女「男よ、ゲルを移転したいのだが、手伝ってくれぬか？」
男「ん、面倒だが…暇だし、いいぞ」
女「よし、さっそく解体を始めるぞ、」
移動。。。。。。
女「さて、次の移転地はここに致すとしよう」
男「ちょ、ここはマズイだろ！」
女「大丈夫じゃ、私有地ではないのじゃ、文句を言う輩はおらんじゃろう」
男「いるって！学校の校庭に家なんか作ったら退学だぞ！俺は絶対に嫌だからな！」
女「むう、ここに住めば遅刻せずに済むと思ったんじゃがのう…」

男「あ、風紀委員長がこっち見てる、すっげー睨まれてる」
女「ん？風紀委員長とは何じゃ？毎朝絡んでくるあのメガネの事か？どこにおるのじゃ？」
男「ほらあそこ、あ、こっち来た」
委員長「おなたたち、家畜を大挙させて何のつもり？ここは動物園じゃないのよ？」
男「あの、委員長、すぐに移動しますんで…」
女「よう！ここの敷地内にゲルを建てたいのじゃが、どこがいいかのう？」
男（げっ、女め、よけいなことを！）
委員長「まぁ！なんと傍若無人な！今日という今日は許しませんわ！先生方に報告させていただきます！」
男「あの、直ぐに出てきますから、それだけは…」
女「のう、メガネよ。そこを何とかして頂けないか？」
委員長「メ、めがっ？」
男「お、おい、女、さっさと行こう…」
女「童は行き場がなくて困っておるのじゃ。市役所に公園を追い出されてから、どこに行けばいいのかわからんのじゃ。このままでは冬を越す事はおろか、今晩の寒さを越す事もできぬ…。メガネよ、どうか今日ばかりは見逃してはくれぬか…。」
委員長「そんな捨て犬みたいな円らな瞳でこちらを見ないでください！そんな事を言われても…さすがに校庭は無理ですわ…。」
女「そうか…では他へ移るとするか…」

委員長「お待ちになって！」
男女「？」
委員長「仕方ありませんね。少しの間だけですが…」
男女「…？」
委員長「私の家の庭に来なさい。」
男女「！！」
委員長「べ、別にあなたが可哀想だからとかではなく、ただあなたが凍死しないようにそうするのですよ！？制服は一度も着てきてないけど、あなたは一応我が校の生徒ですから…」
男「マジかよ。」
女「おぉ、男よ、聞いたか！？有難いのう、有難いのう、メガネよ、なんと礼を言ってよいことやら…」
委員長「ただし、私のことは委員長と呼びなさい。そして、明日からは馬に乗らずに制服で登校すること。わかりましたか？」
女「わかりました！」

次の日、いつもどうりの姿で馬に乗り校庭を駆ける女の姿があった。
今日の宿、探さないとな…。
って、なんで俺が。

おやすみほしゅ

なにこのコテ

ほ

あげ