元スレ平塚「比企谷八幡の誰でも出来る禁煙講座」
SS+覧 / PC版 /みんなの評価 : ☆
51 = 1 :
平塚「…………」じっ
八幡「…………」
八幡「失礼しました」すくっ
平塚「待て、待つんだ比企谷!」
八幡「いや、僕部活に行かなくちゃいけないんで。これで」
平塚「急に真面目ぶりおって……ちゃんと話を聞くと言っただろう!」
八幡「だから、聞いたでしょ。その上で、想像してた10倍位しょうもない事だったので帰らせてください」
平塚「まだ話は終わっていない!とにかく座って、な?な!?」
52 = 1 :
八幡「はぁ……なんなんすか最近。『この前出来た新しいラーメン屋に行こう』とか」
八幡「『今度の同窓の集まりに着ていく服はどっちが良い?』だの、どうでも良いことで俺を呼び出して。職権乱用ですよ」
平塚「そ、それは……良いだろう別に!それに、私にとっては大事なことなんだ!」
八幡「だったら尚のこと俺みたいな一学生じゃなくて、成人男――っ!」
平塚「ん?成人……なんだ?」にっこり
八幡「……なんでもないです。ないですから、その血管浮いた拳を降ろして下さい」
平塚「そうか」
八幡(怖ぇよ。あんな怖い笑顔出来る人初めて見たよ)
53 = 1 :
八幡「とにかく、もう一々呼び出すのやめてくれませんか。他の先生方も『またあいつか』みたいな慣れ方して俺に反応すらしなくなってきてんすけど」
平塚「それに関しては申し訳なかった、反省する。だけど今回ばかりは真剣なんだ!」
八幡「今回……禁煙、ですか?」
平塚「そうだ」
八幡「………」
平塚「取り敢えず、話の続きをしてもいいかね?」
八幡「……どうぞ」
54 = 1 :
平塚「ごほんっ。つい一週間ほど前、私は禁煙しようと思い立った……訳は聞くな」
平塚「とにかくそれで職場、車、家―――身の回りの思いつく所すべてからヤツを排除したんだ」
平塚「吸おうと思っても物理的に吸えない状況を作り出せばいい、そう思ってな」
比企谷「なるほど」
平塚「タバコが周りに一切ない環境を作り上げた。完璧だ!」
平塚「匂いを嗅いだりして吸いたくならない様に居酒屋にも行かず、部屋で一人酒を食らった!
平塚「そう……一人で……」
平塚「……ヤツがいないせいで、心なしかガランとしている部屋の中で一人……一人で……」
比企谷「あの、話進まないんで……」
55 = 1 :
平塚「そ、そそうだな……まぁ、とにかくそうやって完璧に煙を断てたんだ」
平塚「やった!何だ、思ったより簡単じゃないか……その時はそう思った」
平塚「だが、そう思っていた私が甘かった!!」
平塚「その次の日のことだ……昼休みに……ハッと気がつくと私は、私はっ……」
平塚「タバコを咥えて火をつけていた……」
平塚「机の上には何故かタバコの箱が……なんというミステリー!」
八幡「間違いなく無意識に自分で買って吸ったんだろ」
八幡「ミステリーでも何でもない。しかも三日ともってねーし……」
56 = 1 :
平塚「禁煙作戦第一陣はあっけなく失敗に終わった……」
平塚「ダメだ。身の回りから排除するぐらいでは、私の中のたくましいスモーカースピリットが何処からか新しいブツを調達してきてしまう」
平塚「ならば次は、仕事を詰めてヤツに意識をいかせず手の伸びる隙を与えないようにしよう。空いている時間は何か他の趣味でも見つけて気を紛らわそう」
平塚「勿論、身の回りから全て排除した上でな」
平塚「今度こそ、いける!……そう思った……」
平塚「所がどうだ……いざ作戦を実行して、作業に没頭しているとな……頭の中に響いて来るんだ……」
『吸いたいだろう……吸わなくて良いのか?……ほら、あの味が恋しいだろう?……吸ってしまえ……』
平塚「という、声がッ!!」
八幡「………」
八幡(幻聴……)
57 = 1 :
平塚「やがてその声に押されるようにして……販売機のボタンを押していた……」
平塚「出てきたヤツを手に取りながら、『何をやっているんだ。禁煙するんじゃなかったのか?』と……自分はなんて意志が弱いのか」
平塚「そう思いながら火をつけていた……真っ暗な部屋で、一人……」
平塚「はは……笑ってくれ、この惨めな私を……」
八幡「いや、微塵も笑えないんですが……むしろ胸が痛い」
平塚「はは、ははは」
八幡(禁煙より前に先ず心のケアをすべきだこの人は)
58 = 1 :
平塚「という事なんだ。頼む!こんな私でも可能な画期的禁煙方法を考えてくれ!」
八幡「無茶言うな。俺にどうこう出来るレベルじゃないでしょ依存度が」
八幡「禁煙パイポ買うなり医者にかかるなりしてください」
平塚「えー……」
平塚「パイポは高いし、医者はめんどくさい」どーん
八幡「はっ倒しますよ」
平塚「お、おい比企谷、ここは学校だぞ?そういう卑猥な発言は慎みたまえ///」
八幡「やっぱ今すぐ病院行くべきです先生。禁煙外来じゃなくて脳外科か精神科に」
59 = 1 :
平塚「良いのか?そんな態度を取って……お前の国語の評定が煙突になっても……」
八幡「教師として最低の脅迫行為なんですけど。ってかさっきからちゃんと話は聞いてあげてるでしょうが」
平塚「無論、冗談だ……なぁ頼むよ比企谷、この通りだ!」ざっ
八幡「ちょ、土下座って。やめて下さいよ……おい、やめろ!」
平塚「こんなこと頼める相手、他にいないんだ……」
八幡「俺が言うのもなんですけど、あんた友達いなさ過ぎだろ」
平塚「……このまま禁煙出来ないと、私はこのまま売れ残り……孤独死……」
八幡「妄想飛びすぎ……」
60 = 1 :
八幡(たかだか禁煙でこの荒れ様……さてはまた男関係でやらかしたのか)
八幡(ホント、早く誰かこの人貰ってあげて。犯罪とかに走る前に)
平塚「後生だから……」ぐすっ
八幡「分かりました。引き受けます、引き受けますから泣きながら土下座しないで下さい。不憫すぎてもらい泣きしちゃいそうだし周りの視線が痛い」
平塚「あ、ありがとぅ……」ぐすっ
八幡「……はぁ……」
――――――――――――――――
61 = 1 :
今日はここまで
また明日
62 = 33 :
おつ
楽しみ
63 = 44 :
パイポって200円で買えるけど…
禁煙しようって人間が酒飲んじゃダメだよぉ
64 :
乙
喫煙量的に部屋の壁からなにから黄色っぽかったりベタついたりしてんだろうなあ
66 :
販売機で買っているみたいだからtaspoを預かってもらえば良くね?
67 :
そんなんコンビニ行くに決まってますやん
68 :
今どき自販機で買う馬鹿なんていないよな
ドカタの50過ぎてるおっさんくらい
69 :
>>67-68
お前ら馬鹿?>>57に販売機で買ってると書いてあるじゃん。なに静ちゃんは50代のおっさんなのw
70 :
怖いくらいに荒れてるな
アスペ認定するアスペってよく現れるけどさすがにわざとだよな?
71 :
ニコチン切れてイライラしてんだろ
72 :
ニコチンの変わりにポコチン吸うようになるのか静ちゃん…
73 :
ちょっと待って、>>72が何か言ったw
74 :
>>72
そしたら、禁煙もラクチンですね。
75 = 67 :
自販機以外では買わないとどこに書いてあるんだアホか
76 = 66 :
せっかく皆で流れを戻したのに蒸し返すなよアホ
77 :
────────タバコが欲しいか
78 :
欲しい! タバコが…!
79 :
ヤンキーの姉ちゃんはよくクールマイルド買っていくイメージだけど静ちゃんはセブンスター吸ってそう
80 :
平塚先生はそもそもセブンスターって設定ある
ちなみにソフト
81 :
>>72
代替品にもなるしタバコも吸わなくなる。完璧やね
82 :
セブンスターは発火剤多めに入ってるから時々火花散らしてバチバチバチッっていうのが楽しい
セッターのソフトとボックスで味は同じって言う奴はタバコやめろって思う
83 :
平塚先生はアストンマーチンに乗っているのだから
ボンドも愛煙したしんせいを時々カッコつけて吸ってそう
84 :
バイト始めた頃はソフトとボックスの違いも解らなかった
85 :
どっかの囲碁やってるおじいちゃんがそんなアメしゃぶってないでこっちを吸えって言ってた
86 :
更新来たんじゃないのかよ
雑談うざ
87 = 82 :
タバコでも吸って落ち着けよ坊や
89 :
皆熱いねぇ
タバコの代わりにチョコバットでもチュパって落ち着くんだ
続きいきまっす
90 = 89 :
八幡「ってな事があってだな」
雪乃「………」
結衣「………」
八幡「?」
結衣「え?これで説明終わり?」
八幡「全部話しただろ今」
結衣「全然だよ!一番聞きたかった所がぜーんぶ抜け落ちてるよ!」
八幡「はぁ?」
91 = 89 :
雪乃「彼女の言う通り。私達が聞きたいのはそこじゃないの」
雪乃「あなたが禁煙の方法を考えてくれと頼まれた件ではなくて……たった今、ここで平塚先生とキスをしたことについてよ」
結衣「………///」
八幡「そっちか」
雪乃「初めからその事しか訊いてないわ」
八幡「そんな睨むなよ……」
結衣「ヒッキー!ちゃんと説明して!」うがー
八幡「キャンキャンうるさい。犬かお前は」
結衣「ワウ!!」
雪乃「由比ヶ浜さん落ち着いて」
92 = 89 :
八幡「じゃ説明すると……」
八幡「あの後、とにかく先ずは情報を集めないといけないと思ってな。google先生で調べた」
八幡「んで、俺なりに対策を考えたんだよ」
雪乃「……その結果が、さっきのアレということ?」
八幡「そうなるな」
結衣「うぅ……うん?」
八幡「詳しく話すからちょっと待ってろ」
93 = 89 :
八幡「先ずはそうだな……口唇欲求って知ってるか?」
雪乃「えぇ、知っているけれど……」
結衣「行進?欲求……え、なに?パレードがしたいってこと?」
八幡「うん、そうだな。いい子だからお前はこのMAXコーヒー飲んでおとなしくしてような」
結衣「もう、またそうやってバカにしてぇ!」
八幡「実際バカだろ」
結衣「うっさい!そ、それに…そのコーヒー飲みかけじゃん!」
八幡「ん、あぁ……じゃあこっちのストック缶を――」
結衣「ヒッキーのバーカ」ごくごくごくごく
八幡「結局飲むんかい。ってか悪態つきながらMAXコーヒー様を頂くんじゃねぇ」
94 :
セブンスターで合ってると思うけどソースとか書く前に自分でggrなりして調べたらいいのでは
95 = 89 :
結衣(えへへ……ヒッキーと間接キスしちゃった///)てれてれ
雪乃「………」(・ω・`)イイナー
八幡「話続けるぞー」
96 = 89 :
雪乃「……ごほん。どうぞさっさと話してくれるかしらゴミ」
八幡「すいません、呼び方もうちょっとオブラートに包んでくれませんか?ストレートすぎて胃に来る」
雪乃「あ゛ぁ?」
八幡「続きいきまーす……えぇと、口唇欲求の話だったよな?ざっくり言うとストレスを感じたとき無意識に口への刺激を求める習性だ」
八幡「タバコをよく吸う人って言うのは、ストレスを解消しようとする時、この口唇欲求からつい手を伸びて……って感じで吸ってしまうらしい」
八幡「飴舐めんのが好きとか、爪を噛む癖とかも同じ理由らしいな」
八幡「だから、この欲求を何が別の物で誤魔化しながら段々とタバコから離れさせるのが良いと考えた」
97 :
原作者がセブンスターを吸っているらしくて
それじゃあ静ちゃんも同じ銘柄じゃね?って周りが勝手に言い始めただけだったはず
98 = 89 :
結衣「へぇーそうなんだ……でも何で?何でストレスでそうなるの?」
八幡「なんでも、まだ赤ちゃんの頃に母親のおっぱい吸ってたのを無意識に思い出すんだと。それで安らぎを求めようとす」
結衣「おっぱ……////」
雪乃「……クズヶ谷君」
八幡「え?」
結衣「ひ、ヒッキーのへんたい!えっち!////」
雪乃「いやらしい……もう2、3キロほど離れてくれるかしら。変態がうつると困るから」
八幡「何この理不尽な誹謗中傷。俺泣くよ?」
99 :
>>88
1巻に書いてあったような
手元に原作なくてうろ覚えだけど
100 = 99 :
アニメ1期にセブンスターっぽいパッケージがでてたのかも
みんなの評価 : ☆
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