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元スレ京太郎「俺が三年生?」マホ「お兄さんと一緒です!」
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おつ
半年以上待ってようやく淡ちゃん登場で嬉しいわ
地雷原突っ走りそうだけど…
半年以上待ってようやく淡ちゃん登場で嬉しいわ
地雷原突っ走りそうだけど…
微妙な時間にこんばんは
日曜っていいね!
それじゃ、もうちょっとしたら昨日の続きやります
日曜っていいね!
それじゃ、もうちょっとしたら昨日の続きやります
誓子「……」テクテク
京太郎「またまた見知った顔か」
京太郎「せっかくだし、声をかけるのもいいけど……よし」
京太郎「……」ソロー
京太郎「なあ」トントン
誓子「ひゃっ、なに――」プニッ
京太郎「よし、成功」
誓子「……なに、してるの?」
京太郎「いや、普通に声かけてもつまらないかなって」
誓子「……」ジトッ
京太郎「うっ、そんな目で見るなよ……」
誓子「……」ジトッ
京太郎「……ごめんなさい」
誓子「ふーん、竹井さんがね」
京太郎「そっちはあのメンバーでいいのか?」
誓子「うん、みんないる」
京太郎「そうか……真屋も元気か?」
誓子「……うん」
誓子(一番にユキの心配なんだ……)
誓子(ちょっと、モヤってするなぁ)
京太郎「あいつ、なんかふわふわしてるからな。お前がボディガードにつけた理由もよくわかるよ」
誓子「あ、ああ……そんなこともあったね」
京太郎「お前もちょっと言っといたほうがいいぞ。もうちょっと警戒心持てって」
誓子「あのさ、自分だけが特別って思ったことない?」
京太郎「俺が特別? まぁ、妙な連中からは好かれてるとは思うけど」
誓子「みょ、妙な連中、ね」
誓子(どうしよう、そこに自分が含められた気がしてならないんだけど……!)
京太郎「どしたよ?」
誓子「なんでもありません」
京太郎「機嫌悪い?」
誓子「悪くありません」
京太郎「……ジュース飲まない?」
誓子「飲む」
京太郎「じゃあ、みんなによろしくな」
誓子「うん、そっちも竹井さんと染谷さんによろしくね」
京太郎「さて、いい加減戻らないとな」
京太郎「……てかお腹空いたなぁ」グゥ
春「そんなあなたに黒糖」ヌッ
京太郎「おわっ、どっから出てきたっ」
春「普通に向こうから」
京太郎「腹減りすぎて気づかなかったか……」
春「んっ」ズイッ
京太郎「あのさ、手渡してくれれば自分で食べるんだぞ?」
春「それはダメ」
京太郎「マジか」
春「それとも……あれ、したい?」
京太郎「あれ?」
春「口移し」
京太郎「……それをしたいって言ったらやるのか?」
春「そっちの誠意しだい」
京太郎「まったく……あんま年上をからかうな」ワシャワシャ
春「そっちが恥ずかしい思いをすれば万々歳」
京太郎「やっぱりそれが目的か」
春「姫さまが会いたがってる」ポリポリ
京太郎「知ってる。時々手紙来るし」
春「ちゃんと返事してるの?」ポリポリ
京太郎「簡単にだけどな。てか携帯持ってないのか?」
春「うん。それに持ってても結界の中じゃ使えないし」ポリポリ
京太郎「は?」
春「電波とかも遮断しちゃうから色々不便」ポリポリ
京太郎「……お前ら普段どうやって暮らしてんの?」
春「でもワープできるから移動には割と便利」ポリポリ
京太郎「うん、聞かなかったことにするわ」
京太郎「というか、俺にも食わせなさい」
春「食べさせられたいの?」
京太郎「背に腹は代えられないか……」グゥ
春「じゃあ、まずはそこのベンチに座って。このままじゃ食べさせにくい」
京太郎「はいはい」
春「目を閉じて。視界を遮断して味覚を鋭敏にする」
京太郎「はいはい?」
春「最後……そのまま動かないで」
京太郎「はいはい……って待てこら」
春「ふぁに?」
京太郎「顔、近いとは思わないか?」
春「ふぇつに」
京太郎「そんで、なんで口に黒糖咥えてんの?」
春「ひょれはね――」
京太郎「ええい、くわえながら喋るな」パッ
春「ああっ、黒糖が」
京太郎「いただきます」ポリポリ
春(あ、間接キス……)
春「……してやられた」
京太郎「そんなに食べさせたかったのか」
春「そうだけど、そうじゃない」
京太郎「どっちだよ……まあいいや。俺はもう行くぞ」
春「うん」
京太郎「じゃあな。おいしかったぞ」
春「私の唾液?」
京太郎「アホか」
京太郎「……」グギュルルル
京太郎「とはいえ、黒糖一個じゃ足りないのは目に見えてたんだよなぁ」
京太郎「一個食べたせいで余計腹の虫が暴れだしたし」
京太郎「それに、どこからかいい匂いが――」
洋榎「串カツうまー」
京太郎「……」グギュルルル
洋榎「なんや、けったいな音やなぁ」
京太郎「お前、たしか……愛宕姉」
洋榎「そういうあんたは……ガースー」
京太郎「その黒光りしてそうな呼び方はやめろ」
洋榎「そっちこそスライムA、スライムBみたいな呼び方はやめんかい」
京太郎「じゃあ、愛宕レッド」
洋榎「なんでやねん」ビシッ
京太郎「おっと」サッ
洋榎「なんで避けるねん」ビシッ
京太郎「ほっ」サッ
洋榎「……」
京太郎「……」
洋榎「なんでやねんっなんでやねんっなんでやねんっ」ビシッビシッビシッ
京太郎「よっほっはっ」サッサッサッ
洋榎「なんでやねん――と見せかけて回し蹴りっ」シュガッ
京太郎「甘いっ」サッ
洋榎「はぁ、はぁ……」
京太郎「い、意外にスタミナあるな……」
洋榎「もうかれこれ何発ツッコミを繰り出したことやら……」
京太郎「えっと……334ぐらい?」
洋榎「なんでや! 阪神関係ないやろ!」
京太郎「冗談はさて置き、疲れないか?」
洋榎「……無駄に体力消耗してもうたな」
京太郎「だろ? だからここは――」
怜「そこで癒し系美少女の登場やねん」
京太郎「いやー、お前けっこうやるじゃん」
洋榎「うちもまさかあないツッコミかわされるとは思わへんかったわ」
怜「ちょーい、お二人さーん」
京太郎「久しぶり」
洋榎「たしか千里山の……」
怜「そ、あなたの怜ちゃんやで」
怜「ね、ダーリン」ギュッ
京太郎「こら、くっつくんじゃない」
洋榎「なんや、浮気かいな」
京太郎「誰とも付き合ってないのに浮気になるとは」
洋榎「え」
怜「……」ピクッ
京太郎「なんで驚いてんの?」
洋榎「竹井と付き合っておらへんの?」
京太郎「まぁ、付き合ってはいない」
洋榎「なんや曖昧やなぁ」
怜「というわけで、今はうちのダーリン(仮)なんやで?」
洋榎「(仮)と言うたら、いつになったらガールフレンドは本物になるんやろなぁ」
怜「きっとあれやな、だから中々進展がないんやろな」
洋榎「せやなぁ」
怜「ところで、その串は暗殺用?」
洋榎「そーそー、仕事人みたいに……って違うわ! 普通に串カツや、串カツ」
怜「ほー、串カツ」
洋榎「この前タレ漬けるの失敗してもうて、ごっつ寂しい思いしたねん。二度漬け厳禁やねん」
怜「せやったら容器持ってタレかけたらええやん。ダバーって」
洋榎「――新しい!」
京太郎「お前ら、知り合いだったの?」
怜「ううん、特に」
洋榎「セーラと一緒にいるとこ見るぐらいやな」
京太郎「……これが関西人か」
怜「いえーい」パシ
洋榎「いえーい」パシ
洋榎「そんじゃー、竹井によろしくなー」
京太郎「ふぅ、なんか一気にエネルギー持ってかれたな」
怜「うちで良ければチャージさせたってもええよ?」
京太郎「チャージって、なにするんだよ」
怜「まず、須賀くんがうちを背負います」
京太郎「さらに疲れる気しかしないから却下」
怜「よよよ……病弱なうちを見捨てる気なんやな」
京太郎「エネルギーチャージの件はどこいった」
怜「おっぱい押し付けられたら元気になるんとちゃう?」
京太郎「もうちょっと増量してから出直せ」
怜「ふむ、大中小で言えば中ぐらいはあると思うんやけどな……触ってみる?」モミモミ
京太郎「え、いいの?」
怜「ほんまにダーリンになってくれるんやったら」
京太郎「そうきたか」
「あ、園城寺先輩、ここにいましたか」
怜「泉やん。どしたん?」
「どしたん? じゃないですよ! トイレ行きたいって言ったからついていったのにもう……」
京太郎「この学校側に喧嘩売るような改造制服のやつは後輩か?」
「うぇっ、お、男の人ですか?」
怜「うちのダーリン」
「ええっ!?」
京太郎「冗談だからな?」
怜「せやなぁ、本気に取られて竜華に漏らされたら大変やし」
「そ、そうですか……」
京太郎「須賀京太郎だ。よろしくな」
「二条泉です」
怜「じゃあ、うちは須賀くんとデートしてくるから」
泉「わかりました……って言うわけないでしょ! 戻りますよ」
怜「あーん」ズルズル
京太郎「うんまぁ、気をつけてな」
怜「竹井さんによろしくー」ズルズル
泉「竹井……?」ピタッ
泉「竹井久と同じ学校なんですか?」
京太郎「ああ、清澄高校麻雀部の副部長やってる」
泉「じゃああの原村とも同じってことやないですか!」
京太郎「あれ、知り合い?」
泉「インターミドルでちょっと……言っといてください、次は負けへんって」
怜「ほななー」
京太郎「ライバルってやつか……いいねー、そういうの」
京太郎「ちゃんと伝えといてやるか」
久「遅い」
京太郎「ごめん、知り合いに遭遇しまくってさ」
久「まぁ、私も何人かと話したけどね」
京太郎「だろ?」
久「それにしても遅い」
京太郎「うっ」
優希「もうお腹ペコペコだじぇ」
和「ゆーきはさっきタコスを食べてたでしょ?」
優希「タコスはタコス腹!」
まこ「ビール腹の仲間かい」
優希「それはさすがにやだじぇ!」
京太郎「ああ、はらむ――和」
和「なんでしょうか?」
京太郎「さっき二条ってやつに会って伝言頼まれた。次は負けないってよ」
和「二条? 誰でしょうか?」
京太郎「え、知り合いじゃないのか?」
和「はい、覚えもありませんし」
京太郎「ぉう、そうか……」
京太郎(こいつが単純に覚えてないだけか、向こうの一方的な執着か……)
京太郎(どっちにしても二条……哀れな)ホロリ
優希「それにしても咲ちゃん遅いじぇ」
久「え」
まこ「え」
和「え」
京太郎「……おい、まさかまた迷子か?」
優希「多分そうだじぇ。トイレ行くって言ってたし」
まこ「ついて行かなかったんかい……」
優希「近いしきっと大丈夫だと思ったんだけどなー」
和「ゆーきは楽観的すぎます」
優希「そこまで悲観される咲ちゃんも咲ちゃんだじぇ」
京太郎「しょうがない……行ってくる」
久「悪いけどお願い」
京太郎「よく知ってるとこでも迷子になるのに、こんなとこで単独行動とか……」
京太郎「えっと、トイレはここだから……ここからありえないって方に行けば――」
「あ、京太郎くんだー!」
京太郎「――むぐっ」
豊音「やっぱり来てたんだねっ」ギュー
豊音「あのねあのね、今年は私たちも頑張って来たんだよ?」
豊音「シロもエイスリンさんも胡桃も塞も!」
豊音「みんな竹井さんや京太郎くんに会えるって喜んでたんだよ?」
京太郎「」
豊音「京太郎くん?」
京太郎「」
豊音「京太郎くーん!」
豊音「ほんとごめんなさいだよー」
京太郎「いいって、なかばもう恒例だし」
豊音「そう言ってくれるとありがたいかな」
京太郎「にしても宮守がな……」
豊音「これも全部先生のおかげだよー」
京太郎「熊倉さんだっけ?」
豊音「うん、すっごく強いんだよ?」
京太郎「まぁ、ただものではない感じはしたけどな」
京太郎「エイスリン、元気か?」
豊音「あ、はとこさんだったんだよね。うん、日本語もけっこう話せるようになったんだよ?」
京太郎「そっか……で、小瀬川は?」
豊音「シロは相変わらずダルダルだよ?」
京太郎「まぁ、だろうな」
豊音「……シロとなにかあったのかな?」
京太郎「いや、特には」
豊音「も、もしかしてだけど……シロに一目惚れ、とかじゃないよね?」
京太郎「そんなんじゃないって」
豊音「良かったよー」ホッ
豊音「京太郎くん、お昼は?」
京太郎「あー、そうだった。探さないといけないんだった」
豊音「なにかなくしたの?」
京太郎「うちの一年が絶賛行方不明中」
豊音「た、大変だよー!」
京太郎「ああ、いつものことなんだけどさ」
豊音「大丈夫なのかな?」
京太郎「多分な」
豊音「うーん、でもそれじゃあんまり引き止めるのも悪いよね」
京太郎「まぁ、昼飯早いとこ食いたいし」グゥ
豊音「あ、もしかしてお邪魔しちゃったかな?」
京太郎「気にすんな。久しぶりに会えて嬉しいのはこっちも同じだから」
豊音「……ちょー嬉しいよー」グスッ
京太郎「んじゃ、また会おうぜ」
豊音「あ、ちょっと待って!」
豊音「京太郎くん、これ」
京太郎「……色紙?」
豊音「原村さんのサイン、お願いします」
京太郎「そういや冬に久ちゃんのサインももらってたな」
豊音「インハイに来たからには色んな人のサインをもらいまくるんだよー!」
京太郎「うんまぁ、頑張れよ」
京太郎(インハイの有名人と知り合いだって言ったら大変なことになりそうだな……)
豊音「またね、京太郎くん」
京太郎「おう」
これはサインくれって言われて婚姻届にサインと勘違いする和あるでー
咲「ここ、どこぉ」ゴウンゴウン
京太郎「やっと見つけた……」
咲「きょ、京ちゃん!」
京太郎「お前はどこに行くつもりだよ」
咲「だ、だって知らないとこなんだもん」
京太郎「知ってるところでも迷子になってるだろうが!」
咲「あれは寄り道してるだけ!」
京太郎「ああもう、どっかのだれかと同じ言い訳を……とりあえず出るぞ」グイッ
咲「ひ、引っ張らないで!」
京太郎「いいから黙ってついてこい」
咲「……強引」
京太郎「ちゃんといるか?」
咲「……ずっと手、握ってるでしょ」
京太郎「いつの間にかすり替わってるかもしれないからな」
咲「それ、軽いホラーだよ……」
「……」
咲「京ちゃん、あの子」
京太郎「ん? 幽霊でも見えたか?」
咲「違うよ、自販機の前にいる子!」
京太郎「ああ、あの子な。ジュースでも飲みたいのかね?」
咲「あの子、なんだかちょっと……」
京太郎「それとも迷子か? ならほっとくのもあれだし……」
京太郎「とりあえずお前はここを動くな。すぐ戻るから」
咲「あ、ちょっと」
京太郎「よう、迷子か?」
「……キミ、だれ?」
京太郎「別に怪しいものじゃないって」
「悪い人は大抵そう言うよね」
京太郎「それもそうか……じゃあ俺は怪しいものだ。安心しろ」
「通報していい?」
京太郎「それはやめろ」
「で、なんなのさ」
京太郎「いや、迷子なら届けようかなって」
「むっ、ネリーは子供じゃないよ? もうハイスクールに通ってるし」
京太郎「まぁ、迷子じゃないならいいんだけどさ」
京太郎(ネリー? よく見りゃこの子、外人か? 民族衣装っぽいの着てるし)
ネリー「でも、喉は乾いたかな?」
京太郎「何飲みたい? 奢ってやるよ。迷子と間違っちゃったしな」
ネリー「ホント? やった、言ってみるもんだね」
京太郎「調子のいいやつめ……ほら、どれだ」
ネリー「お金だけちょうだい。自分で買うよ」
京太郎「ほい」チャリン
ネリー「ありがと……それじゃ」ゴソゴソ
京太郎「ちょっと待て、どこ行く気だ?」
ネリー「どっか別の場所。ここで買うとは言ってないから詐欺にはならないよね?」
京太郎「やっぱ返せ、俺が買う」
ネリー「ネリーがもらったからこれはもうネリーのだもん」
京太郎「いいから返しなさい!」ガシッ
ネリー「やだってば!」
咲「京ちゃん、どうしたの?」
京太郎「このチビッ子が俺の金を持ち逃げしようとしてるんだよ!」
ネリー「だからネリーのだってば!」
京太郎「やっぱ迷子じゃないとか嘘だろ! 高校生ってのも怪しいしな!」
ネリー「メーヨキソンで訴えるよ!? 慰謝料もらうよ!?」
咲「えぇっ、ど、どうしよう……」アタフタ
「なにをやっているんだ、お前らは……」
京太郎「あ、辻垣内」
ネリー「あ、サトハ」
智葉「須賀、ネリーが迷惑をかけた」
ネリー「違うよ? ネリーは間違ったこと言ってないもん」
京太郎「どの口が言ってんだぁ?」グリグリ
ネリー「いたいいたいっ、しょーがいざい! ぼーこーざい!」
智葉「二人とも――」スッ
智葉「――斬るぞ?」
咲「ひっ」ゾクッ
京太郎「問題ない、俺たち仲良し」ガシッ
ネリー「うん、仲良し」ガシッ
智葉「とりあえずお金は返してやれ」ハァ
智葉「そうか、清澄が団体戦にな」
京太郎「今年は先鋒なんだって?」
智葉「ルールでそうなったからな」
ネリー「サトハはそんなの関係なく強いよ?」
京太郎「そこは俺も同意見」
咲「……」
咲(この人が去年の個人戦三位)
咲(お姉ちゃんと、宅を囲んだ人)
智葉「……チャンピオンの妹か」
咲「は、はい」
智葉「そう身構えないでくれ。去年はしてやられたが、それで君をどうこうするつもりはない」
咲「あの、お姉ちゃんは……」
智葉「圧倒的だった。どうすればあそこまで強くなれるのか……それに――」
智葉「あれは執念、執着、そういったものを感じさせたよ」
京太郎「……」
咲「京ちゃん?」
京太郎「ああ、大丈夫だ」
智葉「では、私たちはもう行くよ。ラーメンが食べたいとうるさいやつがいるんだ」
ネリー「ああ、メグが」
京太郎「ん、じゃあ久ちゃんによろしく言っとく」
智葉「頼む」
ネリー「サキって言ったっけ?」
咲「うん」
ネリー「大将なの?」
咲「そうだけど……」
ネリー「わかった。じゃあ、楽しみにしてるね」
咲「――っ」ゾクッ
ネリー「あと、ケチな人」
京太郎「……俺か?」
ネリー「いつまでそんな背負ってるの?」
京太郎「……」
智葉「ネリー、行くぞ」
ネリー「はーい」
京太郎「ふぅ……」
咲「京ちゃん、大丈夫?」
京太郎「ああ、俺たちも戻るか」
智葉「お前はいなくなったと思ったらなにをやっているんだ」
ネリー「喉渇いたけどちょうど手持ちがなかったんだよ」
智葉「だからといって他人に迷惑をかけるな」
ネリー「えー? あれはあくまであっちの自由意思だよ?」
智葉「まったく……」
ネリー「でも、キヨスミ……面白そうだね」
智葉「あの竹井のチームだ。一筋縄ではいかないだろうな」
ネリー「その人は知らないけど、面白いのが二人もいるんだもん」
智葉「二人?」
ネリー「うん、サキとあのケチな人」
智葉「須賀が、か」
ネリー「当たるとしたら準決勝……楽しみだね」
『そのころの阿知賀編その3』が解放されました
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