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    元スレ宗介「インフィニット・ストラトス?」一夏「肯定だぜ!」

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    1 :

    ――― トゥアハー・デ・ダナン ―――


    ウィーン

    宗介「大佐殿、失礼します」ビシッ

    テッサ「相良軍曹、お忙しい中すいません」

    宗介「いえ、大佐殿の召集とあれば例えヘルマジスタンに居ようとも駆けつけます」

    テッサ「ウフフ、相良軍曹の様な方がいて助かります」

    宗介「恐縮でありますマム」

    テッサ「実は、相良軍曹をお呼びしたのには訳があるんです」

    宗介「任務…で、ありますか?」

    テッサ「まぁ、そうなのだけれど……相良軍曹、ISを動かしたというのは本当かしら」

    宗介「肯定であります。前の作戦にて、テロリストの基地から回収した物を自分が触れたところ起動しました」

    SSWiki :http://ss.vip2ch.com/jmp/1396527074

    2 = 1 :

    テッサ「相良軍曹は、ISについて知っていますか?」

    宗介「はッ、基本的な事は……」

    テッサ「ISは、女性にしか扱う事が出来ない特殊な兵器です。そのせいで、女尊男卑なんて風潮が世界に広まってしまうほど……」

    宗介「ですが、我々ミスリルには不要な物であります。兵器としての定義から逸脱し、テロリストも未だにASを使用する事も多い」

    テッサ「そうですね。私も、相良軍曹と同意見です。量産性が乏しく、使用者が限定される兵器には疑問を覚えます。それでも、実際に各国軍事部門はASからISへの移行を計っています。そして、ISの存在が戦争の抑止力になっている……それほど強力な兵器なんです」

    宗介「…………」

    テッサ「もちろん、デメリットもあります。各国が、ASの開発・量産から手を引いたせいでASの開発・量産を行っていた人達が職を失いテロリストに拐われてテロに使うASを作らされているなんて事もありますし、ASを横流ししている某国の例もあります」

    3 = 1 :

    テッサ「ISは、私達ミスリルにとって頭痛の種でもあるんですよね……」

    宗介「あの、大佐殿……そのISと自分の任務に何か関係が……?」

    テッサ「あ、話が逸れてしまいましたね。強力な兵器でもあるISですが、相良軍曹の言うように兵器としてはまだまだ改善点がある。とくに、使用者が限られるというのは兵器にとって重大な欠陥と言って良い。だから、色んな組織が躍起になってその改善点をどうにかしようと画策しています」

    宗介「なるほど、つまり男でISを起動させた自分が狙われる可能性があるという事ですね」

    テッサ「ええ、そうです。ですが、相良軍曹はミスリルにいる限り安全です。私達が全力で守りますもの」

    宗介「自分も新兵ではありません。テロリストに遅れをとる事はないでしょう」

    テッサ「ウフフ、頼もしいですね。ですが、相良軍曹の様に安全を約束された立場ではない人もいるんです」

    宗介「つまり、護衛任務という事でありましょうか?」

    4 = 1 :

    テッサ「察しが良くて助かります。相良軍曹には、とある少年を護衛していただきたいんです」

    宗介「了解しましたマム。装備Bの使用許可を願います」

    テッサ「いえ、ASは使用せず、単独任務でお願いしたいの」

    宗介「単独任務でありますか?」

    テッサ「チームでの作戦行動がほぼ不可能で、かなり限定的な状況になると思うので……引き受けてくれますか?」

    宗介「肯定であります。自分は、プロフェッショナルであります」

    テッサ「相良軍曹、ありがとうございます。出来る限りのバックアップはしますが、難しい任務になると思います。常時、不測の自体に備えて行動してください」

    宗介「了解しましたマムッ!」ビシッ

    テッサ「では、カリーニン少佐から詳細なブリーフィングを受けてください」

    宗介「失礼します!」スタスタ

    ウィーン

    5 = 1 :

    テッサ「……ふぅ」

    テッサ(相良さんが、ISを起動させたのを見計らった様にリークされたとある少年IS適性者とその少年を狙うテロリストの情報……)

    テッサ(どうにも引っ掛かるけれど、調査に進展がない以上はこうするしかない。相良さんには、厄介な任務を押し付けちゃったかな……)

    テッサ(IS学園……女性しかいない学園……)

    テッサ「今は、私に出来る事をやりましょう。力を尽くせば相良さんも楽になるはずだわ」

    ウィーン

    マデューカス「お呼びでしょうかテスタロッサ艦長」

    テッサ「マデューカスさん、待ってました。実は、少し協力をお願いしたいんですけど……」


    ―――
    ――

    6 :

    ――― IS学園 ―――

    一夏「織斑一夏です!」

    山田「…………え?それだけですか?」

    一夏「そうですけど?」

    山田「え、あ、そうですか……」

    千冬「まったく……自己紹介なのだからもっと話す事があるだろう……」

    山田「えっと、じゃあ、次の方」

    宗介「はッ!!」

    千冬(あれが、一夏以外にISを起動させた男か……。入学試験の成績は中の上。教官との戦闘も特に目立ったところはなく、可もなく不可もなく。ここまで、器用に平均値とは)

    宗介「相良宗介軍曹であります!!」ビシッ

    山田・千冬「「へ!?」」

    一夏「……軍曹?」


    「軍曹ー?なにそれ?」
    「オタクってヤツじゃない?」
    「羽柴筑前守秀吉みたいなノリでしょ?」


    宗介「あ、いえ、忘れてください。相良宗介であります」

    7 = 6 :

    「はいはーい!質問良いですかー?」

    山田「え、あの、えっと……」

    千冬「……はぁ」コクッ

    山田「じゃ、じゃあ、あまり騒がしくならない様にね?」

    「織斑くん、織斑先生の弟って本当?」

    一夏「あ、うん」


    「キャーすごーい」
    「じゃあ、強いって事だよねー」


    「はいはーい!相良くんの趣味はなんですか?」

    宗介「釣りと読書であります」

    「どんな本を読むんですかー?」

    宗介「面に、軍事関連の書物を読みます。AS全巻やマンスリーアームスレイヴ、ソルジャーオブフォーチュンなどは購読しておりますし、日本の月刊 SDFなどは大衆向けに発刊されておりながら自衛隊に関して情報が事細かに記載されており良く出来ていると思います。また、IS学園に入学するにあたりIS関連の書物も取り寄せて読もうかと……」

    シーン

    宗介「……忘れてください」

    8 = 6 :

    一夏(なんか、相良って面白いヤツだな)

    山田「あ、えっと、もう質問は無いようなので二人とも席についてください」

    一夏「はい」

    宗介「はッ!」

    一夏「隣の席だな。よろしくな!宗介って……呼んで良いか?」

    宗介「かまわない」

    一夏「それじゃ改めて……よろしくな宗介!いやー男が俺一人だと思って不安だったんだよ。宗介が居て正直安心した」

    宗介「そうか」

    「…………」チラッチラッ

    宗介(あの女、織斑一夏を見ているな……怪しい)

    9 = 6 :

    ~ 休み時間 ~

    一夏「あ~疲れた~!宗介、購買いって見ようぜ!!」ガタッ

    宗介「了解した」

    一夏「おう!」スタスタ

    「……おい」ガタッ

    一夏「ん?」

    宗介「くッ、やはりか!」

    「お前、織斑いち」

    グィ バタンッ チャキッ

    「い、痛ッ!相良ッ!!いきなり何をする!?」

    宗介「動くな。動けばお前の頭を撃ち抜く事になる」


    「え、なになに?」
    「なんか相良くんが、篠ノ之さんを組伏せてるの!」
    「キャー大胆!!」


    一夏「お、おい、宗介?」

    宗介「答えろ。なぜ、織斑一夏をチラチラ見ていた」ゴリッ

    「そ、それは……」

    宗介「織斑一夏の命を狙っていたのか?」

    「な、なぜ私が一夏の命を狙わなければならないんだ!!」

    10 = 6 :

    山田「な、何事ですか!?」

    「山田先生、相良くんが……」

    宗介「では、なぜだ。10秒の猶予をやる。答えろッ!」ゴリッ

    「ちょ、い、痛い!!」

    一夏「そ、宗介、やめろって!」

    宗介「10、9、8、7……」

    「わ、私が一夏と幼なじみだからだッ!!」

    宗介「……本当か?」ゴリッ

    「い、痛い!本当だ!!なぜ、嘘をつかねばならん」

    宗介「織斑、本当か?」

    一夏「あ、いや、顔見てないから分かんない……」

    宗介「織斑は知らないと言っている。嘘は自分のためにならんぞ」チャキッ

    「か、顔を見せればわかるッ!本当だ!!」

    宗介「……どうだ?」グィ

    「い、痛いと言ってるだろう!髪を引っ張るなッ!!」

    一夏「ほ、箒!?宗介!こいつ、本当に俺の幼なじみだよ!!」

    11 = 6 :

    宗介「…………」

    「く、くそ……いったいなんなんだ……」

    宗介「人間とは間違える生き物だ。今回は、良い教訓になった」キリッ

    千冬「教訓で済むか!」バキッ

    宗介「……!?」ドンガラガッシャン

    一夏「そ、宗介ーー!?」

    千冬「山田先生が急に助けを請いに来て何事かと来てみれば……相良、お前は何をやっている!!」

    一夏「そ、宗介大丈夫か!?」

    宗介「問題ない」ムクッ

    千冬「説明しろ相良ッ!!」

    宗介「はッ!ホームルームの折、篠ノ之が織斑に怪しい視線を向けておりましたのでてっきり織斑に危害を加える機会を計っているものと思い制圧した次第であります!!」ビシッ

    千冬「そんな訳がないだろうが!ここは、世界一安全なIS学園だぞ!!」

    宗介「教官、お言葉ですが、どのような事にも絶対などと言う事はなく、何事に対しても万全をきすのがプロフェッショナルかと」

    千冬「戯れ事は良い!!」

    宗介「イエス、マムッ!!」ビシッ

    12 = 6 :

    千冬「相良ァ!お前は職員室に来いッ!!」

    宗介「イエス、マムッ!!」ビシッ

    千冬「それはやめろ!私は先生で、お前の上官ではないッ!」

    宗介「了解しましたッ!」ビシッ

    千冬「他の者も野次馬をしていないでさっさと席に着けッ!!」

    一夏「ち、千冬ねぇ……」

    ゴンッ

    一夏「痛っ!?」

    千冬「この場では先生と呼べ」

    一夏「す、すいません先生……あ、あの、宗介も悪気があったわけじゃないと思うからあんまり叱らないでやってくれませんか?」

    千冬「ふぅ、考慮しよう。来い、相良ァ!!」ズルズル

    宗介「はッ!了解であります!!」

    13 = 6 :

    ――― 職員室 ―――


    千冬「まったく……入学早々、問題を起こしおって……」

    宗介「恐縮であります!」ビシッ

    千冬「お前は……第一、なんで学園内にこんな玩具を持ち込んでいるッ!」

    宗介「教官、それは玩具ではなくベレッタM92であります!」

    千冬「銃の種類を聞いてるんじゃない!なぜ、持ち込んでいるかと聞いているんだッ!!入学の際の持ち物検査をお前は受けていないのか」

    宗介「受けましたが?」

    千冬「じゃあ、なぜ!!」

    宗介「担当教官と銃器談義に花が咲き、持ち込みを許可された次第であります!」ビシッ

    千冬「その教官は誰だァーー!!」


    Y田『ヘックシッ!』ズビズビ

    14 = 6 :

    千冬「……はぁ、もう良い。お前はちゃんと篠ノ之に謝っておけ」

    宗介「了解しましたッ!!」ビシッ

    千冬「お前には、まだ聞きたい事がある。お前の情報を確認していたのだが、どうにも得心がいかない点がいくつかある」

    宗介「…………」

    千冬「まず、お前の養父の名……ソリッド・スネークとは本名か?」

    宗介「肯定であります」

    千冬「……にわかには信じられんが、嘘をついてる様子はないか。次、お前は中学の時分は転校を繰り返していたようだが何処にいた」

    宗介「アフガン、レバノン、イラク、ヘルマジスタン」

    千冬「それは冗談ではないだろうな?本当なんだな?」

    宗介「肯定であります!」

    千冬(養父が海洋貿易の仕事をしているらしいから海外を転々としていただろう事は察せられるが、こうも中東ばかりに行くものなのか?しかも、どこも紛争地帯……)

    宗介「織斑教官?」

    千冬「ああ、すまない。分かった。下がって良い。ちゃんと篠ノ之に謝っておけよ?」

    宗介「イエス、マムッ!失礼します」スタスタ

    15 = 6 :

    千冬「相良宗介……」

    千冬「ヤツはどうにも気になる……」

    千冬「立ち居振舞い、言動が他の生徒とは違いすぎる。いや、個性と言ってしまえばそれまでだが……だとしたら
    、この入学時の妙に平均値な成績は逆に無個性。まるで、目立たない様にしてる様な……それなら今回の様な目立つ行動はしないか……」

    千冬「篠ノ之を危険人物と誤解して制圧したのも紛争地帯を転々としているうちに身に付いた防衛本能とも言えなくはないだろうが……何故、一夏を守るためと言った?言い訳か?」

    千冬「いや、その前に篠ノ之は剣道の有段者。いくら相手が男子とは言え、そう簡単に組伏せられるものか?」

    千冬「……私の考え過ぎか?」

    ガラッ

    山田「織斑先生!相良くんが、織斑くんを脅かそうとした生徒を投げ飛ばしましたッ!!」

    千冬「相良ァーー!!」ガタッ

    16 = 6 :

    今日はこんな感じです。

    18 :

    宗介は可愛いなー

    19 :


    これだとヒロインズが暴力振るった瞬間に制圧されるな

    20 :

    これは期待ww
    正ヒロインかなめちゃんはいないのねww

    21 :

    かなめがでなくてもいいね

    22 :

    刹那、キリコ、ヒイロとあってようやく宗介のを見れた気がする
    頑張って完結してくれ

    23 :

    宗介が物語上最初に出会ったウィスパードにしてレーバの開発者クダン・ミラちゃんの出番はありますか?

    24 :

    宗介とISのクロスが超絶読みたくて考えてた俺にとってはナイスタイミングの神スレだわ

    25 :

    相良軍曹の異常な日常生活は読んでて楽しい
    大いに期待

    26 :

    これは、超期待!!
    楽しみにしてます

    27 :

    オリジナルの時系列?
    完結まで行って欲しい、相棒のアルも出してあげてください

    28 :

    ヘタに一夏に敵意を向けたが為に入学早々宗介に衆視の中で殺されかけるラウラ……

    29 :

    ラウラは事が終わればメチャクチャ仲良くなりそう
    思考回路とか女版宗助だし

    30 = 25 :

    千冬姉が林水閣下枠かと思ってたち違った

    31 :

    素晴らしい!
    クロスさせようにもIS原作未読な上にフルメタとの絡め方が難しくて出来なかったんだよなあ

    32 :

    かなめいないのが残念だが大いに期待してる

    33 :

    ヒロインズのギャグ描写と言え、ワンサマーへの暴力行為を見てると
    宗介の行為は違和感がない&正当性を感じてしまう

    34 :

    ワンサマは毎回死んでもおかしくないレベルのツッコミを受けてるからなぁ…全員軍曹に制圧されてしまう

    35 :

    >>34
    上げるなカス

    36 :

    宗介の専用機にはぜひアルを搭載してほしい

    38 :

    ラウラ・ボーデヴィッヒ 少佐
    相良宗助 軍曹
    う~ん

    39 :

    まぁ組織が舞台なら主人公の地位高すぎてもつまらんし
    逆に組織が適当ならある程度地位与えとかないと優秀には思えなくなるからしゃーない

    40 :

    そもそも指揮能力が無く軍歴の浅いラウラの階級に意味は殆ど無いしな(精々機密保持目的)



    ……まあ、イズルの事だし、アムロ(大尉)辺りよりも高い階級にしたかっただけだろうが(ちなみに宗介が軍曹なのはキリコが曹長だった為、キリコよりも階級を高くしたくなかったからと聞いた事がある)

    41 :

    >ここは、世界一安全なIS学園だぞ!!

    侵入されまくってるんだよなぁ

    42 :

    普通上司の命令に逆らえない立場だからこそ時間制限とか緊張感が生まれるしな。相棒がいい例

    43 :

    最近ISクロス増えたなあ

    44 :

    バラライカでさえ大尉なんだよな

    45 :

    予想外のレスの多さにビックリです
    千冬さんがツッコミ&ヒロイン(?)ポジで箒がツン、一夏がデレという感じで千鳥成分を分割してます

    >>1の技量だと千鳥の良さを引き出せそうにないんで……

    林水会長閣下は生兵法は怪我のもとってな感じで避けました。大好きなキャラなんすけどね

    ってな感じで、期待に沿えるかわかりませんが頑張ります

    46 = 45 :

    予想外のレスの多さにビックリです
    千冬さんがツッコミ&ヒロイン(?)ポジで箒がツン、一夏がデレという感じで千鳥成分を分割してます

    >>1の技量だと千鳥の良さを引き出せそうにないんで……

    林水会長閣下は生兵法は怪我のもとってな感じで避けました。大好きなキャラなんすけどね

    ってな感じで、期待に沿えるかわかりませんが頑張ります

    47 = 45 :

    ~ 昼休み ~

    「い、一夏!」

    一夏「ん、箒か。なに?」

    「ひ、久しぶりに会ったのだから話さないか?」

    一夏「おう、いいよ。学食行くか」

    「あ、ああ!」

    一夏「しかし、久しぶりだなぁ。まさか、箒に会うなんて」

    「それはこっちのセリフだ。まさか、IS学園で一夏と会うとは思わなかった」

    一夏「ま、そうだよな。誰も男の俺にIS適性があるなんて思わないもんな」

    「でも、一夏に会えて良かった。お前は、変わらないな。いや、背がだいぶ伸びたか」

    一夏「箒は、変わったな。前よりずっと可愛くなったよ」

    「……か、可愛い///」

    一夏「ん?どうした?」

    48 = 45 :

    ――― 学食 ―――

    一夏「あっち座ろうか」

    「ああ」

    一夏「あ、宗介!おーい、宗介!!」

    「……げッ」

    一夏「宗介も一緒で良いか?」

    「……あ、ああ」

    一夏「こっちこっち!随分、千冬ねぇに絞られたみたいだな」

    宗介「肯定だ」

    一夏「千冬ねぇは厳しいからなぁ……」

    宗介「しかし、熱心な方だ。織斑教官が担当教官で俺達は幸せかもしれん」

    一夏「ははは、幸せは大袈裟じゃないか?」

    (相良のヤツ、なぜこんなに一夏に馴れ馴れしいんだ!?というか一夏も一夏だ!幼なじみに久しぶりにあったのだからもう少し気を使ってくれても……)

    49 = 45 :

    一夏「そう言えば、宗介って前は海外に居たんだよな?」

    宗介「肯定だ」

    一夏「なんて国に居たんだ?」

    (別に相良の事なんか興味ない。それよりも私と話をしてくれ……一夏……)

    宗介「アフガンに居た」

    一夏「アフガンってアフガニスタン?」

    (一夏はなんで私にあんな事したヤツを平気で許しているんだ?相良も謝罪もせず、のうのうと私の前に良く顔を出せたものだな!)

    宗介「肯定だ」

    一夏「へぇ、アフガニスタンか。どんな場所だった?」

    宗介「……悲惨だった」

    一夏「悲惨って?」

    宗介「……テロなどは日常茶飯事。外に出るのにも顔を隠し、銃器を携帯せねば己の命が危うい。放置されたテロ犠牲者の遺体からは腐臭が漂い、耐性がない者などは一時間もいる事は出来ない。俺もいくつか戦場を見てきたつもりだったが、あの場所は少し異様だった」

    一夏「……宗介はそんな大変な場所にいたのか……なんか、ごめんな」

    50 = 45 :

    宗介「なぜ、謝罪する」

    一夏「あ、いや、なんか気安く聞いてさ……宗介に嫌な事を思い出させちゃったかなって……」

    「…………」

    宗介「かまわない。確かに悲惨な状況ではあったが、そこに住む人達は前を向き懸命に生きていた。寧ろ俺は、そんな人達がいることを知ることが出来て良かったと思っている」

    一夏「宗介って凄いヤツだな……俺ならきっとそんな風には受け止められないよ……」

    宗介「受け止め方は人それぞれだ。どう、受け止めようとかまわない。そう言う現実があるという事を知るこそ事こそ大事なんだ」

    一夏「そうだな……俺、宗介からそう言う話を聞けて良かったよ!」

    宗介「織斑一夏、お前は良いヤツだ」

    一夏「宗介もな!俺達、良い友達になれそうだ!!」

    「…………」ガタッ

    一夏「箒?」

    「……ちょ、ちょっと花を摘みに」スタスタ


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