元スレ美琴「…マヨナカテレビ?」
SS覧 / PC版 /みんなの評価 : ★
101 = 78 :
100レス突破おめ
102 = 32 :
その瞬間。
頭の中でパリン、という音がした。
頭の中を白く柔らかな光が通り抜ける感覚。
美琴の身体を光が包む。
自分の身体から抜け出すように…『ペルソナ』は出現した。
純白の甲冑姿に、二等辺三角形に似た、太く長大な楯を持つペルソナは美琴と見つめ合う。
「我は汝…汝は我。我は汝の心の海より出でしもの…」
ペルソナは美琴にそう告げると、シャドウ黒子へと向き直る。
おもむろにシャドウへと楯の先端を向け、構える。
シャドウはこちらへと気付いたのか、黒子から放れて此方へと突進してくる。
距離はおよそ10m。
ペルソナの持つ楯…それは楯というだけではなかった。
突如として電光を放つペルソナの楯。
次の瞬間、楯の先から雷を纏った弾丸が射出された。
弾丸は一瞬にしてシャドウに着弾し、上半誌を丸々吹き飛ばした。
103 :
電波届かないテレビの中に一通さんに入るとか
104 = 32 :
敵を屠った事を確認し、ペルソナは姿を霧散させた。
「我はユーピテル…我が雷撃、そなたの守るモノの為に振るおう…」
ペルソナの声が頭に響く。
よろしく、と小さく呟くと、美琴は黒子へと駆け寄った。
「黒子!!大丈夫!?」
「お…お姉さま…私…!!」
黒子が目を覚まして美琴はほっと胸を撫で下ろす。
が、黒子の視線の先にあるモノを見て息を呑んだ。
そこには、元の姿に戻ったシャドウ黒子が立っていた。
シャドウ黒子は何も言わず、じっとこちらを見つめている。
「黒子下がって!!私が…!!」
「お姉さま、お待ち下さい…」
そう言うと黒子はよろよろと立ち上がり、シャドウの前に立つ。
107 = 32 :
「……」
「貴女は…」
シャドウ黒子はじっと黒子を見つめている。
先程のように、黒子を罵倒する気はないようだ。
「そのシャドウは黒子ちゃんの心の一部クマー…。例え自分の嫌いな部分でも、認めてあげなきゃかわいそうクマよ…」
いつのまにか、美琴の隣にクマが立っていた。
…この野郎、いつの間に。
「そうですわね…。お姉さまと居る事に優越感を感じる…そういった汚い感情も持ち合わせている事を、私は認めますの」
黒子はシャドウを見つめたまま、続ける。
「それでも、私はお姉さまをお慕い上げ続けますの。振り向いて下さらなくても…お姉さまは尊敬に値するお方だという事は何ら変わりませんわ」
黒子はシャドウにほほ笑みかける。
「それに、隣に立つ事で他人に優越感を感じられないようでは、本当に尊敬しているとは思えませんの。だから認めますわ…貴女は、私ですのよ」
108 = 43 :
ここやってて泣いた
109 = 32 :
その言葉を聞くと、シャドウ黒子は満足そうに頷いて消えていった。
直後黒子の身体を光りが包む。
自身が立つ理由を得、黒子のシャドウがペルソナへと変化したのだ。
黒子は『並び立つ者』、ラウ二を心に宿した。
「なんですの…?いえ、これは…そう」
黒子は納得したように一人頷くと、美琴達へと振り返る。
「お姉さま。黒子は何時までも隣に立ち続けますわ…誰にも譲る気はありませんの」
「アンタは…まぁ、いいわ。ついてらっしゃい?」
ふふっ、と笑い合う二人。
そこにクマが割り込んできた。
「すごいクマー!あんなシャドウを倒すなんて…これからはアネサンと呼ぶクマ!」
「なんですの、この着ぐるみ…。大体、お姉さまに大して馴れ馴れしいんですのよ!」
美琴は、やれやれと溜め息を吐いた。
110 :
元ネタわからんけどペルソナっていうのはスタンドみたいなもんなの??
112 = 46 :
そういや世界観似てるな
もう一つの世界と
ヒューズ風切りを生み出したアレイ☆スタがラスボス候補
113 = 69 :
ふッざッけんなッ
114 = 32 :
>>110
見事にその通りです。
少年は、霧の中を走っている。
学園都市でマヨナカテレビの噂が流れ始めた時、少年は自分の耳を疑った。
始めは「そっとしておこう」などと考えていたが…転校先のクラスメイトが噂を聞いた後、行方不明になった。
あの町で起きたようなコトが、この街でも起きるかもしれない。
そう思ったその日には、マヨナカテレビの中へ飛び込んでいた。
少年が中で出会った人は全員救助できたのだが、これでは根本的な解決にならない。
早く、アイツを探さなくては。
そういえば、テレビの中で出会った中学生くらいの少女は無事だろうかと少年は考える。
ペルソナ使いの雰囲気を感じたので、大丈夫だろうと放置してしまったのだが…。
しかし、ここでクマと似たものを見るとは思わなかったな、と少年は苦笑する。
あの子もまた、自分が旅したクマ同様に、自己について悩んでいるのだろうか。
懐かしい、仲間たちとの冒険。
しかしハッキリと思い出す前に、頭から消し去る。
やはり、あのクマ2号を見ると仲間を連想してしまう。
また彼等を危険に晒すわけにはいかない。
ただでさえ、学園都市は黒い噂が多過ぎる。
今回は、自分だけで。
だから、なるべくクマ2号には出会わないようにしよう。
そう結論づけ、少年は霧の向こうへと消えていく。
115 :
ネタばれ
黒幕はガソリンスタンドの店員
116 = 69 :
番丁パートきました
117 :
ベスがいるってことは、キタローフラグも立ってる……か?
118 :
上条さんがテレビ入ろうとしたら
やっぱただ画面に触るだけで入れないんだろうな
119 = 32 :
一方通行は霧の中を歩いていた。
彼が最初に降り立ったのは、霧の立ち込める駅のホームだった。
どうやら、ミサカネットワークはマヨナカテレビ内でも有効らしかった。
(まァ、そこら辺は俺が入る前に実証済みなンだろォが…)
松葉杖をつきながら、悠然と進む一方通行。
先程から攻撃を受けるどころか、人っ子一人見つからなかった。
(何だァ?捜索隊が全滅したってェから、もっと罠満載でお出迎えだと思ったンだが)
あまりの肩透かしっぷりに若干イラつく一方通行。
その時、彼の耳に少女の叫び声が聴こえてきた。
120 = 86 :
>>117
女主人公でテオドアを選んだルートかもしれんぞ
121 :
番長いいよ番長
122 = 13 :
コロみたくスフィンクスが戦ってくれたらもう満足
123 :
>>114
2号だったか。クマの中身が無いって言ってたから、序盤の話かと思ったら解決してるっぽいし、何かの原因で中身が無くなったのかと思った
124 = 32 :
どうやら、目の前の角を曲がった先の改札口が声の発生源のようだ。
声の主まで一直線に向かう為、スイッチを入れようとしたその時。
曲がり角から少女が突っ込んできた。
激突し、盛大にすっ転ぶ一方通行と少女。
「…なンだってんだァ?」
「あわわ…!す、すいません!」
「ういはるー、諦めてパンツを…って、あれ?」
一方通行の前に現れたのは、二人の少女だった。
二人とも同じ制服を着ていることから、恐らく同級生だろう。
二人とも緊張感のカケラもない顔をしており、一人に至っては頭から花が生えている。
「あの、大丈夫ですかぁ?すいません、この子ほんとドジで…」
「さっ、佐天さんがスカートめくろうとするからです!」
二人のあまりの危機感のなさに、軽い目眩を覚えを覚える一方通行であった。
125 = 32 :
ちょっと休憩…
即興で書いてるので投下遅くてすまん
大筋はなんとなく考えてあるんで、まぁ見守っておくれ
細かい設定は多目に見ろ頼む
126 :
番長がクリア後の最強状態で出てくるのかどうか気になる
127 = 86 :
イソガシ侍なのね
128 = 43 :
お疲れ
待ってるよー
131 :
人の建てかけたフラグを横からかっさらって行く番長さんの自動スキルは発揮されるのだろうか
132 = 46 :
にゃあ
135 :
136 = 78 :
番長がヨシツネ(or事故ナギ)を使用する展開希望
137 :
いも
138 = 137 :
>>136
やっぱりマーラ様だろ
ドン引きされるけど
140 = 32 :
「…てェことは、二人とも誰かに突き落とされたってワケか…」
「残念ながら、犯人の顔は見れませんでしたけどね」
「二人とも画面に夢中でしたから…」
二人に話を聞いた一方通行は、溜め息を吐いた。
せっかく行方不明者に会えたというのに、手がかりは未だにゼロ。
これから先どうしたものか。
「で、お前ら帰り方知ってンのかよ?ガキはさっさと帰って寝てろ」
「た、たぶん帰る時は、この世界にあるテレビに良いんだと思います。あちこちにやたらデフォルメされたテレビが置いてあるんですっ」
「ほォ…って、お前ら…」
得意気に語る頭花畑女、たしか初春だとかいう名前だ…の言葉を聞いて、一方通行の頭に一つの疑問が浮かぶ。
(コイツらの言ってる事が本当ォだとして、そんな簡単に出口が見つかるンなら…なンで捜索隊は全滅してやがるンだァ…?)
141 :
伊邪那岐大神じゃね
143 :
男としての魅力は上条より番長のほうが上だろうな
144 :
P4と禁書のファンの俺には
なんとも嬉しいスレだ
145 = 78 :
伊邪那岐大神じゃダメだ
事故ナギでなければ・・・!
147 = 86 :
エミリに不便な思いをさせたやそなんたらとかいう僻地を、
シャドウで埋めつくしてやりたい
148 = 32 :
その疑問を口にしようとした時、もう一人の少女ーー佐天涙子が興味深い言葉を発した。
「あー、でも危ないですよ?お兄さん一人より、三人で言った方が安全ですって」
「…ハッ、ご忠告アリガトウ」
「もー、本当なんですって!」
まさか自分が心配されるとは。
学園都市最強の能力者が、中学生の少女二人に。
なかなかに貴重な経験だが、やはり足手纏いは足手纏いだ。
事実、ここでも反射能力が使用出来る事を一方通行は確認済みだ。
一方通行の周囲には、霧がかかっていない。
出来るならばもっと広範囲で霧を晴らしたいのだが、どうやらマヨナカテレビ内部は激しく変動しているらしく演算が不可能だった。
もしかしたら、常に内部構造が変化している可能性もある。
それで結局、自分の周囲の霧だけが反射されているというわけだ。
そんなワケで二人をとっとと元の世界へ帰してしまいたいのだが…。
「私と初春がいれば無敵だよ!」
「もう、佐天さんったら!油断大敵ですっ!」
付いて来る気マンマンの二人だった。
150 = 32 :
引きずってでも出口に連れて行こうと一方通行が決意した直後、彼の目に霧の中を動く巨大な影が映った。
しばらくすると、影の全体が見えてきた。
(なんだァ、こりゃあ…!?)
風船のように膨らんだ巨大な胴体。そこにくっついている、舞踏会で着用するような仮面。
明らかに、異常な存在。
(学園都市の生体兵器かァ…?だが、それにしちゃあ…)
それは、生物と呼ぶにはあまりに色んな物が足りな過ぎていた。
「きゃぁっ!で、出ましたよ佐天さんっ!」
「馬鹿野郎ォが!どっかに隠れてろ!」
一方通行は、敵の眼前に立つと電極プラグのスイッチに手をかける。
これから先もこんなやつらに出遭うのならば、なるべく奥の手は温存しておきたいのだが…。
みんなの評価 : ★
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