元スレ八幡「ゲームが完成しそうだからすぐこい?」 ルナ「ルナのゲームだよ」
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51 = 1 :
店 裏口
ユニコ「ごめんなさい.あんなに驚くとは思わなかったの」
天剣の乙女「こちらこそ,あのような無礼な真似をしてしまったことを主にかわって詫びる」
八幡「それより,取り押さえたことを謝れって」
ユニコ「いいえ,いいんです.ケガもないですから.でも悲鳴を上げられたのは,ちょっとショックでした…」チラッ
八幡(人の顔を見て,悲鳴を上げられるなんてよくあることだ.と言いたいのはここでは自分だけか,自分だけだな)
八幡「すみませんでした」
ユニコ「ううん,もう忘れます!」
ユニコ「だから仲直りの証に.ユニコ,踊ります!」
八幡「えぇ…」
ユニコ「綺麗なメイドさん,あなたも踊りませんか?」
天剣の乙女「すまない.私はすぐに店に戻らなければならない.たくさんの客が注文を待っているのだ」
ユニコ「しゅん…あ,それならその目つきが異様に悪い人間はどうですか?」
八幡「さっきのこと,ぜったい根に持ってるよな.俺ならパスだ,やることがある」
ユニコ「…」
八幡「なんだよ」
ユニコ「その用事が終わったら,いいんですね.分かりました,ユニコ,お手伝い頑張りますっ!」
天剣の乙女「それは助かる,主を一人にしては,心配だったのだ,」
ユニコ「任せて下さい!」
天剣の乙女「ああ,神に感謝いたします」
八幡「この流れは自分の意思は無視されるんですね.よく分かります」
現世でも,稀によくあることだ.
奉仕部やら,家族会議やら,クラス会やら,面倒になって聞き流しているといつの間にか方針が決まっているパターンである.
陰を薄めても,いいことばかりではないのだ.
52 :
ユニコ「それで,彼の用事というのはなんですか?」
天剣の乙女「実は,この村のことについていろいろ聞き込みをしようとしていたのだ」
ユニコ「へ?どうしてですか」
天剣の乙女「…実は私たちは流浪の身で,旅にいささか疲れた.だからここに移住することを検討している.そして,そのための判断材料を得たいと思ってい
るのだ」
ユニコ「それはいいことですね.村案内は,このユニコにお任せください!」
天剣の乙女「よろしく頼む」
えへんと胸を張ったユニコとおそらくは亡霊のような顔色だった自分を置いて,天剣の乙女は店の中へ消えた.
ユニコ「…それでは,行きましょうか.えーと」チラッ
八幡「…ヒッキー」
ユニコ「ヒッキーさん.ワタシの名前はご存知ですか?」
八幡「ユニコだろ」
ユニコ「!!?」
八幡「いや,驚くところじゃねーよ,何度も自分で呼んでいただろ」
ユニコ「いえ,ヒッキーさんって誰にも興味を持っていない人だと思っていたので,意外だなと」
八幡(よくあることだが,最低の第一印象を,彼女に与えていたようだ.しかもその印象は当たらずとも遠からずといったところだ)
八幡「自分に興味を持ってくれる人にしか,興味を持てないんだ」
ユニコ「それは良いことを聞きました.ぬんぬぬん♪ほぅら,ついてきてください~!」
彼女はカウンターを悠々と受け流し,弾けるような笑顔で飛び跳ねる.
八幡(その,ぬんぬぬん ってなんだ?)
ユニコ「~♪」
53 = 1 :
ユニコ「ここの呉服屋さんはお高いですけど,サービスが良いですよ.ユニコ,衣装をよくよごしちゃうんですけど,いつもきれいにしてもらってます」
ユニコ「ここの八百屋さんは,来たことがありません.ユニコ,にんじんがない八百屋さんには入れないですね.え,ユニコはお馬さんじゃないですよ.
ユニコはユニコーンです」
ユニコ「この広場は,村の中心部にあたります.あの兎さんの銅像の前で,ユニコ達は踊るんです!村のみんなが集まってとても楽しいですよ~.
踊るのが苦手なら,一緒に踊りましょう!ユニコは踊り手なので,どんどん教えちゃいます!一番の秘訣は,心の底から楽しむことです!」
ユニコは俺を村中引きずり回し,大から小まで様々なことを話した.
しかし,巫女に関する話題は一切でてこない.
やはり,緘口令は出されているのだろうか?
自分から尋ねようか,悩んでいると前を歩いていたユニコが立ち止まり,振り返った..
そして,意を決したように急に俺の手をとった.
ユニコ「この村で,一番大切な場所があるんです.一緒に行きませんか」
八幡「お,おう.できれば,あまり人がいない場所がいい」
ユニコ「だいじょうぶです.きっとあの人以外,誰もいませんから」
彼女の表情は,夕陽によって陰影が濃くなり,今まで見たことがないほど寂しげにうつった.
54 :
ユニコは,黙って自分の手を引いてずんずん進んでいく.
今までの賑やかな雰囲気とは,明らかに一変していた.
八幡「ちょ,ちょっと待てよ.そんなに急ぐ必要があるのか?」
ユニコ「ヒッキーさんは日が暮れる前に,天剣の乙女さんの場所に戻らなければなりません.
それが,お互いの為です」
八幡「それなら,その大切な場所はまた違う日でいい.なんで,そんなに焦るんだ」
ユニコは,鋭い視線で俺を射抜いた.
ユニコ「ヒッキーさん達は,この村に長居するべきではないです.
ヒッキーさん達の目的は,良くないから」
八幡「なんのことだ?」
ユニコ「ヒッキーさん.本当に,ここに住もうというなら,もっと真剣にこの村のことを聞くべきです.ユニコは確信を持ちました.ヒッキーさん達の目的
は,最初から『巫女』様のことだけ,そうでしょう」
八幡「…もう,そこまで情報共有されているのか」
ユニコ「だから,ユニコは云います.そんなことを探るのは,やめてください」
八幡「…」
ユニコ「素直には,聞き入れてくれないですか」
八幡「一目顔を見るだけでいい」
ユニコ「だめです,これはユニコだけの意思ではありません,村の総意だと思ってください」
八幡「逆らったら,どうなるんだ」
ユニコ「…きっと,あの人のように,なります」
彼女は,震える手で前方を指さした.
そこは,昨夜俺たちが通ってきた,カミの森へ続く裏口だった.
一つだけ違うところがあるとすれば,柵に寄りかかったまま動かない
血と泥にまみれたファイターの姿があることだった.
55 = 1 :
ユニコ「ぁ…ッ.くっ…」
彼女は嗚咽を漏らし,両目を塞いでその惨状を覆いかくしてしまった.
俺は彼女の肩をゆすり,強い口調で尋ねる.
八幡「おい,アイツに関してなにか知っているのか.つーか…」
ファイターは死んだのか?つい昨日会って,話したというのに.言いしれぬ恐怖が全身を襲う.
八幡「はやく…はやく医者を呼ばなきゃならない.ユニコ,お前にしかできないんだ,行ってくれ」
俺は返り道や診療所を完全に覚えたわけではないし,彼女が適任だろう.
しかし,ユニコが躰をびくりと震わせて,こう答えた.
ユニコ「む,村人たちは,助けられません.ファイターは,村八分にされたから」
それを聞いて思わず,歯噛みした.
八幡「そうかよ.事情は知らないし,なら俺とお前で応急手当てをするぞ」
ユニコ「ユニコは,それを,してはいけません.ユニコは,村の掟を守ります」
くそったれ.思わず舌打ちをしてから,全力で頭を総動員する.
村人はあてにならない.俺は医療のイも知らないど素人である.
残るやつといえば…あてになる従者がいるじゃないか,
八幡「分かったよ.なら,宿にいる天剣の乙女を呼んでくれ.
アイツに『俺が助けを求めている』と言ってくれれば,飛んでくるから」
ユニコ「それは」
八幡「お前,ファイターに死んでほしいのか.村八分にしたら,アイツの全てが憎いのか?」
ユニコ「」
何も答えず,ユニコは涙を浮かべて,俺を見る.
それは許しを乞うているようで,仲間はずれにしたのは自分ではないとでも言いたげだった.
無残なファイターの姿が過去の俺と重なった瞬間,怒気が頂点に達した.
八幡「行けよっ.いかなきゃ,俺がお前を殺すぞ!」
ユニコは泣きながら,よろめくように立ち上がった.
そして,手元で涙をぬぐいながら走り去った.
それを見届けてから,俺はファイターへ走り寄った.
彼の身体を見て,改めて怒りと諦めがこめかみを通り抜ける.
数えきれないほどの打撲痕と深い裂傷が,全身に病魔のごとく広がっていた.
俺は,その中で出血の激しい部分を見つけて,自身のハンカチで押さえつける.
天剣の乙女が来るまで,自分ができることなんてその程度だった.
誰かを助けるために,カードなんて,なんの意味も持たなかった.
56 :
新弾で天剣の乙女もユニコ並みに活躍してくれることを願っています
あまりにも空気
57 :
作戦決行日
とは言っても、スーパーレーザー砲を何発か撃っただけで終わったけどね。
本当に気持ちよかったよ。
久しぶりに全力を出したからね。
千葉は地獄絵図だったよ。
警察や自衛隊が来た所で
俺らファースト・オーダーに勝てる訳ないじゃん。
それにしても、千葉県の皆さんの反応は面白かったな。
由比ヶ浜は「ヒッキー、何でこんなことするの?」
とか言ってたけど、キンキンケロン波で葬ったよ。
ほかにも葉山とか戸部とか海老名さんは塵に分解したわ。
最後に雪ノ下がゲムデウスに変身して
「あなたさえいなければ!」って叫んで突進してきたね。
まあクロノスに変身してクリティカルクルセイド喰らわせて倒したけどね
本当に楽しかったです。
ファースト・オーダー最高指導者 ハチマン
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