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元スレバラライカ「ロック。今日ウチに来ない?」

みんなの評価 : ★★
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ロック「おいおい、本気か?」
レヴィ「本気さ。まさか、アタシが冗談を言えるような人間だと思ってたのか?」
ロック「そりゃあな。“銃を撃ったら弾が出るってのと同じ位”思ってた」
レヴィ「……何だよロック。まるでアタシに付いて来て欲しくないみたいな言い方じゃないか」
ロック「いや、そうじゃない」
レヴィ「なら、どういう事だよ」
ロック「……いや、な? どうやら迎えが来るみたいなんだ」
レヴィ「カボチャの馬車が来るのか? まるでシンデレラだな」
ロック「バラライカの事だから、銃弾もはじき返す鋼鉄の馬車を寄越してくれそうだけどね」
レヴィ「本気さ。まさか、アタシが冗談を言えるような人間だと思ってたのか?」
ロック「そりゃあな。“銃を撃ったら弾が出るってのと同じ位”思ってた」
レヴィ「……何だよロック。まるでアタシに付いて来て欲しくないみたいな言い方じゃないか」
ロック「いや、そうじゃない」
レヴィ「なら、どういう事だよ」
ロック「……いや、な? どうやら迎えが来るみたいなんだ」
レヴィ「カボチャの馬車が来るのか? まるでシンデレラだな」
ロック「バラライカの事だから、銃弾もはじき返す鋼鉄の馬車を寄越してくれそうだけどね」
レヴィ「構いやしねえよ。“馬車なら一人乗客が増えた所で平気”だろ」
ロック「でもなぁ……う~ん」
レヴィ「ロック、お前は今ひとつ状況がわかってねえみたいだな」
ロック「えっ?」
レヴィ「アタシがその気になりゃ、“今すぐにでも真っ赤なパンプキンパイが床にブチ撒けられる”んだぜ?」
ロック「……食べ物を粗末にするのは良くないな。……は~っ……やれやれだよ、本当に」
レヴィ「助かったよ、お前のおかげで“悪い子にならずに済んだ”」ニッコニッコ
ロック「あと30分で迎えが来る。準備しとけよ」
レヴィ「準備? そんな大層なもんなのか?」
ロック「バラライカが言ってたのさ」
ロック「『リボンでもつけて来る?』……ってな」
ロック「でもなぁ……う~ん」
レヴィ「ロック、お前は今ひとつ状況がわかってねえみたいだな」
ロック「えっ?」
レヴィ「アタシがその気になりゃ、“今すぐにでも真っ赤なパンプキンパイが床にブチ撒けられる”んだぜ?」
ロック「……食べ物を粗末にするのは良くないな。……は~っ……やれやれだよ、本当に」
レヴィ「助かったよ、お前のおかげで“悪い子にならずに済んだ”」ニッコニッコ
ロック「あと30分で迎えが来る。準備しとけよ」
レヴィ「準備? そんな大層なもんなのか?」
ロック「バラライカが言ってたのさ」
ロック「『リボンでもつけて来る?』……ってな」
しばらく読んでないからうろ覚えだが
それでもそれぞれのキャラがきちんと動いてて楽しすぎるwww
それでもそれぞれのキャラがきちんと動いてて楽しすぎるwww
・ ・ ・
――30分後
レヴィ「時間通りか。さすが姉御の使いだな」
ロック「わざわざご苦労様。ちょっと客が増えるけど、その車なら平気そうだ」
使い「……話では、ラグーン商会のヤポンスキを連れて来いという事だったが」
レヴィ「おいおい、アタシは仲間外れかい?
それとも、その車は日本のコミックみたいに二人乗り用だって言うつもりか?」
使い「お前は連れて来いと言われていないだけだ」
レヴィ「まあ、気にするな。早くしないと姉御を待たせる事になっちまう」
使い「おい! 勝手に乗る――」
ジャカッ!
使い「!?」
レヴィ「アタシは気にするな、って言ったんだぜ。
それとも、アタシとロックの二人乗りに変えちまうかい?」
ロック「……おいおい」
――30分後
レヴィ「時間通りか。さすが姉御の使いだな」
ロック「わざわざご苦労様。ちょっと客が増えるけど、その車なら平気そうだ」
使い「……話では、ラグーン商会のヤポンスキを連れて来いという事だったが」
レヴィ「おいおい、アタシは仲間外れかい?
それとも、その車は日本のコミックみたいに二人乗り用だって言うつもりか?」
使い「お前は連れて来いと言われていないだけだ」
レヴィ「まあ、気にするな。早くしないと姉御を待たせる事になっちまう」
使い「おい! 勝手に乗る――」
ジャカッ!
使い「!?」
レヴィ「アタシは気にするな、って言ったんだぜ。
それとも、アタシとロックの二人乗りに変えちまうかい?」
ロック「……おいおい」
ロック「……まあ、そういう訳だから頼むよ」
使い「どういう訳だ!?」
ロック「“コイツは俺の言う事なんか聞きゃしない”って事さ。困ったことにね」
レヴィ「さすがロック、良くわかってるじゃねえか」
ロック「そりゃな。分ってなかったら、“今頃俺はここに立ってられない”」
使い「……っ!?」
レヴィ「ここまでロックが説明してくれてるんだ。
“教えられた事を守れないようじゃ、先生にキツイお仕置きをされちまう”ぜ、リトル・マウス」
ロック「さすがに俺も、“カボチャの馬車の手綱を握るのは慣れてない”から、
言う通りにした方がいいぞ。というか、してくれ。……厄介事は勘弁だ」
使い「……わかった。乗れ」
レヴィ「“乗ってください”だろ。なあ、シンデレラ?」
ロック「俺がかぶるのは灰じゃなくて、お前の“しでかす事のとばっちり”になりそうだよ」
使い「どういう訳だ!?」
ロック「“コイツは俺の言う事なんか聞きゃしない”って事さ。困ったことにね」
レヴィ「さすがロック、良くわかってるじゃねえか」
ロック「そりゃな。分ってなかったら、“今頃俺はここに立ってられない”」
使い「……っ!?」
レヴィ「ここまでロックが説明してくれてるんだ。
“教えられた事を守れないようじゃ、先生にキツイお仕置きをされちまう”ぜ、リトル・マウス」
ロック「さすがに俺も、“カボチャの馬車の手綱を握るのは慣れてない”から、
言う通りにした方がいいぞ。というか、してくれ。……厄介事は勘弁だ」
使い「……わかった。乗れ」
レヴィ「“乗ってください”だろ。なあ、シンデレラ?」
ロック「俺がかぶるのは灰じゃなくて、お前の“しでかす事のとばっちり”になりそうだよ」
・ ・ ・
バラライカ「……」
レヴィ「よお、どうした姉御。“そんなにシケたツラ、らしくないぜ”」
バラライカ「一つ聞くわ。レヴィ、どうして貴方がここに?」
レヴィ「なに、ちょいとばかし酒を飲もうと思ったらここに辿り着いただけさ」
バラライカ「……ロック?」
ロック「基本的に、俺には“拒否権ってものが存在しないみたい”なんだ」
バラライカ「……なんとなくだけど分ったわ。そこのお前、ご苦労だった」
使い「はっ!」
バラライカ「とりあえず下がって良いぞ。“帰って、ゆっくり休むと良い”」
使い「ありがとうございます! 失礼します!」
…バタンッ!
バラライカ「……」
レヴィ「よお、どうした姉御。“そんなにシケたツラ、らしくないぜ”」
バラライカ「一つ聞くわ。レヴィ、どうして貴方がここに?」
レヴィ「なに、ちょいとばかし酒を飲もうと思ったらここに辿り着いただけさ」
バラライカ「……ロック?」
ロック「基本的に、俺には“拒否権ってものが存在しないみたい”なんだ」
バラライカ「……なんとなくだけど分ったわ。そこのお前、ご苦労だった」
使い「はっ!」
バラライカ「とりあえず下がって良いぞ。“帰って、ゆっくり休むと良い”」
使い「ありがとうございます! 失礼します!」
…バタンッ!
レヴィ「ここが姉御の自宅か。ホテル・モスクワの大幹部様にしちゃ、やけに普通だな」
バラライカ「くつろぐ空間というのは、何も豪華なだけじゃないって事よ」
ロック「ああ、なんとなくわかるな。俺も“いつも通される部屋よりここの方が落ち着く”」
バラライカ「とりあえずソファに座っておいて。ちょっと電話してくるから」
ロック「わかった」
レヴィ「おいおい、客を招いておいて用事を残してたのかい?」
バラライカ「ええ」
バラライカ「“ちょっと急用が出来たのよ。今さっきね”」
レヴィ「ふ~ん。そいつぁ災難だったな」
バラライカ「そうね、私もそう思うわ。“ホント、気の毒よね”」
バラライカ「くつろぐ空間というのは、何も豪華なだけじゃないって事よ」
ロック「ああ、なんとなくわかるな。俺も“いつも通される部屋よりここの方が落ち着く”」
バラライカ「とりあえずソファに座っておいて。ちょっと電話してくるから」
ロック「わかった」
レヴィ「おいおい、客を招いておいて用事を残してたのかい?」
バラライカ「ええ」
バラライカ「“ちょっと急用が出来たのよ。今さっきね”」
レヴィ「ふ~ん。そいつぁ災難だったな」
バラライカ「そうね、私もそう思うわ。“ホント、気の毒よね”」
ロック「……なあ、レヴィ」
レヴィ「どうしたよロック。こっぴどく怒られそうなガキみたいなツラして」
ロック「気のせいかもしれないんだが、なんだかバラライカ怒ってないか」ヒソヒソ
レヴィ「あん? なんでだよ」
ロック「いや、なんとなくなんだけど……“どうにも嫌な感じがするんだ”」
レヴィ「そりゃロック、お前が何かしたんだろ。
もしかしたら、呼び出したのも姉御の機嫌が悪くなるような事が理由だったのかもな」ニヤニヤ
ロック「他人事みたいに言うなよな……」
レヴィ「それにしても、なんだが美味そうな匂いがしねえか?」
ロック「鼻をひくつかせるなよ。まるでハラペコの狼みたいだ」
レヴィ「冴えない例えだな。まあ、犬よばわりしなかった事だけは褒めてやるよ。
……あのクソメイドを思い出すからな」
ロック「勝手に思い出してるじゃないか……」
レヴィ「どうしたよロック。こっぴどく怒られそうなガキみたいなツラして」
ロック「気のせいかもしれないんだが、なんだかバラライカ怒ってないか」ヒソヒソ
レヴィ「あん? なんでだよ」
ロック「いや、なんとなくなんだけど……“どうにも嫌な感じがするんだ”」
レヴィ「そりゃロック、お前が何かしたんだろ。
もしかしたら、呼び出したのも姉御の機嫌が悪くなるような事が理由だったのかもな」ニヤニヤ
ロック「他人事みたいに言うなよな……」
レヴィ「それにしても、なんだが美味そうな匂いがしねえか?」
ロック「鼻をひくつかせるなよ。まるでハラペコの狼みたいだ」
レヴィ「冴えない例えだな。まあ、犬よばわりしなかった事だけは褒めてやるよ。
……あのクソメイドを思い出すからな」
ロック「勝手に思い出してるじゃないか……」
イイ歳こいてナニをスネてんすかwwwwあwwねwwwさwwんwwwww
バラライカ「待たせたわね」
レヴィ「早かったじゃねえか。そんなに簡単な用事だったのかい?」
バラライカ「ええ、そうね。“簡単な用事は、電話一本で済ませられるわ”」
・ ・ ・
使い「……ふぅ、どうなることかと思ったが、なんとか大丈夫だったな。
それにしても、ラグーン商会のあの女……気にいらねえ」
使い「……まあ良い、無事に帰れた事だし、熱いシャワーでもあびて忘れ――」
――ドォオオオン!!
・ ・ ・
ロック「ちょっと聞きたいんだけど、この匂いは?」
バラライカ「あら、気付いた? 今日の夕食よ。
“用事も済ませた”ことだし、多少はマシな気分で食べられるわ」
ロック・レヴィ「……?」
レヴィ「早かったじゃねえか。そんなに簡単な用事だったのかい?」
バラライカ「ええ、そうね。“簡単な用事は、電話一本で済ませられるわ”」
・ ・ ・
使い「……ふぅ、どうなることかと思ったが、なんとか大丈夫だったな。
それにしても、ラグーン商会のあの女……気にいらねえ」
使い「……まあ良い、無事に帰れた事だし、熱いシャワーでもあびて忘れ――」
――ドォオオオン!!
・ ・ ・
ロック「ちょっと聞きたいんだけど、この匂いは?」
バラライカ「あら、気付いた? 今日の夕食よ。
“用事も済ませた”ことだし、多少はマシな気分で食べられるわ」
ロック・レヴィ「……?」
いくつになっても女は夢見る女の子なんだぜ?
ただ、ちょっと怒るとおっかないけどな。
ただ、ちょっと怒るとおっかないけどな。
・ ・ ・
レヴィ「おおっ、こいつはすげえな!」
ロック「ピロシキに、ビーフストロガノフ。ロシア料理のオンパレードだな」
バラライカ「ヤポンスキは、ボルシチよりもストロガノフの方が好みらしいわね」
ロック「そうだなぁ……確かにそうかもしれない」
レヴィ「アタシはどっちもいけるぜ」
バラライカ「聞いてないわよ」
レヴィ「なんだよ、冷たいじゃねえか。料理の方は熱々なのによ」
バラライカ「ロック、おかわりもあるから遠慮しないで良いわよ」
ロック「ああ、わかった。……もしかして、コレって?」
バラライカ「“もしかして”は、失礼な聞き方だとは思わない? ロック」
ロック「……すみません」
レヴィ「……アタシはおかわりしちゃいけないのかい?」ボソッ
レヴィ「おおっ、こいつはすげえな!」
ロック「ピロシキに、ビーフストロガノフ。ロシア料理のオンパレードだな」
バラライカ「ヤポンスキは、ボルシチよりもストロガノフの方が好みらしいわね」
ロック「そうだなぁ……確かにそうかもしれない」
レヴィ「アタシはどっちもいけるぜ」
バラライカ「聞いてないわよ」
レヴィ「なんだよ、冷たいじゃねえか。料理の方は熱々なのによ」
バラライカ「ロック、おかわりもあるから遠慮しないで良いわよ」
ロック「ああ、わかった。……もしかして、コレって?」
バラライカ「“もしかして”は、失礼な聞き方だとは思わない? ロック」
ロック「……すみません」
レヴィ「……アタシはおかわりしちゃいけないのかい?」ボソッ
別に重度なヤンデレがいるわけでもないのに、手作り料理食べてて命の危険をハラハラするシチュエーションって珍しいな。
ロック「それじゃあ、いただきます」
バラライカ「めしあがれ」
ロック「……ん、これは……」
バラライカ「どう?」
ロック「……はは、下手な事を言ったら、“これ以上食べられなくなりそうだ”」
バラライカ「正直に言って良いわよ。けれど、“貴方は賢いわよね、ロック”?」
ロック「脅かさないでくれよ。せっかくの料理の味がわからなくなりそうだ」
バラライカ「……」ジーッ
ロック「うん、美味いよ。嘘は言ってない。“嘘なんてついたら、舌がなくなっちまうからね”」
バラライカ「そう……良かったわ」ホッコリ
レヴィ「姉御、おかわり!」
バラライカ「……」
レヴィ「おいロック、肉は食わねえのか? アタシが貰ってやるから感謝しろよ!」
ロック「お、おい、よせっての!」
バラライカ「めしあがれ」
ロック「……ん、これは……」
バラライカ「どう?」
ロック「……はは、下手な事を言ったら、“これ以上食べられなくなりそうだ”」
バラライカ「正直に言って良いわよ。けれど、“貴方は賢いわよね、ロック”?」
ロック「脅かさないでくれよ。せっかくの料理の味がわからなくなりそうだ」
バラライカ「……」ジーッ
ロック「うん、美味いよ。嘘は言ってない。“嘘なんてついたら、舌がなくなっちまうからね”」
バラライカ「そう……良かったわ」ホッコリ
レヴィ「姉御、おかわり!」
バラライカ「……」
レヴィ「おいロック、肉は食わねえのか? アタシが貰ってやるから感謝しろよ!」
ロック「お、おい、よせっての!」
バラライカ「鍋はキッチンにあるわ」
レヴィ「そうかい、じゃあちょっと行って来る」
バラライカ「ごゆっくり。“温め直した方が美味しいから、頼めるかしら”?」
レヴィ「お安い御用よ。なあ、ロック」
ロック「……それは、俺がやれって事か?」
レヴィ「物分りが良いな。アタシは今食事中なんだ、席を立つのはマナー違反だろ?」
ロック「俺だって食事中だぞ」
レヴィ「おいおいロック、アタシが“お願い”してるんだぜ?」
バラライカ「レヴィ、キッチンの上の棚に上等な酒が入ってるわよ」
レヴィ「! それを早く言ってくれよ姉御! ロック、残念だがお前の出番はナシだ」
ロック「良かったよ。“俺はシャイだから、舞台にあがるのは遠慮したいからね”」
レヴィ「へへっ! “酔っちまえばオペラ歌手だってそこらで騒ぎ出すぜ”」
ガタッ
レヴィ「行って来る。グラスは二つで良いよな」
ロック「レヴィ~……」
バラライカ「……」グッ!
レヴィ「そうかい、じゃあちょっと行って来る」
バラライカ「ごゆっくり。“温め直した方が美味しいから、頼めるかしら”?」
レヴィ「お安い御用よ。なあ、ロック」
ロック「……それは、俺がやれって事か?」
レヴィ「物分りが良いな。アタシは今食事中なんだ、席を立つのはマナー違反だろ?」
ロック「俺だって食事中だぞ」
レヴィ「おいおいロック、アタシが“お願い”してるんだぜ?」
バラライカ「レヴィ、キッチンの上の棚に上等な酒が入ってるわよ」
レヴィ「! それを早く言ってくれよ姉御! ロック、残念だがお前の出番はナシだ」
ロック「良かったよ。“俺はシャイだから、舞台にあがるのは遠慮したいからね”」
レヴィ「へへっ! “酔っちまえばオペラ歌手だってそこらで騒ぎ出すぜ”」
ガタッ
レヴィ「行って来る。グラスは二つで良いよな」
ロック「レヴィ~……」
バラライカ「……」グッ!
>>122-125
ワロタ
ワロタ
姐さん可愛い
でもレヴィも可愛い
だから俺はちびっこメイドを貰うわ
でもレヴィも可愛い
だから俺はちびっこメイドを貰うわ
バラライカ「ねえロック?」
ロック「モグモグ……ん?」
バラライカ「ああ、食べながらで良いわ。首を振るだけでいいから」
ロック「?……モグモグ」
バラライカ「ロック。貴方、童貞?」
ロック!?……ゴホッ! ゴホ!」
バラライカ「あらあら、大丈夫? “まるで銃弾を打ち込まれたような反応じゃない”」
ロック「なっ――何をいきなり!?」
バラライカ「納得したわ。“完全に理解した”」
ロック「な……何を」
バラライカ「貴方がレヴィを連れてきた事をよ」
ロック「モグモグ……ん?」
バラライカ「ああ、食べながらで良いわ。首を振るだけでいいから」
ロック「?……モグモグ」
バラライカ「ロック。貴方、童貞?」
ロック!?……ゴホッ! ゴホ!」
バラライカ「あらあら、大丈夫? “まるで銃弾を打ち込まれたような反応じゃない”」
ロック「なっ――何をいきなり!?」
バラライカ「納得したわ。“完全に理解した”」
ロック「な……何を」
バラライカ「貴方がレヴィを連れてきた事をよ」
バラライカ「元々穏便に事を済ませるつもりはなかったけれど、
“どうやら荒事になりそうもないわね”」
ロック「バラライカ……俺は、ここに“惨めな思いをさせられにノコノコ来たのかい”?」
バラライカ「そうじゃないわ。結果的にそうなってしまっただけ」
ロック「……」
バラライカ「貴方、結構鬱陶しい落ち込み方をするのね。いざという時は肝が据わってるのに」
ロック「……そりゃあ、誰だって“思ってもいない時に銃弾が打ち込まれたら驚くさ”」
バラライカ「それはここでは通用しないわ。“いつ弾が飛んでくるか分らないもの”」
ロック「おかしいな。“今の弾は明らかに流れ弾じゃあなかった”」
バラライカ「勿論よ。“流れ弾が急所に当たるなんて不運はあり得ないのよ”」
ロック「“急所に当たるような歩き方をしてた奴が間抜け”ってことかい?」
バラライカ「その通りよロック。“世の中っていうのは、そういう風に出来てるの”」
“どうやら荒事になりそうもないわね”」
ロック「バラライカ……俺は、ここに“惨めな思いをさせられにノコノコ来たのかい”?」
バラライカ「そうじゃないわ。結果的にそうなってしまっただけ」
ロック「……」
バラライカ「貴方、結構鬱陶しい落ち込み方をするのね。いざという時は肝が据わってるのに」
ロック「……そりゃあ、誰だって“思ってもいない時に銃弾が打ち込まれたら驚くさ”」
バラライカ「それはここでは通用しないわ。“いつ弾が飛んでくるか分らないもの”」
ロック「おかしいな。“今の弾は明らかに流れ弾じゃあなかった”」
バラライカ「勿論よ。“流れ弾が急所に当たるなんて不運はあり得ないのよ”」
ロック「“急所に当たるような歩き方をしてた奴が間抜け”ってことかい?」
バラライカ「その通りよロック。“世の中っていうのは、そういう風に出来てるの”」
バラライカ「私はてっきり、レヴィとヤってると思ったんだけどね」
ロック「いや、俺とアイツは……」
バラライカ「いいわロック。“その先の情報は、何の価値もない”から」
ロック「……」
バラライカ「机の上のそれ、レヴィのタバコよね?」
ロック「ああ、うん……」
バラライカ「レヴィは、“ラッキー・ストライクなのにブルズアイではないみたいね”」
ロック「?」
バラライカ「ロック」
ロック「……何だ?」
バラライカ「今日、泊まっていかない?」
ロック「!?」
ロック「いや、俺とアイツは……」
バラライカ「いいわロック。“その先の情報は、何の価値もない”から」
ロック「……」
バラライカ「机の上のそれ、レヴィのタバコよね?」
ロック「ああ、うん……」
バラライカ「レヴィは、“ラッキー・ストライクなのにブルズアイではないみたいね”」
ロック「?」
バラライカ「ロック」
ロック「……何だ?」
バラライカ「今日、泊まっていかない?」
ロック「!?」
バラライカ「さすがにここまで言ったら、“賢い貴方なら全部わかるわよね”」
ロック「……!?」
バラライカ「ホテル・モスクワ――私は、“やる時はやるの”。知ってるでしょう?」
ロック「あ……う……」
バラライカ「その私が、今の言葉を言った意味。わからないとは言わせないわ」
ロック「……もし、言ったら?」
バラライカ「あら、“そう言った場合の結果は、貴方にはもう関係なくなる事じゃない”」
ロック「――!?」
バラライカ「さあ、返事は?」
ロック「……」
ロック「お……俺は……」
バラライカ「……」
ロック「と――」
ガラッ!
レヴィ「姉御~! 皿を忘れちまったから、鍋ごと持って来たけど良かったよな?」
バラライカ「……ええ」
ロック「……ほっ」
ロック「……!?」
バラライカ「ホテル・モスクワ――私は、“やる時はやるの”。知ってるでしょう?」
ロック「あ……う……」
バラライカ「その私が、今の言葉を言った意味。わからないとは言わせないわ」
ロック「……もし、言ったら?」
バラライカ「あら、“そう言った場合の結果は、貴方にはもう関係なくなる事じゃない”」
ロック「――!?」
バラライカ「さあ、返事は?」
ロック「……」
ロック「お……俺は……」
バラライカ「……」
ロック「と――」
ガラッ!
レヴィ「姉御~! 皿を忘れちまったから、鍋ごと持って来たけど良かったよな?」
バラライカ「……ええ」
ロック「……ほっ」
・ ・ ・
レヴィ「ふ~、食った食った!」
ロック「……ゴチソウサマデシタ」
レヴィ「っと、もうこんな時間じゃねえか」
バラライカ「まだ九時前よ。“夜はまだまだこれからじゃない。ねえ、ロック?”」
ロック「は、ははは……」
レヴィ「なんだロック」
レヴィ「“戻って仕事があるってのに、そんな調子が困るぜ”」
ロック「……えっ、仕事?」
レヴィ「あん? お前、ダッチから聞いてなかったのか?」
ロック「あ、ああ」
レヴィ「おいおい、“どっちが間抜けだったんだ?”」
バラライカ「……」
レヴィ「ふ~、食った食った!」
ロック「……ゴチソウサマデシタ」
レヴィ「っと、もうこんな時間じゃねえか」
バラライカ「まだ九時前よ。“夜はまだまだこれからじゃない。ねえ、ロック?”」
ロック「は、ははは……」
レヴィ「なんだロック」
レヴィ「“戻って仕事があるってのに、そんな調子が困るぜ”」
ロック「……えっ、仕事?」
レヴィ「あん? お前、ダッチから聞いてなかったのか?」
ロック「あ、ああ」
レヴィ「おいおい、“どっちが間抜けだったんだ?”」
バラライカ「……」
いよいよ修羅場だな。
個人的にはすんなりとは食われないで抵抗ロックを見たかったが、これはこれで。
個人的にはすんなりとは食われないで抵抗ロックを見たかったが、これはこれで。
バラライカ「レヴィ」
ロック「!?」
レヴィ「なんだい、姉御」
バラライカ「“その仕事にロックは必要なのかしら”?」
レヴィ「“ああ、コイツがキーパーソンさ。癪なことにな”」
バラライカ「“けれど、本人はその自覚がなかったみたいよ”」
レヴィ「“これから、アタシがキッチリ教育してやるさ”」
バラライカ「“貴方にそれが出来るの? 今までやってなかったんでしょう”?」
レヴィ「“なあに、ケツに火がついたとなったら、いくらウスノロでも走りだす”」
バラライカ「……そうかしら?」
レヴィ「……ああ、そうさ」
ロック「……」
ロック(……お、俺の嫌な予感って……どうしてこんなに当たるんだよ!?)
ロック「!?」
レヴィ「なんだい、姉御」
バラライカ「“その仕事にロックは必要なのかしら”?」
レヴィ「“ああ、コイツがキーパーソンさ。癪なことにな”」
バラライカ「“けれど、本人はその自覚がなかったみたいよ”」
レヴィ「“これから、アタシがキッチリ教育してやるさ”」
バラライカ「“貴方にそれが出来るの? 今までやってなかったんでしょう”?」
レヴィ「“なあに、ケツに火がついたとなったら、いくらウスノロでも走りだす”」
バラライカ「……そうかしら?」
レヴィ「……ああ、そうさ」
ロック「……」
ロック(……お、俺の嫌な予感って……どうしてこんなに当たるんだよ!?)
バラライカ「個人的な意見を言わせて貰うとすれば、“いざとならないと走らない奴は駄目ね”」
レヴィ「ははっ、だってよロック?」
ロック「えっ、あっ、うん」
バラライカ「ロックは賢いわ。良い悪党になる」
レヴィ「そうだな。だから、“アタシらラグーン商会がキッチリ育てるさ”」
ロック「は、はは……」
バラライカ「あら、“ロックはラグーン商会に属してるだけよ? 教えるのは誰だって良い”」
レヴィ「いやいや、“拾っちまった責任ってのを取らないといけないからな”」
ロック「……う、うう」
バラライカ「責任? “ロックは何の責任もないはずよ”」
レヴィ「おいおい姉御。“責任を取るのはどっちか間違えないでくれよ”」
ロック「……」
レヴィ「ははっ、だってよロック?」
ロック「えっ、あっ、うん」
バラライカ「ロックは賢いわ。良い悪党になる」
レヴィ「そうだな。だから、“アタシらラグーン商会がキッチリ育てるさ”」
ロック「は、はは……」
バラライカ「あら、“ロックはラグーン商会に属してるだけよ? 教えるのは誰だって良い”」
レヴィ「いやいや、“拾っちまった責任ってのを取らないといけないからな”」
ロック「……う、うう」
バラライカ「責任? “ロックは何の責任もないはずよ”」
レヴィ「おいおい姉御。“責任を取るのはどっちか間違えないでくれよ”」
ロック「……」
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