    176 :

    俺ガイル

    178 :

    俺も居る

    179 :

    俺漏れる

    180 :

    黒子が最強だよね?

    181 = 127 :

    黒子が可愛すぎて地球がヤバい

    182 = 175 :

    >>179
    らめええええ、トイレいってーーーーー

    186 = 164 :

    >>171
    もしもしをわざわざ煽るとか^^^^^^
    なにが小説だよお前の場合ラノベ(笑)だろ^^

    188 :

    >>186
    携帯解除されて浮かれてるんだなこいつ

    189 = 127 :

    どうでもいい
    黒子が可愛すぎて黒子以外どうでもいい

    190 :

    なんか良いことあったんじゃない?

    191 = 164 :

    ごめん煽られたくらいで調子乗ってたROMっときます

    192 = 168 :

    大好きな美琴の目の前で美琴がレベル5のプライドすら消し飛ぶ程愛してしまっている上条さんと愛し合う黒子
    黒子の下腹部から溢れる上条さんの子種を自ら口にする美琴

    193 = 134 :

    194 :

    >>164
    これで読みにくいとかさすがvipのガキだなw

    195 = 194 :

    せっかく良い感じのSSが投下されてたのに一匹のバカのせいでいなくなってしまった

    197 :

    気長に待ちましょうや

    199 = 127 :

    黒子分が足りない

    200 = 127 :

    早く


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