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    元スレ姉「マジカル☆ガール!参☆上♪」弟「」

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    51 = 48 :

    「女子だけじゃなく男子にもモテるぞ!」

    「そうなの?」

    「そうだ!」

    「魔法少女でも?」

    「…」プルプル

    (あ、やべ)



    「…その通りだっ!///」バン

    「マジカル☆ガールは女児だけでなく大きなお友達にも大人気だからな!!///」

    「モテモテで大変態だッ!!」

    (何言ってんだこの人)

    52 = 48 :

    「あ!もしかして…」

    「ん?」

    「姉ちゃんコスプレ姿を自撮りしてツイッターとかにのせてるとか…」

    「しっしてないしてない!!」アセ

    「私はあくまで一人で楽しみたい派なんだっ!!」

    「ほんと~?」

    「しゃっ写真はとったりするが…それをインターネットにアップする勇気は私にはないんだ…」

    (あ、やっぱり自撮りはしてるんだ)

    53 = 48 :

    「…見せてよ画像」

    「え゛っ」

    「見たいなぁ~」

    「…ムリ」ボソ

    「姉ちゃんのマジカル☆ガールが見たいなぁ~」

    「たったまに、見せてやってるだろう…」

    「実物とはまた違う良さがあると思うんだよな~」

    「…///」ソワソワ

    「見たいなぁ~」

    54 = 48 :

    「ち、ちょっとだけだぞ…」スッ

    「おぉ…これは」

    「…///」ソワソワ

    (めっちゃ加工してる)

    「……///」チラチラ

    (ダレダコレ…あ、カラコンまでしてるんだ)

    「………///」ドキドキ

    (バインバイン過ぎでしょ。別キャラじゃないの?)

    (でも…まぁ)



    「どっどうだ…?」

    「かわいいと思う」

    「!」パァッ

    55 = 48 :

    「どっどれ!?」ズイ

    「どの画像が、かっかわいいと思う!?」

    「えっと、これ」スッ

    「あーそれ!?それはな!結構頑張って撮ったんだ!ライトの角度とかにも気を付けて…」ペラペラ

    (めっちゃイキイキしてる…)

    「他には!?他には!?」

    「これとか…」

    「あ、これー!?これはちょっと世界観崩し過ぎちゃったかなーって思うんだけどぉ!でもでも!これはこれでアリかなーって!!」

    「てか谷間強調し過ぎちゃったかなーって!!」

    「この画像が好きなのぉ!?もう☆弟キュンのお・ま・せ・さんっ!」ウリウリ

    「…」

    56 = 48 :

    「当たってるんだけど」

    (腹筋が)

    「!」ハッ

    「やっやらしいなっ///」パッ

    「何なんだ!お前は!」

    「何だって…」

    (かわいい)

    「ふん!」プイ

    (あれ、僕は今何を思ったんだ)

    57 = 48 :

    「ま、まぁお前が画像をほめてくれたのは良いことだな!」

    「…」

    「ネットに上げてみるかな!私も!」

    「!」

    「だっダメだよ!」アセ

    「え?」

    「その、もっとかわいいのが撮れてからの方が人気が出ると思う…」

    「そうか?」

    「別に人気者にならなくてもいいんだが…」

    58 = 48 :

    「…姉ちゃんかわいいから、たぶん人気出ると思う」

    「だから、その、もっとかわいいの撮ってから出した方がいいと思う」

    (何言ってんだ僕は)

    「…」ポカ-ン

    「…」

    「そ、そうか…?」

    「…」コク

    59 = 48 :

    (何となく、姉ちゃんのコスプレ画像をネットに上げてほしくなかった)

    (恥ずかしいとかじゃなくて)

    (そうじゃなくて…)

    (魔法少女の姉ちゃんを、他の誰にも見せたくないような)

    (独り占めしたいような)

    (そんな気がした)

    (僕は頭がおかしいのか…?)

    (…)モヤモヤ

    62 :

    〈学校〉

    < キリ-ツ! キョ-ツケ! レ-イ!

    (だるいなぁ。早く帰ってゲームしたい)

    先生「はい。おはようございます」

    < オハヨ-ゴザイマ-ス!

    先生「今日はみんなに気を付けてほしい連絡事項があります」

    先生「最近〇〇駅付近で変質者が出没しているそうです」

    < エ-!! コワ-!!

    < ヘンタイダ-

    ザワザワ...

    63 = 62 :

    (〇〇駅って…姉ちゃんが学校行くとき使う駅だよな…)

    先生「静かに!実際に女性が絡まれたりしているのは夜間ですが…」

    先生「生徒の皆さんは遅い時間に一人で外を出歩いたりしないように。特に女子は注意して下さい」

    先生「いいですね?」

    < ハ-イ!

    「…」

    ーーーーーーーー
    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    64 = 62 :

    〈夕方・〇〇駅〉

    「…」ソワソワ

    (もう部活は終わってるよな)

    「!姉ちゃ…」


    「それでねー…」

    「ふふ…」


    (あれ、誰かと一緒だ)

    65 = 62 :

    「ん?弟じゃないか」

    「…おかえり」

    「えっ!弟くん!?」

    「ああ」

    「は、はじめまして」ペコ

    「こんばんは!」

    「何してるんだ、こんなとこで」

    「別に…」

    66 = 62 :

    「この辺は今危ないんだ。ウロウロしてちゃダメだぞ」

    「そうそう!変質者がいるんだって~」

    「…知ってるよ」

    「じゃあ家に帰ってなさい。姉ちゃんは夕飯の買い物してから帰るから」

    「うん…」

    「!」ピ-ン

    「もしかして弟くん、お姉ちゃんを迎えに来てくれたの?」

    「えっ」

    「!」

    67 = 62 :

    「そうなのか?」

    「!ちっ違うよ!」アセ

    「違うと言ってるぞ?」

    「えぇ~ウソだぁ。お姉ちゃんの事待ってたんでしょ?」

    「そうなのか?」

    「ぅ…///」

    「弟くんやっさしーい!」



    「なんで私なんか迎えに来るんだ?」キョトン

    (マジかこいつ)

    (マジかこいつ)

    68 = 62 :

    「にぶちんやなぁ!あんたはホンマに!」

    「え」

    「最近この辺物騒やろ!?女の子に痴漢しよーとする変態が出るって先生が学校でも言っとったやろ!?」

    「あ、ああ」

    「弟くんかて知っとるんやろ?」

    「う、うん」

    「姉!あんたが心配やから弟くんが迎えに来てくれとんねん!!」

    「へ?」

    「…」

    「めっっっちゃ良い子やん!優しい子やん!お姉ちゃんの事好きなんやなぁ。うちの兄貴とはえらい違いやでほんまに」ナデナデ

    「…///」カァァ



    「友、口調が…」

    「!あらやだわ!アタシったら!おほほほほほほほほほ!!」

    69 = 62 :

    「別に私は変質者なんて怖くないぞ」

    「弟、心配しなくて大丈夫だ」

    「ソウデスカ...」

    「はぁ…せっかく弟くん来てくれたのに。ごめんね?お姉ちゃんがこんなんで」ナデナデ

    「いえ、別に、気にしてません…」

    「ああ~かわいい~。優しいし良い子だし気遣いまで…」ナデナデナデナデ

    「なぁ~弟くん、うちにこーへん?」

    「え」

    「姉、この子うちのバカ兄貴とトレードしようやぁ」ギュウ

    「ぐえ」

    「!こっこら!離れろ!」

    「え~」

    70 :

    ああ

















































































    71 = 70 :

    ああ

















































































    72 = 70 :

    ああ

















































































    73 = 70 :

    ああ

















































































    74 = 62 :

    「じゃあ私はこの辺で!」

    「ああ、また明日な」

    「送ってくれてありがとね!弟くんもまったね~!」バイバ-イ

    「さようなら…」

    「…」

    「な、なんか面白い人だったね」

    「そうだな」

    テクテクテク...

    75 = 62 :

    「あの、な。弟」

    「ん?」

    「今日は、すまなかったな。わざわざ迎えに来てくれて」

    「い、いいよ別に…」

    「…」

    「…」

    テクテク...

    「その」

    「?」

    「お前が、私のことを心配してくれるなんて思いもしなかったんだ」

    「あぁ…」

    (そりゃそうだろうなぁ)

    76 = 62 :

    「姉として、ちょっと複雑だけど…嬉しかったよ」

    「…」

    「ありがとうな」ニコ

    「…っ///」カァ

    「別にっ。迎えくらいいつだって行ってあげるよっ」プイ

    「ほんとうか?」

    「…うん」

    「じゃあしばらく頼もうかな」クスクス

    77 = 62 :

    「弟、手」スッ

    「ええ、やだよ恥ずかしい」

    「手!」

    「…はい」

    ギュ

    「♪」

    「…」

    テクテクテク...

    (姉ちゃんと手をつないで帰るなんて、いつぶりだろう)

    79 = 62 :

    「マジ♪マジ♪マジカル♪」

    ブンブン

    (何か超機嫌いい)

    (恥ずかしいからつないだ手を振り回さないでほしい)

    「スーパー寄ってから帰るからなっ」

    「うん」

    「何が食べたい?」

    「え、ハンバーグ…」

    「よしっまかせろ」

    「マジカル☆ガールが作ってやるからなっ」

    (あ、今日コスプレするんだ)

    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    80 = 62 :

    「弟キュン☆おいしいっ?」キャルン

    「そのキュンっていうのやめて…」

    「うまいかどうかきいている」

    「はい、おいしいです」

    「ほんとー?よかったぁ♪」

    「デザートに抹茶ういろうがあるからネッ☆楽しみにしてるんだゾ☆☆」

    「またシブいチョイスを…」

    81 = 62 :

    「そういえばさ」モグモグ

    「ん?なあに?弟キュン☆」キャピ

    「…もうすぐ母さん帰ってくる時間だよ」

    「…」

    「…」

    ・・・

    「あああーーーっ!!!」

    「!」ビク

    「わ、忘れていたっ!」

    82 = 62 :

    「どどどどうし、どうしよう」アタフタ

    「落ち着いて…」

    「母さんのことすっかり忘れてたにゃあ!!」

    (ひどい)

    「ぬっ脱がなきゃ!脱がなきゃだぞ☆」

    「弟ー!手伝え!」

    「はいはい」

    < タダイマ-!

    「!」

    「!」

    83 = 62 :

    「はっはやくはやく!」ヌギヌギ

    「もーいいじゃん」

    「よくないっ!」

    「母さんくらいバレたって…」

    「イヤだっ!そんなの舌をかみきってしぬぅ!!」

    「大げさな」

    「あーん!チャックが下ろせないー」バタバタ

    「やって!弟キュンやってー!」

    「はいはい…」

    84 = 62 :

    「固っ!なにこのチャック固い!」ゴソゴソ

    「やばいやばい!母さん来るって!」

    「早くしろ!」

    「無理だって!ていうか服のサイズ絶対合ってないだろ!」

    「しょうがないだろ!これしかなかったんだから!」

    「むちむち過ぎて脱ぐのも着るのも大変だろ!これ!」

    「なんだとう!?私がデブだといいたいのかっ!?」

    「そうじゃなくて、その、胸が…」

    「やん☆弟キュンのスケベッ♪」クネッ

    「手伝わないぞ!もう!」

    85 = 62 :

    ガチャ

    「ただいまー…」

    「あ」

    「あ」

    「…」

    ・・・

    「どちら様?」

    「はじめまして」

    「マジカル☆ガールと申します」キリッ

    「ブッ!」ビチャ

    86 = 62 :

    (その後姉ちゃんは母さんにも爆笑された)

    (舌をかんであの世にいこうとする姉ちゃんを止めるのに必死だった)

    (母さんに写真撮りまくられてる姉ちゃんは死んだ魚の目をしていた)

    (『かわいいから大丈夫だよ』とよくわからないフォローをしておいたけど…)

    (ものすっごい落ち込んでたからしばらくはコスプレはしないかも)

    (ちょっと残念…かな)

    (よくわからないや)

    87 = 62 :

    また明日~

    89 :

    姉ちゃんかわいそう

    90 :

    〈朝〉

    「おはよー」

    「おはよう」

    「今日も部活?」

    「ああ…」

    (何か元気ないな)

    「姉ちゃん、今日も迎えに行くよ」

    「え。いや、そんな。悪いし」

    「一緒に帰ろう?」

    「…うん」

    91 = 90 :

    (姉ちゃんはちょっと元気になったみたいだった)

    (そうだ。今日の夕飯は僕が作ってあげよう)

    (カレーくらいなら作れるだろ)

    (たぶん…)

    (…)

    (最近姉ちゃんの事考えてばっかだな)

    92 = 90 :

    〈夕方・〇〇駅〉

    (遅いなぁ姉ちゃん)

    (練習長引いてるのかな?たまに自主練して帰るからな)

    (こういう時ケータイがないと不便だ)

    「ふわぁ…ねむ…」

    「…」

    「トイレ…」テテッ

    ーーーーー
    ーーー

    93 = 90 :

    < ジャアアアアア...

    「ふー…」



    「りんご」



    「へ?」

    「りんご。りんご。りんご」

    (うわ、なんだこのオッサン…)

    「りんご、いる?」

    「…いりません」

    (くさっ。逃げよ)

    「…」

    94 = 90 :

    「ンンンンンンンンンンンン!!!!!」

    ガバアッ!!

    「わあああああああああ!!?」

    95 = 90 :

    (すっかり遅くなってしまった…)

    (弟が迎えに来てくれる事をすっかり忘れて稽古に打ち込むなんて)

    (姉失格だな、私は)ハァ

    (お詫びにアイツの好きなものを今日も作ってやろう)

    (マジカルガールは…)

    (しばらくいいか)

    (母さん、ツイッターにアップとかしてないだろうな)ムカムカ

    96 = 90 :

    「…」キョロキョロ

    (弟がいない)

    (帰ってしまったか…まぁこんな遅い時間になってしまったからな)

    (飯は一人で食べているだろうか)

    (私も何か買って帰るか…)

    < ワアアアアアアアアア!!?

    「!?」

    「なんだっ!?」タッ

    97 = 90 :

    そこには大男がいた。
    齢は三十半ばだろうか。
    垢だらけのつぎはぎだらけの作業服を着ている。

    その男が、閑散とした駅の便所で、弟を羽交い締めにしていた。


    「帰命頂礼地蔵尊
    此れはこの世のことならず
    死出の山路の裾野なる」


    男が地蔵和讃を唱えはじめた。


    「西の河原の物語
    聞くにつけても哀れなり
    数も限りの荒砂の」


    太い声が空気を搏っている。
    足がすくむような恐怖の感情が姉を襲った。

    98 = 90 :

    弟が、私を呼んでいる。
    助けを求めている。

    「数も限りの荒砂の
    上に集まる幼児が」

    大男が経文を唱え続けている。

    どうする。

    助けを呼ぶか。

    ここは駅員も不在の人っ子ひとりいない駅構内。
    恐らく誰も来ない。
    近隣の住宅地まで駆けて人を呼んでいる間に、弟が何をされるかわかったものではない。

    戦うか。

    大男は2m近くの身長である。
    腕は丸太のように太い。
    肩幅が異様に広く、胸が分厚い。

    姉との体格差を考えると、勝算はまるでない。

    99 = 90 :

    弟の目に絶望が宿りはじめた。
    その目を見た時、姉の口は意思とは関係なく言葉を発していた。

    「私の弟を離せ、このクソ野郎」

    大男の貌が赤くなり、徐々に浮腫み始めた。

    瞬間、姉の身体は吹っ飛ばされていた。
    便所の個室の扉を突き破り、洋式便器の角でしたたかに頭部を打ち付けた。

    姉は唸りながら血と唾を吐いた。

    100 = 90 :

    倒れている姉の首に大男の両腕がかかった。
    万力で締め上げるような力だった。

    締められた瞬間に呼吸が止まった。

    頸骨をへし折られてしまう。
    姉は足をとばした。足は相手の股間に入った。

    大男は呻き声を上げ、姉の首から手を離した。

    姉は腰を落としたまま喘いだ。

    首が曲がっている感じがする。頸骨にひびが入ったかもしれない。喉が痛い。うなじも痛い。
    痛みは肩にまで拡がっていた。

    一秒の何分の一かで反撃が遅れていたら、完全に骨をへし折られていたかもしれない。


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