元スレ女勇者「身体拭いてもらえるかな?」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 :
51 = 1 :
戦士「ぐっ」
ロリ「戦士さん、今回復を」
戦士「僕はいいから先に女勇者様を」
女勇者「っつぅ」
魔王「なんだもうおしまいか。それもそうだろう。攻撃しても無駄、攻撃しなければこちらから攻撃する。もうあきらめて楽になれ」
ロリ「いやだ、おじいちゃんにせっかくもらった力、無駄にしない」
戦士「なにか、なにかないか、魔王を倒せるなにか」
魔王「無駄だ。私を唯一傷つけることのできる、勇者にのみ持つことを許される聖剣と印を持たぬ貴様らに勝機はない」
女勇者「そ、そんなものが、あったのですか」
戦士「そんな素晴らしい剣とアイテムがあっても、女勇者様では、無いも、同然じゃないですか」
ロリ「今そんなこと言ったってしょうがないよ」
魔王「そこの戦士が持っている名剣でさえ我にかすり傷一つ付けることは不可能だ。なぜおまえがそんな剣を持っていて、勇者は素手なのかは知らぬが」
女勇者「私は、素手が、好きなんです、よ」
ロリ「まだしゃべらないでおねえちゃん」
戦士「んー、あっ。いける。かもしれない」
ロリ「戦士どうしたの」
戦士「ロリちゃん作戦があるんですけど」
ロリ「その作戦大丈夫?」
戦士「わからないですけど、可能性は、ある。たぶん」
ロリ「わかった、協力するよ」
戦士「ありがとう」
52 = 1 :
魔王「そろそろ地獄の業火であの世に行ってもらう」
戦士「まあ待て、今から女勇者様がお前に会心の一撃を放つ」
魔王「ほう、面白い。そんなもの、失敗すればすぐあの世行きだぞ。いいのか」
女勇者「元よりそのつもりです」
魔王「よかろう。チャンスをやろう。勇者との余興もよかろう」
戦士「では女勇者様に私の名剣を使っていただきます」
魔王「その言い方すこし誤解を生みそうだが、まあよかろう。やってみせい」
戦士「その前にロリちゃんが攻撃倍化魔法をかけます」
ロリ「その身体、竜の血を受けよ、双竜轟雷っ!」
女勇者「力がみなぎってきました」
戦士「そして僕が剣を持ち、女勇者様と共に魔王の前まで来ます」
魔王「なぜおまえが剣を持ってくる。さっさと勇者に剣を渡せばよかろう」
戦士「それではだめなのです」
魔王「ほう、なぜだ」
戦士「女勇者様は、不器用なんです。ハイどうぞ女勇者様」
女勇者「ありがとう戦士君」
ロリ「がんばれおねえちゃん」
53 = 1 :
魔王「なにをやるかと思えばただ斬りつけるだけとはな」
戦士「斬りつけるだけ?何を言っているんですか」
魔王「どういうことだ」
戦士「不器用な女勇者様が剣を使って斬りつけるなんて攻撃ができるわけないじゃないですか」
魔王「?。はっきりものを言え。消し炭にするぞ」
ロリ「おねえちゃんいっけー」
魔王「えっ」
女勇者「ああああ、つまづいたあああ」
魔王「うっ」
戦士「つまづいた拍子に頭突きが炸裂したが、どうだ」
魔王「?なんだ、単なるこけおどしか。勇者は剣も使えないのか。って、えっ」
ロリ「水晶にヒビがはいっちゃった。あれ、水晶が魔王さんだから魔王さんにヒビが入ったのかな」
魔王「うごごご。ば、馬鹿な。私の身体は攻撃を受け付けないはず。跳ね返すはず。なのに」
戦士「攻撃ならの話でしょう。女勇者様のあの頭突きは攻撃でも何でもない、例えていうならあれです、タンスの角に小指ぶつけるあれです。タンスに攻撃する意志なんてないですから」
魔王「タンスの角?まるで意味が分からん。なにを言っているんだ貴様あああ」
54 = 1 :
戦士「ああ、魔王さんは水晶みたいな形ですし小指無いから分からないですね」
魔王「貴様馬鹿にしているな」
戦士「とんでもないです。もっと分かりやすく言いますと、あの頭突きは本人の意志ではありません。不可抗力というやつです。攻撃というのであれば獲物を狙った投石などのほうがまだ攻撃的です」
魔王「くっ、そんな単純なことで私の鉄壁の防御が。それになんだあの攻撃力は。我の身体は頭突きごときで割れるほど脆くはないぞ」
ロリ「それはおねえちゃんのポテンシャルと私とおじいちゃんの魔法のちからかな」
魔王「馬鹿な。まさかこんな単純なことでダメージが通るとは。なぜだ」
戦士「だから攻撃じゃないって言ってるじゃないですか。はい、女勇者様、次薬草を使ってください」
女勇者「はい。っとうわあああああ」
魔王「ぎゃあああああ」
戦士「きれいな裏拳が入りましたね」
ロリ「あ、なんかさっきの倍化魔法重ね掛けできそうなんで、かけときますね」
戦士「じゃあ次は靴を脱いでください」
女勇者「わかりました。っとおおおおおおおお」
魔王「やめろおおおおお」
ロリ「よし、もう少し」
魔王「なめるなよ、こちらから攻撃できることも忘れるな。煉獄の」
女勇者「あああああ危ない危ない危ない」
魔王「ぎゃああああああああああああああああああああ」
パリーン
55 = 1 :
王様「いや、よくやってくれた女勇者よ。そして仲間の戦士、魔法使い、そして天に召しました偉大なる僧侶、もとい賢者よ」
女勇者「ありがとうございます」
王様「世界を救った英雄達よ、まずはゆっくり休まれよ。パレードはそれからじゃ。それと先に聞いておきたいのじゃが、褒美として君たちの望みをなんでも叶えようと思うとる。遠慮することはない、一人ずつ申してみなさい」
56 = 1 :
10年後
元ロリ「はーいみんな注目ー、今日はこの賢者の孤児院に伝説の勇者様が来てくれましたー」
元女勇者「みなさんこんにちは、女勇者です。といっても魔王も居なくなりましたので元、ですけど」
元ロリ「今回の寸劇の魔王役は女勇者様の旦那様、戦士さんでしたー」
元戦士「こんにちはー。言葉遊びって恐ろしいですね。というわけで魔王が居なくなってまた無職になりました。失職って怖いですね、魔王より怖いかもしれませんね」
元女勇者「子供たちに何言ってるんですか、早く仕事見つけてくださいよ。いつまでもロリちゃんの孤児院に営業じゃ面目立たないでしょう」
元ロリ「いいんだよおねえちゃん、王様から運営費はたんまり貰ってるから」
元戦士「ですよね、お金はあるし働かなくても」
元女勇者「それがだめんなんです」
元戦士「君だって今だに自分で着替えもできない歯も磨けない椅子から転げ落ちる、言ってたらきりがないくらい不器用で仕事以前の問題じゃないですか」
元女勇者「うう、それは」
元ロリ「はいはい、子供たち見てるので夫婦喧嘩はよそでやってねー」
57 = 1 :
元戦士「あ、そうだロリちゃん。王様が呼んでましたよ。おそらく結界の件だと思います」
元女勇者「おじいさんの張ったこの結界が無かったら、私は子どもの頃すでに魔物にやられていたかもしれないんですよね。結界どうするんでしょうか」
元ロリ「おじいちゃんの結界、消えるにしろ張り直すにしろ、どちらにしても少し寂しくなっちゃうね」
元ロリ「ん?結界?結界っていうのはね、まだ魔王が世界を征服しようとしていたころ。そう、この孤児院の名前にもなってる勇者パーティの頼れる4人目。彼がこの城下町に張ってくれた魔法の結界は、魔物から私たちを助けてくれたの。えーっと、じゃあもう一つ、お話をしましょうか。彼はパーティいちの魔法の使い手。偉大で勇敢なる賢者―――――」
おわり
58 = 39 :
無職狙い通りすぎる
おつ
59 :
何これ普通に面白い
60 :
老武道家のじじいのお話書いてた人か?
61 :
行詰めてたから読みづらかったけど割りと面白かったから意外と読めたな
じいちゃんが一番凄かったと
>>60
いや違うだろう。あっちは最初からちゃんと改行してたし
みんなの評価 :
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