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元スレ京太郎「修羅場ラヴァーズ」小蒔「あなたしか見えなくなって」
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代わり映えのない通学路。
いつもと変わらない朝の風景。
「んー……?」
だというのに、京太郎は言葉に出来ない違和感を覚えていた。
何かがいつもと違うと直感が訴えているが、具体的に説明できない。
あくびを噛み殺しながら、何か忘れていることがないか記憶を探っても、思い当たることは何も無い。
「んー……あ、咲?」
違和感の正体が掴めないままに通学路を歩いていると、少し先に幼馴染の背中を発見。
心なしか、元気がないように、ただでさえ小さい背丈が更に小さく見える。
「よっ!」
「わっ!?」
答えが出ないことは頭の片隅に追いやって、駆け足で咲に追い付く。
肩に手を置いて声をかけると、小さな体がビクリと大きく跳ねた。
「え……京、ちゃん……?」
「おう。おはよう」
振り向いた咲は、信じられないものを見る目付きを京太郎に向ける。
それを内心で不思議に思いながらも、京太郎は咲に朝の挨拶をした。
いつもと変わらない朝の風景。
「んー……?」
だというのに、京太郎は言葉に出来ない違和感を覚えていた。
何かがいつもと違うと直感が訴えているが、具体的に説明できない。
あくびを噛み殺しながら、何か忘れていることがないか記憶を探っても、思い当たることは何も無い。
「んー……あ、咲?」
違和感の正体が掴めないままに通学路を歩いていると、少し先に幼馴染の背中を発見。
心なしか、元気がないように、ただでさえ小さい背丈が更に小さく見える。
「よっ!」
「わっ!?」
答えが出ないことは頭の片隅に追いやって、駆け足で咲に追い付く。
肩に手を置いて声をかけると、小さな体がビクリと大きく跳ねた。
「え……京、ちゃん……?」
「おう。おはよう」
振り向いた咲は、信じられないものを見る目付きを京太郎に向ける。
それを内心で不思議に思いながらも、京太郎は咲に朝の挨拶をした。
「なんで……?」
「なんでってお前……今日、普通に学校あるし」
「だって京ちゃん……九州に行っちゃったんじゃ……」
「は?」
咲の言葉に、更に疑問が増える。
「何だそりゃ。変な夢でも見たのか?」
「ゆ、夢じゃないよ! だって、あんなにメールとかで――」
咲が足を止めてカバンの中を探る。
恐らくは携帯を探そうとしているのだろうが、そもそも咲は。
「いやお前、携帯持ってないだろ」
「じゃあ、本当に……」
夢、だったの?
半端に口を開いて固まる先の頭をポンポンと軽く叩く。
『お前、本の読み過ぎじゃないか?』
そう、からかおうとして――
「京ちゃんっ……!!」
「うぇっ!?」
思いっ切り泣かれて、抱き着かれた。
「なんでってお前……今日、普通に学校あるし」
「だって京ちゃん……九州に行っちゃったんじゃ……」
「は?」
咲の言葉に、更に疑問が増える。
「何だそりゃ。変な夢でも見たのか?」
「ゆ、夢じゃないよ! だって、あんなにメールとかで――」
咲が足を止めてカバンの中を探る。
恐らくは携帯を探そうとしているのだろうが、そもそも咲は。
「いやお前、携帯持ってないだろ」
「じゃあ、本当に……」
夢、だったの?
半端に口を開いて固まる先の頭をポンポンと軽く叩く。
『お前、本の読み過ぎじゃないか?』
そう、からかおうとして――
「京ちゃんっ……!!」
「うぇっ!?」
思いっ切り泣かれて、抱き着かれた。
――放課後。
京太郎は、頭を抱えて机に突っ伏した。
「はあぁー……」
アレから大変だった。
うわんうわんと泣く咲を宥めるのもそうだが、加えて朝の通学路となれば周りには他の生徒もいる。
噂が広まるのも、あっという間である。
「嫁さん泣かしたんだって?」
「そんなんじゃねーよ」
早速このネタでからかってくる友人にヒラヒラ手を振って否定する。
未だに朝の咲の様子がおかしかった理由はわからないままだが、自分が何かをした覚えは、京太郎には無い。
「お、噂をすれば」
「あー……」
教室の入口に、咲の姿。
キョロキョロと教室の中を伺い、京太郎と目が合うと、花丸笑顔を浮かべて駆け寄って来た。
「ほら、嫁さんが来たぞ」
「だから、そんなんじゃ――」
「いこっ 京ちゃん!」
友人のジョークを否定する前に、咲に手を握られる。
その咲の姿は、まるで人前でも平気でイチャつくバカップルの片割れのようであり。
「おおーっ」
「あの二人、やっぱりそうだったんだ」
「じゃあ、朝のは……」
噂に尾鰭が付いて広まるのも、時間の問題である。
京太郎は、頭を抱えて机に突っ伏した。
「はあぁー……」
アレから大変だった。
うわんうわんと泣く咲を宥めるのもそうだが、加えて朝の通学路となれば周りには他の生徒もいる。
噂が広まるのも、あっという間である。
「嫁さん泣かしたんだって?」
「そんなんじゃねーよ」
早速このネタでからかってくる友人にヒラヒラ手を振って否定する。
未だに朝の咲の様子がおかしかった理由はわからないままだが、自分が何かをした覚えは、京太郎には無い。
「お、噂をすれば」
「あー……」
教室の入口に、咲の姿。
キョロキョロと教室の中を伺い、京太郎と目が合うと、花丸笑顔を浮かべて駆け寄って来た。
「ほら、嫁さんが来たぞ」
「だから、そんなんじゃ――」
「いこっ 京ちゃん!」
友人のジョークを否定する前に、咲に手を握られる。
その咲の姿は、まるで人前でも平気でイチャつくバカップルの片割れのようであり。
「おおーっ」
「あの二人、やっぱりそうだったんだ」
「じゃあ、朝のは……」
噂に尾鰭が付いて広まるのも、時間の問題である。
そして、当然。
「咲を泣かしたんだって?」
「部長まで……」
この手のネタに、久が食い付かない筈がなかった。
「それにしても意外。いつから付き合ってたの?」
「だから、俺と咲は付き合ってませんし。カップルでも何でもないですよ」
「ふーん……?」
腕を組んで何やらブツブツと呟いている久に背を向けて、京太郎は部室のPCからネト麻のアカウントにログインする。
こういう時は、マトモに相手をするだけ損であると、京太郎は分かっていた。
「……ん?」
自分のアカウント画面を確認すると、知らない相手からメッセージが届いている。
「洋榎? 先生? なんのこっちゃ……?」
一応念の為に確認してみたが、メッセージの贈り主に心当たりのある人物は、京太郎の記憶にはない。
面倒な事になる前に、京太郎はさっさとブロック設定をした。
「やれやれ……」
「咲を泣かしたんだって?」
「部長まで……」
この手のネタに、久が食い付かない筈がなかった。
「それにしても意外。いつから付き合ってたの?」
「だから、俺と咲は付き合ってませんし。カップルでも何でもないですよ」
「ふーん……?」
腕を組んで何やらブツブツと呟いている久に背を向けて、京太郎は部室のPCからネト麻のアカウントにログインする。
こういう時は、マトモに相手をするだけ損であると、京太郎は分かっていた。
「……ん?」
自分のアカウント画面を確認すると、知らない相手からメッセージが届いている。
「洋榎? 先生? なんのこっちゃ……?」
一応念の為に確認してみたが、メッセージの贈り主に心当たりのある人物は、京太郎の記憶にはない。
面倒な事になる前に、京太郎はさっさとブロック設定をした。
「やれやれ……」
ギャラクシークライシスin清澄な小ネタ
何となくで書き始めたけど下手すると哩姫より長くなりそうなのでカットカットカットォ
というわけで永水の方やってきます
何となくで書き始めたけど下手すると哩姫より長くなりそうなのでカットカットカットォ
というわけで永水の方やってきます
ヤンデレでRSで洋榎って言われると……肉欲に堕とされきった京ちゃんを思い出すなぁ
記憶にある京太郎に近付け(もしくは遠ざけ)、独占しようと各時間軸の記憶を持った連中の大戦が始まる。
「なぁ、春」
「……」
返事は無く、ポリポリと黒糖を齧りながら顔を向けてくる同級生。
学校の教室においてもマイペースっぷりを崩さないのは京太郎も見習いたいところではあるが――
「永水って、共学化したんだよな?」
「うん」
「なら、他の男子は?」
「ずっと休んでる。そこの空いた席」
「……」
「あ、退学になったんだった」
――今は、それどころじゃなかった。
キャラ安価下3でー
「……」
返事は無く、ポリポリと黒糖を齧りながら顔を向けてくる同級生。
学校の教室においてもマイペースっぷりを崩さないのは京太郎も見習いたいところではあるが――
「永水って、共学化したんだよな?」
「うん」
「なら、他の男子は?」
「ずっと休んでる。そこの空いた席」
「……」
「あ、退学になったんだった」
――今は、それどころじゃなかった。
キャラ安価下3でー
学校設立から娘が年頃になったら共学化の話を上げて、婿候補の選別をやっていそう。
京太郎の他に婿候補がいるのか、京太郎で婿は決定済みなので他は名義のみで実際には居らず婿の教育がメインかも。
京太郎の他に婿候補がいるのか、京太郎で婿は決定済みなので他は名義のみで実際には居らず婿の教育がメインかも。
須賀って名前から名家だから(震え声)
はやくこまきちゃんと結婚して側室に霞さん入れて愛玩道具にはっちゃん入れてはるると浮気しなくちゃ
はやくこまきちゃんと結婚して側室に霞さん入れて愛玩道具にはっちゃん入れてはるると浮気しなくちゃ
「はぁー……」
元が女子校だった場所が共学化したという話だから、男子生徒の数は少ないだろうとは予想していた。
が、クラスの男子が自分だけとなれば、流石に堪える。
「ぽい」
「んぐっ」
女子生徒の目線やら何やらで気が重く、大きな溜息を吐いた瞬間に口に放り込まれた何か。
反射的に噛み砕き、飲み込むと甘い味がした。
「……黒糖か」
「疲れた時は糖分」
「ん……ありがとな」
いつの間に隣にいたのか、そしてほんの一瞬の隙を突いて黒糖を口に放り込む俊敏な動作はどこで身に付けたのか。
聞きたいことは色々あったが、春の厚意は有難かった。
「お前がいてくれて良かったよ、ホント」
春のマイペースな性格は話していて気楽だ。
これで彼女まで小蒔のような性格をしていたならば、京太郎の心労は倍に増えていただろう。
春判定 直下
1~30 どういたしまして
31~60 やっぱり、美味しそう
61~98 ……カスが、付いてる
ゾロ目 ???
元が女子校だった場所が共学化したという話だから、男子生徒の数は少ないだろうとは予想していた。
が、クラスの男子が自分だけとなれば、流石に堪える。
「ぽい」
「んぐっ」
女子生徒の目線やら何やらで気が重く、大きな溜息を吐いた瞬間に口に放り込まれた何か。
反射的に噛み砕き、飲み込むと甘い味がした。
「……黒糖か」
「疲れた時は糖分」
「ん……ありがとな」
いつの間に隣にいたのか、そしてほんの一瞬の隙を突いて黒糖を口に放り込む俊敏な動作はどこで身に付けたのか。
聞きたいことは色々あったが、春の厚意は有難かった。
「お前がいてくれて良かったよ、ホント」
春のマイペースな性格は話していて気楽だ。
これで彼女まで小蒔のような性格をしていたならば、京太郎の心労は倍に増えていただろう。
春判定 直下
1~30 どういたしまして
31~60 やっぱり、美味しそう
61~98 ……カスが、付いてる
ゾロ目 ???
「どういたしまして」
可愛らしい微笑みで、黒糖をもう一欠片差し出してくる。
普段は無表情なのに、黒糖の話になると可愛らしい表情を見せてくるのが、この春という少女だ。
「お……おう。ありがとな」
中学時代の友人と話すような感覚で会話をしていると、このように不意打ちでアプローチを仕掛けてくる。
恐らく春は無意識でやっているのだろうが――そのギャップに少しだけ、京太郎はときめいた。
「?」
「何でもない」
赤くなった頬を誤魔化す為にそっぽを向いて黒糖を齧る。
程良く、甘い味がした。
可愛らしい微笑みで、黒糖をもう一欠片差し出してくる。
普段は無表情なのに、黒糖の話になると可愛らしい表情を見せてくるのが、この春という少女だ。
「お……おう。ありがとな」
中学時代の友人と話すような感覚で会話をしていると、このように不意打ちでアプローチを仕掛けてくる。
恐らく春は無意識でやっているのだろうが――そのギャップに少しだけ、京太郎はときめいた。
「?」
「何でもない」
赤くなった頬を誤魔化す為にそっぽを向いて黒糖を齧る。
程良く、甘い味がした。
明星は金星、つまりルシファー
真の魔王は明星ちゃんだったんだよ!
真の魔王は明星ちゃんだったんだよ!
「ふぁー……」
欠伸と共に目の端に溜まる涙を拭い、廊下を歩く。
鹿児島に来てからの京太郎の朝は早い。
この場の空気がそうさせているのか、怠けようという気にならないのだ。
「……む」
耳をすませば彼女が近づいて来る気配。
そういえば、そろそろ初美が攻撃を仕掛けてくる時間でもある。
「京太郎ー!」
「やっぱり……」
廊下の曲がり角から自分を呼ぶ初美の声。
いつものような不意打ちではないが、それが逆に怖い。
「ふふふ……今日という今日は!」
「それは……?」
覚悟を決めた京太郎の前に現れた、初美が手にしているものは――
はっちゃん安価直下
1~30 首輪
31~60 針と糸
61~90 ペンチ
91~98 ???
欠伸と共に目の端に溜まる涙を拭い、廊下を歩く。
鹿児島に来てからの京太郎の朝は早い。
この場の空気がそうさせているのか、怠けようという気にならないのだ。
「……む」
耳をすませば彼女が近づいて来る気配。
そういえば、そろそろ初美が攻撃を仕掛けてくる時間でもある。
「京太郎ー!」
「やっぱり……」
廊下の曲がり角から自分を呼ぶ初美の声。
いつものような不意打ちではないが、それが逆に怖い。
「ふふふ……今日という今日は!」
「それは……?」
覚悟を決めた京太郎の前に現れた、初美が手にしているものは――
はっちゃん安価直下
1~30 首輪
31~60 針と糸
61~90 ペンチ
91~98 ???
家庭科の授業直後だったからうっかり持ってきただけと信じたい(望み薄)
針と糸。
正確には、糸が通された針。
光を反射する針の先は、見るからに鋭い。
「さ、裁縫?」
「裁縫ですかー? まー、確かに」
初美が針を持った指を乱暴に振る。
「こうやって、聞き分けのない口を塞いでー」
その仕草は、まるで。
「誰のものか――っていうのを、刻むのは」
五月蝿い小蝿を叩き潰すようにも、見えた。
「裁縫って、呼べるかもしれませんねー」
初美が、笑顔で近寄ってくる。
正確には、糸が通された針。
光を反射する針の先は、見るからに鋭い。
「さ、裁縫?」
「裁縫ですかー? まー、確かに」
初美が針を持った指を乱暴に振る。
「こうやって、聞き分けのない口を塞いでー」
その仕草は、まるで。
「誰のものか――っていうのを、刻むのは」
五月蝿い小蝿を叩き潰すようにも、見えた。
「裁縫って、呼べるかもしれませんねー」
初美が、笑顔で近寄ってくる。
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